一時保育はどんな時に利用できる?対象や条件、費用をチェック!

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2018/01/11

一時保育に通っている子供たち

「一時保育」という言葉は、子供の預け先や保育園入園を考えたことのある方であれば、一度は耳にしたことがあるかと思います。

しかし、「どこでやっているの?」・「どんな人が利用できるの?」等、その実態がわからず利用の機会を失ってしまっている方も多いでしょう。

認可保育園における一時保育の、対象や条件、費用等気になるポイントについて紹介します。

一時保育は子どもを一時的に預かってくれる保育園!

一時保育は、その名称からイメージが湧く通り、子どもを一時的に預かってくれる保育園です。

一日だけ預かるケースから、毎日ではないけれど週2~3回長期的に子供を預かってもらえるケース等、さまざまな利用法があります。

国の定めた基準に沿ってではなく、独自で施設運営をしている認可外保育園でも一時保育は多く実施されていて、こちらの利用には各施設毎に利用基準が設けられています。

一般的に認可外保育園の方が自由度は高いです。

一方、今回紹介する認可保育園では、自治体ごとに概ね利用基準や方法が決まっています。

基準に沿って手続きすることで、一時保育はぐっと身近になり、で困った時の大きな助っ人機関となってくれます。

一時保育は地域の子育て支援事業!さまざまな認可保育園に設置

一時保育はどこでやっているのか?ということが、初めの疑問となりますよね。

一時保育を実施している保育園

一時保育は、地域の認可保育園の一室や、敷地内に分園のように設置されている場合がほとんどです。一時保育事業が行われている園はコチラ。

  • 保育所等(一般的な認可保育園)
  • 認定こども園
  • 小規模保育園
毎日登園している保育園児と同じ施設・系列で実施されているのは、一時保育の事業は地域の子育て支援事業の一環であるためです。

「保育園に入園できる要件を満たしていない」・「保育園を申し込んだが保留(待機児童)になってしまった」という場合でも、保護者と子供のために一時的に保育園を利用できる機会を提供してくれているわけですね。

実施機関は自治体の情報源から探すとスムーズ

もちろん、すべての認可保育園等で一時保育が実施されているわけではありません。

しかし、認可保育園の事業実態はすべて自治体で把握されています。

地域の一時保育実施施設を探す方法

  • 役所の子ども課・保育課等で教えてもらう
  • 自治体のサイトや子育て広報誌で情報収集する
  • 地域の保育園の公式サイトを見る

このように比較的簡単に見つかります!利用予定のない時でも、いざという時のためにざっと目を通しておくと安心できますね。

どんな時に利用できる?主な3つの利用パターン

施設や空き状況によって基準が異なる場合もありますが、一般的には以下の3つの利用パターンがあります。

  • 非定型保育
  • 緊急保育
  • リフレッシュ保育

必要性の高さや個々の事情に応じ、利用目的や日数が変わってきます。

【非定型保育】週3日程度だが仕事や就職活動等を安心して行える!

非定型保育は、保護者の仕事や職業訓練・各種学校への通学等によって、日中子供を家庭で見ることができない事情がある場合に利用できます。

就労証明等書類が必要ですが、それによって、週3日程度まで定期的に子供を預けることが可能です。

フルタイムの場合には残りの週2日程はベビーシッターやその他の預け先を組み合わせて探す必要が出てきます。

毎日外部サービスに保育を委託するよりも費用を抑えられる、安心して働くことができるなどのメリットがあります。

必要な日時のみ一時保育を頼れるというのはパートタイムなどの場合にとても心強い支援ですよね。

筆者が利用した時の説明では、「就労は最も優先的に枠を確保できる理由」ということでした!

認可保育園の役割である「家庭保育に欠ける子供」が優先されるようです。

【緊急保育】緊急時一時的にではあるが、まとまった日数預けられるケースも!

緊急保育は、家庭で子供を見ることが一時的に困難な状況となる場合に、最大14日程度(一つの理由ごとに)保育施設を利用できます!

保護者自身の出産や病気、家族の急病や、子供の同伴が難しい冠婚葬祭等が緊急保育の理由にあたります。

【例】

  • 結婚式への出席が理由→1日の利用
  • ママの出産、その後も体調が思わしくない等の理由→書類をつけて申請をすることでそれぞれの理由に対し利用日を延長できる場合もある

本当に困った際、安心できる預け先があるのは心強いですね。

【リフレッシュ保育】子供を預けてリフレッシュ!すべてのママに嬉しいサービス!

上2つの理由のように「仕事」「病気」の理由がなくとも、私的な理由で申請をすることが可能です!

いくら愛する我が子でも、毎日ずっと一緒にいるとママは心も体も疲れてしまいますよね。しかし、「働いていないし預け先も無い、パパに頼むのも悪い…」と気合や責任感で頑張り過ぎてしまうママも多いです。

そんな時に、「堂々と子どもを預けてリフレッシュしてください」と子育てをサポートしてくれるのがこのリフレッシュ保育制度!

上2つの理由に比べて緊急度は低いので、一時保育でも待機が多い場合は希望が通らない場合もあります。それでも施設の方は「リフレッシュの方にも枠を」と懸命に日程調整をしてくれるケースがほとんどです。

美容院に行ったり、友だちとお茶をしたり、家でのんびり休んだり…と、少しの時間ですが日頃の子育てから心身共にリフレッシュして、夕方笑顔でお子さんを迎えに行ってあげてくださいね。

都市部ではコンスタントには難しいケースが多いですが、日にちを指定しなかったり空きがあれば月1回程度は利用できるようです。

年齢・時間は認可保育園に準ずるのが一般的!

認可保育園の一時保育は、基本的にはその園の利用可能年齢や時間に同じです。

【利用可能年齢】小規模園以外は0~5歳!

一時保育の利用可能年齢は、0~5歳児が一般的です。

生後5.6ヶ月頃の受け入れはしていない場合も。「一時保育は(0歳児クラスでも)1歳になってから」と線引きをしている園もあります。

また、5歳児の年度末までが一般的ではありますが、保育室の広さや環境面から、2.3歳児までの預かりとしている園もあります。

小規模保育園では、もともと園児も2.3歳児で卒園となりますので、一時保育もその基準に合わせてあります。

一時保育を希望する園を調べる際、本園の概要だけでなく一時保育についての項目をしっかりと読んでおきましょう。

【保育の対象】対象児は地域の未就園の子供

基本的にはその自治体に住んでいる未就園の子供が利用対象です。

「勤務先の近く」等はケースバイケース。「遊びに行く先の近く」に預けたい場合には認可外保育園等を利用するようにしましょう。

すでに認可保育園に入園している子供は、当然ですが対象外。「1日だけ未就園のお友だちと一緒に一時保育へ預けてみたい」というのはNGです。

一時保育は、その地域で子供を預ける先を探している方のための、子育て支援事業です。

【利用可能時間】保育短時間枠内で!延長保育は応相談

各家庭の状況に応じて「保育標準時間(最大11時間)」と「保育短時間(最大8時間)」に分けられています。

一時保育では、この「保育短時間」の枠内での利用が一般的。8:00~16:00の園もあれば、9:00~17:00の園もあります。基本的には、その園の一時保育設定時間に合わせて送迎をします。

しかし、仕事や長時間の用事でその枠では足りない場合もありますよね。その場合は、延長保育に対応してくれる園を探す必要があります。

延長保育は、指定時間以降は本園の子供たちと一緒に過ごすこともあり、施設によってはお迎えに行く場所が変わる場合もあります。

一時保育担当の先生(本園とは別の専任の先生)の事情で保育時間が本園とは異なっていたり、「0歳児や利用数回以内の子供は早めのお迎えを」と頼まれる園もありました。

一時保育の時間に合わせて予定を組みたい場合や、延長保育を利用したい場合には、事前にシステムや費用面等をよく聞いておきましょう。

料金は3000円前後!子供の年齢や利用目的で変動の場合も!

一時保育の料金は、自治体ごとに定められていますが、延長保育やさまざまなプログラム等の兼ね合いで園独自にそれを前後させている場合もあります。

利用料金の相場と事情

利用料金は自治体により差異はあるものの、「高額になるのでは…」という不安は不要です!一日預けても、3000円前後であることがほとんど。

基本的には0歳児が高く、年齢が上がるごとに下がります。これは、低年齢児の方が手がかかるため、保育士の人数を増やす・預かる人数を減らすなど園側の都合が関係しています。

3歳児以降となると、1000~2000円程度で預かってもらえる自治体も多いです。

また、年齢ごとの料金設定ではなく、「預ける事情」によって料金を決めている自治体もあります。

この場合は、「リフレッシュ保育」が高めとなります。それでも3000円台にはおさまる場合がほとんど。

また、生活保護やシングルマザーという家庭は、利用料金が無料~低額となる場合もあります。すべての家庭が一律の料金という訳ではありません。

利用料金に含まれるもの・別途必要な費用

一時保育の利用には、利用料金の他に費用が必要となる場合もあります。料金の徴収は“その都度”“1ヶ月単位”等、自治体や園によって異なります。

利用料金に含まれるもの
  • おやつ(年齢によっては朝夕2回)
  • ミルク(乳児)
  • 給食
  • 保険料
  • 連絡シート
園によっては別途必要な費用
  • おやつ(ただし含まれる園が大半。)
  • オムツ(持参を忘れた、足りない場合)
  • 連絡ノート(非定型等定期的に利用する場合)
  • 延長保育や個別に指定時間外に対応をしてもらう場合
  • その他プログラム参加等必要があれば

また、おやつや給食のアレルギー対応食については、園により対応可能かが異なります。

非対応の場合や事情によっては、お弁当持参(頼める場合も別料金)といった場合もありますので、ここで挙げたものはすべて一例と捉え、各園に必ず確認をしてください。

申し込みや面談は各園で!認可園だが役所での手続きではない!

一時保育の利用の説明を聞きたい、申し込みをしたいといった場合には、連絡先は基本的には「各園」となっています。

申し込みから利用までの流れ

  1. 実施施設に電話をかけ(本園と一時保育室の電話番号が違う場合もあり)、利用希望の旨を伝え面談日を決める
  2. 指定日に子供と一緒に面談に向かう(母子手帳等、指定されたものを忘れずに)
  3. 預ける事情や子供の様子等について担当者と面談を行う、利用希望日・期間等を伝える
  4. 可能であれば一時保育室の見学をし、雰囲気を掴んだり質問をしておく
  5. 担当者が調整のうえ、利用日について確認の連絡をくれる
  6. 利用日当日には、必要なもの(子供の登園用品・就労証明等の書類)を持って登園する

複数園を検討する場合には各園で手続きや細則チェックを

「一時保育事業を行っている保育園をいくつか掛け持ちしながら、できるだけ手間なく子供を預けたい」のではと思います。

掛け持ちOKである場合には、各園で上の手続きを行うことが必要です。園ごとに細則も異なります。必ずすべてを確認することは必須。

「複数園に同日に希望を出してそれぞれの返事を待つ」という場合もあるでしょう。その場合には、綿密に調整をした後できるだけ早い段階で希望変更・お断り等の電話をかけるようにしましょう。

自身で調整するのは大変ですが、各園が独立して受け入れを行っているからこそ、預けられる可能性が上がるのも一時保育の嬉しいポイントです!。

一時保育を活用して“ママではない自分時間”も大切に!

少し制度がややこしい部分もある一時保育ですが、利用を希望する園と面談の予約を取ることができれば、あとはすべて言われたステップを踏むのみです!

認可保育園では保育士の人数や保育室の環境等の基準は必ず満たしています。初めての際には少し子供の様子が気にはなりますが、安心して預けることができますね。

預ける理由はさまざまですが、利用が決定したら、当日は園と子供を信頼して堂々と利用をすると良いでしょう。

時には一時保育の活用を視野に入れながら、ママも仕事や急用、リフレッシュまで、“ママではない自分時間”を大切にしてみてくださいね。

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