赤ちゃんが乳首を噛む原因。赤ちゃんの気持ちや傷ケアについて
赤ちゃんが乳首を噛むようになる原因は、いくつかの理由があるといわれています。
どのようなときに噛むことが多いのか、1つずつ見ていきましょう。
赤ちゃんは敏感!歯がムズムズ…母乳の変化と遊び飲み
赤ちゃんが乳首を噛んでしまうとママはびっくりして痛みを感じてしまいます。「乳首の噛み」は、赤ちゃんが感じている不快をママに伝えているサインでもあります。
赤ちゃんは自分の言葉で伝えることができないので、噛むことでママに伝えています。
歯の生え初めは歯ぐきがムズムズ痒くなる
離乳食が始まり赤ちゃんの歯が生え始める5~6ヶ月頃、歯ぐきからムズムズしたかゆみが出てきます。
しかし赤ちゃんにはムズムズの原因がわかりません。かゆみをおさえようとするためにママの乳首を噛んでしまうことがあります。
赤ちゃんには悪気がなく無意識に、自分の不快感を和らげるために歯ぐきで噛んでしまいます。
母乳の量がじゅうぶんに出ていない
ママの食事が十分摂れていなかったり、ホルモンのバランスで分泌量が少なくなることがあります。
ママが生理中だったり排卵日でおっぱいの味が変わった
授乳回数が多い間は、排卵が起こりにくく生理も遅くなります。しかし、授乳回数が少なくなってくると、生理が始まるママも多くいます。
母乳も生理も元は血液なので、ママが生理になると母乳の味が変わり、分泌量が少なくなる傾向があります。
赤ちゃんが満足に母乳を飲めなかった場合は、乳首を噛んでママに知らせていることもあるでしょう。
生理中の授乳は普段より貧血になりやすく、体調も崩しやすくなります。
母乳の味がいつもと違いおいしくない
ママが摂った食事で母乳の味が変わってしまいます。赤ちゃんにとっておいしい母乳とは、白色のサラサラした母乳でやや甘みがあるものが美味しい母乳のようです。
赤ちゃんが機嫌よくたくさん飲んでいる母乳はおいしく飲んでいる証拠です。
母乳の味の変化を赤ちゃんが噛んで知らせていることがあります。
乳管が詰まり乳首が固く伸びないため母乳が出にくい
乳管が詰まる原因は、乳管の中にある母乳が蓋をして出口を詰まらせている状態です。
ママの体調や栄養状態、脂質を摂り過ぎることで乳管詰まりを招くといわれていますが、そのまま放っておくと乳首が固くなり、母乳が出にくくなります。
そうなると、母乳の出が悪くなり赤ちゃんがしっかり飲むことができないので、乳首を噛んでしまうことがあります。
乳頭ケアのマッサージをしたり、乳頭がやわらかくなるように対処してみましょう。
遊び飲みをしてママの反応を楽しんでいる
授乳が主に栄養源となっている月齢の赤ちゃんは母乳を飲むことがあたり前で、一生懸命飲んでいます。
しかし、離乳食が始まって、食べ物で栄養が摂れるようになると母乳の必要性が少なくなり、精神的な安定として遊び飲みをするようになります。
赤ちゃんが授乳中に笑いながら飲んでいたりするときは、遊び飲みをしていると考えていいでしょう。
ママの気を引こうとして噛んでいる
授乳中は赤ちゃんとママが一番密着する大切なコミュニケーションです。この大切な時間に、ママがテレビを見たりスマートフォンをしながら授乳をしていると赤ちゃんの存在を無視していることになります。
ママが全く自分に関心を持っていない、という状況が伝わってママの気を引くためにおっぱいを噛んでいることがあります。
赤ちゃんが乳首を噛まないようにする対処策
赤ちゃんが乳首を噛まないようにするために、ママも真剣に赤ちゃんと向き合っていく必要があります。
乳首を噛んだらダメなことを伝える
赤ちゃんが噛んだ後、すぐに「噛むのはやめてね、おっぱいが痛い、噛んだらおっぱいは終わり」としっかり赤ちゃんの目を見て伝えましょう。
ママが笑ってしまったり大げさに言ってしまうと「遊んでくれている」と勘違いしてしまい、ますますひどくなってしまうことがあります。
鼻を軽くつまんでおっぱいから離れさせる
赤ちゃんの鼻をつまむと、呼吸ができなくなるので自然におっぱいが口から離れます。毎回噛んでなかなか辞めてくれないときや、傷口が深く痛みが強いときなどに有効です。
噛まれたらおっぱいを中断する
赤ちゃんが笑いながら遊んでおっぱいを噛んでいたり、噛むことが続く場合はおっぱいを中断します。
途中でおっぱいを中断すると、なかなか離れられずママが余計痛い思いをすることがあります。
泣き出してしまうことがありますが、きちんとダメだったことを伝え、様子を見ながら授乳を再開します。
授乳中の赤ちゃんがニヤニヤ…噛まれるかも!を察知する
授乳中どういう時に噛むことが多いのかを普段から観察してみましょう。もし、ニヤニヤした後に噛むことが多い場合は、遊び飲みをしていることが殆どです。
表情を見ながら「噛まれるかも!」と察知して口から乳首を離すようにします。もし、この時点で赤ちゃんが舌を引っ込めたら、噛む準備は万端だったのかもしれません。
赤ちゃんの表情を見ながら対処していくと被害に合いにくくなりますよ。
乳首を噛まれて傷ができた場合のケア方法
乳首を噛まれないように対処をしていても、何回か噛まれてしまうだけでママの乳首に傷ができたり、血が出てしまうなど痛みが伴います。
少しでも、傷口が早く治るようにケアをしていく必要があります。
授乳前に歯固めで予防をする
歯が生え始める赤ちゃんは、歯ぐきがムズムズして痒い状態です。授乳中に乳首を噛んで抑えようとするのを防ぐために歯固めを利用してから授乳すると、落ち着く場合があります。
なんでも口に入れてしまう赤ちゃんのために、生後3ヶ月から使用できるものもあります。
バナナの形の歯固めや、ママがアクセサリーのように首からかけて授乳中のおもちゃ代わりとして使うユニークな歯固めもあります。
基本的には歯ぐきのムズムズさを落ち着かせて使う物なので、赤ちゃんがスッキリした状態で授乳ができれば安心です。
乳頭保護器(ニップル)で傷ついた乳頭をカバーする
乳頭保護器はシリコンでできたカバーを乳頭にかぶせて使用します。
噛まれる心配はないので、授乳を続けることができます。シリコン製なので匂い・吸い口がいつもと違うことを察知してしまい、全く受けつけない赤ちゃんもいます。
抵抗なく使用ができるなら活用したいアイテムです。
軟膏・保湿クリームを塗る
赤ちゃんの口に入っても問題ないとされている、馬油やナチュラルオイルを塗ります。保湿をすることで乳首の皮膚が柔らかくなります。
傷が浅い場合は保湿をしっかりするだけで痛みが和らぎます。
- カネソンピア ピアバーユ
- メデラ ユアレーン100
- カネソン ランシノー
どの商品も赤ちゃんの口に触れても大丈夫な商品です。初めての授乳から使っている人、痛みがでたときに使っている人さまざまです。
拭き取る必要性がないので、手軽にできるのも魅力です。
哺乳瓶で母乳を与える
傷がひどい場合や、痛みが強い場合は授乳を中断し母乳を哺乳瓶であげることも考えてみましょう。
ママが辛い思いをしてまで授乳を続けると恐怖に変わってしまいます。傷がしっかり治り痛みがなくなるまで、搾乳器を使ったりしながら哺乳瓶で母乳を与えてみましょう。
これがきっかけ!断乳してみる
離乳食もしっかり食べて歯も生え始めた頃、乳首も噛まれて痛い思いを我慢するならそろそろ断乳を考えるきっかけになります。
断乳を決意したら、赤ちゃんもママのおっぱいがもらえなくなり夜泣きが続くことがありますが、覚悟のうえで臨むなら考えてもいいでしょう。
赤ちゃんの噛む原因を見つけて上手に向き合っていこう!
赤ちゃんが乳首を噛んでしまう理由は、歯茎がムズムズして痒かったり、いつもと違うおっぱいの味だったり、ママに色々なことをお知らせをしているのかもしれません。
ママはいつもと変わらない授乳をしていたのに、いきなり乳首を噛まれてしまうとびっくりしてしまいます。
噛まれると痛くてママも辛いですが、赤ちゃんがママに自分がどのような状況かを伝えているサインでもあり、成長の証でもあります。
この貴重な時間を上手に向き合って楽しい育児をしていきたいですね。
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