香川県で人気の安産祈願で有名な2神社&3寺とオススメの社寺8

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2015/04/29

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香川県内で安産祈願を受けたい時、どんなお寺や神社が人気なのでしょうか。古くから親しまれているお寺から最近の注目スポットまで、安産祈願所をピックアップしてみました。

金倉寺

香川きっての安産祈願所

金倉寺は、善通寺市にある天台宗のお寺です。金倉寺と書いて「こんぞうじ」と読みます。四国八十八箇所霊場の第七十六番札所です。

金倉寺が建つ善通寺市は、弘法大師の出生地として知られています。また、金倉寺もまた、円珍という高僧の生誕地です。

円珍は弘法大師の親族で、讃岐の豪族だった佐伯一族に産まれました。幼い頃から仏教に親しみ、若くして比叡山に入り修行します。

その後は大峯山や葛城山、熊野三山といった修験道の聖地を巡って修行を積み、修験道を発展させました。

さらに唐に渡り、弘法大師空海や最澄・円仁らとならび入唐八家の一に数えられるようになりました。智証大師とも呼ばれています。

金倉寺は、智証大師円珍の祖父によって創建されました。一時は智証大師も金倉寺に入り、お寺を整備したと伝えられています。

金倉寺の名は、醍醐天皇の勅命によってつけられました。古くから信仰をあつめてきた格式あるお寺です。

おかるてんさんと安産祈願

ではなぜ金倉寺は安産祈願所として人気があるのでしょうか。その秘密は、金倉寺に祀られている「おかるてんさん」にあります。

「おかるてんさん」とは、訶梨帝堂に祀られている訶梨帝母という神様のことです。この神様は、「鬼子母神」とも呼ばれています。

鬼子母神は全国各地に祀られている神で、東京の入谷や雑司ヶ谷にある鬼子母神堂が有名ですね。

なぜ金倉寺に鬼子母神が祀られるようになったかというと、幼少時の智証大師の前に女神が現れたからという伝説が残っています。

鬼子母神は仏法の守護神でもあります。智証大師に対して、「仏道修行を守護しましょう」と告げたとされています。

また、鬼子母神は安産・子育ての神として、子どもや女性の守護神としても信仰されています。それはなぜでしょうか。

鬼子母神は、もともとインドの鬼神でした。他人の子どもをつかまえては食べるという悪行を繰り返していたのです。

仏陀によって仏罰が与えられ、鬼子母神が最も愛情を注いでいた末の子どもが隠されてしまいました。

鬼子母神は必死に我が子を探しますが、仏によって隠された子は決して見つけられません。我が子を見失い、初めて鬼子母神は我が罪の重さを思い知ったのです。

深く我が罪を嘆き悔やむ鬼子母神に、仏陀は末の子を返してやります。そこで鬼子母神は、世の女性と子どもを守る守護神となることを誓ったのです。

それより、鬼子母神は子授け・安産・子育ての神として、また女性の守り神として信仰されるようになりました。

金倉寺は、日本で最初に鬼子母神が出現した地とされています。子どもを守り女性を守る女神のいるお寺です。

金倉寺の安産祈願

金倉寺では、戌の日におかるてんさんのお堂にて安産祈願の祈祷を行っています。予約制になります。

受付は電話のほか、公式サイトでも行ってます。ただし公式サイトでのウェブ受け付けは2日前までになります。

安産祈願の祈祷時間は、午前9時半・11時、午後2時、午後3時半です。戌の日の予約状況は公式サイトで確認できます。

大変人気のあるお寺ですし、1回の予約上限は7組までになっています。土日祝日はいっぱいになってしまうので、早めに予約してくださいね。

戌の日にどうしても参詣できない場合は、問い合わせで申し出てください。対応できる場合もあります。

安産祈願の祈祷料は1万円です。祈祷を受けると、お札や安産小布、胎児守、肌守、鬼子母神の象徴であるザクロの絵馬などが授与されます。

また祈祷したさらしの岩田帯も授与されます。手持ちの機能的腹帯を持参すれば一緒に祈祷してもらえるので、忘れずに申し出ましょう。

腹帯やお守りだけを売店で購入することも可能です。遠方に住んでいる場合や体調が悪く参詣できない場合は、電話で問い合わせてください。

金倉寺
公式サイト:http://www.kagawa-konzouji.or.jp/index.html
所在地:善通寺市金蔵寺町1160
電話番号:0877-62-0845
Google map:https://goo.gl/maps/2fLnG

ちきり神社

いわざらこざらのちきり神社

ちきり神社は、高松市にある神社です。創建は平安時代以前と考えられており、11世紀の前半に今の平池に遷座しました。

洪水の被害にあることが多かったため何度か遷座し、江戸時代に入ってから居間の場所に遷座されたと言われています。

江戸時代には藩主からもあつく信仰されており、また地域の人々からも親しまれてきた地元の神社です。

ちきり神社の祭神はワカヒルメノミコトという女神です。この神様はアマテラスオオミカミの妹で、機織りの女神です。

ちきり神社の「ちきり」は、漢字で「滕」と書きます。ちきりは機織りに使う織機の一部だそうです。この名前は、とても悲しい伝説がもとになってつけられました。

ちきり神社には、「いわざらこざら」という伝説が残っています。今から8百年ほど昔、讃岐は雨が少なく、水に苦しむ土地でした。

時の権力者だった平清盛は、阿波の田口成良という池普請の匠に、讃岐の百相郷に池の堤を作るよう命じました。

しかし工事の終盤にかかると長雨になり、何度堤を築いても壊れてしまいます。京の都からは早く建築せよとせかされ、田口は大変焦りました。

そこで二十一日間のお籠り行を行うと、満願の日に「人柱を立てよ。明日の朝、一番最初に池の下の道を通った女を人柱にせよ」というお告げがあったのです。

その近所に、機織りを生業とする一人の女性が住んでいました。月終りが納期でしたが、その月が三十一日ある大の月か、三十日しかない小の月かがわかりません。

それを人に訊ねるために、織りあげた布を持って池の所を通り、人柱候補を探していた役人に「今月は大の月でしょうか?それとも小の月でしょうか?」と問いかけました。

女性は人柱候補として捕えられ、池の堤に埋められてしまいました。女性は嘆き悲しみ、「問いかけなければ、言わなければ、来なければこんなことにはならなかったのに」と泣きました。

「いわざらこざら」とは、「言わなければ、来なければ」という意味です。堤は人柱のお蔭で無事完成し、大雨が降っても切れることは無くなりました。

人柱となった女性を憐れみ、土地の人は祠を建てて祀りました。それでも、堤の東のすみからは、少しずつ「いわざらこざら」と音を立てて水が漏れ続けたと言います。

機織りを生業にしていた女性は、人柱になるとき「ちきり」と一緒に埋められました。その後ちきりから竹が生え、竹やぶに成長したと言います。

現在では堤にちきりの女性の像が建てられています。毎年、堤では女性の魂を慰めるために、今でもお祭りがおこなわれているそうです。

人々の願いを一身に引き受けて人柱となった乙女の伝説から、ちきり神社では「身代わり祈願」が行われています。

ちきり神社の安産祈願

ちきり神社で安産祈願を受ける際は、電話であらかじめ祈祷時間を伝えてから参詣しましょう。希望時間の20分前には受付をしましょう。

腹帯のお祓いを希望する際は、電話予約で伝えておくと良いでしょう。また、腹帯は五ヶ月の戌の日に巻き始めると良いと言われています。

これが「帯祝い」です。安産祈願を戌の日に受ける必要はありませんが、帯祝いの前に祈祷を受けておくと良いですね。

ちきり神社
公式サイト:http://www.chikiri-jinjya.org/
所在地:高松市仏生山町甲2566
電話番号:087-889-0554
Google map:https://goo.gl/maps/2Wf8F

子安観音寺

安産の子安観音寺

子安観音寺は、小豆島にあるお寺です。小豆島の北部、海辺に近い山裾に建つ、真言宗のお寺です。

現在の場所にお寺が建てられたのは、江戸時代初期のことだと言われています。元禄時代には、真言宗大覚寺派の本山、大覚寺から寺号を与えられました。

近隣の村人が聖観音像と阿弥陀如来像を安置する観音堂を建てたことが、このお寺のはじまりとされています。

なかでも阿弥陀如来像は、胎内仏が納められていた秘仏で、腹籠の阿弥陀様と呼ばれていたそうです。

現在でも、子安観音寺のご本尊は聖観音菩薩像です。幼子を抱えている姿から、子授けや安産に大変ご利益があるとされ、人気を集めています。

香川県はもちろん全国から多くの人が安産祈願に訪れます。また、うどんの寺としても知られているそうですよ。

小高い丘の上に、稚児大師像がそびえているのがこのお寺の目印です。風光明媚な、観光地としても人気の高いお寺です。

安産祈願や子授け以外にも、良縁成就や合格祈願・学業成就などで訪れる人も多く、霊験あらたかなパワースポットです。

子安観音寺の安産祈願

子安観音寺で安産祈願を受ける場合は、電話などで問い合わせをしてから参詣しましょう。問い合わせ時間は午前9時から午後5時までになっています。

祈祷料は、1ヶ月3千円、半年で5千円、1年で1万円となります。安産祈願の場合は、5千円からお包みすると良いのではないでしょうか。

また、遠方の方などには郵送による祈祷も受け付けています。小豆島しあわせめぐりサイトから専用の申込書をダウンロードできます。FAXで申込みましょう。郵送祈祷の祈祷料も同上です。

子安観音寺
サイト(小豆島しあわせめぐり):http://www.shiawasemeguri-shodoshima.jp/koyasu/
所在地:小豆郡土庄町大部甲2040
電話番号:0879-67-3006
Google map:https://goo.gl/maps/Wx9GA

善通寺

弘法大師出生の地

善通寺は、善通寺市にある真言宗のお寺です。真言宗善通寺派の総本山で、真言宗の寺院として大変高い格式を有する大寺院です。

真言宗の総本山は和歌山県の高野山金剛峰寺ですが、京都にある東寺、香川の善通寺を総称して弘法大師三大霊場と呼ばれています。

善通寺は四国八十八箇所霊場の第七十五番札所にもなっています。そしてこのお寺は、真言宗の開祖である弘法大師空海の生誕の地として知られているのです。

弘法大師の父は佐伯田公という人物で、讃岐国の豪族でした。別名を善通といい、弘法大師は次男として774年に産まれました。

弘法大師は幼名を佐伯真魚といい、若い頃は大学寮明経科に入学した秀才でした。その後仏道へと入り、唐に渡って密教を学びます。

善通寺は、弘法大師の父、佐伯善通によって創建されたと伝えられています。創建されたのは、伝承によれば弘法大師が唐から帰国したばかりの807年と言われています。

現在、善通寺は東院と西院に分かれています。東院は「伽藍」と呼ばれており、創建された時の寺域になります。

西院は「誕生院」です。ここは弘法大師が生まれた佐伯家の邸宅跡になり、弘法大師生誕地にあたります。ここには産湯井なども残されています。

善通寺の安産祈願

善通寺は弘法大師生誕の地ということで、子授け・安産祈願に訪れる人は少なくありません。安産祈願に訪れる際は、電話で予約をしてから参詣しましょう。

善通寺
公式サイト:http://www.zentsuji.com/
所在地:善通寺市善通寺町3-3-1
電話番号:0877-62-0111
Google map:https://goo.gl/maps/CdNCo

産宮神社

お産の名を持つ神社

産宮神社は、さぬき市にある神社です。さんのみや神社と読みます。その名前に「産」という文字が入る、珍しい神社です。

産宮神社は小ぢんまりとしたお社ですが、その名前から安産祈願に訪れる人があとをたちません。また、秋の例大祭も多くの人が訪れます。

産宮神社の祭神は、神功皇后です。神功皇后は太古の昔の天皇・仲哀天皇の皇后で、応神天皇の母でもある女性です。

神功皇后は、安産の女神として知られています。神功皇后が応神天皇を妊娠中、夫である仲哀天皇が亡くなってしまいます。

そこで神功皇后は臨月のお腹に腹帯を巻き、男装して自ら三韓征伐へとおもむきました。見事に勝利し、凱旋します。

その後いろいろな神の加護を受けながら、無事安産で応神天皇を出産しました。また、応神天皇は、生まれた時から歩くことができたと言われています。

病気にかかることもなく、すくすく成長して優れた天皇となり、国内をよく治めました。さらに多くの子孫に恵まれたと言われています。

こうした伝説から、神功皇后は安産の女神、育児の女神として信仰されるようになりました。さらに日本で初めて腹帯を巻いた人物ともされています。

神功皇后が三韓征伐から凱旋した時、ここさぬき市に立ち寄ったという伝説が残っています。そこで、住民たちが産宮神社を建て、神功皇后の神徳を祀るようになったそうです。

安産の女神を祀る神社として、また「産む」という名を持つ神社として、中世の頃から子授け・安産の神社として信仰されてきました。

今も安産祈願はもちろん、厄除けや進学・合格祈願に訪れる人が多い神社です。県外からやってくる参詣者も少なくありません。

産宮神社の安産祈願

産宮神社で安産祈願の昇殿祈祷を受ける際は、電話などで問い合わせてからお出かけくださいね。

安産祈願を受けると、お守りや腹帯の中に入れて巻くタイプのお守りを授与されます。また手持ちの腹帯を持参すれば、祈祷してもらえます。

安産祈願の祈祷料は5千円からになります。香川県で有名な「産」の字を持つ神社で、無事なお産を祈りましょう。

産宮神社
サイト(さぬき市文化財保護協会):http://ew.sanuki.ne.jp/bunka33/sannomiya.html
所在地:さぬき市大川町富田西2631-1
電話番号:0879-43-4940
Google map:https://goo.gl/maps/pNdgB

田村神社

讃岐国一宮、田村神社

田村神社は、高松市にある神社です。讃岐国一宮で、香川県を代表する大社です。田村大社、一宮神社と呼ばれることもあり、地元では「一宮さん」と親しまれています。

大変古い歴史のある神社で、創建されたのは709年とされています。華やかなお祭りや朝市が立つことでも知られ、例年多くの人々でにぎわいます。

田村神社は、「水の神社」です。水の守り神、水神を祀る神社として、稲作のかなめとして、古くから信仰されてきました。

田村神社の祭神は、田村大神とよばれる五柱の神様です。ヤマトトトヒモモソヒメという女神は、古代の巫女だったといわれており、水神である三輪山の神に嫁いだとも言われています。

他にキビツヒコやサルタヒコなど、神話でもなじみ深い神様が祀られている神社です。もとは、定水井という井戸の中にいかだを浮かべ、神を祀っていたのが神社のはじまりだそうです。

朝廷からも大切にされてきた神社で、平安時代に編まれた『延喜式神名帳』にも名前が記載されています。

戦国武将からも信仰され、社殿を造営されたり、寄進されたりといった記録が残されています。一時焼失しましたが、江戸時代になってから高松藩主からも崇敬されました。

現代になっても、高松市民の人生儀礼に寄り添う神社として、年間通して多くの人々が参詣に訪れています。

田村神社の安産祈願

田村神社では、基本的に毎日安産祈願を受け付けています。受付時間は午前9時から午後5時までです。

予約制ではありません。ただし祭礼がある場合や、初詣期間・七五三シーズンの土日祝日などは混みあいます。

戌の日に限らず祈祷は行っているので、体調と相談して良い日に安産祈願を受けましょう。祈祷料は5千円からです。

安産祈願を受けると、お守りやお札、さらしの岩田帯などが授与されます。手持ちの腹帯を持参すれば、一緒に祈祷してもらえますよ。朱印も捺してもらえます。

田村神社
公式サイト:http://tamurajinja.com/
所在地:高松市一宮町286
電話番号:087-885-1541
Google map:https://goo.gl/maps/NHJKY

金刀比羅宮

こんぴらさんの総本宮

金刀比羅宮は、琴平町にある神社です。通称は「こんぴらさん」で、全国的にも有名な大神宮です。

全国各地にある金刀比羅神社や琴平神社の総本宮でもあります。実は今でこそ神社ですが、明治の神仏分離までは真言宗のお寺でした。

金刀比羅宮が建っているのは、琴平町の象頭山の中腹です。この山は、その昔オオモノヌシという神様が行宮(旅中の一時的な仮宮)を建てたとされています。

その跡地に、琴平神社が創建され、現在の金刀比羅宮となったそうです。創建の伝説は諸説あり、象頭山にあった松尾寺に、金毘羅様が鎮守神として祀られていたという伝承もあります。

その後修験道の開祖とされる役小角が開山し、金毘羅大権現と呼ばれるようになったと言われています。

平安時代の『延喜式神名帳』にも今の金刀比羅宮の由来となった神社があるとされており、古い歴史があることがうかがわれます。

こんぴらさんは船旅の守り神として大変有名です。それは現在でも変わらず、全国よりこんぴらさんへ参詣する人々が後を絶ちません。

江戸時代には伊勢参りと並んで「金毘羅講」が人気を集め、憧れの地となっていました。「こんぴら船ふね」という歌も、江戸時代末期に誕生したと言われています。

それまで金毘羅大権現と呼ばれていた当社が金刀比羅宮という名前になったのは、明治時代以降のことです。

それから、主祭神は水の神で蛇の化身とも言われているオオモノヌシと定められました。三輪神社の神でもあり、大変霊験のある神様です。

小説『二十四の瞳』に修学旅行先として登場するように、近現代に至っても観光地としての人気も高い、香川県を代表するパワースポットのひとつです。

金刀比羅宮の安産祈願

金刀比羅宮の安産祈願は、基本的に毎日受け付けています。午前6時から冬季は午後4時半まで、春秋は午後5時まで、夏季は午後5時半までになります。

予約は特に必要ありません。ただしお正月の初詣期間などは非常に混みあいます。待ち時間も長くなるので、土日祝日や七五三シーズンなど不安な際は電話で問い合わせておきましょう。

安産祈願の祈祷料は5千円からになります。手持ちの腹帯を祈祷してほしい場合も、事前に問い合わせておくと良いでしょう。

金刀比羅宮
公式サイト:http://www.konpira.or.jp/
所在地:仲多度郡琴平町892-1
電話番号:0877-75-2121
Google map:https://goo.gl/maps/H8n1w

石清尾八幡宮

高松城下の氏神様

石清尾八幡宮は、高松市にある神社です。高松城の城下町の氏神様として、地元では大変なじみ深いお社です。

石清尾八幡宮は、平安時代にこの地の国司が京都の石清水八幡宮から勧請したのが創建とされています。

延喜年間、10世紀の初めころと言われているので、現在では千年を超える歴史を誇る古社です。

また、創建に先立ち八幡大神が石清尾山に現れたため、神社を創建してお祀りしたという伝承も残されています。

室町時代、戦国時代を通じ、時の領主たちから大変あつく信仰されてきました。また高松藩主となった水戸徳川一族の松平家によって、高松城下の氏神とされました。

歴代藩主に信仰され、社領を寄進したり、毎年参拝するなど手厚く保護されてきました。近年になって一部焼失しましたが、再建・改装されて参拝しやすい神社となっています。

もともと神社があったとされ、八幡大神が現れたといわれる石清尾山の周辺には、古墳群もあります。

山は古くから信仰の対象で、祭祀が行われていたところも少なくありません。石清尾八幡宮周辺も、太古の昔から信仰の中心となっていた、パワースポットだったのかもしれませんね。

石清尾八幡宮は、八幡神社の一です。祭神は八幡大神と呼ばれている仲哀天皇・神功皇后・応神天皇の夫婦・親子の神々です。

石清尾八幡宮の安産祈願

石清尾八幡宮では、基本的に毎日安産祈願を行っています。安産祈願の受付時間は午前8時から午後4時までです。

予約制ではありませんが、出張祭典や神社の大きな祭礼、結婚式などがあると受付時間が異なる場合もあります。

待ち時間も長くなるので、事前に問い合わせをしておくと安心ですね。また初詣や七五三シーズンの土日祝日も混みあいます。

こちらの神社では腹帯の授与は行っていません。手持ちの腹帯を持参すれば、朱印を捺してもらえます。

マタニティガードルや腹巻タイプの腹帯でも大丈夫です。持参して、腹帯の元祖である神功皇后を祀る神社でお祓いをしてもらいましょう。

石清尾八幡宮
公式サイト:http://www.iwaseo.com/index.php
所在地:高松市宮脇町1-30-3
電話番号:087-862-5846
Google map:https://goo.gl/maps/47Fz1

八栗寺

秘仏を祀る八栗寺

八栗寺は、高松市にある真言宗のお寺です。四国八十八箇所霊場の一で、第八十五番札所に指定されています。

源平の合戦場として知られる屋島のほど近くにある山に位置するお寺です。パワースポットとしても注目されています。

その昔、平安時代の初期に弘法大師によって開山されたといわれる伝説が残っています。山で修行していると、蔵王権現が現れ、天から五本の剣が降ってきたと言われています。

その剣を地に埋め、寺を築いたため、山号は「五剣山」とされました。また八栗寺という名前にも不思議な伝説が残っています。

弘法大師入唐の前に、仏教を学び修めるという念願がかなうかどうか占うため、弘法大師はこのお寺に8つの焼き栗を植えました。当然、焼き栗から芽が出るはずはありませんよね。

しかし、弘法大師が唐から仏教を学んで帰国すると、八つの焼き栗が見事芽吹いていたのです。それから、お寺の名前は「八栗寺」となりました。

戦国時代に入り長宗我部元親によって焼失しましたが、江戸時代に入って高松藩主によって再興されます。

また、ご本尊も大変神秘的なお寺です。八栗寺の本尊は、木食上人が後水尾天皇の皇后だった東福門院から賜ったと言われる、歓喜仏です。

弘法大師が彫ったとされる歓喜仏は、象頭人身の男女和合仏で、50年に1度しか開帳されないという秘仏中の秘仏です。

男女の愛を描く秘仏がご本尊ということで、夫婦和合や子授け・安産などにご利益があるとされ、多くの参詣者でにぎわいます。

八栗寺の安産祈願

八栗寺は山の中腹にあるため、ケーブルカーでの参詣がおすすめです。足もとに注意して参詣してくださいね。

祈祷を希望する場合や、手持ちの腹帯のお祓いをしたい場合は、事前に電話で問い合わせをしておきましょう。

八栗寺
公式(四国八十八箇所霊場会サイト):http://www.88shikokuhenro.jp/kagawa/85yakuriji/
所在地:高松市牟礼町牟礼3416
電話番号:087-845-9603
Google map:https://goo.gl/maps/xlPjq

屋島寺 蓑山大名神

夫婦たぬきがいるお寺

屋島寺蓑山大名神は、高松市にある真言宗のお寺です。四国八十八箇所霊場の第八十四番札所に指定されています。

天平時代に唐からやってきた高僧、鑑真によって開山されたという伝説が残っており、それが事実であれば8世紀中ごろの創建ということになります。

江戸時代には高松藩によって保護されていました。ご本尊は千手観音ですが、もうひとつ有名なものがあります。

それが太三郎狸です。太三郎狸は屋島の禿狸とも呼ばれており、日本三名狸の一です。アニメ映画『平成狸合戦ぽんぽこ』にも登場しますね。

昔、平重盛に助けられた狸が、平家の守護を誓い、その子孫が屋島の禿狸です。禿狸は平家が滅亡した後、屋島寺で守護神となりました。

四国の狸の総大将となり、幻術に優れていた禿狸は、300匹の眷属を従えていたと言われています。特に源平合戦の幻術が見事だったそうです。

現在、太三郎狸とその妻狸は、夫婦で屋島寺に祀られ、蓑山大名神と呼ばれ親しまれています。本堂脇に石像が安置されています。

太三郎狸夫婦は、大変仲の良い夫婦でした。そこで、夫婦円満や縁結び、子授けなどにご利益があると言われ、多くの人々が参詣します。

安産祈願に訪れる際は、事前に電話で問い合わせをしましょう。重要文化財も多い。見どころたっぷりのお寺です。

屋島寺 蓑山大名神
サイト(香川県の子授けスポット):http://www.koyukihouse.net/category7/entry104.html
所在地:高松市屋島東町1808
電話番号:087-841-9418
Google map:https://goo.gl/maps/AifJ6

他にも観音寺市にある萩原寺
http://www.hagiwaraji.or.jp/index.html
や、高松市の冠纓神社
http://wanikawa.com/jinnjya/kounan/12kanei/12kanei.html
もオススメです。

海庭庵も、安産祈願にご利益があるとされています。パワースポットの多い香川県。五ヶ月を迎えたら、安産祈願を受けて無事の出産を祈りましょう。

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