川崎病に子どもが発症…知ってほしい治療のガイドライン
みなさんは「川崎病」って聞いたことはありますか。20世紀後半になって発見された比較的新しい病気で、赤ちゃんから幼稚園くらいの子どもまでに多い病気です。
ときには小学生がかかることもあり、怖い病気のひとつとされています。しかも近年発症者数が多くなり、珍しい病気ではなくなりつつあります。しかし、あまりメディアでも紹介されることがなく、よく知らないという人も多いです。
100人に1人以上の割合で発症する病気であると言われている現在、川崎病は他人事ではなくなってきています。
我が子が発症したとき、少しでも早く気付き治療が開始できるように、川崎病について詳しく調べてみましょう。
この記事の目次
川崎病は、伝染はしないが流行する原因不明の血管の炎症
川崎病は日本人に特に多いとされる不思議な病気です。原因はまだわかっていません。全身の血管、特に心臓の血管に炎症が起きる怖い病気でもあります。
川崎病の基礎知識…血管に炎症が起きる、近年増えている病気
川崎病は全身の血管に炎症が起きる病気です。1967年に、川崎博士という人物が発見したので、「川崎病」と呼ばれるようになりました。
4歳以下の乳幼児に発症することが多く、患者の8割と言われています。また男の子の方が多く発症します。子どもの100人に1人以上の割合で発症しており、決して珍しい病気ではありません。アジア人に多く、特に日本で目に見えて多く発症しているそうです。
0.05%というかなり低い確率ではありますが、死亡例もあります。発熱や発疹をはじめとする全身症状が強く出ます。特に血管に症状が出ることもあって、治療中はもちろん、再発や予後も注意が必要な病気でもあります。
川崎病の原因は今も完全には解明されていません。原因不明の病気です。川崎市に関する公害病と勘違いされやすいのですが無関係です。過去にいろいろな原因が疑われてきましたが今も研究が進められています。
現在はカンジタなどの感染や免疫反応などにスポットが当てられています。日本に多い病気ですが、海外でも注目され研究されているそうです。
原因はわかっていないのですが、流行することがわかっています。1年のうちでは、3月に発症が多くなるそうです。また、過去1982年と1986年に大流行しました。
21世紀に入ってから患者数が増加し、現在では大流行の年を上回る毎年1万人を超える子どもが川崎病を発症しています。あまり大々的に注目されていないのですが、静かに大流行している状態にあると言われています。
原因はわからないものの、伝染する病気ではないと考えられています。しかし、兄弟間で発症するケースもあり、1~2%と言われています。
川崎病の主な症状…発熱・発疹・目の充血など注意したいポイント
川崎病には、主な症状が6つあります。
- 38度以上の発熱が、5日以上続く
- 赤い発疹が全身に出る
- 唇や舌が真っ赤になる
- 白目が充血する
- 手足が腫れたり、手のひら・足の裏が赤くなる。解熱後指先の皮がむける
- 首のリンパ節が腫れる
この6つの症状のうち、5つ以上が当てはまると川崎病と診断されます。
また、BCGの接種後が赤く腫れる・膿んでくるなどの症状が出ることもあります。冠動脈瘤も川崎病と診断されるポイントになります。
38度以上の発熱が長く続くことが診断のポイントになるため、小児科でもすぐに診断がくだるとは限りません。気になる症状があるけれどなかなか診断が出ずに不安な場合は、症状の画像を子どもの状態と比べてみましょう。
日本川崎病学会:川崎病関連情報・症例写真
http://www.jskd.jp/info/photo.html#
そして川崎病と診断されると緊急に治療が必要となります。また症状も強く、子どももつらく感じる病気です。
解熱剤が効かない…ただの発熱だけではなく発疹がでたり充血したりなど、おかしいな!いつもと違うな!と感じたら、できるだけ早めに小児科の診察を受けましょう。できれば血液検査ができる小児科をおすすめします。
川崎病の6つの主な症状&特徴と、他に注意しておきたい症状
川崎病は適切な治療が必要な病気です。症状を見逃して発見が遅れることがないように、主な症状と特徴について更に詳しく見てみましょう。
1.【発熱】38度以上の高熱が5日以上続くことが大きな特徴
川崎病の顕著な症状のひとつが発熱です。38度以上、ときには40度前後の高熱が続きます。
多くは38.5度以上の発熱が5日以上続き、その点が川崎病診断の重要なポイントになります。
普通に処方される解熱剤はほとんど効かないことが多く、子どももつらい思いをします。親も不安になりますよね。原因もわからず高熱が続き、解熱薬が効かない場合は川崎病を疑って、他の症状が出ていないか注意して見てください。
2.【発疹】大きさも形もさまざまな赤い発疹が、全身に出る
川崎病は全身の血管に炎症が起きる病気です。症状も全身におよび、赤い発疹が体に広がることも顕著な症状です。この発疹は大きさも形もさまざまで、ランダムに現れます。
特に手足や体に多く出るとされています。かゆみが出ることもあります。発疹と発熱がセットで出る病気は、突発性発疹をはじめ数多くあるので、それだけでは川崎病とは診断できません。気になる場合は日本川崎病学会の画像を参考にしてみてください。
3.【唇が赤くなる・イチゴ舌】唇が赤く荒れ、舌もブツブツに
くちびるが荒れて腫れあがり、血が出ることもあります。また、舌も荒れて赤くなり、赤いぶつぶつが出ます。まるで熟れたイチゴのように見えることから、”イチゴ舌”と呼ばれます。
健康な子どもの舌はなめらかで、きれいなピンク色をしています。授乳期の赤ちゃんはまれに白くなることもあります。舌やくちびるの様子も健康状態を知るポイントになるので、普段から色やつやをチェックするようにしておきたいですね。
4.【目の充血】両目の白目が充血して真っ赤になり、目やにも出る
左右両方の目が充血し、白目が真っ赤になります。また目やにが出る子もいます。目が真っ赤になって熱が出る病気には、プール熱やインフルエンザなどがあり子どもでは珍しいことではありません。
目が充血しても単にアレルギー性の結膜炎ということも多いのですが、小さな子どもの場合は特に、発熱や発疹など他の症状がないかを注意して見ましょう。
5.【手足の硬い腫れ】手足が腫れ、手のひら・足の裏が赤くなる
手足が腫れたり、むくんだようにパンパンになります。また手のひらや足の裏が赤くなることも特徴のひとつです。やはり発熱や発疹とあわせて顕著な症状のひとつなので、気をつけて見ておきましょう。
さらに、川崎病特有の症状として、熱が下がってから手足の指先の皮がむけてくるという症状が出る場合があります。回復期に入ると皮がむけることがある、と覚えておきましょう。
6.【首のリンパ節の腫れと痛み】(非化膿性頸部リンパ節腫脹)
首のリンパ節が腫れて痛みます。非化膿性頸部リンパ節腫脹と呼ばれる症状です。首の部分、耳の下からあごにかけての部分が外から見てもわかるほど腫れあがります。
患者さんにもよるようですが、真っ赤に腫れあがる子もそんなに真っ赤にはならない子もいるようです。
発熱して首のところにいつもとは違うしこりがあることに気付いたら、医師に相談しましょう。
7.その他の症状…BCG跡の腫れに注意!冠動脈瘤も大きな症状
これまでに紹介した6つの症状のうち、5つに当てはまると「川崎病」と診断され、治療が開始されます。また4つしか当てはまらない時でも、エコー検査などで冠動脈瘤が発見されれば川崎病と診断されます。
その他にも家庭で気付きやすい症状がいくつかあります。
- BCG接種跡の腫れや化膿
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紅斑や発疹が出るのが特徴ですが、特に腕のBCG跡が赤く腫れあがったり、化膿することがあります。注意して観察しましょう。
- 腹痛・下痢・嘔吐・お腹が張る
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お腹にも症状が出る子がいます。お腹が痛くなったり、下痢・吐き気などが出ます。またお腹が張ってしまうこともあります。
特にBCG跡の腫れや化膿は、お医者さんも川崎病診断の大きなポイントとしています。家で「いつもの発熱と違うな、おかしいな」と感じた時は、ここをしっかりと確認してみてください。
病院で詳しい検査をしなければわからない症状もあります。川崎病は全身の血管に炎症が起きる病気なので血管にも症状が出ます。中でも注意しなければならないのが、冠動脈瘤です。
冠動脈とは心臓の周りを取り巻いている動脈です。川崎病にかかると、この冠動脈にダメージを受けることが多いのです。
冠動脈は常に血圧に耐えているのですが、ダメージをうけて血圧に耐えられなくなると、冠動脈が広がったり、ボール状にふくらんでしまいます。
このボール状にふくらんだ状態が冠動脈瘤です。冠動脈瘤ができると、血流が悪くなったり血栓とよばれるつまりが起きたり、動脈瘤が破裂するなど、さまざまな危険が生じます。
心筋梗塞は命に関わるため、冠動脈瘤を作らないように注意し、できた時も後遺症が残らないようにしっかり治療することが、川崎病治療の中心になっています。
川崎病を患ったお子さんのママの話を紹介します
実際に、お子さんが川崎病になったママの体験談を紹介します。
そのお子さんは生後10ヶ月の時に39度位の発熱をし、最初はママは2人目のお子さんであったこともあり、「突発性発疹かな」と、軽く思っていたそうです。しかし解熱剤がまったく効かなかったので、不安に思い、すぐにお子さんを総合病院へ連れて行ったとのことです。
血液検査を受けた際、血液中の数値を見た先生に「川崎病か麻疹(はしか)かもしれません」と告げられ一旦帰宅しました。川崎病って聞いたことがないけど一体どんな病気なのだろう?とネットで調べて、前述の6つの症状についてその時点で初めて知ったそうです。
その夜になってお子さんに、目の充血やイチゴ舌・BCG跡の腫れが出たようで、翌日再度受診したところ「川崎病」と診断されて即入院、ガンマグロブリン治療となったようです。
お子さんは早期発見で、治療もすぐに功を奏し熱が下がりました。後遺症もなく、1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年6ヶ月・2年後に行われる定期検診もクリアしスクスクと成長しています。
お子さんの異変に「いつもと違う、なにかおかしい」と感じたママの勘がお子さんを救った良い例です。
何だか変だな!いつもと何か違うなと感じたら、設備の整った病院できちんと検査してもらうことはとても大切な対処法です。
入院して血液製剤点滴・内服治療をスタート!川崎病の主な治療
川崎病と診断されたら、まずは入院して治療がスタートします。早めに治療を開始することで合併症や後遺症のリスクも減るので、おかしいと感じたらすぐにかかりつけ医に相談しましょう。
怖い症状のピークは2、3週間です。入院は大体10日~1ヶ月ほどとなります。
【ガンマグロブリン療法】川崎病治療の要!血液製剤点滴
現在、川崎病の治療の中心となっているのがガンマグロブリン療法です。
ガンマグロブリン療法は、川崎病で最も怖い冠動脈瘤や冠動脈拡大といった症状をおさえるために行われます。高熱がおさまり怖い合併症のリスクが低くなります。
ガンマグロブリン療法が効果を発揮すると、後遺症のリスクも半減すると言われています。ガンマグロブリンは点滴で体内に投与されます。
発病から1週間以内に治療をスタートすると、より効果が高いと言われています。
ガンマグロブリンとは、たんぱく質の一種です。人の体の中の免疫に関するたんぱく質で、血液製剤と呼ばれる薬のひとつです。免疫に関する特殊な薬なので、投与後半年間~1年は予防接種の効果が出ないものがあります。
ガンマグロブリンの影響を受けるのは、生ワクチンの麻疹・風疹(MR)、おたふくかぜ(ムンプス・流行性耳下腺炎)、水ぼうそうです。ガンマグロブリン投与後の6~11か月間は接種できません。
その他のBCGなどの生ワクチンや四種混合(三種混合+ポリオ)・インフルエンザワクチンなどの不活化ワクチンは影響を受けません。一応予防接種の問診票にはガンマグロブリン投与の有無が記載されていますが、問題ないと言われています。
ただし、2ヶ月程度は川崎病自体が急性期とされるため、この期間は予防接種自体をさけることが多いそうです。
ガンマグロブリンは多くの抗体を含んでいますので、体内にガンマグロブリンが残っている間に予防接種をすると、与えられる抗原に対する反応が抑制され、十分に免疫ができないことがあります。麻疹・風疹・流行性耳下腺炎(オタフク)・水痘(みずぼうそう)では、6ヶ月以上おきます。ただし、BCG・ポリオ・三種混合は、ガンマグロブリンの影響を受けませんので、通常の方式で行ってかまいません。
不安な場合は、予防接種の都度かかりつけ医に相談しましょう。
ガンマグロブリン療法があまり功を奏さない場合もあります。ガンマグロブリン療法でも熱が下がらない場合は、ガンマグロブリンを追加投与したり、ステロイド剤をプラスするなどの治療が行われます。
【アスピリン内服】血管の炎症や発熱を抑え、後遺症をケアする
アスピリンは解熱剤の一種です。血管の炎症や発熱をおさえるためにアスピリン内服治療もおこなわれます。アスピリン内服は、ガンマグロブリン療法が発見される前から行われてきた基本的な治療です。
アスピリンは大変ポピュラーな解熱剤なのですが、インフルエンザや水ぼうそうなどに感染した子どもに投与すると、急性脳症を発症する危険があります。そこで、お医者さんも注意しつつ投与します。
子どもが発熱したからといって、家庭で安易にアスピリンを与えることは大変危険です。川崎病治療の場合は医師が特別に処方するものなので、家庭で勝手に薬を飲ませることは絶対にしてはいけません!
冠動脈瘤リスク…カテーテル検査や手術などの治療が必要なケース
川崎病で一番怖い症状は冠動脈瘤をはじめとする冠動脈の異常です。そこで、入院中も入院後も心臓の検査を繰り返し行って、怖い合併症が起きないか細やかにチェックします。
万一、冠動脈にコブができている場合や冠動脈が拡大していることが分かった場合は、心臓カテーテルというより精密な検査が必要になります。血管の内部を撮影できる検査で、血管拡大や血栓など、危険な症状をより詳しく見きわめることができます。
また、冠動脈に異常が発見され心筋梗塞のリスクが高いと診断された場合は、冠動脈のバイパス手術などが行われることもあります。
最近はエコーやCT、カテーテルなど、検査の技術が年々進歩しています。また小さな子どもに対する手術の技術も向上しているので、川崎病で怖い合併症が起きても治療できることがほとんどです。
冠動脈瘤や血管拡大…川崎病の注意すべき後遺症と再発について
川崎病は、一度急性期を脱しても後遺症が残るケースがあります。また、再発することもある病気です。多くのママが不安に感じる後遺症や再発について調べてみました。
【冠動脈瘤・心筋梗塞・狭心症】継続治療が必要となる主な後遺症
川崎病で注意しなければならない後遺症は、やはり心臓の冠動脈に関するものがほとんどです。川崎病患者の10%ほどが、冠動脈の拡大や冠動脈瘤、血管が狭くなるなどの後遺症を発症します。
さらに、冠動脈瘤ができた子どものうち1%から3%ほどに心筋梗塞や狭心症といった病気のリスクがあるとされています。
しかし健康な生活を続けているうちに、冠動脈の拡大や冠動脈瘤は自然と小さくなっていくことが多いと言われています。特に初期治療がポイントになるため、早めに適切な治療をスタートすることが大切ですね。
冠動脈瘤によって血管が狭くなっている場合などは、血液が固まりにくくなり、血栓を作らせないようにするための薬を飲み続けることがあります。
その場合、血管が詰まりやすいと診断された場合は、カテーテルで血管を拡張したり、バイパス手術を行うこともあります。
心臓の血管に症状が出るため危険はともないますが、現在では非常に優れた治療方法が確立されています。パパママの不安は大きいと思いますが、主治医の説明をよく聞き、治療に専念しましょう。
後遺症が認められない場合も忘れずに!定期検査の重要性
川崎病にかかった場合は、急性期の治療が終わって退院した後も定期検査を受ける必要があります。後遺症があると診断された場合は絶対に欠かせませんが、そうではない場合も定期検査は必ず受けましょう。
医師から提示された定期検査は忘れずに受けるほか、小学校・中学校の入学の際は心臓健診が行われるため、川崎病にかかったことがあると忘れずに伝えましょう。定期検診は、だいたい成人するまで行われます。
川崎病は再発することもある!再発後は同じ経過・治療を開始
川崎病は、患者の2~3%が再発すると言われています。再発した場合も、最初に発症した時と同じような症状が出ます。2度目でも軽く済むというわけではありません。
再発した場合もすみやかに小児科など専門医の診察を受けましょう。再発時も入院し、ガンマグロブリン療法などの治療が行われます。
心臓の冠動脈瘤などのリスクもあるので、早期発見・早期治療開始が重要です。再発に素早く気付くためにも、普段から異変がないか気をつけて、定期検査をしっかり受けるように心がけましょう。
助成もある!川崎病の子ども・親子を支える制度や親の会
川崎病の治療は入院が必要になるため、治療費も高額になることがあります。ガンマグロブリン療法は多くの場合1度目は保険適用になりますが、2度目は保険適用にならない場合もあるようです。
しかし、小児慢性特定疾患医療給付が平成27年1月から改正されたこともあり、川崎病性冠動脈瘤も慢性心疾患の一種と認められ、助成が受けられるようになりました。
政府広報オンライン:難病と小児慢性特定疾病にかかる医療費助成
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201412/3.html
小児慢性特定疾病情報センター
http://www.shouman.jp/search/group/list/4/%E6%85%A2%E6%80%A7%E5%BF%83%E7%96%BE%E6%82%A3
こちらのサイトから申請に必要な医療意見書がダウンロードできます。さらに川崎病性冠動脈瘤に関する概要などもチェックできるので、参考にしてくださいね。
また、川崎病と闘う子どもを持つ親の会も結成されています。
川崎病の子供をもつ親の会
http://www.kawasaki-disease.gr.jp/
同じ立場だからこそわかる大変さを分かち合える場です。川崎病にかかったり後遺症の治療を必要としたり、また再発するなど不安を抱える経験者パパママの声が多く寄せられています。
また、川崎病に関する講演会の情報もゲットできます。周囲に川崎病の経験者がいないので不安…というパパママはぜひアクセスしてみてくださいね。
川崎病は全国で発症者が出ており、大学病院や総合病院の小児科で治療が行われます。2015年には福岡市立こども病院が川崎病の治療拠点となり、九州大学病院と連携して全国でもトップレベルの治療が行える体制を整えました。
福岡市立こども病院
http://www.fcho.jp/childhp/
福岡市立こども病院川崎病センターについて
http://www.fcho.jp/childhp/uploads/pdf/file/1435552474_636a76cf272af40258197015a7dc3dbe.pdf
川崎病について正しく知り、早期発見・治療と適切なケアを行おう
川崎病は心臓の冠状動脈に大きな影響を与えるため怖い病気です。原因不明にもかかわらず近年患者数が増加しており、注目すべき状態が続いていると言えるでしょう。
しかし、川崎病の検査や治療方法が確立されており、技術も日進月歩です。きちんとした治療を受け治療後も定期検査をおこたらないことで、怖い後遺症の影響を少なくすることができます。
昨日まで元気に飛び回っていた子が急に高熱を出し、重病だと診断されてしまったら…パパママは本当につらい思いをしますよね。でも、年間1万人を超えるというたくさんの子どもとその両親が、同じように全国で川崎病と闘っています。
親の会をはじめ、日本川崎病学会や治療の拠点となる福岡市立こども病院など、川崎病患者に寄り添う関係機関もたくさんあります。不安や疑問はそのままにせず、主治医にきちんと相談しつつ、子どもと一緒に川崎病を乗り越えていきましょう。