妊娠中こそ夫婦の時間を大切に!産後も夫婦円満が続くスキンシップ4つ
妊娠すると、女性は心身に様々な変化が急激に起こります。お腹が大きくなるだけではなく、母性が芽生えたり、生理的な好みが変わったり、性格そのものが変わるという人も少なくありません。
出産前後は夫婦危機が起こりやすいと言われていますが、妊娠中の女性の変化に寄り添って理解し、無理なくスキンシップを行うことで夫婦円満の持続に役立つと考えられています。
夫婦喧嘩で家出…離婚…などとならないようにしていきたいですよね。子供が生まれた後もこういった喧嘩はしていきたくありません。
このようにプラスの効果があるスキンシップについて、なぜ妊娠中こそスキンシップが大切なのか、またマタニティ期間中に出来るパートナーとのスキンシップにはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。
妊娠中の不安はママだけではない!双方が抱く不安を理解しよう
妊娠中に不安な気持ちを感じるのは女性の方だと考えがちですが、実は男性側が不安な気持ちになるのもごく自然な事です。
お互いが不安になっているのに自分自身の事で精一杯であったり、お互いの事を知ろうとする余裕がないことで、夫婦のすれ違いやスキンシップ不足につながります。
では、実際に夫婦それぞれが抱く不安はどのようなものがあり、どうやってすり合わせていけばよいのでしょうか。
この双方の不安の理解やすり合わせが、スキンシップにつながる第一歩になります。
- ママの不安
- パパの不安
- 双方の理解のために出来る事
詳しく見ていきましょう。
ママの不安は主に出産関係と夫婦関係の2種類
妊娠中のママは、大きくなっていくお腹や次第に感じるようになる胎動で「これからママになるんだな」という喜びの気持ちが日々強くなっていく人が多いでしょう。
出産準備用品を選んだり、赤ちゃんのおもちゃや洋服を買いに行ったりするときは本当に楽しく幸せな気持ちになります。
喜びと同時に生まれるママの不安は大きく分けて2つあり、出産と育児に関係することと、現在とこれからの夫婦関係に関係することです。
出産と育児に関することでは、「そもそも出産が怖い(痛みが怖い)」「元気な赤ちゃんが生まれるか不安」「出産後の育児をちゃんとできるかどうか」「みんな大変だと聞くので怖い」といったことです。
同時に夫婦関係についての不安も強くなってしまう傾向があります。
「すっかり変わってしまった体型に対してパートナーが幻滅していないか」「もう女性としてみてもらえないのではないか」といった、女性ならではの不安です。
どうしても自分自身にいっぱいいっぱいになり、ぶつけどころのない不安に押しつぶされそうになってイライラをパートナーにぶつけてしまって喧嘩をしてしまうという悪循環に陥りがちなのもこのためです。
パパも不安なのはママと同じ!表面化しない分深刻になる事も
実は、パートナーも不安に思う気持ちがあるのは妊娠している女性と全く同じです。
「どのように出産する女性を支えるのが良いか」「相手の不安の受け止め方が分からない」「育児が出来るのか」といったことで悩む事が多いようです。
さらに、「もう以前と同じような夫婦関係でいられない」「生活リズムが子供中心になってしまう」という寂しさやもどかしさが不安と重なり、生まれてくる子供を愛おしく思う気持ちとの間で心が不安定になる事もあります。
「赤ちゃんが大切なのはもちろんなのだけれど、奥さんの中で赤ちゃんよりも自分の立場が弱くなってしまう事が怖い」と考える人もいるのです。
気持ちを言葉にして伝えることが大切!スキンシップへの第一歩
マタニティ期間中、お互いに不安な気持ちが最高潮の状態でいきなりスキンシップをしてしまうと、かえって相手に無駄な疑いの目を向けてしまったり疑心暗鬼に陥ることも。
ですから、「言わなくても見れば分かるでしょう」という思い込みは全く通用しないと考えるようにしてください。
「この不安な気持ちを相手も感じているはずだから」という思い込みも危険です。男性と女性では不安に思うポイントが異なるからです。
また、男性は不安や相談を持ち掛けられるとまず解決をしようと具体的な話をしますが、女性の場合は何よりも共感を優先するために話が抽象的になりがちです。
そのために男性は「なぜ解決しようとしないのか」イライラし、女性は「なぜ共感してくれないのか」とイライラしてしまい、お互いがぶつかってしまう事が起こるのです。
このような事態を招かないためにも、まずはお互いに具体的に「今思っている事」「してほしい事(相手に望む事)」や「自分が希望している事(自分がどうなりたいか)」を言葉にしてはっきりと伝えましょう。
1日に数分でもいいので、お互いにきちんと向き合って率直に話をし合うだけでも、抱えている不安感というのは軽減されます。
その上でスキンシップに繋げると、夫婦間の絆がより増して、より安定した気持ちでお互いに接することが出来るようになるでしょう。
妊娠中のスキンシップは赤ちゃんを意識して!
実際にスキンシップを行う時、もしかしたら男性側が求めるものと女性が求めるものとが異なってしまうことがあるかもしれませんが、一番大切なのは「お腹の赤ちゃんを第一に考えたスキンシップをする」ということです。
妊娠中のママは、体型の変化だけでなくはホルモンバランスの変化も目覚ましく、その影響で精神的にも不安定でイライラしやすくなっています。
ぜひパパは大らかな心で「自分の血を引く命を宿して育ててくれてありがとう」という気持ちで、優しくママの気持ちを受け止めてください。
ぜひママは「赤ちゃんも大切だけど、あなたが大切なことは変わりない」という気持ちを優しく伝えるように意識しましょう。パートナーもそれを受け止めて、優しくママと赤ちゃんを守ってくれると思います。
では、実際に夫婦でスキンシップを行う時はどのようなことに注意して、どんな風に行えばよいのでしょうか。
- お腹を撫でる
- 足腰へのマッサージ
- 肩もみ
- 手をつなぐ、ハグ
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
赤ちゃんに話しかけてお腹を撫でるとパパの意識アップに効果的
ママはお腹の中にいる赤ちゃんと24時間一心同体ですので、特に妊娠中期以降は胎動を感じることもあり、赤ちゃんを常に意識して生活しています。
そのような意識の差からお互いに不安や不満が募り、夫婦の間に亀裂が入ることもあるのです。
そんな時に効果的なのが、パパがママのお腹を優しくなでながらお腹の赤ちゃんに話しかけるというスキンシップです。
方法はいたって簡単です。
- ママが楽な体制をとってリラックスしている時に近くにパパが座り、お腹に手を当てて優しく撫でます。
- もし可能であれば、「パパだよー」「聞こえるかな?」「元気に産まれておいで」といったように声がけをすると良いでしょう。
- 胎動があったら、ママがぜひ胎動が分かる所にパパの手を導いてあげてください。良いタイミングで動いたら「パパの声に反応したね」などと言うのも良いですね。
- 胎動がなくても、「もしかして寝ちゃったかな?」「ゆっくりねんねしてね」といったような声掛けをしながら撫でましょう。
負担のかかったママの足腰へのマッサージは会話にも効果的
お腹がどんどんと大きくなってくると、ママの足腰には想像以上に負荷がかかり、腰痛が引き起こされたり股関節が痛くなったり、さらに足はむくみやすくなります。
そのような体の負担がかかっている部分をパパが優しくマッサージしましょう。「いつも大変だね」「お腹が大きくなったね」といったような声がけをするのもおすすめです。
このマッサージをしながらだと、今日の出来事を気軽にふたりで話したり、自分の気持ちを伝えやすいという経験談もあります。
では、マッサージの方法です。
- 腰の場合
- 座っているママの腰を後ろから親指でゆっくりと押しましょう。ママが横になっている時は、うつぶせにするのではなく横向きの姿勢で横になってもらい、同様に行いましょう。股関節部分は子宮に近いため素人がマッサージするのは避けましょう。
- 足の場合
- むくみやすいふくらはぎをリンパに沿って下から上へと優しくもんでいきます。ひどくむくんでいる時は温かいタオルなどを当ててあげると効果的です。足つぼマッサージは素人がやると妊娠中は良くないツボもありますので避けましょう。
パパへの肩もみは「ありがとう」を伝える絶好のチャンス
マッサージを必要としているのはママだけではありません。
ママからパパへのスキンシップとしておすすめなのが、肩もみです。「お疲れ様」「いつもありがとう」といういたわりや感謝の気持ちを言葉で伝えながら行うと良いでしょう。
肩もみは顔を合わせて行うことが出来ない分、普段照れくさくて言えないような言葉を素直に伝えやすいとも言われています。体調が優れている時に積極的に行うといいですね。
肩もみのスキンシップの方法です。
椅子の場合はママが立ち、床に座る場合はママは膝立ちになります。体に負担がない方を選びましょう。
- パパに座ってもらい、後ろにママがスタンバイします。
- パパの好みに合わせて肩をもみます
→もし凝っていて力が必要な場合はママの身体に負担がかかることもあるので無理に揉もうとせず、こぶしでとんとんと「肩たたき」をするようにしましょう。 - 頭の付け根から首の付け根、さらにそこから肩に向かって撫でる→リンパと血行の流れがよくなります。
手つなぎとハグは生活習慣にしてしまうのも手!出産後も続けよう
ここまで紹介したのはマッサージのスキンシップですが、それ以外の方法でもパートナーとの絆を深めることはできます。
手をつなぐとアンチエイジングや美容に役立つホルモンが分泌されることが分かっており、しかも手をつなぐ相手の事が大好きであればあるほど効果が強いのだそうです。
さらに、手をつなぐことは心の安定や落ち着きにもつながります。先にも解説したように不安を感じやすいマタニティ生活の中では、心の不安の解消はとても大切な事です。
ハグは肌同士の触れ合いがより密になるので、お互いに愛情といつくしみを持って触れ合うことで大切に思う気持ちを伝えあうことができます。
手をつなぐこととハグは、生活習慣の一部に取り入れてしまうと、妊娠中だけに関わらず出産後も続けていくことが出来る夫婦の自然なスキンシップとなります。
例えば外出の際に手をつなぐ、寝る時に手をつなぐ、どちらかが外出するのを見送る時に玄関でハグをする、おやすみなさいのハグをする…といった具合です。
決まり事にしてしまうと強制的になってしまうので、自然に少しずつ習慣化していくと良いですね。
スキンシップは良い効果がたくさん!取り入れて夫婦円満のマタニティライフを!
肌同士の触れ合いは幸福ホルモンとよばれるオキシトシンを増加させ、心拍数が落ち着きリラックスにつながることが分かっています。
さらに、信頼を深めたりコミュニケーション能力の向上にも役立つとも言われています。
心がリラックスした状態は精神の安定だけでなく細胞の活性化にもつながるなど、パートナーとのスキンシップは体のためにも良いことずくめです。
このように、お互いの不安を分かち合い、思いやり、安心感を得て夫婦の関係をよりよくするだけでなく、本当にたくさんの良い効果がスキンシップにはあります。
出産後、マタニティ期間中の思い出が懐かしく感じる事もあると思います。その思い出がスキンシップによって、パートナー同士がお互いに気持ちの良い素晴らしいものになるように願っています。
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