子供が嫌いな食べ物ってどんなもの?苦手の理由と合わせて紹介

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2019/02/12

子どもたちの好き嫌いに頭を悩ませているパパ・ママはたくさんいます。

「栄養面のバランスを考えるとどうしても食べて欲しい!」というものに限って、いつもお皿に残っている…。「お弁当に入れたい!」というものに限って「嫌いだから絶対入れないで」と言われる…。

筆者の家の2人の子どもたちにもそれぞれ好き嫌いがあり、「一口だけでいいから食べて~」のセリフを食事時によく使います。

世間の子どもたちはどのような食べ物が嫌いなのでしょうか。リサーチしたところ、時代別、年齢別にたくさんの結果が出てきたので、「子どもが嫌いな食材総合結果ランキング」トップ10を紹介します。(筆者調べ)

1位「ピーマン」 体に良い苦み成分豊富!それがあだになりトップに

ダントツなのはピーマンです。大人では嫌いな人がそれほど多くないピーマン。しかし子どもたちからは可哀そうなくらいに嫌われています。

ピーマンが苦手の理由は…
  • 噛めば噛むほど苦いから
  • 草みたいなにおいがするから
  • 虫みたいだから

ピーマンが苦いのは良く分かります。大人にとってはそれが美味しかったりもしますよね。

また独特の青臭さを苦手とする子もいます。緑色の虫を想像してしまうというのも、子どもらしい想像力の広がりですね。

ピーマンの苦みが子どもに好かれないのには訳があります。

人間は、甘み・塩味・うま味・酸味・苦みの5つの味覚を持っています。ピーマンはこのうちの「苦み」を感じる原因となる「クエルトリシン」という成分を多く含んでいます。

クエルトリシンは脂肪の蓄積や高血圧などを抑制し、血流改善、関節炎の予防効果などもある大人には嬉しい成分。

しかし苦みの元になるため、「苦み=毒物」と本能的に感じてしまう子どもたちにとっては「食べてはいけないもの」となってしまう訳です。

味覚の発達で癖のある食べ物ほどやみつきに

そんなピーマンですが、実は「子どもの頃嫌いだったのに大人になって好きになった食べ物ランキング」でも上位に入っています。

ピーマンに限らす、味覚の発達と共に、苦みや酸味、臭いなどのクセが強い食べ物ほど、うま味を感じておいしいと思うようになる傾向があるそうです。

子どもたちも成長と共に食べるようになるかも…と考えれば、無理に食べさせようと焦る必要もないかもしれませんね。

2位「トマト・プチトマト」 食感も味も臭いも人気なし!

トマトは大人になっても引き続き苦手…という方も多いようです。

トマトが苦手の理由は…
  • つぶつぶのところとドロドロのところが嫌い
  • においが変だし、酸っぱい
  • 皮がかたくて飲み込めない

中のつぶつぶの種とその周辺のドロッとした食感がダメという意見の割合が多いです。

大人のトマト嫌いは更に表現力が増すので「張っている皮を噛んだ途端中からドロドロが口中に広がる感じが苦手」と言ったりします。きっと同様に感じている子どもたちもいることでしょう。

苦手な子にとっては生で食べるのはハードルが高そうです。しかし好みによっては、「トマトソースの状態であれば食べられる」という子もいるのでトライしてみるのも良いかもしれません。

またトマトは「好きな野菜」としてあげる子どもたちも比較的多いです。栄養価の高い食材なので、その場合は上手に利用したいですね。

3位「ナス」 水っぽいやわらかな食感が苦手

煮ても焼いても揚げてもOKのナスですが、子どもたちには人気が低いようです。

ナスが苦手の理由は…
  • ぐにゃぐにゃしてるのに皮が固い
  • 黒くて光ってるところが虫の背中みたいだから
  • 苦いから

出ました、また虫への連想力。そしてトマトのドロッとした中身の時と同様、ナスのぐにゃっとした歯触りが嫌だ!という子どもたちは多いです。

またアクの強い野菜のため、苦みや渋みを感じる子もいます。

筆者は個人的にナスが好きです。油との相性が良く、甘辛い味付けが合うと感じます。また、フリーズドライのナスのお味噌汁は子どもたちにも人気です。

4位「セロリ」独特の香りが強烈過ぎる

セロリは独特の強い香りが特徴です。生食もされますが、煮込み料理や炒め物など幅広く使われます。

セロリが苦手の理由は…
  • 変なにおいが口の中にずっとする
  • セロリが付くと、他のものもみんなくさくなって食べられない

子どもたちにとってはやはり独特の香りを受け付けられないことが多く、それが口の中に残るのが苦手という声があります。

少量でも料理のどこかに使われていると、敏感に感じ取って食べなくなる子も多いです。

世界一のセロリ消費国であるアメリカでは、セロリにピーナッツバターをつけておやつとして食べるそうです。どんな味になるのか!?試してみたい気もします。

同率5位「レバー」 臭みと食感が受け入れられない

子どもの嫌いな食べ物は圧倒的に野菜類が多いのですが、唯一ランクインした肉類がレバーです。

レバーが苦手の理由は…
  • 腐ってるにおいがする
  • 血の味だし、ザラザラするから

腐っているにおいを感じとるとは衝撃的です。しかしレバーの臭みを消すことは難しく、においに敏感な子どもたちにとっては辛いところ。

また高温で調理するとタンパク質が凝固して独特の舌触りになります。大人でも苦手な人がいますね。

鉄分が豊富なレバーには「アラキドン酸」という脳の神経細胞の生成を促す成分も含まれています。栄養価の高い食材のため、嫌いでなければ小さい子にも食べさせてあげたい食材のひとつです。

同率5位「ニンジン」 栄養豊富で便利な食材ながら嫌いな子も多い

和食、洋食、中華、問わずに利用でき、彩りがいいのでお弁当に入れても重宝するニンジン。でも昔から嫌いな野菜の代名詞にもなってしまう、子どもたちには人気の出ない食材です。

ニンジンが苦手の理由は…
  • 変な味がしてきらい
  • 野菜なのに甘いから

子どもたちに人気のある野菜はトウモロコシやさつまいもなど、甘みのあるものが上位に来ます。しかしみんなニンジンには甘みを求めていない様子。おそらく独特の風味に甘みが合わさると、子どもの苦手な味になるからだと思われます。

ニンジンはスーパーや八百屋さんなどでも常に数多く出回り、とても身近な食材です。栄養も豊富なため、なんとか子どもに食べさせたいと思うパパやママが多いです。

幸いニンジンはバリエーション豊かに料理に利用できるので、工夫次第で食べることができるという声も少なくありません。

すりおろしたニンジンをたっぷり入れたニンジンケーキや、千切りにして炒め物に使うと食べられるという声があります。

うちのニンジンが苦手な4歳の娘は、ニンジンと玉ねぎのポタージュスープなら大好きでたくさん食べられますよ。

7位「ゴーヤ(ニガウリ)」 苦い野菜の代表

子どもたちがゴーヤを嫌いな理由はなんとなく分かる気がしますよね。

ゴーヤが苦手の理由は…
すっごく苦いから

とにかく苦みが受け付けられないという子がほとんど。その苦みの強さはトップクラスですが、ランキングでは7位。上位に入っている野菜類と比べて日常的に食する機会が少ない家庭が多いからでしょうか。

ゴーヤには「モモルデシン」をはじめ、苦みの原因となるいくつかの成分が含まれています。それらには食欲増進や胃腸の粘膜の保護、がんの予防や血糖値を安定させるなどさまざまな効果があります。

苦みが強い野菜なので、嫌いなら無理に子どもに食べさせる必要はないでしょう。しかしそれらの健康効果を考えると、大人になったら積極的に食べていきたい野菜でもあります。

8位「嫌いな食べ物は特にない」 まさかの好き嫌いなし!

筆者調べで集計していたところ、なんと8位に驚きの結果が出ました。

「嫌いな食べ物は特にない」、つまり好き嫌いがないという意見の子どもたちです。8位ということは意外と多いという印象を受けます。

子どもの偏食には、その子の性格が大きく関係するという意見もあります。こだわりの強い子は好き嫌いが多かったり、慎重な性格の子は「味」というよりも「食わず嫌い」の傾向があったりするなどです。

親の食材に対する調理方法が、その子にとって食べやすいかどうかという差も家庭によって出て来るでしょう。

そんな状況によっても影響を受ける偏食ですが、とにかく好き嫌いが少ないのは子どもにとっても親にとっても良いことです。バランスの良いメニューを用意しやすいというメリットを大いに活かしていきたいですね。

9位「しいたけ」 キノコ類ではトップ

キノコの中でも独特の風味を持つしいたけの人気は低いようです。

しいたけが苦手の理由は…
  • 変なにおいがするから
  • ぶにょぶにょしてて気持ち悪いから

しいたけに限らず、独特の香りや風味を持つ食材は子どもたちが苦手とするところですね。

干ししいたけの戻し汁の香りを偶然嗅いでしまってから、子どもがしいたけを食べられなくなったという意見もあります。

しいたけに関しては、食べさせようと思って細かく刻んで料理に混ぜたり、薄くスライスして炒め物に入れたりしても、なかなか口に入れてくれないという意見が多いです。料理に混ぜられても、風味が損なわれにくい食材なのかもしれません。

10位「玉ねぎ」 血液サラサラ効果の成分に独特の香り

血をサラサラにしてくれるという玉ねぎ。さまざまな料理に使われるので、これが苦手だとお料理のバリエーションが狭まる可能性も。

玉ねぎが苦手な理由は…
  • においをかぐとオエッとなる
  • 口の中に変なにおいがつくから
  • やわらかいところが嫌い

玉ねぎ嫌いの理由には特徴があり、生の状態のにおいが苦手なタイプと、加熱後のやわらかい食感が苦手なタイプに分かれるようです。

また生の玉ねぎの場合、においをかぐと吐いてしまうという子が少なからずいます。

生玉ねぎの独特のツンとする香りの原因は「硫化アリル」という、まさに血液サラサラ効果として謳われている成分です。ちなみに切った時に涙が出てしまうのも、この成分が関係しています。

においをかいだり、生の玉ねぎを口に入れると吐き気を感じるという場合は、もしかしたらアレルギーの反応が出ている可能性もあります。無理をして食べることは避けましょう。

子どもが受け付けるもので成長に必要なものをたくさんあげよう

ほとんどの子どもたちには、程度の差こそあれ、何かしらの好き嫌いや好みがあるでしょう。

嫌いな食べ物を無理に食べさせる必要はありません。イヤイヤ口に入れられたり、怒られたりしながら食べた記憶は、逆効果をもたらすこともあります。

しかし気になるのは栄養の偏りですよね。

親が心がけるべきなのは、嫌いで食べない食材からは取ることのできない成分を、他の食べられる食材で補うことを考えること。食べられる食材の中で、栄養価の高いものをたっぷり食べさせてあげることです。

味覚は成長と共に変化と発達をします。「偏食があっても徐々に改善するかもしれない」くらいの気持ちで楽しい食卓を囲みたいものですね。

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