赤ちゃんのブヨ対策!虫刺されの予防策と刺された時の処置法
赤ちゃんはどうしても肌が弱いので、虫などによるトラブルで肌が赤くなるとか痒みを感じやすいです。
赤ちゃんの肌はデリケート。虫刺されをちょっと放っておいたら掻きむしって悪化してしまったということにもなりかねません。
少しでも赤ちゃんが虫に刺されないようにするにはどうしたら良いでしょうか。特に予防法についてを中心にご紹介します。
アトピーの子は虫に刺されると悪化しやすいので要注意
特に気を付けて欲しい子は、アトピー性皮膚炎やアトピー体質と言われている赤ちゃんたちです。
元々肌が弱い子たちは、乾燥肌の場合が多くて少しの肌トラブルでも悪化しやすくなってしまいます。皮膚炎も要注意です。
そのためお子さんの肌質をしっかりと見極めて、アトピー性皮膚炎の場合にはより注意が必要となります。
乾燥肌など普段からトラブルが起きやすい子は予防が大切
乾燥肌の人たちは、普通の肌の人と比べて水分量が少ないというのが特徴です。
私も乾燥肌タイプなのでよくわかるのですが、普段から乾燥気味のためにちょっとした虫刺されでも大きくなる、と小さい頃から感じていました。
乾燥肌でトラブルが起きやすい子は、やはりちょっとした事で虫刺されが悪化しやすいです。なので、しっかりと予防をしておくことが必要になります。
肌がかぶれないためには、保湿を普段から大事にしてトラブルがあったらすぐに対処、汗をかいたらこまめに拭くようにしましょう。
やっかいなブヨに刺された場合には
虫トラブルの中でかなり注意をして欲しい虫ひとつに「ブヨ」があります。
ブヨは蚊と比べて、都会の街中で遭遇する可能性は低いですが、それでも草が多く生い茂る地域などでは、ブヨが多く生息しているため注意が必要です。
ただしいくら注意をしていても、ブヨに刺されてしまう事もあります。よって刺されたら何かしらの対処をしなくてはなりません。
ブヨに30箇所ほど刺されると命に危機になる事もあるため、複数刺されている時には自己処置でなく、すぐに皮膚科や救急病院を受診して治療しましょう。
小児皮膚科があればベストですが、なければ普通の皮膚科で構いません。感染症になるかもしれませんので受診が基本です。
ブヨと虫刺されはかゆみと腫れの度合いが違う
蚊などの虫に刺された場合と、ブヨに刺された場合では対処法が異なります。そのためにはまず赤ちゃんが「何に刺されたのか?」がわからなくてはなりません。
ブヨに刺された経験のあるママは、何が違うのかすぐにわかると思いますが、初めて刺された場合には半信半疑になるかもしれません。
ブヨに刺されると?
- 蚊に刺された時よりも大きく赤く腫れます。
- とても痒みが強い
- 刺された場所の中心に赤い点のような発疹がある
- 掻いてもいないのに、血が少し出ている事もある
このようなトータル面から判断して、ブヨに刺された場合にはしっかりとした処置を行ってください。
市販の虫刺され用の薬を塗っても、ブヨだと全く効き目がないレベルで痒さが軽減しません。痒みのひどさで「ブヨだ!」と確信するかもしれませんね。
ブヨの毒を抜く事を最優先にしよう
ブヨに刺されると、ガッチリと皮膚を食いつかれています。
体内に毒が入っていると最初はあまり痒みを感じないような状態でも、時間の経過と共に痒みが増してきて腫れあがるようになるのです。
ブヨに刺されたら、とにかく早く対処する事が、その後の腫れと痒みが違ってくると言われています。
毒抜きには専用のグッズもあるようですが、いきなり刺される事も多いので手元にないほうが多いと思います。その場合には手でも大丈夫です。
他の病気にも感染しないよう、綺麗な手で患部を爪の後がくっきりとつくくらい搾りだします。
痛みが伴う事も多いため、赤ちゃんは顔を赤くして泣いて嫌がると思いますが、ここで頑張ってもらえば後で痒みが軽減されるので、頑張って子供に搾らせてもらいましょう。
冷やすよりも温めるほうが痒みも腫れも引きやすい
中には「刺されたら冷やそう」という記事もいくつか見かけます。
確かに蚊に刺された場合には、冷やすと痒みが減るとか腫れが落ち着くとも言われているので、冷やす事が有効だと思われているようです。
しかしブヨは普通の虫よりも強力です。冷やしただけでは腫れはひきませんし、痒みも軽減されません。そこで提唱されている方法が、温めるというやり方です。
これは刺されてから半日など時間が経過している場合には有効ではないので、刺された時すぐに行う方法です。
ただし、お伝えしている通り刺されてすぐの、まだ痒みが出る前の段階でやらないと効果は発揮出来ません。
ブヨに刺された後に使いたい薬と避けたい薬
ブヨに刺されてなんとかしたい、と思ったら薬を使おうと考える方もいるのではないでしょうか。
しかし、使う薬によっては全く痒みを軽減出来ない可能性があります。どんな薬を使えば痒みや腫れが出来る限り抑えられるのかについてご紹介します。
ステロイドの薬で痒みを取るのがベスト
キンダベート軟膏などのステロイドの薬は強いので出来るだけ使いたくない、と考えている方もいると思います。
ステロイドは長期間使うと依存しやすい薬とも言われていて、私も使う場所と期間に関しては気を付けています。
痒みが強い時にはステロイドが全く使われていない薬を使うと、ほとんど痒みが軽減されないため大人でも気分が悪くなります。まして赤ちゃんなら猶更でしょう。
ただし、ステロイドは使い方に気を付けていれば、皮膚科の先生の多くが赤ちゃんにも処方する薬でもあります。
ステロイドは強い痒みにはとにかく効きますので、ブヨの痒さにも向いています。
ステロイドには強さのレベルがあり、例えば乳児で使う場所ならばこれがいい、と皮膚科の先生は上手に塗り薬など処方してくれます。
ステロイドのリバウンドと効果が現れにくいものとどちらを選ぶか、よく検討してくださいね。
ステロイドの全く入らない薬は依存の心配は不要ですが、痒みが全然取れないので、ブヨに関しては避けたほうが賢明です。
抗ヒスタミン剤を内服して、より痒みを感じないようにする
花粉症などのアレルギーによく使われる、抗ヒスタミン剤。痒みにはとてもよく効くと言われています。
ただし副作用のひとつとして、やや眠気を感じる事があるようです。
赤ちゃんにとっては仕事に支障がでるなどの悩みとは無縁なので、気にしている方もあまりいないかもしれませんね。
むしろ眠くなってくれて助かる、というママの声はたまに耳にします。
この眠気を感じるような感覚が、痒みなどの不快な症状も忘れさせてくれるので、皮膚科や小児科などではよく処方されます。
市販されている薬はアレルギー剤にしても、基本的に赤ちゃんには勝手な判断で使わないのが原則です。
掻きむしると、とびひや感染症のリスクもある
痒みが出ればついつい我慢出来ずに掻きたくなってしまいます。特に乳児は我慢が出来ませんから、自然に痒いところに手が伸びているかもしれません。
夏場を中心に汗はこまめに拭くのと同時に、肌着などは着替えをするとあせも対策にも有効です。蚊は汗の臭いが好きなので、汗を拭く事は大事です。
刺されてしまったら、もう次は刺されないように予防する必要があります。具体的にはどんな方法なのでしょうか。
すぐに始める7つの虫よけ予防法
虫対策で最重要な事と言えば、虫に刺されない事と虫がたくさんいる場所に出向かない事です。
刺された後だと遅いので、予防する事がとても大切になってきます。
ブヨだけではなくたかが蚊に刺されただけでも、今ではデング熱やジカ熱などの感染症のリスクがある可能性もゼロではないので注意が必要です。
初夏から秋の初めくらいまでは虫たちの行動も活発です。
すぐに出来る虫よけの対策をぜひ実践してください。
- 虫よけの薬を上手に使う
- 赤ちゃんでも使える蚊帳を用意する
- 網戸を閉める&ベビーカーにもカバーをかける
- 部屋の風通しと適度な布団干しを行う
- 肌はなるべく露出させない
- 虫のいそうな場所にあまり行かない&時間帯にも気を付ける
- 家の近くに虫が発生する環境を作らない
1 虫よけの薬を上手に使う
赤ちゃんは血が美味しいのでしょうか。大人よりも虫に刺されやすいのが特徴です。
体温の高い人のほうが虫に刺されやすいというのもよく言われている事ですが、この要因が大きく影響を与えていると思います。
今は生後3ヶ月くらいからでも使える虫よけもありますので、活用されるといいでしょう。
ただしディートという成分が含まれている虫よけは、市販品ではポピュラーではあるもののあまり赤ちゃんには良くないとも言われています。
生後半年未満の子にはディートが含まれるものは使用禁止と言われているくらいですので、生後半年を過ぎてもあまり使わないほうがいいと思います。
アロマなどから手作りで虫よけを作られている方もいますが、ディートが入ったものよりも効果が低く虫に刺されやすいため、虫よけと別の対策を併用する事をお勧めします。
2 赤ちゃんでも使える蚊帳を用意する
昔よく見かけた「煙の出る蚊取り線香」ですが、火を使う事で火事の危険性があるとか、煙が刺激になって咳が出る、などの理由で使っている方が減ってきているそうです。
虫を殺す成分ですので赤ちゃんに使いたくない、というのはよくわかります。それならば虫から赤ちゃんを守るために、蚊帳を使う方法が便利です。
私も以前長男が赤ちゃんの時に、折り畳みが出来る赤ちゃん布団よりも少し大きい蚊帳を使っていました。
これだとお世話する時に蚊帳をいちいち畳まなくてはならず、思いのほか不自由でした。
どうせならば部屋ごと全て覆ってしまえるような蚊帳を吊るしたほうが、赤ちゃんが動き出しても活用出来ます。
3 網戸を閉める&ベビーカーにもカバーをかける
窓には全て網戸を付けていますか?ついていないお宅は、開放する窓ならば業者さんに頼んで網戸を設置してもらうようにしましょう。
元々網戸がついているお宅でも、子供が指を突っ込んで穴が開いているケースがあるかもしれません。再チェックは必要でしょう。
それから外出時にベビーカーを使う際に、油断せずにベビーカーにもしっかりとカバーをかけるようにします。
ベビーカーをしていると赤ちゃんが虫に刺されていても気が付きにくいので、足元まですっぽりと被せられるタイプが便利です。
4 部屋の風通しと適度な布団干しを行う
ダニなどの虫も赤ちゃんの肌をチクンとする厄介な生き物です。
ダニは既に「こんな環境ならば死滅しやすい」というのもわかってきているので、その内容に従うのがベストとなります。
例えば風通しの良くない部屋ではダニも発生しやすく、増加しやすくなります。
そのためにはダニ対策として不定期でもいいので風通しを良くし、クローゼットなどもずっと閉めっぱなしにせずに適当に開放して風を入れてあげます。
布団も万年床ではダニが発生しやすくなります。お日様が出ている日で週に1度くらいは布団を干すのが理想ですね。
どうしても難しい場合には、布団乾燥機を使うようにしましょう。布団ダニから病気を防ぐにもよく風通しした環境はお勧めです。
5 肌はなるべく露出させない
虫に刺されないためには、暑くても長袖と長ズボンがお勧めです。足元も忘れてはいけません。サンダルのように素肌が出ていたら、そこを虫が狙ってきます。
靴と靴下でガードをしてあげましょう。「長袖と長ズボンは暑くてかわいそう」という気持ちはわかります。
その場合には長ズボンは必須にして、半袖と薄手の羽織るものを着用し、どうしても暑がったら虫よけを使って半袖にする、などその時々で検討していきましょう。
汗をかくと狙われやすいので、汗をかいたらマメに拭きとりましょう。
6 虫のいそうな場所にあまり行かない&時間帯にも気を付ける
虫は草木が生い茂るような場所にたくさんいます。コンクリートだらけで土がほとんど見られない都会より、田畑のある市街地のほうが虫に刺されやすくなります。
さらに市街地より山や草原のほうが虫に遭遇しやすくなります。
皮膚バリアの特にデリケートな乳児にとってはリスクの高い場所には出来るだけ近寄らないほうが、虫に刺される事が減るかもしれません。
また虫は夕方などから活発に動き出すとも言われています。
夏場は涼しくなる夕方や夜に外出する方も多いでしょうが、虫のたくさんいる場所に夕方から出かけるという機会はなるべく避けたいところです。
7 家の近くに虫が発生する環境を作らない
この注意点は案外抜けがちな部分なので、気を付けてください。自宅の庭に例えばバケツがあり、そこに雨水がたまって放置していたとします。
するとボウフラが発生して蚊に成長する事はご存知でしょうか。ここから大量の蚊が生まれてしまったら、バケツに水が入ったまま放置していた自分の責任になってしまいます。
まずは自宅周辺に雨水がたまらない環境かを確認し、雨の後にはバケツや容器などに水たまりが出来ていないか確認するようにしましょう。
トラブルがあったら病院へ。赤ちゃんも皮膚科がベストです
先ほど少しデング熱にも触れましたが、最近ではたかが虫刺されとは言えないで発熱するとか全身状態が良くない、というケースもあります。
ブヨもたくさん刺されると命に関わるとも言われていますし、特に赤ちゃんはまだおしゃべりも出来ないので自分の痒さが表現出来ずにずっと機嫌が悪いままという事も考えられます。
たくさん蚊に刺された場合にも市販品で対応するより、病院で診察してもらったほうが早く治ります。その際には出来れば小児科より皮膚科受診をお勧めします。
皮膚科はスキンケアの専門家の医師ですから、薬の強さのレベルも調整しながら処方してくれます。
赤ちゃんでも診察してもらえるので、なるべく皮膚科を受診したほうがいいでしょう。
最後に薬の塗り方のポイントです。
顔などは万が一なめてしまう危険性があるので、必ず市販の薬ではなく医師から処方された薬を塗ります。
塗るパパママも清潔な手で清潔な肌に塗るのが理想です。量は医師の指示通り、少なすぎたり多すぎるたりという事がないようにします。
塗る回数も決められた通り守りましょう。ママの爪が長くて薬を塗る際に傷をつけないか、気にするようにもしてください。
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