妊活中に抱えるストレスには意外な要因も!妊活催促にもウンザリ…
結婚したら子供ができるのは当たり前だと思っていた…。
◯年後に一人目、◯年後に二人目と人生設計もあったのに、子供を授からないまま月日だけが経っていく焦燥感は、経験した者でないとわかりません。
まさか私が不妊症?それを認めるのも辛く、妊活を始めるのは勇気がいりますね。
そのストレスの要因は意外なことも…。どんなときにストレスを感じるのか、ストレスをためない発散法もご紹介します。
妊活している人が身近にいる人も、何気ない一言が本人をひどく傷つけているかもしれません。いま一度言動を見直してみましょう。
この記事の目次
周りの人が関連する精神的ストレス!
妊活中にかかるストレスは、夫・両親・親族・友人・上司・同僚など周りの人間関係が原因となることが最も多いと言えます。
周囲の人からかけられた何気ない言葉に傷ついたり、必要以上に気を遣われたりするとすべての人との関りを絶ちたいと思うことも…。
どんな状況で妊活中の本人がストレスを感じやすいのかを見ていきましょう。
親(親族)からの遠慮ない一言に傷つく!
実父母や義父母、兄弟姉妹からはお正月やお盆の集まりのときなど、まるで挨拶のように子供はまだできないのかとストレートに聞いてくることがあります。
- 早く孫の顔が見たい!
- 子供はいつ作るの?
- 仕事ばかりしてると生めない年になるよ!
- 私はあなたの年齢ではもう生んでいた!
- 友達と会うと孫の話が多いから肩身がせまいわ!
またストレートに言わずとも「早くいとこが欲しいねー」など、兄弟の子供(孫)に向かって話すなど間接的にプレッシャーをかけられることもあるでしょう。
友人・同僚から受ける心無い言葉かけの辛さ!
友人や同僚との会話の中での何気ない言葉かけも、妊活中の深刻な壁にぶつかっているときはもうほっといて!という気持ちになります。
ストレートな言葉はもちろん、元気づけようとしてかけられた言葉にも反応してしまいますね。
- 育児は体力だがら早い方がいいよ!
- いいわね、子供がいないと、余裕でしょ!
- 結婚してるの?お子さんは?
- 基礎体温つけてるの?
- 治療をやめたら自然にできるかもよ!
- 子どもがいない人生もいいんじゃない?
- 若いんだから大丈夫!
- きっとすぐできるよ!
元気づけようと悪気のない言葉かけも、根拠のない断定は逆に傷つけていることもあるのです。
知りたくない情報が入る焦り!
直接かけられる言葉も妊活中はネガティブにとらえてしまいがちですが、実は日常生活の中でなんとなく耳に入る周囲の情報がストレスとなることも多くあります。
- 自分より後に結婚した友人や同僚が妊娠した話
- 不妊治療の病院で一緒だった人がお腹が大きくなっているのを見たとき
- 同じ頃に妊活を始めた芸能人のおめでたのニュース
など、知りたくなくても耳に入ると焦りやショックをおぼえますね。
なぜ自分だけが…?と先が見えない暗いトンネルの中にいるようで、もう消えてしまいたいとまで思う瞬間もあるでしょう。
「二人目まだ?」はかなりキツイ!
一人子供がいる人へ二人目について簡単に口にすることが、二人目不妊の本人をかなり傷つけていることを見落としている人が多いようです。
子供に兄弟を作ってあげたい気持ちは山々…。一人目の子供をも巻き込んで妊活をしているママは、ガラスのような心になっています。
- 子供は二人以上育ててようやく一人前の母親!
- 一人っ子はさびしいんじゃない?
- 子供一人なら役員もできるでしょ!
- 兄弟はなるべく間をあけない方がいいよ!
- 次は女の子(男の子)がいいね!
- 一人なんて育ててないようなものよ!
- 一人だと運動会の待ち時間が長いでしょ?
- 子供一人は楽でいいね!
何気なくかけた言葉でも妊活している本人にとっては、一生忘れられない悔しい出来事になっているかもしれません!
周囲から押し付けられる苛立ち!
妊活中は病院の先生からの話やSNSの情報等で、良かれと思うものは取り入れているつもり…。
なのに、〇〇を使ってみたら?●●はカラダに良いから!など、周囲の人に押し付けられることも逆にストレスとなる場合があります。
子どもがいる人から排卵日や高温期の説明やこうしたらどうかなど、細かい持論を説明されることもやっているのにできないという怒りが生じてしまうことも…。
妊活中に押し付けられて困ったグッズランキング
- 子宝に恵まれるパワーストーン
- よくわからない漢方薬
- 冷えに良いからと厚手の腹巻
- 子供ができやすいと言われる飲料水
- 子宝のお守り
- 赤ちゃんを授かりやすい風水のグッズ
夫との温度差のイライラ!
妊娠はパートナーの協力や理解があってはじめて成立するものですね。
子供が欲しいという気持ちが夫婦の中で妻が強い場合は、夫との間に妊活の温度差を感じストレスがかかってきます。
妊娠しやすいタイミングは、通常月に1回!半年で考えるとたったの6回しかなく、生理不順の人はもっと少ないことも。
タイミングの日は事前にお願いをしていたのに、そのチャンスの日に残業や飲み会などを理由に非協力的な態度だと怒りさえ湧いてくるでしょう。
あなたは子供が欲しくないの?と感情をぶつけてしまうことで、夫婦仲に亀裂が入ると子供を作る仲良し日どころではなくなってしまいます。
家族に申し訳ない気持ち!
特に不妊治療に協力的な夫や理解のある(義)両親のもとでの妊活は、自分に良くしてくれる家族に対して申し訳ないという感情になります。
夫や母親、父親に赤ちゃんを抱かせてあげたい…それなのに妊娠しない状況は、妻として嫁として無能だと自分を責め、それが大きいストレスとなってきます。
時にはそんな優しい家族に甘え、思ってもいない言葉をかけてしまうことも…。そんな自分を悔やみ、ますます自己嫌悪となる悪循環となってしまいます。
不妊治療に対する心身的ストレス!
不妊治療の目標はただ一つ!「赤ちゃんを授かりたい」という夢に向かっているだけ。
たったそれだけなのに、痛い治療も高額な治療費もいつになったら終わりがくるのか、医師でさえわからない未知の世界となります。
タイミング法から人工授精、体外受精まで、様々な治療を段階を踏んで行っていく中、身体的、精神的ストレスが大きくかかることは避けられないことでしょう。
治療で良い結果が出ない悲しみ!
不妊治療の結果はすぐに出るものではなく、子宮の中で着床が確認できるまで時間がかかるものです。
その間に今回こそはという期待や希望が膨らんでいるからこそ、生理がきてしまったときのショックや悲しみははかり知れません。
その事実を楽しみに待ってくれている人家族に伝える辛さや、次のチャンスまでの生き地獄のような日々もストレスとしては半端ないものとなります。
治療の痛みの苦しみ!
不妊検査には卵管造影検査や子宮口の検査など、痛みを伴う検査がたくさんあります。卵管造影検査は痛みで気を失ったという経験がある人も…。
自然に妊娠できる人はこんな痛い思いをしなくても赤ちゃんに会えるのに、なぜ私だけ?
女性は痛みに強いと言えども、痛い検査を何とも感じない人はいないでしょう。
治療にかかる経済的な不安!
共働き家庭や金銭的に余裕がある家庭でも、不妊治療にかかる費用はかなり大きく負担がかかります。
排卵検査薬や誘発剤などの保険の対象となるものから、体外受精や顕微授精などの保険対象外の高度治療まで様々…。
不妊治療専門病院では、毎回の通院で支払う金額は高額になることもしばしばです。
おめでたですよ!と告げられる「治療終了」まで、いつまで続くか先が不安なお金の問題も頭をかかえるストレスの要因の一つです。
仕事との両立で悩むストレス!
仕事をしていない専業主婦であっても妊活中はたくさんのストレスがかかるのに、その上仕事をしている女性は仕事上でのストレスもかかってきます。
また不妊治療中は、排卵日等に急に病院に行かなくてはいけない事態になります。
大事な日なのに休みがとれなかったり、とれたとしても職場仲間に迷惑をかけてしまうなどで治療が中途半端になってしまう可能性も…。
日本には産休や育休があっても妊活休はありません。仕事をやめて妊活に集中するか、仕事と妊活を両立させるかも大きな悩みですね。
- 仕事を辞めて妊活をするメリット
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- 不妊治療に専念できる
- 睡眠などの生活リズムが整い体調がよくなる
- 仕事によるストレスが軽減される
- 時間に余裕ができるため家事や趣味に時間をかけられる
- 仕事を辞めて妊活をするデメリット
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- 妊活でうまくいかないときに落ち込む時間が多くなる
- 妊活の辛さを仕事で紛らわすことができない
- 治療にかかる経済的不安がある
- 再就職が難しい
夫もかかっている妊活のストレス!
妊活は女性だけが大変のように思われますが、夫は夫でストレスがかかっていることも忘れないようにしましょう。
男性にストレスがかかると性欲の低下や精子の機能が下がってしまうことも考えられます。
また不妊症の原因が女性不妊ではなく男性不妊というケースは全体の半分程度あるとされているため、不妊治療には夫婦ともに検査することが必須です。
男性不妊となると夫にかかるプレッシャーやストレスは、妻が理解し協力していくことが大切です。
- 男性にかかるストレス
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- 自らの意志ではなく子作りのための性行為が辛い
- 妻を女としてみることができなくなる
- 落ち込む妻を慰めるが本当は自分も辛い
- 女性が多くいる不妊クリニックへは行きにくい
- 経済的不安
ストレスをためない10の発散方法!
妊活にはストレスが大敵!妊活中に過度のストレスを抱えると、エストロゲンやプロゲステロンという女性ホルモンバランスが崩れます。
そのため卵子の質が低下したり着床障害などに繋がる恐れがあり、より妊娠しにくくなってしまいます。
できるだけストレスをためずに日々過ごすために、同じ境遇の人たちがどんなストレス発散法を取り入れているのか、いくつかあげてみましょう。
- ①生理が来た日は日ごろ食べない美味しい物(お酒)を楽しむ
- 今月も頑張ったという自分へのご褒美と、来月も頑張ろうというエール!ちょっと高めのお店に行きます。
- ②旦那に話す
- やっぱり自分の辛さをわかってくれる主人に愚痴を聞いてもらいます。喧嘩にならないように配慮はしています。
- ③SNSで交流する
- 人の妊活アカウントを読んだり、自分で作って同じ境遇の人と交流をはかります。気持ちが一緒の人ばかりなので安心して弱音をはけます。
- ④アロママッサージで気分を変える
- 体の疲労がとれ気分もリフレッシュするマッサージの時間は何もかもを忘れ気持ち良さだけに没頭できます。
- ⑤体を動かす
- 妊活で結果が出なかったとき、周囲の人から心無いことを言われたときは、運動が一番!ウォーキングなどで汗を流すと涙も流れていく気持ちになります。
- ⑥おもいっきり泣いてしまう
- 妊活中は体全体がコチコチに緊張しています。涙を流して思いっきり泣くと体の力が抜け、緊張状態がリラックス状態になる効果があります。
- ⑦好きな映画、DVDなどを観る
- 2~3時間のできるだけ長めの映画やDVDを観ると現実逃避ができ、観終わった時には悩んでいる自分が馬鹿らしくなることもあります。
- ⑧部屋を大改造する
- 毎日過ごすリビングのテレビやソファなどの位置を変えリフレッシュ。部屋の大改造は掃除にもなるし気分転換にもってこいです。
- ⑨達成感のある趣味を始める
- 植物を育てる、手芸、粘土作りなど、形に残る趣味に挑戦する。形に残ると達成感を味わうことができ、ストレス解消に。
- ⑩妊活・不妊治療を一度やめてみる
- 薬、排卵日、そして生理がくる…そんな繰返しで心が折れそうになったら、一旦妊活をお休みする。ゆっくり心を休める時間を作ると抱えていたストレスが少しずつとれていきます。
力を抜いた妊活をしましょう!
妊活中の女性には、性格や状況によって二つのパターンに分かれます。
一つは子供ができない妊活中の身であることを周囲に口外する明るい妊活と、もう一つは口外しない秘かな妊活です。
口外する妊活者は自分の置かれている状況をまわりに話すため、言われたくない言葉かけに耐えたり、辛いのに明るく振る舞おうとするストレスがかかるでしょう。
口外しない妊活者は人に話さないため、辛くても言えずに淡々としている状況や、まわりの人が自分をどう思っているのかの不安などでストレスがかかります。
どちらが良いとはいえず、どちらも自分だけが取り残されていくような焦燥感でいっぱいであることは同じ…。
抱えている感情やストレスは他人は何もしてくれません。自分なりに上手に発散しながら、肩の力を抜いて日々過ごすようにしましょう。
またまわりの人もごく自然に寄り添える協力者になってあげたいですね。
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