妊娠したら生活習慣をチェック!やめる・ 控えるべき事とおすすめ習慣

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2018/01/12

妊娠初期の女性

妊娠中は、ふだんの生活で普通に行なっていることでも控えなければならないことや、気をつけておかないといけないことがあります。

また、逆に積極的に習慣づけておきたいことも。

年配の方に何かを言われてダメだと持っていたり、何となくダメだと思っていたりすること、ありませんか?

ここで、あらためて「控えたいこと」、「やっておきたいこと」を確認しておきましょう。

妊娠したら控えたいこと5つ!

まずは、もしまだ行なっていたらすみやかに控えたい習慣です。

  • アルコール
  • たばこ
  • 薬の服用
  • 重いものを持つ
  • ダイエット

アルコール&たばこは絶対NG!

アルコールやたばこを妊娠中に摂取してはいけないということは、知っている方がほとんどではないでしょうか。

両方とも、おなかの赤ちゃんに重大な悪影響を及ぼすということがわかっています。

妊婦がたばこを吸っているときの胎内の赤ちゃんの映像を見たことはありますか?
おなかの中にいる状態でも、苦しそうにしているのです。決して吸ってはいけないと思えますよ。

妊娠がわかるまでに摂取してしまっていた分は過度に心配する必要はありませんが、判明した段階で、スパッと禁酒・禁煙に切り替える必要があります。

たばこに関しては、受動喫煙にも注意が必要です。

家族で喫煙者がいる場合は、換気扇の下や屋外で吸ってもらうようにするなど、煙を吸い込まない環境を整えましょう。

赤ちゃんが産まれてからも、受動喫煙には注意が必要です。今から禁煙に励む・受動喫煙を避ける喫煙習慣を身につけることは大切なことですね。

会社の飲み会など、喫煙者と同席する場がある際は、できる限り喫煙者と離れた席に座るなど、できる対策は行なっておきましょう。

▼妊娠中の飲酒リスクについてはコチラも参考にしてみて!

自己判断はダメ!薬は医師の指示を仰いで

ふだんから服用している薬がある場合でも、妊娠した段階で必ず医師の指示を仰ぐことが必要です。

できれば妊娠初期は薬自体を控えたいものですが、ものによっては「処方して良い」とされている薬もあります。

妊婦自身の体調によっては、無理に薬の服用をやめてしまう方が危険な場合もあるでしょう。

市販の薬であっても処方薬であっても、そのつど産婦人科医に相談をしてから「飲む・やめる」を判断するように意識しておきましょう。

なお、漢方薬や貼り薬・塗り薬も同様です。

貼り薬や塗り薬は、飲み薬と比べると胎内に及ぼす影響は軽いです。しかし、薬によっては血液中に薬の成分が濃く溶け出すものもあるため、医師の確認を取ってから使うことを徹底させておきたいものです。

無理に重いものは持たないで!

「妊娠中は重いものを持ったらダメだよ」と言われたことのある人は多いのではないでしょうか。

妊娠中に重いものを持ち上げることを避けるべき理由は、母体に悪影響が起きる可能性が高まるからです。

  • 切迫早産
  • 切迫流産
  • 妊婦浮腫(むくみ)
  • 妊婦貧血
  • 腰痛症
  • 膀胱炎

「○㎏以上がダメ!」と決まっているわけではありません。「あ、おなかが張ってきてしまったからやめておかなきゃ」と、自分の体の様子に意識を向けておくことが必要なのですね。

仕事内容によっては、重いものを持たなければならないときもあるでしょう。しかし、企業側には妊産婦の体・健康を守らなければならないという義務があります。

重いものを持つ仕事は男性やほかの女性スタッフにお願いして代わってもらうなど、自分の体を守るようにしましょうね。

同様に、激しい運動も控えるようにしましょう。体を動かすことは大切ですが、おなかの張り具合に注意して行なうことが大切です。

ダイエットは赤ちゃんに毒!適切な体重増加を意識して

年頃の女性にとって、体型維持は気になることですよね。ふだんからダイエットを意識した生活を送ってきた方もいるでしょう。

しかし、妊娠中のダイエットは禁物です。低出生体重児が生まれる確率が上がってしまうからです。

ママが食事に制限をかけることで、胎内の赤ちゃんは、より少ない栄養を効率よく吸収しようと体質を変化させていきます。

その体質は生まれてからも続くため、栄養を吸収しすぎてしまい、結果肥満児や小児糖尿病のリスクが高まるという研究結果が出ているのです。

また、脳の形成時に必要な栄養素が吸収できなくなってしまうと、その後の赤ちゃんの発育にも影響が及ぶ可能性も。

昔と違い、現在は「妊娠中は2人分食べましょう」とは言われません。しかし、必要な栄養をしっかり摂り、適正な体重の増加を目指すことは重要なことなのです。

過度な禁止は必要じゃない?知っておきたいこと4つ!

次に、日々の生活を送る中で、知っておきたい生活習慣をチェックしておきましょう。

  • カフェインの過剰摂取
  • どうしたらいい?レントゲン
  • 歯の治療
  • 車の運転

カフェインは全面禁止ではない?問題は「過剰摂取」

カフェインは、アルコールと違い、必ずしも「絶対飲んではダメ!」というものではありません。

しかし、過度な摂取はそもそも体に毒でもあるため、妊娠中は特に摂取量を控えるべきであると考えられています。

WHO(世界保健機関)も、「胎児への影響は確定していないものの、妊婦は1日にコーヒーを3~4杯程度までにしておくように」という呼びかけを行なっています。

覚醒作用のほか、カフェインには体を冷やす作用もあるため、体を冷やしてはいけない妊婦はできる限り摂取量を抑えておきたいですね。

カフェインと聞くと、ついコーヒーや紅茶をイメージしてしまいがちですが、カフェインが含まれている飲料はそれだけではありません。

  • エナジードリンク・眠気覚まし飲料
  • ドリップコーヒー
  • インスタントコーヒー
  • 煎茶
  • ほうじ茶
  • 玄米茶
  • ウーロン茶
  • 紅茶
  • ココア
  • コーラ

以上のような飲みものを飲む際は、摂取量に気をつけましょうね。

レントゲンはダメ?電磁波や放射線の影響は?

妊娠したら気になることが、電磁波や放射線の影響ではないでしょうか。

レントゲン

赤ちゃんへの被爆量が100mGy以下であれば問題がないという調査結果が出ていると、大阪大学医学部付属病院放射線部の質問事項に記載がされています。
通常のレントゲン検査では、この数値の20分の1にまで減少していますし、赤ちゃんに直接照射されないように行います。

胸部のレントゲン検査の場合は安全だといっていいとのこと。

ただし、受ける前にはレントゲン技師・医師に妊娠していることをきちんと伝えるようにしましょう。

パソコンやスマホ…電磁波
わたしたちの生活には電波が溢れています。

携帯電話やスマホ、ネットを快適に使うために、電波塔からは電波が出されていますし、家の中でも、電子レンジやパソコン、スマホなど、電磁波を出すものを使う機会が多いことが現代の特徴ですよね。

電子レンジやスマホから発せられる電波には、熱作用があります。電波を浴びることで、体温の上昇が起きるわけですね。

電子機器や電波塔ともに、電波をだすものは人体への影響を考慮されて作られています。
総務省のホームページでも、人体に安全な数値であるとされています。日常生活を送る上では、過度に心配をする必要はありません。

おなかの中の赤ちゃんは、母体がクッションになるため、直接受ける電波も弱ります。しかし妊娠中の場合は、電波塔のそばや電子レンジの前にずっと立っているなど、強い電波を放つ場所に必要以上に行かないようにはしておきたいものです。

歯の治療はしてもいい?麻酔は大丈夫?

妊娠中に行なっておきたいものが、虫歯など、口の中のメンテナンスです。

妊娠の届出書を出したら、妊婦歯科検診の受診表がもらえる地域も多いことからも、妊娠中に歯のチェックをしておくことは大切だとわかりますよね。

ただし、歯医者に通う時期に注意が必要です。

治療内容によっては例外もありますが、一般的に、歯科治療に適した時期は妊娠16週から中期の間。

この期間であると、抜歯時の麻酔も使用しても問題ないとされているため、安心して通うことができますね。

後期になると、おなかが大きくなってきて、仰向けで横たわる姿勢が辛くなってきます。その前に治療を終わらせておきたいものです。

なお、レントゲンと重複しますが、歯医者で行なう口腔内のレントゲンも、放射線量には問題がありませんし、防護エプロンを着用し、対策を施す医院も多いです。

出産後は自分の治療のために歯科医に通うことは難しくなるため、妊娠中にメンテナンスしておきましょうね。

車の運転は?

妊娠したら「車の運転はダメ!」と周囲に言われた…という方もいるかもしれませんよね。

しかし、「絶対ダメ」だと決まっているわけではありません。必要に応じて、今まで通り運転を行うことは可能です。

ただし、妊娠中、特に初期は眠気が強まるケースが多いもの。集中力に欠けるという特徴もあるため、その点は意識して、無理のない程度に留めておきましょう。

やりたいこと5つ!

では、妊娠中に意識して取り入れておきたい習慣にはどのようなものがあるのでしょうか。

以下のポイントをチェックしてみましょう。

  • ふんわりした服装を
  • ハイヒールは高さを低めにチェンジ
  • 初期は葉酸サプリを摂取しよう
  • 口の中の清潔さを大切にしよう
  • 積極的に体を休めよう
  • 母子手帳・保険証を持ち歩こう

おなかが出始める前からでも…ふんわりした服装

妊娠すると、「マタニティ用」と名のついた下着や衣服が目につくようになる方もいるでしょう。

妊娠初期段階では、まだおなかも大きくないため、今まで通りの服装でいいんじゃない?と考える方も多いことと思います。

ただし、通常時の服装が、あまりにおなかをキュッとしめつけるような服装である場合は、やはり「ちょっぴりゆったりした服装」にチェンジし始める方が良いでしょう。

妊娠が判明してからまもなく、つわりの時期が始まります。もちろん重さに個人差はありますが、服装がゆったりしている方が少しは楽になるものです。

服装に関しては、ワンピースをよく着る方などはわざわざマタニティ用のものを買わなくても済んでしまう場合もありますので、おなかが大きくなってきてから用意しても問題ありません。

しかし、下着については、必ず必要になってくるものですし、早めに使用し始めても構いません。

下腹部の冷えを防ぐ点でも役に立つため、早めに数着ほど準備しておくと安心でしょう。

そのハイヒールの高さ、大丈夫?

「妊婦なんだからぺったんこの靴を履きなさい!」という言葉はよく聞かれるもの。

妊婦だけではなく、出産後、ママになったあとでも、小さい子どもを連れているママがハイヒールを履いていると、眉をしかめられることもあるものです…。

実際、ハイヒールは妊娠中には適していません。「慣れているから大丈夫」と言いたくなるかもしれませんが、おなかが大きくなってくると、それまでのバランスとは異なってくるため、転倒する危険性がどうしても増してしまうのです。

では、「ぺったんこの靴」が正解なのでしょうか?

今までハイヒールを日常的に履いてきた方の場合、いきなりぺったんこの靴にすることも、かえってバランス感覚がおかしくなり、歩きづらくなる、転びやすくなるという傾向があります。

そのため、ぺったんこの靴に慣れている方はぺったんこの靴を。
ハイヒール生活を送ってきた方は、ヒールの高さが低く、太いものにチェンジするようにしましょう。

初期に重要!葉酸サプリを取り入れよう

情報収集に熱心な方であれば、「妊娠したら葉酸サプリ」という知識をお持ちの方もいるでしょう。

葉酸は妊娠中、特に初期段階で重要な栄養素。
日々の食事では不足しがちのため、サプリを利用して補ってあげましょう。

つわりの時期は困難な場合もありますが、1日3食栄養バランスの良い食事を食べる習慣も身につけたいものです。

妊娠中は虫歯になりやすい?口の中の清潔さを大切に!

昔は「1人出産すると歯を1本失う」と言われていたこと、ご存じですか?

今ではそのようなことはないでしょうが、それでも歯のトラブルを抱えやすいことが妊婦の特徴です。

その理由は2つ。

  • 赤ちゃんに送ってしまうために起こる妊婦のカルシウム不足
  • つわり中に歯みがきが辛くてできない

カルシウムは、摂取量が足りないと、ママ自身の骨や歯のカルシウムを崩してまでおなかの赤ちゃんに供給しようとするため、不足に気をつけることが必要です。

妊娠中、より気をつけたいことが歯みがき。

つわり中はただでさえ気持ちが悪く、歯をみがくことができないこともあります。また、一気に食事がとれず、小分けにして食べるようにしている場合は、口の中が汚れやすいことも。

妊娠による体質の変化により、口の中の環境も変わり、虫歯や歯周病になるリスクを抱えがちでもあるのです。

そのため、歯をみがけないほどつらいつわりの場合は、食後に水を飲む・口をすぐにゆすぐなど、できることから口の中に食べカスが残らないような対策を行ないましょう。

妊娠中は疲れやすい!体のサインには正直に

今まで1日中バリバリ動けていた方でも、妊娠中は疲れやすくなることが多いです。
妊娠初期には眠気を感じることも多く、だるさから起きていられないこともあるでしょう。

そうした「だるさ」や「眠気」は体からの「休んで」サイン。

できるだけそのサインに従って、横になる、昼寝をする、座ってぼーっとするなど、積極的に体を休める時間をとりたいものです。

仕事や外出、旅行なども、ふだんよりもゆとりを持った予定にしておき、疲れた際は休めるようにしておきましょうね。

「何でダメなのか」、「何でやるべきなのか」を考えて、日々をゆったりと過ごそう!

妊娠中は、何かと情報に過敏になりがちです。

情報に振り回されて不安になったり、何もかもダメだとガマンばかりして辛くなってしまったりする方もいるでしょう。

実際に理由があって「ダメ」だと言われていることもありますが、時代や医療知識の変化に伴い、「実はダメじゃなかった」ことや、「控えた方が良かった」というように、生活習慣への考え方も変化が起こりえます。

「なぜなのか」ということを納得していると、生活習慣として取り入れやすくなり、安心することもできます。

知識を得て、ストレスフリーにマタニティライフを送りたいですね!

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