子供の小学校の入学準備に!習慣づけておきたい4つのこと

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2016/04/04

小学校入学前に色々と身に着けている子供
4月からは小学生!新しいランドセルやお道具をそろえたり、通学路を散歩してみたり、入学式が楽しみですね。

どんなお友達に会えるのか、どんなことを勉強するのか、子供たちはわくわくしながら目を輝かせていると思います。

保育園や幼稚園とは違い、小学校では時間割が決まっているため、先輩ママ達からは「初めのころは園とは全然違って戸惑った」という話を聞きます。

そこで先輩ママ達の話をもとに、小学校の入学準備のために習慣づけておいて良かったことを4つと、少し変わり種の番外編をご紹介します。

お子さんの小学校生活が楽しくスタートできるように、参考にしてみてください。

小学校入学前までに習慣づけておきたいものはこの4つ!

あれもこれもと不安になりがちですが、先輩ママから「本当に必要だった」という声が多く上がったのはこちらです。

  1. 早寝早起きに慣れる
  2. 身支度を一人でできるようにする
  3. 鉛筆を正しく使う
  4. お箸で食べられるようにする

小さな頃から何となく教えてきたことですが、お子さんはきちんとできるようになっていますか?

小学校入学の準備期間は生活習慣を見直す良い機会です。改めてお子さんの今のようすを確認してみてください。

1.小学生の朝は早い!早寝早起きに慣れるコツ

お子さんが幼稚園に通っていた場合、登園時間は比較的遅めのケースが多いと思います。

さらに人数が多い大規模幼稚園などではクラスによって登園時間が違っていて、遅い時間のグループでは登園時間が10時というような場合もあります。

それに対し小学校の登校時間はとても早く、8時15分から8時30分頃までに登校するよう定められている学校が多いようです。

着替え・身支度・朝ごはんなど、学校へ行くための準備には意外と時間がかかってしまいます。

一番時間がかかる朝ごはんには、小学校低学年のおよそ65%が11分から20分程度の時間をかけているというデータがあります。

目が覚めてから動き出すまでに時間がかかってしまう子もいますので、登校する時間から逆算して、起きる時間を決めてあげてください。

一つの目安として、朝ごはんの時間もしっかり取れるうえ身支度も慌てずにできるということから、起床時間を登校時間の一時間前に設定するママが多いようです。

初めから目標の時間に起きるようにするよりも、毎日少しずつ時間を近づけていくようにすることが早起きに慣れるコツです。

一週間ごとに10分ずつ時間を早めて、ママが元気よく声をかけながらリビングに連れて来てしまいましょう!

慣れてきたら目覚まし時計を使ってひとりで起きる練習をします。

ただし、枕元に時計を置くと止めてから二度寝してしまうこともありますので、完全に起き上がらなければ手が届かない位置に時計を置いてくださいね。

また、一人で起きられた日にはカレンダーにシールを貼ったりスタンプを押すなど、自分の目で見て確認できるようにすると、やる気アップにもつながりますよ。

起きる時間を早くしていくことによって自然と眠る時間も早くなるので、無理なく早寝早起きが身につきます。

成功のポイントは「早寝早起き」ではなく「早起き早寝」の流れで取り組んで行くことです。

健康な心とからだを作るカギは十分な睡眠にある

早起きして日中を活動的に過ごすと、夜は早めに眠くなります。

早く寝ついてぐっすり眠ると、朝はすっきりと目覚めることができ、朝ごはんもしっかり食べられます。

勉強にも運動にも集中できるので、一日を楽しく過ごすことができます。

眠る時間が遅いと朝は自分で起きることができません。身支度が自分でできないので、いつまでたっても自立心が育ちません。

また、朝ごはんを食べられないので集中力が続かず、大きな事故につながってしまうことだってあります。

子供には大人よりも長い時間の睡眠が必要で、一般的には小学校低学年の児童で10時間程度と言われています。

心とからだを健康に育てるためにも、時間になったら布団に入る習慣をつけてください。その時に「もうちょっとだけ起きていたい」や、「お水を飲んでから寝たい」などの、子供の要求には応えないようにするのがポイントです。

一つ要求を通してしまうと次々と違う要求をしてくるようになり、それを繰り返すことで布団に入る時間がどんどん遅くなってしまうからです。

時間通りに布団に入るために、寝る時間の30分くらい前になったら、トイレや歯磨きなど身の回りのことを済ませたかどうか、声をかけて確認してあげてください。

そして布団に入ったら思い切って部屋の電気を消してしまいましょう!メリハリをしっかり付けてあげることで生活にリズムが生まれ、習慣づきやすくなります。

2.自分のことは自分で!身支度を一人でできるようにする

小学生になると自分のことを自分でできるのが当たり前になり、特に身のまわりのことは遅れていても誰も手伝ってはくれません。

自分一人で身支度ができるようにしておきましょう。

洋服の着替えをスムーズにできるようになろう

多くの小学校で、体育の時間は体操服を着て授業を行います。体操服のほとんどがTシャツと半ズボンのタイプなので、体操服を着ることはそんなに難しい事ではありません。

難しいのは体育の時間の前に、その日学校に着ていった洋服を脱ぐことと、終わった後にまたその洋服に着替えることです。

一番難しいのはやはりボタンでしょう。外すことも掛けることも、一人でやると時間がかかります。私の息子は段違いになったまま一日を過ごし、帰宅してから気づいたこともあります。

子供にとって上の方にあるボタンは見えにくく扱いにくいので、下からやるようにすると掛け違いが少なくなります。
「洋服の裾を揃えてから一番下のボタンを持つんだよ」と教えてあげるとわかりやすいようです。

また、中には洋服を裏返しに着てしまう子や、後ろと前を逆に着てしまう子もいます。

短い時間の中で急いで着替えるうちに混乱してしまうこともあるので、もう一度見分け方をしっかり教えてあげてください。

息子の幼稚園の先生は「洋服の端っこがボコボコしている方が裏で、ツルンとしている方が表だよ」「洋服のしるし(ダグ)は背中と仲良しなんだよ」と教えていました。

少々子供っぽいと思えるくらいの教え方のほうが、子供にとっては理解しやすいようです。

一方、脱いだ洋服をたたむということも覚えなければなりません。

ただ、学校では床に広げてたたむことはできませんし、何より時間内に着替えを終わらせることが一番重要なことです。ですので、一年生のうちは簡単にたためるやり方を覚えていれば充分です。

脱いだ洋服の裏返しを直し、縦・横に一回ずつたたみ、すべてを重ねて置く、ここまでを立ったままできるようにしておきましょう。

普段から、一緒に洗濯物をたたんだりしながら生活の中に取り入れていくと自然と覚えていきやすいですよ。

しゃがんで靴を履けるようにしよう

幼稚園や保育園と違い、小学校では床にぺたんと座って靴を履くことはほとんどできません。

狭い玄関で順番を待っている後ろの子に「早く早く」とけしかけられて泣いてしまう子もいますし、後ろから押されて転んでしまう子もいます。

幼稚園によっては、すでに立ったまま靴を履くように教えられている場合もありますが、まずはお尻を下につけずにしゃがんで靴を履くことを目標に練習しましょう。

多くの小学校で、登校靴にはマジックテープのついたスニーカーを履くように言われるようです。

履く前には必ずマジックテープを外して靴の入り口を広げるということを、まず初めに教えてください。次に「靴の中でつま先立ちするんだよ」「片方ずつ、人差し指を使ってかかとを靴の中に入れてあげるんだよ」と順に教えていきます。

隣で見本を見せながら、一人でできるまで根気よく待ってあげましょう。決して「早くして!」などと急かしたりせず、ゆったりと構えてあげてくださいね。

3.鉛筆を正しく使えるようになろう

いよいよ本格的に文字を書くようになる一年生。鉛筆の持ち方ははじめが肝心です。

と言うのも、鉛筆は間違った持ち方を覚えてしまうと、正しい持ち方に直すことがとてもむずかしいのです。

正しい鉛筆の持ち方は、まずは親指と人差し指の腹で鉛筆をつまみます。次に残りの3本の指を丸め、つまんだ鉛筆が中指の爪の横に乗せるように置きます。文字を書くときに動かすのは人差し指と親指で、中指は鉛筆を支えるだけです。

正しい持ち方を見せたり言葉で説明するだけでは、子供は正しい持ち方を覚えてはくれません。子供の指の上から自分の指を重ね、実際に文字を書いてみましょう。

どの指がどんなふうに動くのか、鉛筆のどこが指のどこに当たるのかなど、細かく見ながら教えてあげることができますよ。

鉛筆の正しい持ち方を覚えると勉強が楽しくなる!

鉛筆を正しく使う目的は「キレイな字を書く」ということですが、その他にもいろいろなメリットがあります。その中でも一番のメリットは学習意欲の向上です。

正しい持ち方をすることで余分な力が入らないため、疲れることなく書き続けることができます。そうすると自然と文字を書く量が増えていきます。

キレイな字で書くことで先生から褒められ、努力を認められることでもっと頑張ろうという意欲がわくのです。

文字は練習すればキレイに書けるようになりますが、鉛筆の持ち方が正しくなければすぐに疲れてやる気が無くなってしまいます。

文字を教えるよりも、まず初めに正しい鉛筆の持ち方をしっかり教えてあげてください。

4.スプーンやフォークではなくお箸で食べられるように!

給食を食べるための食器についても学校によって様々違いがあり、同じ市内であっても隣の小学校と違っていることもあります。

正しいお箸の持ち方は子供にはなかなか難しいですが、早めに正しい使い方を覚えさせるという事はトライしておきましょう。

正しく使えないとどうしても食べるのが遅くなってしまうので、毎日先生に注意されたり、昼休みに一人だけ残って食べることになります。

それが原因で給食が嫌い・学校が嫌いになってしまうことだってあるのです。

お箸の正しい持ち方を練習しよう

正しいお箸の使い方を練習するためのお箸も売られていますが、普通のお箸でも正しい使い方を教えてあげることができます。

教え方のポイントは2つあります。

上のお箸と鉛筆の持ち方は同じ

上の方のお箸は鉛筆と同じ持ち方をさせて、「数字の1を書くように上から下に動かすんだよ」と教えてあげます。

下のお箸は動かさない

下のお箸は親指と人差し指の付け根ではさみ、薬指の爪のところで固定します。動かすのはいつも上のお箸、下のお箸は動かさないということをしっかり教えてあげてください。

鉛筆と一緒で、言葉で説明しただけでは子供はキチンと理解してくれません。

  • 人差し指がフラフラ遊んでいる
  • 人差し指1本のみで押さえてしまい、安定感なし
  • 中指が箸の間になく、箸が2本交差してしまっている
  • 箸を握ってしまっている

など、間違った持ち方をしていないか、お母さんやお父さんが一緒に確認しながら練習してみましょう。

「この指を動かすんだよ」「ここをはさむんだよ」と、実際に子供が箸を持っている手に触りながら教えてあげると正しく覚えてもらえます。

食事中に教えようとしても、上手にできないことが悔しくて諦めてしまったり、癇癪を起こしてしまうこともあります。

食事とは別の時間に、小さなものを箸でつまんで積み上げるゲームをするなど、遊びの中から教えてあげるのも良いかもしれません。

番外編 大人の男の人に慣れることも必要です

え?と思われる方もいると思います。私自身も全く気付かずにいたことでしたが、入学後に見聞きしたことで、こういったこともやっておいたほうが良いのではと感じました。

小学校には男性の先生もいます

幼稚園や保育園の先生はほとんどが女性です。男性の保育士さんが増えているとはいえその数はまだまだ少なく、男性は園長先生だけという園も少なくありません。

2年から3年のあいだ優しい女性の先生に囲まれて生活し、近くにいる大人の男の人はパパだけという園の環境から、大人の男の人が沢山いる環境へとがらりと変わってしまいます。

お子さんによっては男性の先生に、なかなかなじむことができなかったり、混乱してしまうこともあるようです。

私の長男が一年生のときの担任は、よく笑いよく冗談を言う体育会系の男性の先生でした。

息子は先生が大好きでしたが、同じクラスだったAくんは、「先生はずっと怒っていて怖いから学校に行きたくない」と言って、ママを悩ませていました。

私の長男にとっては“元気で面白い先生”だったのですが、Aくんにとっては“声の大きな怖い先生”と映ったようなのです。

しばらくの間、Aくんはママと一緒でなければ学校に行けなくなってしまいました。

その後、先生の大きな声や豪快なしぐさに少しずつ慣れていくことができたAくんは笑顔を取り戻し、夏休みの前にはママがいなくても登校できるようになりました。

男の人が苦手な子にお勧めの対処法

男性の先生は、女性の先生に比べて声も体も動作も大きいです。団体行動を教えることから、クラス全員に大きな声で注意する回数も多くなります。

大きな体・大きな声に慣れるまでに時間がかかってしまう子もいますし、ほんの些細なきっかけで苦手になってしまう子もいるのです。

少しずつ、パパ以外の男の人とお話する機会を作ってあげましょう!

近所のおじさんに自分から挨拶をしたり、スーパーで男性の店員さんのレジに並んだり、ママも一緒にお話することから始めると良いようです。

それに慣れてきたらお子さん一人での会話に挑戦しましょう!

一つの例として、駅員さんに切符の買い方を聞いてみることもおススメです。駅員さんには子供の対応が上手な方が多く、スムーズに会話を繋いでくれるからです。

やっておけば良かったの声も!余裕があれば習慣づけたいこと

次に、先輩ママたちがこんなことも教えておけば良かったかも…と思ったことをご紹介します。

  • 自分の気持ちを言葉で話す
  • じっと座る
  • 時計の読み方
  • ひらがなを読む

先に紹介したものよりも重要度は少々下がりますが、覚えておくとよりスムーズに小学校生活を送ることができるようになる事項です。

正しく話すことは難しい…気持ちを伝える方法

園では何か困ったことがあると、先生が気づいて優しく声をかけてくれましたが、小学校では自分で言葉にしなければ気づいてもらえません。

子供が伝えたいことを先回りしてやってあげることをせず、最後まで自分で伝えられるように練習しておきましょう。

例えば「ママ、牛乳」という言葉に対してすぐに応じず、「牛乳がどうしたの?」とわざととぼけて見せて、子供が「牛乳下さい」と最後まで言えるように待ってみます。

また「これできない」と助けを求められたときには、「そういうときは『手伝って下さい』や『教えて下さい』って言うんだよ」と、何と言うべきかと教えてあげましょう。

こうした家庭での会話のやり取りは学校生活にも表れるので、家族皆でちょっと意識して会話してみて下さいね。

また、小学校からは丁寧な言葉遣いも指導されるようになります。

担任の先生によっては始めから厳しく注意される場合もありますので、「です」「ます」をある程度使えるようにしておくほうがいいかもしれません。

入学式で「座っていられない子」にならないために

動きまわってのびのび遊ぶことが「仕事」だった幼稚園とは違い、小学校では勉強が「仕事」になります。

今までとの違いに興奮している子、じっと座っている理由がわからない子など、理由はいろいろありますが、黙って座っているということは、実は6歳には結構難しいことです。

まずは椅子に座ることに慣れることが大切です。入学前から家で絵本やお絵描きなど何でもいいので、イスに座って机に向かわせる習慣をつけておきましょう。

はじめは短い時間でも構いませんので、徐々に時間を伸ばしていくと慣れていきやすいようです。

飽きてしまうなど上手に座っていられなくなったときは、「ビシっと座っていられるとカッコ良いよ!」というような声の掛け方をしてみるのもオススメです。

最近は「カッコ良い一年生になろう」など、カッコ良いをキーワードにしている新一年生用の教材やテレビ番組が増えていますので、これを上手に利用しましょう。

「入学式でまっすぐ座って話を聞くことができたらカッコ良い」と教えると、驚くほどきちんと座るようになりますよ!

生活に必要な時刻を読めるようにしよう

小学生になると、朝起きる時刻から登校する時刻・時間割での学習など、時計を見て行動することが多くなります。そこで必要になるのが時計の読み方です。

時計の読み方は1年生の最初のほうで習うので、入学前までに完璧に覚えなくても大丈夫ですが、生活に関わる時刻は読めるようにしておいたほうが良いでしょう。

まずは起きる・ごはん・登校・おやつ・遊び・帰宅・寝るといった、生活のなかで基準となる時間を覚えることからはじめましょう。

「3時になったらおやつを食べよう」や「5時になったから家に帰ろう」など、時計を見せながら目と耳と行動を結びつけて教えてあげると覚えやすいですよ。

書けなくても大丈夫!まずはひらがなを読めるようにしよう

小学校では靴箱や教室の机・フックなど、至る所に名前が書かれています。

「自分の名前の書いてあるところに○○してください」ということが良くありますので、自分の名前はしっかりとわかるようにしておいてください。

小学校ではひらがな標記のため、「さとうゆりこ」と「さとうゆりか」など、似ている名前の子が同じクラスにいると混乱してしまいます。

道具やプリントの取り違えなどを防ぐためにも、自分の名前がわかるようになっているほうが良いのです。

ひらがなが読めると、お友達の名前や担任の先生の名前を覚えやすくなり、お友達同士の会話も弾みます。

家に帰ってからも「○○くんがね・・・」というように、学校での出来事と一緒にお友達のことも話してくれるようになります。

読みはもちろんだけど書くこともできるようにしておかないと…と悩むママも多いと思いますが、書くことは学校に行ってからでも十分間に合います。

みんなで一緒に始めることでやる気を出す子もいますので、焦らなくても大丈夫ですよ!

小学校生活を楽しく送るための準備はお早めに!

今回ご紹介したことはそんなに難しいことではありません。お子さんが小さな時から教えてきた、当たり前のことばかりかもしれません。

ただその当たり前のことが、お子さんが”できるように”なっているかというと、そうとは限らないのです。

もう一度お子さんの様子を注意して観察してみてください。そしてできていないことは、「ママと一緒にやってみよう」と声をかけながら取り組んでみてください。

ただ、あれもこれもといっぺんにやろうとすると、やる気が出なくなってしまいます。お子さんの性格に合わせ、毎日少しずつ取り組んでみてください。

もちろん、上手にできるようになったら、うんと褒めてあげてくださいね!

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