準備はいつから?祈祷料などお宮参りの11の疑問を徹底チェック
赤ちゃんが家族に加わり、パパもママも慣れない新生活にドタバタしますよね。そんな矢先にやってくるのが「お宮参り」です。
「何を着ればいいの?」「祈祷料はいくら包もうか」と、わからないことも多いものです。お宮参りのノウハウをマスターして、素敵な思い出を残しましょう。
「お宮参り」について知っておきたい11つの疑問はコレ
お宮参りをしなければ!とは思っていても、実際にお宮参り自体について知らなかったり、作法やするべきことについても知らないという方もいると思います。考えられる疑問を11つ挙げてみます。
- お宮参りってそもそも何?
- 時期や基本的な流れについて
- 社寺の選び方
- 拝礼の作法
- 適した服装
- 持ち物・準備品
- お宮参りでいただける物
- 同時にした方がいいイベント
- 写真撮影について
- 他の祈祷と同時祈祷はOK?
- 考えられる「家族のトラブル」の回避法
お宮参りをする予定の方は、こういった疑問をチェックしてからにした方がいいと思います。1つずつ見て行きましょう。
1.「お宮参り」ってそもそもなんだろう
お宮参りは、赤ちゃん誕生後におとずれる大きなセレモニーのひとつです。では、お宮参りとはどんな儀式なのでしょうか。
お宮参りは赤ちゃんが初めて社寺にお詣りをすることです
お宮参りは、赤ちゃんが初めて神社やお寺にお詣りすることです。初宮参りともいいますし、お寺の場合は初寺参りともいいます。
神社にお参りするイメージが強いのですが、お寺に参詣する人も少なくありません。神奈川の川崎大師や群馬の子育て呑龍のように、有名なお寺もたくさんあります。
赤ちゃんの無事誕生の感謝と、今後の成長の願いを伝える
ではなぜお宮参りをするのでしょうか。それは、赤ちゃんが無事誕生したことの感謝と、赤ちゃんの今後の成長への願いを神仏に伝えるためです。
また、産土神と呼ばれる氏神様に、我が子が誕生して家族が増えたことを報告する意味もあります。
2.お宮参りの基本を知っておこう!時期や拝礼の詳細について
赤ちゃんの誕生を神仏に報告し、お産のお礼と無事の成長を願うお宮参り。では、具体的にどんな儀式なのでしょうか。
お宮参りの時期って決まっているの?
お宮参りをする時期は、古くから男の子は生後31日目、女の子は生後33日目が良いとする地域が多いようです。
しかし、お宮参りの風習は地域差が大きく、また時代によっても変わります。沖縄一帯のように、あまりお宮参りをする習慣がない土地もあります。
生後30日前後というと、1ヶ月健診がある頃です。赤ちゃんはもちろん首も据わらない新生児期ですし、ママも産じょく期が終わったといえ、体調は完全ではない時期です。
新生児はまだ授乳もひんぱんですし、ママも慣れない育児と寝不足で疲れ果てていることでしょう。
こうした点を考慮して、最近ではお宮参りの時期にこだわらない家庭も増えています。我が家も実際、生後100日ほどでお宮参りを行いました。
赤ちゃんは新生児期と首が据わる時期とでかなり面変わりします。髪も生えてきて表情もはっきりし、笑うようにもなります。
写真撮影、お祝いの食事会などいろいろなイベントを同時に行う家庭も多いですよね。
もうひとつ気になるのが「六曜」ではないでしょうか。特に「仏滅」に神社へお参りするのは良くないのでは?と感じるパパママは多いですよね。
神社の場合、仏滅はあまり関係ないようです。こうした儀式は午前中に行うと良いという説もありますが、午後だから「悪い」というわけではありません。
『お宮参り」の基本的!社寺選び~祈祷までの簡単な流れ
お宮参りは、神社やお寺に参詣することがメインです。その他にも食事会を行ったり、フォトスタジオで記念写真を撮ることもあります。
まずは参詣する神社やお寺を決めます。最近は多くの神社仏閣でホームページを開設しているので、調べてみるとよいでしょう。
公式サイト内でお宮参りのしきたりについて紹介している神社仏閣もあります。予約が必要な場合は、日時が決まったら予約を入れましょう。
規模の小さな社寺の場合、平日は予約が必要という事も多いものです。祭礼や出張祈祷・法要などで神職さんや住職さんが留守にしていることもあるからです。
予約が不要な神社仏閣の場合も、大きな祭礼があると祈祷の受付時間が変動します。事前に電話などで問い合わせをしておくと安心ですよ。
また初詣期間中や節分、七五三シーズンや戌の日の土日祝日は、どの神社も混みあいます。赤ちゃんを長時間待機させるのは大変なので、注意しましょう。
社寺に到着したら、社務所・寺務所で受け付けをします。公式サイトで受付用紙がダウンロードできるところもあり、事前に記入していくと時間を短縮できますよ。
社寺によって、祈祷希望者が来たら祈祷を行うところと、1時間~30分間隔で祈祷を行っているところなどがあります。
また個別祈祷が基本になっている社寺と、他の祈祷希望者と同席になる社寺があります。個別祈祷を行う社寺は、予約が必要なことが多いでしょう。
待合場所や社殿・本堂が冷暖房完備になっている社寺もあります。また安産祈願・初宮参りで人気の高い社寺の場合、授乳室完備というところもありますよ。
祈祷料は受付で奉納します。受付を済ませたら、祈祷時間まで待機します。祈祷を受けたら授与品を頂き、終了です。
3.どうやって選べばいいの?初宮参りの神社選びのコツ
お宮参りは、どんな神社を選べばよいのか迷うパパママも少なくないようです。どんな神社がオススメなのでしょうか。
お宮参りとお礼参り
お宮参りに選ぶ神社は、基本的に「氏神様」が良いとされています。住んでいる場所の神様に報告するためです。
とはいえ、新興住宅地だったり氏神様が小さな祠だけ、という地域もありますよね。また土地にいくつもの大きな神社がある場合もあります。
その場合は、下記のような方法で選んでみては如何でしょうか。
- パパの実家が参詣している神社を選ぶ
- 安産祈願でお世話になった神社を選ぶ
- 赤ちゃん連れでも行きやすい利便性で選ぶ
パパの実家がある土地に一家で住んでいる場合は、やはり代々お世話になっている、初詣にも行っている神社を選ぶとよいでしょう。
また安産祈願に行った神社が近隣にある場合は、無事出産できたことの報告とお礼のためにも、同じ神社にお参りに行くと良いですね。
安産祈願で頂いたお守りや境内の小石をお返ししたり、預かった安産枕などを奉納したりといった風習がある神社も少なくありません。
我が家は、里帰り出産をしたため安産祈願は東京の水天宮へ、お宮参りはパパの地元の神社へ行きました。水天宮には安産祈願のお礼参りもしてきましたよ。
両家にこだわりがなく、特にここ、という神社が決まっていない場合は、利便性で選んでも良いのではないでしょうか。
交通の便が良い場所だったり、授乳室やフォトスタジオ完備の神社であればママの負担も軽くなりますよ。
お寺でも大丈夫!初宮参り
お寺で初宮参りをする家庭も少なくありません。関東一円なら川崎大師は大変人気ですね。各地に安産祈願やお宮参りで有名な、子安観音などのお寺があります。
お寺でお宮参りをする場合も、基本的には神社と変わりません。お寺によっては仏滅に祈祷を行わないところもあるようなので、事前に問い合わせをしておきましょう。
4.先にしっておけば焦らなくてすみます!お宮参りの拝礼作法
お宮参りでは、神社仏閣で本格的な拝礼を行います。普段の初詣とはちょっと違った作法も必要になることもあります。
拝礼の基本をおさえよう
お宮参りの際は神職さんや巫女さん、僧侶の方の指示に従えば大丈夫です。ただし、覚えておきたい基本のマナーはチェックしておきましょう。
神社では、「二礼二拍手一拝」が基本です。まず神様に向かって二回お辞儀をし、二回柏手を打ちます。その後もう一度お辞儀をします。
なかには出雲大社や九州の宇佐神宮、新潟県の彌彦神社のように、二礼四拍手一拝が作法という神社もあります。
お寺では柏手は打ちません。合掌ください、と指示されたら、音を立てずに手を合わせ、頭を下げるようにしましょう。
「玉串」の基本的な捧げ方
神社で祈祷料を包む時、「玉串料」と表書きすることがあります。玉串とは、紙垂(しで)という折った白い紙をむすびつけたサカキの小枝です。
神社の祈祷では、「玉串奉奠(ほうでん)」という儀式を行います。神様に対して、玉串を捧げるというものです。
神職さんに呼ばれたら席を立ち、玉串を受け取ります。この時、本式では右手で玉串の根元を、左手で葉先を持ちます。
神前にしつらえられた机に向かい、軽くお辞儀をしましょう。それから玉串の根元を神様に向けて、葉先が自分の方へ向くようにそっと置きます。
5.どんな感じが適しているの?服装について
お宮参りではどんな服装が相応しいのでしょうか。赤ちゃん・パパママ・祖父母それぞれの服装について考えてみましょう。
赤ちゃんの着るもの
最近では、ベビードレスで初宮参りという家庭がほとんどではないでしょうか。ベビードレスにケープをかけるとより可愛いですね。
本式では、赤ちゃんを抱いた人が、その上から産着という晴れ着をかけます。産着は初着・掛け着・祝い着とも呼ばれます。
購入する家もあれば、レンタルで済ませる家庭もあり、神社によっては掛け着をレンタルしてくれるところもあります。
我が家では購入しました。その後仕立て直して七五三の着物として使ったため、何度か着る機会がありました。購入するのであれば、後々も利用すると無駄になりません。
レンタルする場合は、記念写真を撮影するスタジオで借りたり、ママの着物と一緒に借りるなどの方法があります。
掛け着をかけて抱っこすると、意外と温かいものです。特に夏場はかなり暑くなってしまいます。掛け着をかける時だけ、赤ちゃんは下着にさせるなど温度調整をしてあげましょう。
家族の服装
家族は、男性はスーツ、女性は一つ紋か訪問着などの着物か、それに準じるスーツやワンピースといった服装が一般的です。
記念写真を撮る家庭も多いので、それにふさわしい服装でそろえるとよいでしょう。ママは体調と相談し、無理のない服装がオススメです。
授乳中の場合は、母乳パッドなどでお乳のもれを防ぎます。赤ちゃんに授乳を済ませてから着付けをし、次の授乳までにワンピースに着替えるなど、時間に工夫をするとよいでしょう。
注意が必要なのは足もとです。裸足は神様に対して大変失礼にあたるため、裸足のままでは社殿に入れない神社もあります。特に夏場は気を付けてくださいね。
6.忘れないためにチェック!持ち物・準備品
お宮参りでは祈祷料が必要になります。また、神社仏閣によってその他に準備が必要な場合もあります。.
お宮参りの祈祷料のマナーや相場って?
お宮参りに限らず、神社仏閣で特別に祈祷を受ける場合は祈祷料が必要になります。といっても、祈祷料は一般的な「料金」とは違います。
祈祷料とは、神様や仏様への奉納品です。受付で代金を払う感覚でお金を差し出すのは、マナー違反になります。
紅白の蝶結びの水引をかけたのし袋を用意して、表書きをしましょう。神社なら「玉串料」「初穂料」、お寺なら「祈祷料」「祈願料」などとするとよいでしょう。
神社・お寺によっては祈祷料が決まっているところもあります。事前に電話や公式サイトで問い合わせておきましょう。「お気持ちで」といわれる場合もあります。
双子の場合は、2倍の額を包むか、それぞれの子ども分を包むとよいでしょう。祈祷はきちんと2人分していただけますし、授与品も2人分になります。
その他必要な準備品もあります
祈祷料以外に、準備するものもあります。まずは安産祈願のお礼を兼ねている場合です。その場合は、安産祈願でいただいたお守りやお札を持参しましょう。
神社やお寺の風習で預かって行った小石や柄杓・枕といったものがある場合は、しきたりに従ってお返ししたり、新しいものを作って奉納しましょう。
土地によっては清酒を用意したり、お米を奉納する場合もあります。清酒の場合は2本用意すれば1本お下がりでいただけるところもあります。
またお寺の場合は、お供物や生花を用意していくところもあります。
7.お宮参りでいただける物もあります!
お宮参りでは、神社仏閣によっていろいろな授与品をいただくことがあります。どんなものが授与されるのでしょうか。
お札やお守りなど
どの神社でも頂けるのが、お札やお守りといった授与品です。お札の場合は、祈祷料の金額によって大きさが異なるのが一般的です。
中には1万円以上納めると木の札になり、赤ちゃんの名前を入れていただけるといったしきたりの神社もあります。
また祈祷を受ける場合も、ある金額以上になると巫女さんや神職さんによる神楽奉納があることもありますよ。
お札をいただいたら、神棚にあげましょう。神棚が無い場合は床の間などに安置します。でも最近の家ではどちらも無い場合も多いですよね。
そう言った場合は、南向きか東向きの棚やタンスの上などをきれいに清め、安置します。お札を立てておけるお札立てを販売している神社もあります。
お守りを頂いたら、赤ちゃんのものを入れるバッグやチャイルドシート・ベビーカーなど、赤ちゃんの身近につけておくと良いでしょう。
こうしたお札などは、基本的に1年過ぎたら頂いた神社へお返しします。大きな神社では納札所が常設されています。
年末年始には多くの神社仏閣で納礼所を設置しますし、神社や地元で行うどんど焼き(左義長)でお焚きあげしてもらってもよいでしょう。
その他の授与品
神社によっては、その他の授与品がある場合も多いですね。特にお食い初めの食器や破魔矢・犬張子・でんでん太鼓などはよく見る授与品です。
こうした授与品も、祈祷料の金額によって異なります。中には赤ちゃんの名前入りの巻物や掛け軸を仕立ててくれる社寺もありますよ。
8.お宮参りと同時に済ませてしまうイベントもあります
お宮参りと一緒に、別の儀式を済ませることもあります。しっかり準備をしておけば、スムーズに進められますよ。
お食い初めとお食事会
お宮参りはもともと生後30日ころに行われていました。でも最近では、首が据わりはじめる生後3ヶ月ころに行う家庭も増えています。
生後3ヶ月というと、近場にはお食い初めという儀式があります。食い初めは、生後100日ころに行うものです。
鯛の尾かしらづきなどの食膳を用意して赤ちゃんに食べさせる真似事をするもので、石をくわえさせる「歯固め」なども行います。
生後100日は生後3ヶ月。まだまだ離乳食すらスタートしていません。赤ちゃんは実際食べることはないのですが、塗りの膳や椀に料理を準備するのが本式です。
昔はこうした食膳一式を母方の実家が贈るのが基本だったようですが、一度きりしか使わないためこういう風習もすたれてきました。
その代り、離乳食用の食器を贈る家庭が増えています。離乳食用の食器もいろいろな種類があり、ママのこだわりもあるので、事前にママの実家とよく話し合っておきましょう。
また食膳を自宅で用意するのではなく、お食い初めに対応している料亭や和食屋さんなどで会食をするという方法もあります。
結婚式が多く行われるホテルと隣接している神社などでは、こうした儀式に対応できる料亭が入っていることも多いものです。確認してみましょう。
9.お宮参りの「写真撮影」撮影禁止などの神社もあるので事前に確認
お宮参りでは、記念撮影をする家庭が多いでしょう。赤ちゃんの可愛い姿、パパとママの晴れやかな笑顔、一族がそろった写真……たくさん思い出を残しましょう。
記念写真を撮ろう
お宮参りで撮った写真は、一生の思い出になります。出産した年であれば年賀状にも使えますよね。
神社やお寺で祈祷を受けている最中は、撮影禁止になっていることも多いものです。注意してくださいね。
神社やお寺によっては、祈祷が終わった後で記念撮影をしてくれるところもあります。事前に問い合わせておき、可能ならお願いしましょう。
フォトスタジオで記念撮影をする場合は、あらかじめ予約しておく必要があります。七五三シーズンや成人の日・卒業・入学シーズンは非常に混みあいます。
お宮参りで参詣する人が多い神社や、規模の大きな神社の場合、神社の公式サイトからフォトスタジオにリンクしている場合も少なくありません。
赤坂日枝神社や千葉神社・千葉県の櫻木神社などでは、公式サイトから簡単に写真撮影や掛け着レンタルなどがチェックできるようになっています。
お宮参りパックや七五三パックを設けている神社は最近増えているので、まずは参詣する神社の公式サイトを見てみましょう。
一例では、福井県の佐佳枝迺社は、隣にあるホテルフジタ福井と内部で接続しています。ホテル内の着付け室で予約しておけば、外を歩かずに神社に出られます。
またホテル内に写真室があるので、着付けた後で着崩れるまえに撮影し、それからお宮参りができます。赤ちゃんが疲れる前に撮影が済ませられますよ。
ホテルに入っている料亭では、要相談でお食い初めの食膳も用意してもらえます。お住まいの地域で神社とホテルが隣接しているところがあったら、問い合わせてみてくださいね。
10.他の祈祷を同時に受けたい!OKなのでしょうか?
お宮参りと同時に、他の祈祷を受けることも可能です。では、どんな祈祷を受けることができるのでしょうか。
七五三のお祝いなど他の祈祷と同時に祈祷は可能です!
お宮参りをする際、他の家族の祈祷を同時に受けることも可能です。まずは神社やお寺に問い合わせてみましょう。
赤ちゃんと他のきょうだいの七五三を同時に済ませたり、厄年のお祓いを済ませることもできますよ。
お宮参りは食器や犬張子といった特殊な授与品がつくことも多く、他の祈祷よりも金額が高いことがあります。その点注意してくださいね。
また、七五三と同時に行う場合は、日によって大変混雑することもあります。七五三の祈祷は10月からスタートしている神社がほとんどなので、混みあう前に済ませてもよいでしょう。
待ち時間を短縮できる予約制の神社を選んだり、授乳室や冷暖房完備の社寺を選ぶという方法もありますよ。
11.お宮参りでも「家族トラブル」が発生する可能性が…
お宮参りは、パパとママだけでなく、双方の祖父母も出席することが多い行事です。両家の両親は、孫誕生でテンションがアップしていることでしょう。
しかしパパは新生活に戸惑い、ママは産後と育児疲れでボロボロ……気持ちがすれ違うことも多いものです。家族トラブルに発展することも少なくありません。
赤ちゃんを抱くのは誰?でもめることも
お宮参りでは父方の祖母が赤ちゃんを抱いて、祝い着をその上から羽織るスタイルが一般的です。
ではなぜ、父方の祖母が赤ちゃんを抱くのでしょうか。昔は、出産を終えた女性は「穢れ」ていると考えられたそうです。
現在でも、喪中や月経中は神社を参詣しない方がよいという考え方があります。出産は出血もあり、またその後も悪露が続きますよね。
でも最近は、「お姑さんに赤ちゃんを抱っこされるのはどうしてもイヤ!」というママや、「うちの母にも抱かせてあげたい」と感じるママも多いようです。
嫁姑問題は根が深いことも多いもの。特に妊娠・出産でこじれてしまうと、ママは感情的になりやすいので難しいですよね。
しきたりに厳しい家庭の場合は、祈祷中だけお姑さんに抱っこしてもらい、祝い着を着てもらうと良いのではないでしょうか。
儀式は大人でも疲れるものです。また祈祷を受けている最中は写真・動画撮影禁止という神社も多いので、ママは「今は私の休憩時間」と割り切ってはいかがでしょうか。
その代り、写真を撮影する時は少し時間に余裕を持って、ママやパパ、母方のお祖父ちゃん・お祖母ちゃんも赤ちゃんを抱っこし、祝い着を着ても良いでしょう。
この場合、双方の実家に遠慮があったり、パパ側のご両親に配慮が無いと、ママやママ側の両親が残念な思いをしたり、両家がぎくしゃくしてしまうことがあります。
しきたりはしきたりとして大切にするべきでも、孫が生まれて嬉しいのは同じですよね。そこで、事前にママがパパに対して、相談しておくと良いでしょう。
「お姑さんが抱っこするのがしきたりだけど、私やうちの両親も抱っこしたいし、祝い着を着て写真を撮りたい。あなたからも一言声をかけてね。」と言っておくだけで違うと思いますよ。
祝い着は購入?それともレンタル
祝い着は高価なものです。正絹で作ってもらうと十万以上するものもあります。しかも次に生まれる子の性別が違えば、一度しか着られない、ということもあります。
そこで祝い着をレンタルする家庭も増えています。一方で、やはり孫なのだから購入するべき!という家庭もあります。
パパとママの出身地が違うと、しきたりにも大きな違いが出ます。結納や結婚式でそのギャップに気付き、モメたという家庭も少なくないでしょう。
贈られる側のパパの実家で「絶対に購入してほしい」と考えているのに、贈る側のママの実家では「もったいないからレンタルで」という場合もあります。
逆にママの実家では「ぜひ作ってやりたい」と言っているのに、パパの実家で「一度きりの儀式にお金を使うのはムダだ」と言い出すこともあります。
金銭感覚の溝はなかなか埋まらないものです。お互いの実家を背負ってパパとママが対立してしまうと、余計に話がこじれ、産後クライシスにつながりかねません。
双方の実家をそれぞれがやんわり説得し、パパとママが力を合わせて互いに妥協できる「落としどころ」を見付けられると良いですね。
愛情に溢れている!赤ちゃん誕生の喜びと、成長を願う場「お宮参り」
お宮参りは、赤ちゃんの誕生を喜び、成長を願う家族の祈りの場です。だからこそ、気になることも、すれ違うことも出て来るもの。
でも、赤ちゃんへの愛情は変わりませんよね。できる限りみんなの気持ちを丸くおさめて、赤ちゃん誕生が家族のかすがいになるようにしたいものですね。
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