やる気ダウン防いで!お手伝いしたがる子供におすすめ対処法
急いでいる時に限って、子供がお手伝いをしたがり、困った経験はありませんか?そのような時に、無理に止めさせることは、かえって子供がぐずってしまい、時間がかかってしまうもの。
できれば、せっかく芽生えた子供のやる気を伸ばせるように、丁寧に教えてあげたいものですよね。ママもイライラしにくい、上手な対処法をご紹介します。
子供は興味津々!お手伝いしたがる家事にはこんなものがあります
子供によって様々ではあるかと思いますが、子供が興味を示すお手伝いには、道具を使用する家事である場合が多いように思います。掃除機や洗濯などがそれです。また、テレビ番組の影響などからままごと遊びを始め、実際の料理に興味を示すこともありますよね。
- 掃除(掃除機やワイパーなどが不思議で興味がある)
- 洗濯(洗濯自体にも、そして洗濯物をたたむことが楽しそうに感じる
- 料理((おままごとの延長で自分にもできると思ってしまう)
いずれの場合にしても、子供のお手伝いですので、最初から効率良くこなすことはできません。
まずは子供の「やりたい!」という欲求を満たし、いかに次につなげていくかが重要になってきます。
【掃除】掃除機やワイパーなどは、気をつけつつ一度手にさせてみて
多くのママがご経験されたことがあるかと思いますが、こちらが「だめ!」と言って注意すればするほど、子供は躍起になってやりたがるものです。特に、掃除機はコードがありますし電気を使用するため、思わぬ事故につながる可能性があります。
また、クイックルワイパーや長い柄のついたコロコロなども、子供がおもしろがって振り回すと物を破損してしまったり、ケガをする可能性もありますので大変危険です。
比較的簡単かつ安全な道具をまず「ママ」が使って興味をひかせる
それでは、子供がそれらに興味を示してお手伝いをしたがった場合にはどのようにすればよいのでしょうか?
まずは「じゃあ、お願いするね。ママはハンディモップをするね」と、子供が使っても比較的安全な物(危険を伴う物よりも使ってほしい方)をママが使用するようにします。
初めは「うん!」と自分が使いたい掃除機を喜び勇んで使用し始めるのですが、それにある程度満足すると、今度はママが使っている物を手にしたくなります。無理に子供の手から奪うのではなく、興味を他に向けさせるのがポイントです。
【洗濯物たたみ】子供が扱いやすいタオル類からがおすすめ
洗濯物を干す場合にも、たたむ場合にも、まずは扱いやすいタオル類から始めるといいでしょう。子供がイヤイヤ期真っ最中など、なんでも自分でやりたがる年頃でしたら、意識的にタオルを洗濯物の上に置くなどして視界に入りやすくします。
ここでは、ママも「早くやってしまいたい!」という気持ちをぐっとこらえて、一度深呼吸すると気持ちもおさまってきます。
子供が「これはどうやるの?」と聞いてきた場合は、できれば一緒に教えてあげながらやりたいものです。そうでない場合には、まずは子供のやりたいようにさせてあげるのがここではベストでしょう。
ママが手を出したい気持ちはとても良く分かるのですが、この場合は余計にこじれる危険があります。「○○がやる!」と反発してしまい、そこからグズリが始まって、洗濯物どころではなくなることも考えられるからです。
手も口も出したい気持ちを抑えて、ママはその隙にササッと作業を進めてしまいましょう。子供が「できたよ!」とその成果を満足気に見せてきたら、まずはやり遂げたことに対して認めてあげましょう。
子供が反発する場合も・・・たたみ直しは子供の目の届かない所で
肌着が裏返しになっていたり、靴下が片っぽずつ色が異なっていたりなど、たとえぐちゃぐちゃであったとしても、すぐにその場で直すのではなく、子供がその場を離れてからにします。
せっかくですから、正しいやり方を教えてあげることも大切なのですが、それは子供の様子を見て判断するようにしたいものです。
もし子供に余裕がありそうな場合には、「○○のやり方もとっても上手でお母さんとても嬉しいんだけど、こうするともっと上手にできるよ」などと、子供を認めた上で、やり方を教えてあげます。
反対に、子供に余裕がなさそうな場合に無理に教えようとするのは逆効果です。子供は自分が認めてもらえなかったと思い、反発することもありえるからです。 ただでさえ時間に余裕がないのに、さらに大変なことになってしまいます。
【キッチン仕事】食器を「洗う」ではなく「拭く」から頼んでみる
例えば、朝食後の食器洗いを急いでやっている最中に「○○もやる!」とお手伝いをしたがったら…。万が一子供が水浸しになってしまい、着替えが必要になってしまったらとても大変ですよね。
そのような時には、食器をふきんで拭いてもらうといいでしょう。いきなりガラスなど割れやすい食器は危険ですので、割れにくいプラスチックやメラミン食器ですと、万が一の場合にも安心です。
割れにくい食器は、子供が使っていることが多いと思いますので「○○が使っているコップだよ。上手に拭けるかな?」などと上手に誘えば、子供の意欲も増すかもしれません。可能であれば、棚にしまってもらってもいいと思います。
もし割れにくい食器がなければ、スプーンや箸などを拭いてもらうといいでしょう。ただし、持ったまま歩いていて、万が一転倒してしまった場合、事故につながる危険性もありますので、気をつけなければなりません。
決して放置せずに、子供の様子を気にしながらも、ママは手早く済ませてしまいましょう。
子供がぐずってしまったら、ひとまずやめて気持ちの切り替えを!
もし子供がどうしても食器を洗いたがったり、途中でグズってしまった時には、最後までやってしまおうとせず、そこで切り上げてしまうのもひとつの手ではないでしょうか。
子供の気持ちがおさまらず、どんどんエスカレートしていってしまい、その後の予定にまで響いてしまっては大変です。子供の気持ちを切り替えることを優先にして、この際、食器洗いは後回しにしてしまいましょう。
子供の得意なことは、後にとっておき「したい」と言った時させてあげて
夕方の忙しいご飯支度の最中に「○○もお手伝いしたい!」と子供がやってきたら、正直なところ、困ってしまうこともありますよね。ですが、ここはぐっと我慢して、子供の意欲を伸ばしてあげましょう。
お子さんに、得意なお手伝いはありますか?卵を割る、味噌汁の味噌を溶く、鍋をゆっくりかき混ぜなど。
万が一、子供がお手伝いをしたがって台所にやってきた場合に備えて、子供が得意な作業を後回しにしておくのも方法の一つです。
子供にシェフになりきってもらい、味見してもらいましょう
それ以外のことを初めて教えるとなれば、子供も当然慣れていないので緊張しますし、ママもイライラの原因になりやすいものです。あるいは、ほとんど作業も終わってしまっている場合もありますよね。
そのような時には、出来上がった料理の味見をお願いしてみてはいかがでしょうか?
「仕上げに○○ちゃんの魔法をかけてくれるかな?」と子供を誘って、「おいしくな~れ!」と出来上がった鍋に魔法をかけてもらうのもおすすめの方法です。
味見も子供は喜んでやってくれます。「○○シェフ、お味はいかがですか?」とその気にさせて、味噌汁やおかずなどをひとくち味見させます。
「しょっぱいね!」や「ちょっと辛いなぁ」など、その気になって子供が答えたら、フリでいいので調味料を足して見せると、子供は喜び、満足します。
時間に余裕がある時はいいのですが、そうでない場合には、あえて時間を割く必要はないと思います。こちらの少しの発想の転換で、子供は受け入れてもらえたことに満足するのです。
お手伝いをしたいのは「ママの役に立ちたい」という気持ちの表れかも
忙しい時に限って、子供がお手伝いしたがるのだけれど、それは一体なぜなんだろう?と、私自身も考えたことがあります。
一概には言えませんが、忙しい時は自分に余裕がなくなっているので、困っている、辛いなどの気持ちが表情に出てしまっていることがあるのではないでしょうか。
「しかめっ面」とまではいかなくても、笑顔でいられないことが多いかもしれません。そういったママの表情は、子供はよく見ています。子供なりに「いつものママと違う」と察知し、小さいながらも、ママの役に立ちたいと思ってくれているのかもしれませんね。
子供がこのように「ママが困っているからママの役に立ちたい」と考えて手伝ってくれようとしているんだ!と受け止めることで、子供への見方も変わってくるのではないでしょうか。
将来、お手伝いが大好きな子供になってくれるように、少しずつ芽生えている「子供の小さな意欲」を伸ばしてあげたいものですね。
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無記名さんさん
成長して みんなで協力する事がわかるようになると
お手伝いをやってくれなくなる事がある。