子供との遊び方が分からない…子供が満足する遊び方と親の関わり方

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2017/12/12

子供とどう遊べばいいか分からないと悩んでいるママ

子どもが成長するにしたがって、彼らとどうやって遊んだらいいのか分からない、接し方が難しい…という悩みを持つパパやママが増えてきます。

子どもたちの遊び方は十人十色。その子によって何をするか、何を楽しむかは本当にさまざまです。予想のつかない遊び方をしたり、突然どこかへ行ってしまったり。

そんな彼らに付き合って遊ぶのは疲れるし、何をやっても満足感がない、楽しくないと感じて困ってしまうパパやママがたくさんいるのです。

子どもたちにとって遊びとは何か?どのように遊んだら子どもも親も満足できるのか?を考えていきます。

遊びの中で親が子どもに求めてはいけない4つのこと

子どもたちとの遊び方に悩んでいる人の多くが、「子どもとの上手な遊び方」や「理想的な付き合い方」を求めています。

しかし実はそのような遊び方はありません。正解は存在しないのです。

なぜならそれはその子どもによって異なるからです。もっと言ってしまえば、パパやママが自分の子どもとの上手な遊び方を見つけていくこと。それだけが個々の正解につながるただひとつの方法です。

唯一の正解はありませんが、上手に付き合うために気を付けた方が良いポイントはいくつかあります。

  • 大人の決まりごとやルールを押し付けない
  • 子どものくり返し遊びをとがめない
  • 子どもに反応を求めない
  • 時には距離を置くことも必要

ひとつずつ見ていきましょう。

大人の決まりごとやルールを押し付けない

子どもと遊ぶ時は、大人にとっての「遊び」と子どもにとっての「遊び」が全く違うものだということを理解しましょう。

同じ遊び道具を目の前にしても、大人がやりたい思うことと子どもがやりたい思うことは全く違います。それを認識せずに一緒に遊ぼうとすると、結局は子どもに付き合うことに疲れて「遊び方が分からない」と困ることになります。

大人は「楽しいポイントが違う」と割り切って、子どものそばにいるだけで良いのです。無理に手を出したり、本来の遊び方をその都度教えようとする必要はありません。

共に楽しむために、子どもが何に興味を示しているかの観察を

どのような遊びごとでも、たいていの大人はその遊び方を知っています。

絵を描くならお花や車など意味のある対象物を描く方が多いでしょう。おままごとセットがあればお料理を作り、電車のおもちゃなら走らせます。滑り台なら階段を上って滑り降ります。

しかし子どもが遊ぶ時、そんな大人のルールや決まり、先入観に惑わされることはありません。

大人はルール通りに動いたり結果を出すことがその遊びの面白さ、快感につながります。しかし子どもにとってはそうではないのです。

紙の上を滑らせるクレヨンの感触が手に心地良い。紙が破けるまでいろんな色をひたすら重ねたい。食材がたくさんあるので、ひとまず床にばらまいて散乱する音を聞きたい…といった具合です。

電車の車両を積み木のようにどこまで積めるか試してみたり、滑り台の上にあがったまま手すりを叩き続けて降りてこないことだってあります。

そんな時に自分の子が「今どんなことに興味を持って楽しんでいるのか」を観察してみましょう。

行動の意味が分かってきたら、「〇〇するの楽しいね」と声をかけてあげたり手を貸してあげたりすると、子どもはとても嬉しがります。

小さな子にとってはそのようなパパやママの行動が「一緒に遊んでいる」という満足感につながっていくのです。

そのように考えて接することができれば、「子どもの行動の意味が分からない」と困惑してストレスになることを少しでも防ぐことができるでしょう。

子どもの繰り返し遊びをとがめない

子どもたちは遊びの中でよく同じことを繰り返します。

テッシュ箱から延々とティッシュを出すという行為も赤ちゃんの遊びのひとつです。積み木を積んでは崩し…を繰り返したり、木琴を延々と叩いたり。

公園ではずっと端っこで行ったり来たり。お店屋さんのごっこ遊びでは気に入った商品だけを何度も同じセリフで売りにきたり。挙げたらキリがありませんね。

そんな行為を見ていると、大人は「またか…」という気分になります。大人にとって単純な作業の繰り返しは飽きますし、「もうそれは分かったから他のことをしたら?」と促したくなります。

単純な繰り返しに見えても、子どもはそこから学んでいる

しかしそのような繰り返しの遊びを制限するのはなるべく控えましょう。

子どもは気に入ったことやワクワクすることをただ繰り返し体験することが楽しいのです。続けることがその遊びの目的であり、結果や成果は全く期待していません。

そして子どもは同じ行為を繰り返すことによって結果的に学びを得ていることが多くあります。

大人の目には同じ行動に見えても、子どもの頭の中では試行錯誤を繰り返していることはよくあります。

単純な行ったり来たりも、子どもにとってはまだまだ不安定で、繰り返すことによってその動きを身につける場合もあるのです。

つまらないと思って繰り返しを制限してしまうことは、子どもの学びの機会や発達のチャンスまで制限してしまいます。

親は優しく笑顔で見守ってあげましょう。「見守る」という姿勢は子どもが自分の存在を認めてもらっているという安心感につながります。

子どもに反応を求めない

大人は面白かったり興味深かったりすると、それを表情に出したり喜んだりします。しかし子どもはそんな風に気を遣うことはしません。

「これは一体なんだろう?」と思案していたらものすごいしかめっ面をすることもあります。すごく楽しい!と思ったのでひとまず真顔で部屋を一周走ってみることだってあります。

大人としては楽しい時は笑って興奮したり、興味があったらもっともっととせがむなどの反応を見せてくれればやりやすいのですが、子どもにそれを求めるのは酷だということを知っておきましょう。

気持ちにそぐわない反応をしているかもしれないことを考慮して

毎日子どもの遊びに付き合っていると、時には大人の思う正しい遊び方を教えてあげたいと思うこともあります。そんな時は試しにお手本を見せてあげましょう。

そして子どもの様子を観察します。全く興味を示さず逃げてしまったり、あからさまに拒否してくることもあります。反対に興味津々でもっとやってとせがまれることもあるでしょう。

そんな時も子どもの表面的な反応だけに惑わされないようにしてください

絵を描いて見せたら突然紙を奪って破られた!としても、彼らはあなたの絵を否定している訳ではありません。絵を描くことを拒否している訳でもありません。

子どもの反応や行動の理由は、大人には想像のつかないことがほとんどです。

「描いてくれたバナナが美味しそうだから皮をむこうとして破った」のかも知れないし、「ママのライオンの絵が上手すぎて怖くなって破った」のかも知れません。

残念ながら幼い子の口からはっきりとその理由を聞くことはできません。しかし子どもの反応は時に大人の想像の域を超えていると思って接することが大事です。

表面的な理解だけで「何をしてあげても意味不明の行動しかしない…」などと落ち込む必要はありません。

こちらから関わりを持ってもそれに対する子どもの反応は自由だと割り切ることが大切です。

時には距離を置くことも必要

親子での遊びはもちろん大切ですが、もうひとつ忘れてはならないのが「一人遊びの重要性」です。

子どもと遊んであげなくちゃ…ということばかりに気を取られていると、うっかりその大切な時間の邪魔をすることにもなりかねないので注意が必要です。

子どもが周りの人間と協力して遊べるようになるのは5歳頃からと言われています。それまでは一人遊びに集中することも多く、それは思考力を育むための大切な時間です。

遊んでいる子どもの様子を見て何かに集中していたり、ひとり言などを言いながら自分の世界に入り込んでいるような時は、むやみに話しかけたりせずにそっと見守ってあげましょう。

どうしても話しかけたい時は、集中力が緩んだのを見計らってタイミングよくしてあげると、子どももすんなり反応してくれることが多いでしょう。

親が疲れてしまったら一度離れて気持ちをリセット

家庭での子育てにおいて、パパやママが毎日長い時間子どもと遊ぶのは大変です。ましてや有意義に楽しく接すると言ったらそれはそれは多大な精神力と体力が必要になります。

子どもと遊ぶことに疲れてしまったと感じたら、一旦子どもから離れて気持ちを切り替えるのもひとつの方法です。

パートナーに見ててもらってひとりでお出掛けをしてみたり、どうしてもという場合は一時預かりやベビーシッターなどを利用してみるのも良いかもしれません。

いつも同じ場所とおもちゃで子供と向かい合い続けていると、精神的に疲れてしまうこともあります。気持ちをリフレッシュすることで新たな接し方ができるようになるといいですね。

▼ベビーシッターの利用方法についてはコチラも参考にしてみて!

体を動かす遊びは親子で楽しめますよ!高齢出産の方でもOKのおすすめの遊び方

パワーがあり余っている子どもの相手をするのはなかなかシンドイですよね。

家事もあるし、ずっと子どもの相手をしているわけにはいかないけれど、細切れ時間を使って子どもとのふれあい遊びをしてみましょう。

ママがほんのちょっとの間一緒に遊んでくれるだけで、案外子どもは満足してくれます。

室内編から見ていきましょう。

背中から逆さ落とし
抱っこした子どもをそのまま抱え上げて肩にのせ、両足をもって自分の背中側へとゆっくり落としてあげると、ママは座ったままでも子どもにとってはダイナミックな遊びになります。

頭から床に落ちていく感覚に興奮した子どもは「もう1回!」と自分から飛びついて来るので、その勢いのまま肩までのせればそれほど力はいりません。

座布団でだるま落とし

遊びは成功することばかりが面白いとは限りません。何回も上手くいかないことの繰り返しが楽しかったりします。

何枚か重ねた座布団の上に子どもが乗り、下の座布団を1枚づつ素早く抜いていくというのもお手軽な遊び。

2,3歳児の子はまだそれほどバランス感覚が身についていないので、1枚目を引き抜く時にコロンと倒れてしまうことがほとんど。だから座布団は3枚くらい重ねれば十分です。

上手くできないことが楽しいのだから、何度も繰り返してあげましょう。これもママは座ったままでOKですよ。

トンネル遊び

テーブルや椅子をつなげたり、ダンボールの底を明けてトンネル遊びしましょう。

トンネルの上にシーツやバスタオルをかけても盛り上がりますね。ダンボールにはクレヨンでお絵かきしたり折り紙を貼り付けても楽しいです。

部屋の中に何ヶ所かのトンネルを作って、ママの股下を通ってゴール、なんて面白いです。ゴール寸前で股を閉じるイジワルしてみてもいいかも。

風船とばし

風船を膨らませて口を縛らずに手を放すと飛んでいきます。コレを追いかけるだけで2,3歳時は大喜び。

口で膨らまし続けるのはなかなか大変なので、100円ショップなとで売っている専用の道具を使いましょう。

風船はいくつも用意して、子どもが追いかけるのが間に合わないくらいのペースでどんどん飛ばしましょう。

次に屋内編です。天気の良い日は時間が短めでもよいですから子どもと一緒に外に出て遊びましょう。

外で走り回った子どもは家の中よりも体力を消耗するため、いつもよりしっかりお昼寝してくれる可能性が高いですよ!

お昼寝しない場合でも、夜早めに寝ることに繋がります。ということは、ママの自由な時間も増えますよ。

平均台風に歩く

子どもと一緒に「遊び」に外出したのであれば、公園までの道のりも急ぐ必要はありません。もうお外遊びは始まっているのです。

許される場所であれば、道沿いの低い石垣などの上はどんどん歩かせましょう。もちろんママが手をもってバランスをとってあげる必要があります。

それほど高さがなくても、細い石垣の上を慎重に歩くのは子どもにとってはなかなかスリリング。もちろん歩く速度もゆっくりになります。ママもゆっくりと歩けて疲れませんよ。

ボール遊び

ビーチボールのようなボールを持参し、ひたすら投げては一緒に追いかけましょう。ポイントは、ママが必要以上に走り回らないこと。

グルグル紐巻き

長めの紐を1本準備し、公園や広場についたら木などに片側を結びつけます。

伸ばした紐のもう片方を子供が持ち、木のまわりをひたすらグルグル駆けまわると、紐がどんどん木に巻き付きますよね。これだけで子供は大喜び。

紐はできるだけ長く、木はなるべく太い方が子供が走る距離が増えます。ママはその場に立って見守るだけで、動く必要はないのです!

子どもが求めているのは、『自分と一緒に楽しく遊んでくれるママ』なるべく心に余裕を持って子どもと遊び、接してあげましょう。

大切な我が子の遊びをあたたかく見守る姿勢が大切

家庭での遊びは、保育園や幼稚園のように上手に絵本を読み聞かせして、手遊びで楽しませて、おうたを歌って粘土遊びをし、外遊びで一緒に体を動かしてキャー!と言いながら追いかけっこ…という訳にはいきません。

それは遊びではなくしつけ・教育であり、先生という他人でもできることです。環境も違います。そこから遊びのヒントを貰うことはできますが、家庭での育児における遊び方のお手本ではないのです。

父親、母親は肩の力を抜いて、親としてできる子どもとの接し方・遊び方を意識しましょう。それは幼稚園のように長時間でなくてもいいし、ずっと語り掛けたりサポートしている必要もありません。

親はその子の個性を理解し、見守ってあげる存在です。遊びに没頭し、ずっと無言で集中している間もそばに寄り添ってくれる存在、個性的な遊び方も認めてくれる存在こそが親としての接し方ではないでしょうか。
みんなのコメント
  • ねこさん

    無理して一緒にいなくてもいいという言葉に心が軽くなりました。今日は朝からずっと子供と一緒でしたが、今は違う部屋でお互い好きな事をしています。しばらくしたらまた「おかあさーん!」と声が聞こえると思いますが、そのときはきちんと向き合いたいと思います。

  • にゃんさん

    今凄く苦しいです。子供を邪魔にしか思えない自分がいて苦しいです。でもこのままじゃいけないとゆうこと、凄く分かっています。適当な距離。自分の時間。きちんと保てているのに子供に笑顔を向けれない自分を憎く思います。

    • 無記名さんさん

      私も同じで凄く共感できます。可愛いんだけど、なんか辛いですよね。なかなか大変でストレス溜まります!

    • メルさん

      わかります。私もまだ11ヶ月なのに子供と四六時中いたらイライラします。
      でも、子供の性格とお母さんの性格はみんなそれぞれ違います。ずっと子供といることが苦痛にならないお母さん。私みたいにずっと子供といるのは苦痛になるお母さん。だから子育ても考え過ぎたら苦痛だなと思ってきました。人それぞれ子育ての仕方も考え方も違うので、子供と常に一緒でも楽しいと思う人の意見は聞かなくなりました。心の中で「私それができねーんだよ」と呟いています。悩むことはそれだけ育児に向き合っているということです。完璧なお母さんを目指そうとしないで下さい。

  • ゆきさん

    私の場合は旦那の連子なので、血の繋がりもなく、最初はよく遊んだりして可愛いなと思えることも多々あったのですが、4歳の息子を最近全く可愛いと思えなくなってしまいました。旦那が出張中のため全てのお世話をして、なにか遊んであげなきゃ、とか考えたりよりイライラする上、お母さんキライ!と言われて、もう疲れと虚しさしかありませんでしたが、少し自分の時間も大切にして息抜きしようと思います。

  • シンママさん

    一年前に旦那と離婚をして、シングルマジーで一人娘を育てています。
    娘が産まれたときは、この子をどんなことがあっても守っていこう!たっぷりの愛情を注いでいこう!と決めました。
    もちろん今でもその気持ちはあります。
    が、、、どうしても、どうしても、かわいいと思えなかったり、見てるだけでもイライラしてしまったりキツくあたってしまいます。
    時には邪魔とさえ思ってしまいます。
    それを知ってか知らずかすごく寂しそうな顔をしているときがあります。
    本当にこのままじゃだめだとわかっているのに、子供が話しかけてきても笑顔で向き合うことさえできない自分にイライラして悪循環です。

  • めめさん

    一人の子供を育児しています。もうすぐ11ヶ月になります。
    赤ちゃんとの遊び方が分からず、ほとんど放置しています。ハイハイやつかまり立ちをして動き回り積み木をつかんで机や床をバンバン叩いています。これも一人遊びかと思い、そっと観ています。時々こんな育児で良いのか悩みますが、長い時間一緒には遊べません。旦那もそうなのでそっと観ているだけです。来年4月からは仕事復帰なので更に子育てが適当になりそうです。イライラするのは疲れるので、適当ぐらいが一番でしょうか?子供といつまでも遊べる人が羨ましいです。

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