旦那もマタニティブルーになるの?男性が陥る育児不安

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2018/02/23

マタニティブルーのパパの画像

女性は、妊娠出産の時期を通して急に感情が不安定になることがあります。涙もろくなったり、イライラしたり、原因も分からず不安でいっぱいになったりします。

これをマタニティブルーと言います。ホルモンの変化に伴う精神への影響なのですね。でも、マタニティブルーになるのはママだけではありません。

実は、男性もマタニティブルーに陥る事があるのです。旦那がマタニティブルーになったとき、どう対処すればいいいのでしょうか。パパの心の変化を見て行きましょう。

子どもが生まれることによる気持ちの変化「パタニティブルー」

女性のマタニティブルーは、ホルモンの影響によるものです。赤ちゃんができると妊娠を継続させるために黄体ホルモンという女性ホルモンが分泌されます。

この時体内のホルモンバランスがそれまでと大きく変化するので、精神的にも肉体的にもママはとても不安定な時期を迎えます。

男性のマタニティブルーはもちろんホルモンが原因ではありません。妊娠で身体が変化するママは根本的に理由がちがうのです。

妻の妊娠出産に際して、旦那が精神的に不安定になることを、「パタニティブルー」と言います。これはマタニティブルーの対となる概念としてできた言葉です。

一緒に暮らしている妻の急な変化、それに伴って生活感も変わってしまうこと、子どもが生まれるという未知の事態に、ストレスを感じることで起きるものなのです。

赤ちゃんが生まれると言うことはママにとって大きな負担を強いるものです。ですが、傍で見ている男性も同じように衝撃を受けているのですね。

子どもが生まれるということを大事件に感じてしまう。父性が備わりにくいとされる
男性特有の反応がパタニティブルーと言えます。

パタニティブルーになりやすい男性の特徴

パタニティブルーは、女性の育児ノイローゼに近いものだと考えられています。うつ状態に陥りやすい人には特徴があります。

男性でマタニティブルーになりやすい方にも、次のような特徴が指摘されています。

  • 何事も完璧主義
  • 真面目で責任感が強い
  • 環境の変化に弱い

赤ちゃんが生まれた後、「自分が頑張って家族を支えないと、仕事も育児もしないと!」と少々頑張りすぎてしまうようなパパです。

子育てはこの先何十年も続いていく物なので、頑張りすぎていては自分が参ってしまいますね。

パタニティブルーになりやすい男性は、こうした力の抜き差し、上手な怠け方ができずに、自分を追い込んでしまうのです。

パタニティブルーに陥る原因5つ

パタニティブルーは男性の「産後うつ」とも捉えられています。産後うつに陥ると、離婚のきっかけになることもあり、注意が必要です。

妻の出産を通して旦那がうつになるのは、何が原因なのでしょうか。男性がパタニティブルーになってしまう経緯を見て行きます。

父親になることに対する責任感に押しつぶされる

父性が育ちにくいと一般的に言われている男性。確かに、身体の変化も無く、出産の痛みを感じることも無いパパは子どもが生まれると言われてもピンと来ないかもしれません。

でも、漠然と「父親になるんだ」という感覚はもつようです。そして、その感覚がよく理解できず、プレッシャーに押しつぶされそうになるのです。

このように感じるパパは、責任感が強い人が多いですね。子どもを育てるために今よりもっと働かなくてはならない、将来はどうなるのか。

生まれてくる赤ちゃんのことを思うからこそ、気持ちがうつ気味になってしまうのです。パパが感じる不安です。

  • 子育てに必要な資金がいくらかかるのか
  • 今の収入で家族を養っていけるのか
  • 子どもが生まれても今まで通り仕事が出来るのか
  • 赤ちゃんとの関係をどうすればいいのか
男性は仕事がメインなことが多いので、主に金銭的な不安に悩む方が多いのが特徴です。赤ちゃんがを育てるためにはまずお金が必要。

今の仕事をずっと続けることができるのか、失業したあとはどうするのか。現実的にこうした不安から気持ちも落ち込みがちになります。

妻と2人になる時間が減るのが不満

男性は案外さみしがり屋の人が多いと言われます。妻が自分を構ってくれなくなると不満を感じたり気持ちが不安定になったりもするのです。

妊娠中に起こりがちな嬉々として、不安定になったパパがそれを解消するために浮気に走ってしまうと言うものがあります。

逆に言うと、パパはそれだけママとの時間を大切に思っているということでしょう。それを子どもに奪われたように感じ、気持ちが塞いでしまうのです。

まるで子どもみたい、と思うかもしれませんね。でも産後うつになる男性は環境の変化に弱いものです。

急に今まで交わしてきた会話が減ったり、1人で食事をする時間が増えたりすることに、耐えられないこともあるのです。

不安定になった妻に翻弄される

赤ちゃんができたことで、精神的にかなり変化してしまう女性もいます。それ迄冷静で穏やかだった人が怒りっぽくなったり涙もろくなるなど。

そうした妻の変化が理解できずに、怒られたり泣かれたりすることでパパはパニックになってしまいます。

ホルモンの影響は日によって違いますから、毎日今日はどうだろう、今日は何があるだろうと見通しもつきませんよね。

ママからイライラをぶつけられたり、家事をしてもらえなくなって家が散らかることに、男性はどうしていいか分からなくなります。

妻の変化についていけない事。これが男性の産後うつの原因の1つなのです。ママのサポートに回るのはなかなか大変そうです。

生活の中心が「子ども」ということについていけない

子育てに疲れてしまわないコツとして、子どもに振り回され過ぎないというものが挙げられます。

新生児の世話はとにかく時間を取られて、体力的にも精神的にも大きな負担です。今まで自分のために使っていた時間を、子どもに費やさなくてはいけない。

こうした生活の変化についていけず、疲れをためてパタニティブルーに陥ってしまうのです。大切なのは赤ちゃんと自分をわけて考えることですね

そうは言っても、初めての子なら子育てに振り回されてしまうのは仕方名のない事です。嵐のように過ぎる日々に、心身共に疲弊してしまうのです。

自分に育児が出来るか?「イクメン」へのプレッシャー

イクメンという言葉が認知されるようになって久しくなりました。男性の育児参加が促されるようになってきて、子育てに積極的になるパパも増えています。

その反動で、妻の妊娠中から、「生まれてくる赤ちゃんの世話が自分に出来るだろうか」「世間でいうイクメンになれるだろうか」と不安を感じてしまいます。

子育てについて意欲を持ってくれることは、父親としては理想的です。でも理想を追いかけるのは時として難しい事ですよね。

真面目な男性なら特に、産後の子育ての事でプレッシャーを抱えてしまい、パタニティブルーになってしまうのです。

うつ状態は真面目な人ほどなり安いものです。逆言うと、パタニティブルーになるパパは、それだけ子育てに真剣と言えます。

産前から対策!両親学級に行ってみよう

10年ほど前までは「母親学級」と呼ばれていたプレママさんを対象にした子育てのセミナーですが、今は両親学級と言われます。

男性の育児参加、子育てへの意欲向上を目的として、両親ともに子育ての練習をしてもらうために開かれます。

そこではお産に至るまでの過ごし方やお腹の中にいる赤ちゃんの様子、人形を使った沐浴の練習、ミルク育児のやり方などを指導されます。

この教室に参加することで、産婦人科の先生に分からないことを質問できます。子育てがどんなものか分からなくて不安なパパにはおすすめです。

産婦人科医にも男性医師は多いですから、同じ男同士話しやすいのもメリットです。ぜひ時間を取って2人で出かけてください。

旦那がマタニティブルーになったら?効果的な対処法

出産や子育ての主役になるのはどうしてもママですね。体力的にも精神的にも非常に苦しい時期を耐えなくてはなりません。

それなのに、肝心のパートナーがうつになってしまうと、子どもを2人いっぺんに面倒見なければならないようなものです。相当な負担になってしまいます。

パパが産後うつになったら、どんな風にして解消して行けばいいのでしょうか。ママにも無理のない方法で実践して行きましょう。

子育てから離れる時間を作る

これは女性にも言えることです。子育てをストレスにしてしまわないためには、たまには子どもから離れて自分1人の時間を作ることも必要です。

育児をしなくては、赤ちゃんの面倒をみなくてはと必死になっているパパほど、週に1度くらいは子育てから離れて自由に過ごす時間を作ってもらいましょう。

おじいちゃんおばあちゃんが近所にいないという家庭は、赤ちゃんを預かってくれる人を確保しておくことは必要です。そのための「ファミリーサポートセンター」があります。

ファミリーサポートセンター
子育て家庭や、介護中の家庭を対象に会員登録した人達がサポートを行う制度。子どもを預けたい人、子どもを預かることが可能な人がお互いに登録を行う。

必要に応じてマッチングを行い、条件があった場合に子どもを預けることができる。その際事前の予約が必要。

こうした制度を利用して、たまには2人でランチに出かけたりしましょう。少し離れることで、気持ちをリフレッシュできます。

丁度いいので、お出かけのついでに赤ちゃんグッズを買いそろえたりするのもいいですね。おむつや肌着を選んでいると、赤ちゃんが生まれてくることが自然に思えます。

パパの中で子育てのイメージがだんだん明確になってきて、子どもが生まれるという漠然とした不安が解消できるかもしれません。

夫婦そろってフリータイムを過ごせると、育児不安の解消に繋がります。そのために、最寄の保育園や託児施設に赤ちゃんを預かってもらいましょう。

保育園には一時預かりという制度があり、あらかじめ登録して、予約が可能になれば入園していなくても赤ちゃんをみてもらえます。

夫婦の会話を増やす

子どもの事で悩んでいる、男性はなかなか口に出して言えません。まだまだ子育ては女性の仕事だと思われがちで、男性の育児への理解は進んでいません。

職場でも友達にも、自分の親にも子どもとの接し方を相談できないものです。こうした相談に乗ってくれる人が少ないのも男性特有の問題です。

パパの不安を受け止めるには、やはりママが適任でしょう。そのために2人で話し合う時間を増やすことが大事です。

特に、子育てや将来の事についてリラックスして話せる時間が取れるといいですね。「これからどうなるんだろう」という不安を共有するのも大切です。

子どもが眠っているちょっとの時間、それこそほんの5分かもしれません。「やっと寝たね」の一言だけでもいいのです。お互い目を見て話す時間を持ちましょう。

そして話しをするときは、ママはパパに具体的な言葉でお願いしたいことや、頼りにしている事を伝えてください。

男性は女性に比べて、感覚で動くことが苦手で具体的な指示をもらう方が向いていると言われます。思っていることははっきり言葉にしましょう。

それこそがパタニティブルーを解消し、産後クライシスによる離婚や家庭崩壊のリスクを減らしてくれるのです。

真面目な人ほどなりやすい。旦那のマタニティブルーはママが解消

男性の育児不安は、ママとは違って完全に精神的な問題です。子育てに真面目になるあまりに、必要以上に責任を感じてしまうのですね。

また赤ちゃんが生まれてから、以前のようにママとの時間を作れなくなったり、ママに放っておかれるように感じることで、うつになってしまうこともあります。

旦那のマタニティブルーを解決するのは、やはりママが適しています。出来ればそれを通してママの産後不安も共有できればいいですね。

子育てにプレッシャーを感じるのは、夫婦ともに起こることです。だからこそ、力を合わせて解決することが望まれます。

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