ご飯が嫌いなうちの子…離乳食は何を食べさせればいいの?
離乳食はなかなか思うように進みませんよね。まず初めに、基本の「おかゆ」をあげてみます。どの育児書にも書いてありますから。
でもそこで、「うちの子ご飯が嫌いみたい」という悩みも出てきます。
いつかは食べてくれるでしょうが、今このとき、離乳時期の主食はどうしたらいいのでしょう。米の「おかゆ」に代わる食材には、どんなものがあるのか、その種類と調理方法をみていきましょう。
手軽さがうれしい“パン”
パンの原料は、小麦粉、イースト、水、塩などです。糖質のほか、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの成分が含まれています。シンプルな原料に、豊富な栄養分という点で離乳食にも適しているといえます。
時期によって使い分けよう!
離乳食初期のころには、食パンやロールパンを用います。これは、塩分、油脂、糖分などが控えめであるためです。やはり最初は、なるべく余計な味が付いていない方がいいのですね。
後期に入ったら、レーズンパンやフランスパンなど、他の食材が混ざったものや塩味が効いているものも取り入れていきます。
完了期になると、ペストリー類も大丈夫になります。
注意点
パンを使う際に気を付けたいのは、保存方法です。カビが生えやすいので、買ってから1~2日で使い切るのがベストです。もし、残ってしまった場合には、一切れずつラップに包んで冷凍しておきましょう。
食パンの場合
食パンを例にとり、調理方法をみてみましょう。
1.耳は切り落とす。(冷凍したものをすりおろせば使用可。)
2.スープを煮立て、ちぎったパンを入れていく。(野菜ベース、ミルクや牛乳、だし、果汁などでも可。)
3.パンがトロトロになるまで煮込んで完成!
あらかじめ適当な大きさに切ったものを冷凍しておいて、それをすりおろして使うと、ちぎるよりも細かくなりトロトロになりやすいようです。形状が同じ、生パン粉を利用しても良いでしょう。
レンジを使う場合
1.冷凍したパンをすりおろしたもの、もしくは細かくちぎったパンを、スープやミルクに浸す。
2.1を耐熱容器に入れ、ラップをし、レンジで20~30秒加熱する。
加熱時間を長くすれば、よりトロトロになります。取り出す際には火傷に注意しましょう。
パン粥の冷凍保存
余ったパン粥は、製氷皿に入れて冷凍させます。その後、キューブ状になったら取り出し、冷凍保存用のパックなどに入れ替えておきましょう。
和食にこだわるなら“ひらがな麺”
離乳食に向いているのは、うどんや、そうめん、ひやむぎなど“ひらがな名”の麺です。余分な添加物を含んでおらず、やわらかくゆであげることができるため、赤ちゃんに与えやすい食材です。
時期ごとに形を変えよう!
離乳食開始直後はすりつぶしたり、裏ごししたりしてから与えると食べやすいようです。
その後、中期には1cm以下のごく短い長さに切ってあげましょう。長いまま食べられるようになるのは、離乳食が完了し、幼児食が進んでからです。
うどんの場合
あまり適さない食材スパゲティ・マカロニ
パスタ類は、ひらがな麺(うどん、そうめんなど)に比べると固く、赤ちゃんが食べやすい形状にするにはかなりの時間を要します。
離乳食初期のころは無理に与えず、離乳食が進んだ10ヶ月くらいからあげてみましょう。やわらかく茹でたマカロニを小さく切ってあげるとよいようです。
そば
固さとしては問題なさそうですが、アナフィラキシーショックを引き起こす可能性がある要注意食材です。アレルギー反応を起こす子も多く、離乳食としては避けなければいけません。
中華麺
パスタ同様、固さがありますので、1歳を待ってからの方がよいでしょう。味付けが濃い点、添加物が多い点も、離乳食では気を付けたいところです。
何でも食べてくれる子の方が少ない!
大人にだって好き嫌いがあるように、赤ちゃんにも好みがあるのですね。どんなものでも食べられるようになるのは、食事の大切さを理解し、栄養素やカロリーにも興味を持つようになってからなのかもしれません。
「それっていつになるの…」遠い先の話のように思えるでしょうが、それを今から伝えていくのも親の務めといえます。
まだ言葉の意味はわからなくても、食事のたびに言い聞かせることで、まずは言葉が体にしみつき、やがてそれがきちんと意味を持って身についていくはずです。
おかゆを食べなければ大きくならない!というわけではないのですから、のんびり続けていきましょう。きっと、「あのときあんなに食べなかったのに、こんなに食べるようになるなんて」と驚き、成長に感動する日がくるはずです。”