離乳食後期の便秘に試してみて!カミカミ期の便秘解消レシピ
離乳食後期に入ると、赤ちゃんはかなりの栄養を食べ物からとるようになります。
ますます便秘が気になる時期でもありますね。
歩き始める子もいる月齢です。たくさん散歩に連れ出すなど、体を動かして便秘を解消しましょう。それに加えて、離乳食メニューも見直してみましょう。
赤ちゃんによっては「これを食べると出る!」という食材が見つかることもあります。我が家では昆布がゆが効果を発揮しました。
出汁昆布と一緒に5倍がゆを炊いただけのシンプルなものですが、昆布本体を食べさせているわけでもないのに、ぬめり成分のおかげかよく出ていました。
こうした赤ちゃんに合った解消食材を見つけられると良いですね。それでは、赤ちゃんの便秘についての豆知識と、食物繊維豊富な便秘解消レシピをご紹介します。
この記事の目次
赤ちゃんの便秘原因と、離乳食以外の試してみたい解消方法
カミカミ期・離乳食後期くらいの赤ちゃんの主な便秘の原因はなんでしょうか。その理由と、離乳食改善以外にできることをピックアップしてみました。
赤ちゃんが便秘になる理由…我が家の赤ちゃんもチェック
離乳食後期、生後9ヶ月から1歳くらいの赤ちゃんが便秘になるときは、こういった理由がひそんでいる場合が多いようです。
- 水分不足
-
離乳食後期に入り、授乳量がますます減ってくることで水分不足になりがちです。
赤ちゃんはたくさん汗をかきますし、冬場はおしっこの量が増えます。そのため、水分をしっかりとらせたいですね。
- 食物繊維不足・食べる量の不足
-
消化の良すぎるものばかり食べていたり、食事の全体量が少なすぎるとうんちの材料が足りず便秘になります。
離乳食後期に入ると、栄養の半分以上は食べ物から摂るようにしましょう。食が進むメニュー作りも大切です
- 油分不足
-
油が足りなくても便秘になります。どうしても便秘が気になる場合は、そろそろバターやオリーブオイルなどをごく少量から使ってみましょう
- 運動不足・ストレス
-
赤ちゃんも運動不足だと便秘になります。またストレスがかかると便秘になる子も少なくありません
初期・中期と離乳食を進めてきて、赤ちゃんの腸内環境は新生児期とかなり変化しています。食べられる食品も増えていますね。
アレルギーの可能性などが不安でなかなか進めることができないママもいるでしょう。でも、赤ちゃんは必要な食事量・運動量が日に日に増えていきます。
赤ちゃんの便秘解消に役立つこと…運動やマッサージを
赤ちゃんの便秘解消に役立つマッサージや運動をご紹介します。
- お散歩
-
積極的にお散歩をさせましょう。お家の中でもハイハイ・伝い歩きなどたくさん運動させましょう
- 水分補給
-
白湯や麦茶・フォローアップミルクなどでしっかり水分を補給しましょう。
- お腹のマッサージ
-
よく知られている「の」の字にお腹をさするマッサージは効果的です。お腹の張りがないかチェックしながらマッサージしましょう
- 肛門の刺激
-
お風呂に入ったとき・おむつを替えるときなど、肛門周辺を指で優しく洗って刺激してあげましょう
どうしても出ず心配な場合は綿棒浣腸もしてみましょう。それでもダメなら、悪化しないうちに小児科を受診してくださいね。
完了期にかけて卒乳し、摂取水分量が減ったり母乳からもらっていたオリゴ糖がもらえなくなるといった影響も出ます。
- かぼちゃや青菜などの緑黄色野菜
- さつまいもなどの根菜
- 果物
こういった食材を使い、またドロドロ状から柔らかく煮た角切りに移行するなど、排便をうながす工夫をしましょう。
繊維質が多い根菜にチャレンジ!和食材の幅もぐんと広がる
離乳食後期に入ると、繊維質が多く硬い根菜も食べられるようになってきます。便秘解消に役立ちますよ。
【レンコン】すりおろすともちもち食感になる不思議な根菜
レンコンはシャキシャキっとした食感が美味しいですね。でも離乳食時期には、繊維を細かく砕いて食べさせる必要があります。
レンコンはすりおろすともちもちっとした独特の食感になります。それを利用してお焼きを作ってみましょう。
レンコンお焼き
材料:(1食分)レンコン1cm・小麦粉大さじ1・溶き卵小さじ1
- レンコンはよく洗って皮をむき、水で10分ほどさらす
- 水とレンコンを鍋に入れ、火にかけてゆでる
- 火が通ったら、レンコンを取り出し粗熱をとる
- ゆでたレンコンをすりおろす
- 小麦粉と溶き卵をよく混ぜ、おろしレンコンを加えてさらに混ぜる
- テフロンフライパンを加熱して両面をよく焼く
離乳食後期に入ると遊び食べが気にになるママもいますよね。レンコンお焼きなら便秘解消に役立つほか、手づかみで上手に食べられるメニューになりますよ。
【ごぼう】欠かせない和食材!いろいろなアレンジが可能
そろそろ味付けされたものも食べられるようになる時期です。ほんのりとした和風の風味を楽しめる、食物繊維豊富なメニューに挑戦してみましょう。
赤ちゃん金平ごぼう
材料:(1食分)ごぼう5cm・和風出汁大さじ1・オリーブオイル少々・醤油少々・砂糖少々
- ごぼうをよく洗い、ピーラーで皮をむく
- 水に10分ほどさらしてアクを抜く
- 水と一緒に鍋に入れ、火にかけてゆでる
- 火が通ったら取り出し、粗熱をとってすりおろす
- テフロンフライパンに1、2滴オリーブオイルを入れる
- 和風出汁に醤油2、3滴・砂糖ひとつまみを加えておく
- フライパンを熱してごぼうを加える
- 味付けした和風出汁を加えて、水分が飛ぶまで炒める
大人向けの金平とはまったく違いますが、赤ちゃんにとってはしっかりとした味付けの和風おかずになります。
頑固な便秘に困っているときは、オリーブオイルをごくわずか加えて炒めてみましょう。油っこさがほとんど感じられない程度から始めましょう。
【里芋】独特のぬめり食感がいい!マッシュもしやすい食材
里芋も、食物繊維豊富ないも類の一種です。大人向けに煮物をした時など、下ごしらえの段階で赤ちゃん分を取り分けておくと便利ですよ。
里芋のそぼろあんかけ
材料:(1食分)里芋(小)1個・鶏ひき肉(ささ身)大さじ1・和風出汁大さじ2・水溶き片栗粉少々
- 里芋の皮をむいて柔らかくなるまで水からゆでる
- 鶏ひき肉は湯通しして完全に火を通し、水気を取ってバラバラにほぐす
- 和風出汁に水溶き片栗粉を加え、加熱してとろみをつける
- 鶏ひき肉を加えてあんかけを作る
- ゆであがった里芋をフォークで軽くマッシュし、あんかけをかける
里芋はぬめりのある食べ物です。食べにくい鶏ひき肉も里芋のぬめりとあんかけでつるんと食べやすくなり、うんちの出も良くなりますよ。
きのこ類も便秘解消におすすめ!苦手意識を吹き飛ばして
きのこは苦手食材になってしまう子も少なくありません。離乳食期から積極的に食べさせて、好きな食材にシフトしていきましょう。
【しいたけ・えのき】いつでも手に入る人気の高いきのこ
しいたけはきのこの代表です。風味も良いのですが、独特の食感を嫌がる子もいます。離乳食期から慣れてもらいましょう。
同じキノコのえのきだけも調理しやすいですね。端から細かくみじん切りにしていくと、簡単に調理できます。
赤ちゃん麻婆豆腐
材料:(1食分)しいたけ1/4個・えのき3本・玉ねぎ小さじ1/2・豆腐大さじ1・和風出汁大さじ3・水溶き片栗粉少々
- きのこ類はすべてできるだけ細かいみじん切りにする
- 玉ねぎは5ミリ程度のみじん切りにする
- すべて和風出汁に加えて、玉ねぎが透き通るまでテフロンフライパンで炒める
- 火が通ったら醤油を2、3滴加える
- 水分が飛びすぎたら、出汁を大さじ1ずつ加える
- 火からおろして水溶き片栗粉を加え、透き通るまで再加熱する
- 湯通しした豆腐とあんを和える
もう少し動物性たんぱく質をプラスしたいという場合は、鶏ささみのひき肉を加えて加熱しても良いでしょう。
【マイタケ】みじん切りも簡単!美味しく使い勝手のよいキノコ
マイタケも風味が良いきのこですね。かつては高級食材だったそうですが、今では手に入りやすい家計の味方の代表です。
そんなマイタケの風味を生かすマイタケご飯を作ってみましょう。秋らしくさつまいもも一緒に入れてみました。
マイタケご飯
材料:(1食分)マイタケ小さじ2・さつまいも小さじ2・米小さじ2・水小さじ10・和風出汁小さじ1
- 離乳食用のおかゆクッカーを用意する
- お米を専用スプーンでいつも通り計量する
- 水をいつも通りの分量まで入れる
- マイタケをごく細かいみじん切りにする
- さつまいもは5ミリ程度にみじん切りし、水でさらす
- マイタケ・さつまいもを米に混ぜ、和風出汁を加えて炊飯器で炊く
おかゆクッカーは、炊飯器に一緒に入れておくだけで離乳食用のおかゆが炊けちゃうとっても便利なグッズです。
さつまいもとマイタケ・出汁を一緒に入れれば、秋の風味が香る炊き込みご飯風のおかゆが作れますよ。もちろん食物繊維はダブルでたっぷりです。
フォローアップミルクや牛乳を少々加えて加熱すれば、リゾット風になります。チーズを加えても良いですね。
便秘解消におすすめ!赤ちゃん向けの栄養たっぷりおやつ
離乳食が進むと、食事のウエイトが増えておやつが必要になる子もいます。おやつはお菓子ではなく、食物繊維や栄養が補えるものを食べてもらいましょう。
【りんごヨーグルト】便秘解消の最強コンビ!しかも美味しい
便秘気味を解消するメニューと言えばこれ!と言えるのがりんごヨーグルトですね。リンゴはビタミンCなどのほか、便秘解消に役立つ食物繊維を豊富に含みます。
またプレーンヨーグルトにはビフィズス菌など腸内環境を整える善玉菌が含まれています。おやつにもってこいの組み合わせです。
りんごヨーグルト
材料:(1食分)プレーンヨーグルト大さじ2・りんごの蒸し煮大さじ1
- りんごは皮をむき、5ミリ程度のいちょう切りにする
- 小型のテフロンフライパンにりんごを敷き詰め、水を少々加える
- 蓋をして、弱火でじっくり蒸し焼きにする
- 水分がほとんど無くなったら蓋をあけて火を止める
- ヨーグルトをよく混ぜなめらかにしておく
- 粗熱が取れたりんごとヨーグルトを和える
ヨーグルトの酸味が苦手な赤ちゃんも、蒸しりんごの風味で美味しく食べられるようになります。赤ちゃんの喜ぶおやつです。りんごの他、バナナヨーグルトもおすすめですよ。
【納豆おむすび】満足度タップリ!がっつり系主食おやつ
離乳期の赤ちゃんは、主食系のおやつも定番です。5倍がゆから軟飯になり、おむすびが握れるようになったらおやつに活用してみましょう。
納豆おむすび
材料:(1食分)引き割り納豆小さじ1・軟飯大さじ4
- ご飯を半量にわけ、それぞれラップにのばす
- よく混ぜた引き割り納豆を真ん中に置く
- 包むようにおむすびに成形する
スプーンやフォークのほか、手づかみで食べさせても良いでしょう。納豆が食べられると、腸内環境を整えることに大いに役立ちます。
【オクラとトマトのそうめん】食欲がなくても食べられる!
ささっと簡単にできちゃうメニューのひとつです。夏場のお昼ご飯にもピッタリですし、おやつにもおすすめですよ。
オクラとトマトのそうめん
材料:(1食分)オクラ1本・トマト小さじ2・そうめん大さじ4・和風出汁大さじ2
- お鍋にたっぷりお湯を沸かす
- そうめんは1~2cm程度にポキポキ折っておく
- オクラはよくすり洗いし、ケバを完全に取ってみじん切りする
- トマトは種を抜き、果肉部分だけ5ミリ程度にみじん切りする
- お湯でまずそうめんをゆでる
- そうめんが柔らかくゆでられたらざるにとり、よく水洗いして塩を抜く
- お湯にオクラを入れ、柔らかくなったらトマトも入れて軽くゆでる
- トマトに火が通ったらお湯からあげ、器に盛る
- 粗熱が取れたら和風出汁を加える
- そうめんを和える
いろどりも鮮やかで、夏場食欲がない時期もつるんと食べやすいメニューです。オクラのぬめりも効果的ですよ。
【いろどり野菜のゼリー】見た目もキレイで食べやすいおやつ
にんじん・パプリカなどを使って、きれいなゼリーを作りましょう。赤ちゃん用の果汁を使えば糖分などをあまり気にせずにおやつが作れます。
いろどり野菜のゼリー
材料:(作りやすい量)粉寒天1/2袋(2g)・にんじん5cm程度・パプリカ1/4水100㏄・赤ちゃん用果汁100㏄
- にんじんは良く洗い、皮をむいてすりおろしレンジで30秒加熱する
- パプリカはゆでて皮を湯むきし、みじん切りにしておく
- 粉寒天と水を鍋に入れてしっかり1分以上沸騰させ、完全に溶かす
- 火を止めてにんじん・パプリカ・果汁を加えて混ぜ合わせる
- 容器に流し入れて、粗熱を取ってから冷蔵庫でしっかり冷やす
パプリカはゆでてから熱々で皮をむくときれいに湯むきできます。赤・黄色を使うとより色鮮やかに仕上がりますよ。
粉寒天は完全に沸騰させ、火を止めてから果汁などを加えると失敗しません。動物性たんぱく質のゼラチンと比べ、海藻由来なので赤ちゃんにおすすめです。
食物繊維&善玉菌豊富なメニューで、便秘にアプローチしよう
お腹の健康は、やはり食べ物に大きく左右されます。食物繊維や善玉菌が多く含まれるものをよく食べさせて、便秘がちなお腹にしっかりアプローチしましょう。
離乳食後期の赤ちゃんは、遊び食べや食べむら・手づかみ食べなどママをイライラさせることもしばしばです。
- 手づかみ・自分で食べやすいメニューを入れる
- のど越しや舌触り良いものを考える
- 30分と期限を決め、長引くようなら切り上げる
こうした工夫で乗り切りましょう。ママがイライラすると赤ちゃんもストレスになり、結果便秘がさらに進むことにもなりかねません。
外遊びやハイハイ遊びなど体を動かしつつ、3度の食事をしっかり取ることは生活リズム付けにも役立ちます。便秘解消&健康な食生活習慣につながるよう心掛けたいですね。
MARCH(マーチ)では、妊娠や子育ての先輩たちが、ためになる情報を毎日配信しています!新米ママ&パパはぜひご覧ください♪
まだデータがありません。