サーモンパッチはいつ消えた?気になる他の赤あざの見分け方
赤ちゃんのお顔に不自然な赤いあざ。ある日突然気が付き、心配になるパパやママもいると思います。まさに私もそんなママの一人でした。お風呂に入っている時に、娘の額に不自然な赤いあざを見つけました。
お風呂から出ると消えるのですが、泣いたり入浴のたびに額に現れるので、気になって病院に行ってみることにしました。
顔面によくみられる赤いあざ「サーモンパッチ」とは?いつか消えるものなのでしょうか?治療法や原因・他の病の可能性について紹介します。
サーモンパッチは、新生児の20%~30%にみられる
サーモンパッチは「正中部母斑」とも呼ばれており特に顔面にできるあざを指します。
色がサーモン(鮭)に似ていることから、この名前がついています。
顔に現れるあざであるため、気になるパパやママも多いと思いますが、一般的には成長とともに自然と消えていきます。
サーモンパッチの特徴をチェック!
赤あざにもいろいろありますが、サーモンパッチは平らで境界線がはっきりしていないのが特徴です。
「正中部母斑」の一種としてうなじ・頸部などに発症することもあります。
泣いたときや、お風呂に入っている時などに赤みを増す特徴があります。
<サーモンパッチの特徴>
- 平で境界線がはっきりしない赤い色
- できるところの多くは顔面
- 平坦な紅斑
- 入浴や興奮したときなどに現れて冷めると消える
サーモンパッチは毛細血管の増加や拡張によるもの
サーモンパッチは泣いたり、興奮したり…また入浴中などに現れる傾向があります。
私の娘もまさしく同じで、入浴中や暑かったり、涙を流しているときに同じ場所に同じ形の赤いあざが現れます。
これは、皮膚の下にある血管が増えたり拡張することで、栄養や酸素を運ぶ赤い色素のヘモグロビンが見えるからと考えられています。
そのため赤ちゃんが泣いたり・入浴するとサーモンパッチが現れて、体が冷めると消える…というこがあるのです。
ただ、はっきりとした詳しい原因は分かっておらず、「遺伝による影響。」とも考えられています。
生後1年以内~3歳くらいまでに消えるのがほとんど
このサーモンパッチは、成長とともに自然に消えることがほとんどで、生まれてから1年以内~3歳くらいまでに消えると言われています。
しかし私の娘を含め、「3歳を過ぎても消えない…」「大人になっても未だに消えない…」「いつになったら消えるの?」と悩んでいる方は少なくありません。
実際に山手皮膚科クリニックによると、成人まで消えることなく薄く残っている方は多くいるようです。
成長に伴い消えるのを待つのが一般的な治療法
サーモンパッチの治療には、内服薬や外用薬などの薬がありません。成長とともに自然に消えるのを待つのが、一般的です。
しかし一定の期間が過ぎてもあざが残っている場合や、あざが気になる場合は「レーザー治療」という方法があります。
数回のレーザー治療によって消失する場合もありますので、皮膚科医に相談してみると良いでしょう。
額や首などにできたサーモンパッチは、特に親御さんも気になると思いますが、医師と相談をしてタイミングのよい時期に、治療を開始する事をお勧めします。
赤いあざがすべてサーモンパッチとは限らない
赤ちゃんにできるあざの全てがサーモンパッチではありません。
サーモンパッチのように生まれつき存在している赤いあざには、「単純性血管腫」と、生後間もないころにでき、急激に大きくなりその後だんだん小さくなっていく「イチゴ状血管腫」があります。
これらは、サーモンパッチに比べると境界線が鮮明ではっきりしているのが特徴です。また、いちご状血管腫においては、赤あざが盛り上がっている様子が見られます。
サーモンパッチは、境界線がはっきりしていない上、色にむらがあり、平らなのが特徴です。
それに比べイチゴ状血管腫は、あざが盛り上がっているので、上まぶたにできてしまうと、目が開かなくて視力に大きな影響をあたえてしまうなど、大きさやできる部位によっては、子供の成長の妨げとなる可能性がでてきます。
気になる赤いあざは医師に相談を
いかがでしたか?サーモンパッチは、命に係わる病ではありませんが、お顔にできる特徴があるため親御さんは心配になるでしょう。
また、「いずれ消えるあざなのか?」「治療が必要になる赤あざなのか?」は、素人では判断できません。
あざによっては、違う病…ということも考えられますので、赤いあざが本当にサーモンパッチなのか?まずは医師に確認してみましょう。
医師によりサーモンパッチと診断された場合は、成長とともに消えるのを待ってみましょう。
それでもなかなか消えないような気になるあざがある場合は、医師に改めて治療方針を相談することをお勧めします。