産後の湿疹と肌荒れはどうして起こるの?原因と対処法を知ろう

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2018/12/05

産後はママの体にさまざまな不調をきたします。その一つとして、産後の湿疹や肌荒れがあげられます。日々、赤ちゃんのお世話に24時間追われ気づけば、湿疹ができ赤くなっていたり、肌荒れを起こしかゆみをともなったり…。

特に出産後すぐは、ママの体もまだ回復していませんし、慣れない育児で毎日ヘトヘトですよね。そんな時に、湿疹や肌荒れおこし痒くなったりすることは耐え難いことです。今すぐどうにかしたいですよね。

産後、どうして湿疹や肌荒れが起こるのか原因をみていきましょう。

湿疹や肌荒れの対処法やひどい時は皮膚科受診のポイントも伝えます。順を追って詳しくみていきましょう。

産後の湿疹や肌荒れの主な原因はホルモンが関係している

妊娠中はプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)が多量に分泌され子宮を大きし赤ちゃんの成長を促します。しかし、出産を終え胎盤がはがれると一気にホルモンの分泌が減少します。

目には見えないことですが、例えるとジェットコースターのようにストンと減少します。それとは逆に、胎盤がはがれた後は、プロラクチンというホルモンが急増し母乳分泌を促し、愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌されれます。

ママは無事に出産を終え赤ちゃんを抱っこしホッとしているなか体の中では、このような女性ホルモンンの変化が起きているのです。産後はこのような女性ホルモンの変化で不調が起こりがちです。

湿疹や肌荒れも女性ホルモンの減少が原因になります。赤くポツポツが出来たり、かゆみを伴ったり、ガザガザになるなど…顔や体(手、腕、お腹、足など)にあらわれる箇所も個人差がありますが、悩んでいるママは多くいます。

産後のホルモンの他にママの産後の生活スタイルも原因に…

出産後の女性ホルモンの影響で湿疹や肌荒れを起こすことが主な原因ではありますが、その他にも産後のママならではの生活スタイルが原因になったり、悪化する場合もありますよ。一つひとつ見ていきましょう。

赤ちゃんのお世話で睡眠不足が原因かも

産後は昼夜問わず24時間赤ちゃんへ授乳やおむつ交換、抱っこや沐浴などのお世話に忙しく十分に眠れないですよね。

産後のママの体はデリケートな時期ですし、免疫力も落ちます。さらに睡眠不足が重なって湿疹や肌荒れがおこることもあるのです。

ママが十分な食事がとれず栄養不足が原因かも

睡眠同様に、食事も十分にとれていますか?バタバタと忙しく簡単にすませてしますのもわかりますが、授乳中であればママが食べた栄養は、優先的に赤ちゃんの栄養として母乳になりますね。

食べても食べても、母乳に栄養がとられる為、たんぱく質やカルシウム、ビタミン不足になり肌にツヤがなくなり、肌荒れの原因にもつながります。

ママが忙しくてスキンケア不足なことも

産後すぐはとにかくママの美容にかける時間もないくらい忙しいです。また、赤ちゃんが寝返りや、ハイハイ、伝い歩きなど動くようになるとママはもっと目を離せなくなり、自分のスキンケアにかける時間はほとんどありませんよね。

「もっとゆっくりスキンケアをしたい…」と思っていてもなかなかできないママも多いはずです。

妊娠、出産前はできていたスキンケアですが出産後できなくなり、産後のホルモンバランスの影響と重なり、湿疹や肌荒れを起こす場合もあります。

妊娠中に妊娠掻痒症だったことも原因に

妊娠掻痒症は、ホルモンの影響により手足や体に強いかゆみを伴い蕁麻疹のように発疹がでます。我慢できないかゆみが続き、掻き壊すことで出血やとびひを起こします。

産後はほとんどが治まると言われていますが、まれに産後も妊娠中の掻痒症が原因で皮膚トラブルの湿疹や肌荒れにつながることもあるのです。

産後のママのライフスタイルの変化でストレス状態が原因かも

妊娠中は心穏やかに過ごせていても…産後は思っていた以上に、想像以上に大変でストレス状態になっているかもしれませんね。

慣れない赤ちゃんとの生活や夫や家族との関係も変化がありイライラしたり、産後漠然と不安になり悲しくなるなど、気分の浮き沈みが不安定になります。

産後のホルモンバランスの変化とともに、心身ともにストレスを抱え込むことで湿疹や肌荒れも起こります。

いつまで続くの?産後1年は湿疹や肌荒れは起こりやすい

産後の不調は心身ともにさまざまあらわれとても辛いものです。いつまで続くか気になります。

湿疹や肌荒れなどのトラブルも産後1年…生理が再開しホルモンが安定する頃には落ち着くとされています。

その他、妊娠出産を期に、体質が変わって肌も弱くなる場合もありますので、産後1年程度は無理せず過ごしたいですね。

ホームケアで改善を目指してみよう

赤ちゃんが小さいとなかなか外出もできず、ママも病院にすら行けないことも多いです。

自分のことは二の次になりがちですが、湿疹や肌荒れを起こした時はお家で出来るケアからやってみましょう。

少しでも睡眠時間を確保すること

産後毎日赤ちゃんのお世話でママは忙しいですが、夫や家族に代わってもらえるお世話はお願いして休む時間を持ちましょう。免疫力が低下しがちな時期ですので、なるべく睡眠を確保することが肌トラブルの改善の近道になります。

「家族にお願いしづらいなぁ…」と感じる場合は、お住まいの市町村で行っている乳児の一時預かりを利用し、ママもリフレッシュを検討してみましょう。

食事の栄養バランスを見直してみよう

十分な食事が摂れていないことが原因であれば、栄養バランスを見直してみるのも改善の方法です。

体のもととなり血や骨、肌や爪はたんぱくできています。肌荒れの改善にはビタミンCやビタミンEの摂取が効果的です。

食べ物から栄養を摂ることが理想的ですが、産後は忙しいですのでサプリメントでも良いでしょう。

筆者の話になりますが、妊娠中、産後ともに口角炎に悩まされました。一度できてしまうと1カ月以上完治せず…産婦人科の主治医に相談したところ市販のビタミン剤を勧められました。「チョコラBB」を飲んだところすぐ治りました。

薬を飲めない時期ですが我慢せずにサプリメントやビタミン剤に頼るのもいいんだなぁと感じました。

時短でできるスキンケアで保湿を心がけよう

赤ちゃんがいるとママはお風呂にもゆっくり入れないこともしばしばですが、化粧水、乳液など今までできていたスキンケアに費やす時間もありません!急いで着替えて赤ちゃんのもとへ駆け寄ることも…。

そんな忙しいママにおすすめなのが時短できるオールインワンのスキンケアです。

今はたくさんのメーカーからオールインワンのもが発売されています。オールインワンのケアだと物足りないのでは?と不安になりますが、最近のものはしっかり保湿してくれる機能性に優れているものが多いです。

お風呂上りにオールインワンのスキンケアをして、寝かしつけなどが落ち着いたらゆっくりスキンケアの時間が持てるのが理想ですね。顔だけではなく、体もしっかり保湿をしましょう。

産後の湿疹や肌荒れがひどい時は皮膚科受診も検討してみて…

育児をしながら耐えられないほどの皮膚トラブルはママにとっても良くないです。

なかなか改善されず悪化したり、妊娠中からの妊娠掻痒症が長引いている場合は我慢せずに皮膚科に受診しましょう。

授乳中だということを伝え、内服できる薬や塗り薬などを処方してもらいましょう。

たっぷりの保湿とストレスフリーを心がけよう

産後の湿疹や肌荒れは、出産後のママなら誰でも起こりうることです。体質が変わって肌トラブルを起こす場合もあります。

まずは、デリケートな肌にたっぷりと保湿をしましょう。少しずつ塗るよりは…たっぷりと保湿を!

産後のママはなかなか周りには言いづらいですが…イライラや不安感でストレスフルになりますよね。

ストレスは肌にも大敵です。なるべくはストレスフリーでいられるようにママなりのリラックス法を見つけて、紹介したホームケアを参考に改善を目指していきましょう。
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