産後の体はどうなる?意外と知らない体の変化と正しい過ごし方

コメントを見る0
2015/05/28

加工後 shutterstock_120519904

出産が近づくと赤ちゃんに会える期待感と、分娩に対する不安が高まってきますよね。わくわくドキドキで心の準備にも忙しい時期ですが、そんな時に一度きちんと考えておきたいのが産後の体の変化と過ごし方。

出産すると目先のことに追われてゆっくり考える時間はないので、産後どうしたら楽に過ごすことができるのか、考えておきましょう。

産後の体の変化を考える

産後には様々な痛みや体調の変化が訪れます。基本的には時間が経てば改善するものばかりですが、産後が「こんなにつらいとは思わなかった」という人もかなり多いので、どんな変化が訪れるか、きちんと知っておいた方がいいですね。

産後は傷が痛む

出産の際には多かれ少なかれ傷を負います。自然分娩の場合には会陰切開をしたり、産道が傷ついてしまうこともあり、産後はこれがかなり痛みます。人によっては座るのも困難なほど、痛みが激しいケースもあります。

また、帝王切開も手術後は傷口の痛みとの勝負。術後は子宮の戻りを促すために、なるべく歩く必要があるので、これが辛いという人もかなり多いんです。

会陰切開をした場合は、円座クッションがあると痛みが軽減できます。産婦人科では病室に備え付けのところもありますし、貸してもらえるケースもありますので、傷が痛む場合は我慢せずに看護師・助産師等に相談してみましょう。

こうした傷の痛みは退院時にはかなり楽になっていることが多いですが、傷の大きさ・深さによって、痛みや治り具合も異なります。産後1カ月程度で違和感はほぼなくなりますので、少し我慢が必要です。

関節が痛い!

出産は体にかなり大きな負担を強いています。特に腰や膝、股関節への負担は大きいため、出産後に腰痛や関節痛を訴える人が多いんです。

会陰切開の傷も同じですが、出産後の痛みについては産んでみないとわからないというのが実際のところで、その痛みは時が経って軽減するのを待つよりほかにありません。

産後、この関節の痛みとうまく付き合っていくために必要なのは休養です。産後はなるべくゆっくりと過ごし、関節に負担をかけない姿勢を心掛けましょう。痛みが和らぐ体位は人によって違いますので、自分なりに楽な姿勢を探してみましょう。

おっぱいの悩み

産後はおっぱいがパンパンに張ったり、乳首が炎症を起こしてしまうといったおっぱいの悩みはつきもの。

こうしたトラブルは赤ちゃんとママが授乳に慣れてくると徐々に落ち着いてきますので、それまでは我慢。痛いからと授乳を避けているとおっぱいが出なくなってしまったり、乳腺炎になってしまうケースもあります。

おっぱいが出ない場合や、痛みが激しい場合などは、産婦人科医や助産師等に相談を。おっぱいマッサージなどで痛みを緩和し、おっぱいの出をよくしてくれます。

また、人によっては「副乳」によって、脇の下が痛むケースもあります。副乳がある人は脇の下にもおっぱいが溜まってしまい、それが張って痛みます。これは患部を冷やすと楽になるので、脇の下が痛いなと感じたら冷やしてみましょう。

ホルモンと生活習慣の変化

産後は出産前とはホルモンががらっと変わります。また、生活習慣も赤ちゃん中心のものに一変。ホルモンの変化に寝不足やストレスも重なって、肌荒れや脱毛、便秘、頭痛などのトラブルに見舞われることもあります。

様々なトラブルの可能性がありますが、産後のトラブルの多くは一過性のものが大半。特に脱毛は時期が来れば自然に回復することが多いので、気にしすぎは禁物です。それがストレスになって別のトラブルを招く可能性もあります。

産後の正しい過ごし方とは?

産後の過ごし方を間違えると、体調がなかなか戻らず、かなりしんどい思いをしてしまいます。まずはしっかりと休み、出産で消耗した体力の回復に努めましょう。

体に負担をかけない

産後は様々なところが傷ついた状態ですので、体に負担をかけないことが大事。産後2週間は横になって過ごすのが基本です。床上げは3週間が目安。

床上げまでは重いものは持たない(持ち上げない)、無理をしない、家事よりも育児、自分の体調を優先するのが基本。家事はママでなくてもできますが、新生児のお世話(とくに授乳)はママにしかできませんもんね。

産後は疲れたら横になる・休息するをモットーにしましょう。無理をしてしまうと、回復が遅れ、後にトラブルになってしまうことがあります。

骨盤を締める

出産直後は産道が開き、骨盤が歪んだ状態になっています。これをそのまま放置してしまうと、その歪んだ状態で固まってしまいます。

そのため、産後は骨盤を締めるのが必須。ベルトやガードルなどで骨盤の開きを戻しましょう。病院によっては、寝たままできる産褥体操などを教えてくれるケースもあります。

骨盤が歪んでいると腰痛の原因となったり、子宮の戻りが悪くなってしまう、太りやすい体質になるなど、よくないことだらけ。時間が経ってしまうと、骨盤が元の状態に戻らなくなってしまいますので気を付けて。

ただ、床上げまでは激しい運動は禁物。産後の体操や整体は必ず専門家の指導を受けて行ってくださいね。

家族に頼る

産後は体調も生活習慣も乱れがちで、心身ともに満身創痍の状態ですので、頑張りすぎはダメ。辛い時は家族に助けてもらいましょう。

寝不足の時はしっかり眠れるように、授乳以外の時は家族に赤ちゃんを預けてもいいでしょう。辛い時はその辛さを家族に相談して、手伝ってもらうのがストレスを溜めないコツです。

ゆったり過ごす

産後の過ごし方で最も重要なのはゆったり過ごすこと。慣れない育児に体調不良でストレスも溜まるでしょうが、このストレスをうまく発散することが重要です。

床上げまでは出来ないことがあって当然ですし、体も辛いのは当たりまえ。産後はママ優先で、とにかくゆったりと過ごせる環境を作りましょう。

床上げ後は赤ちゃんのお世話に家事にとかなり忙しくなりますので、その時にエネルギー切れなんていうことにならないでくださいね。赤ちゃんのためにも、また自分のためにも産後3週間はお休み・子育てに慣れる時期だと心得ておきましょう。

みんなのコメント
あなたの一言もどうぞ


マーチについて

MARCH(マーチ)では、妊娠や子育ての先輩たちが、ためになる情報を毎日配信しています!新米ママ&パパはぜひご覧ください♪

マーチの人気記事だよ

まだデータがありません。