産後うつのセルフチェック。当てはまったら相談・受診を!
待ち望んでいた我が子の誕生。喜びもつかの間、2時間置きに授乳やおしめ交換をしたり、深夜ででも夜泣きで起こされたり、いきなり困難な生活が始まります。
そんな生活を「辛い」「疲れた」と感じ子育てに対してネガティブな状態が続くことを、育児うつ、または育児ノイローゼや育児疲れと言います。
知らない間に育児うつに陥っていませんか?長引くとママの心と身体が心配です。セルフチェックをしてみましょう。
育児うつになっているのかチェックする項目8つ
育児うつは、子育てに疲れきっている状態から始まります。ですので、今自分がどのくらい疲れているのかをチェックして行きましょう。
疲れとは身体の疲れから始まり、精神の疲労に繋がっていきます。精神の疲労がたまると、脳の働きが鈍ってうつ症状が現れるのです。
以下の項目に当てはまるものが多いほど、身体は休息を求めています。そして育児うつになる危険性をはらんでいるのです。今の自分にてらして考えてみてください。
イライラがとまらない
毎日些細なことでいらいらしてしまい、赤ちゃんに怒鳴りつけたりパパとのケンカが絶えない状態は、うつの序盤の症状です。
イライラすると言うことは気持ちに余裕が無くなっている証拠です。そして体力的にも余裕が無くなっているのです。
そのため頭痛や肩こりが治らなかったり、横になっても眠れないなどの症状が起きやすくなります。身体に現れるほどのイライラが続くと要注意です。
食欲がなくなる、あるいは大量に食べてしまう
食事のバランスが崩れてはいませんか?きちんと食事をとることができるのも、精神が円滑に働いているバロメータです。
急に食欲がなくなる、逆に食欲が止まらなくなって大量に食べて、それを吐いてしまうなどの状態になると、かなりストレスが溜まっている証拠です。
毎日バランスよく食事がとれていれば、ストレスもうまく発散されています。普段自分が何をどれだけ食べているか、メモを付けるなどして確認しましょう。
無気力で何をする気にもならない
イライラしている時はまだエネルギーが残っていますが、それを過ぎると今度は無気力になってしまいます。
無気力はうつの典型的な症状です。脳の神経伝達物質のバランスが崩れて、明るい事、楽しいことを考えられなくなるので、気力湧かなくなる状態です。
重症になると起き上がれなくなって、赤ちゃんが泣いていても寝たきり、という場合もあり得ます。やる気が無い、何もする気になれない状態にあるかどうか考えてみましょう。
疲れが溜まっているのに眠れない
うつに陥ると、無気力とは逆に神経が過敏になってしまい、眠れなくなるという方もあります。
疲労がたまりすぎると、自律神経の働きが鈍るので、眠りたい時に身体を興奮させる交感神経が優位になってしまうのです。
眠れないと疲労がたまり、また疲労がたまってよく寝られないという悪循環に陥ってしまいます。
「誰も助けてくれない」という孤独感でいっぱいになる
子育てをするにあたって、誰も力になってはくれない、自分は1人なんだ、と孤独感に陥っていませんか?
これも、脳がマイナス思考になっている事の現れです。過労によって脳の思考力が落ちているので、悪い方悪い方に考え方が偏ってしまうのです。
「孤独だ」と感じることは、心がかなり追い詰められている証拠です。まず、誰でもいいから電話やラインで連絡を取ってみましょう。
知り合いが無理なら「子育て」「電話相談」などのテーマで検索してみてください。最寄の相談センターが見つかるはずです。
自分は母親失格だと思っている
うつは頑張り屋さんな人ほどなりやすいと言われています。なんでも1人で頑張らないといけないとおもってしまうから、疲労も溜まりやすいのです。
そして頑張り屋さんな人ほど、「私はなんて何も出来何だろう」と自分を責めがちな特徴があります。
母親失格なお母さんだと思うと言うことは、それだけしっかり赤ちゃんと向き合っているということです。それで、心が悲鳴をあげているのです。
赤ちゃんのことをかわいいと思えない、近寄りたくない
育児うつの原因は、赤ちゃんにあると言っても言い過ぎではありません。本来ならかわいいと感じるはずの自分の子をから離れたいと思う。それはストレスを感じている時の自然な反応です。
本来ストレスとは、自分の生命に危険を及ぼす対象について使われていた言葉でもあります。赤ちゃん本人がストレスの原因になっていると、そこから離れたくなるのは当然です。
これも典型的なうつの症状です。赤ちゃんといても楽しくない、一緒に居るのが辛いママは、かなり高いストレス状態に陥っています。
わけもなく涙が出る
赤ちゃんのお世話をしながら急に泣いてしまったり、特に悲しいことがなくても涙が出るのは精神が不安定になっていることを示しています。
子育て中に突然涙が出ることも、育児うつにありがちな症状です。感情をコントロールする脳の機能が疲弊しているので、一種の混乱状態になっているのです。
そうでなくても、赤ちゃんが泣きやまないことにいらいらして泣いてしまうようなことがあればストレスが溜まっているからかもしれません。
育児うつが続くことによって起こる問題
育児うつの大きな原因は、ママが毎日のストレスを発散できないことです。周囲に育児を手伝ってくれる人のいない、いわゆるワンオペ育児ママにこうした人が多いと言われています。
子育ては本当に大変な仕事なので、1人で何もかもをこなすのは無理です。なのにその生活を強いられて、孤独に陥っているママは都会を中心に多数存在しています。
- 育児について誰にも相談できない
- 夫が育児に参加してくれない
- 赤ちゃんの世話を自分1人でしなくてはならない
- 日中赤ちゃんと2人きりの時間が長い
最悪の場合は行政が介入しなくてはならなくなったり、赤ちゃんの命が危険にさらされれてしまうことも。そうなる前に自分の状態を確かめてください。
育児のストレスで精神が不安定になっていないかを確認しましょう
育児うつは孤独感、ストレス、肉体的疲労によって引き起こされます。それらの原因によって、精神の働きをコントロールする物質が不具合を起こし、うつになってしまうのです。
全国で育児うつに陥ったママによる虐待の発生が問題視されています。つい自分の子どもに手を上げるようになってしまったら、既に育児うつかもしれません。
今回取り上げた項目に当てはまる方は、保健センターや心療内科に相談してみましょう。長く放置するとうつが重度化して危険ですから。
▼産後うつの対策についてはコチラも参考にしてみて!
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