サイレントベビーになる心配はある?赤ちゃんに伝えることの必要性
忙しいママにとって、赤ちゃんがあまり泣くことがないと手が掛からなくて、親孝行な子供で助かるのですが、あまりにも泣かないと病気なのでは?と心配になります。
サイレントベビーとは何か、サイレントベビーになる原因、症状についてお話しします。
この記事の目次
泣きにすぐ対応できなくてもサイレントベビーにならない
サイレントベビーという言葉は、小児科医の柳澤慧さんの著書「サイレントベビー -「おとなしい子」ほど、未来は危険」から広まり、20世紀の終わりに警鐘された言葉です。
医学用語ではなく俗語なので、病院に行っても「この子はサイレントベビーです。」と、診断されることはありません。
- 2人目の赤ちゃんなのでしばらく泣かせておくことが多い
- 1人目だけど家事の間泣かせっぱなしにしてしまうことがある
上記のような状態で子育てをしているから、サイレントベビーになるのか不安を抱えているママもいますよね。
でも、泣きにすぐに対応できないことがあっても、サイレントベビーになるわけではありません。
泣くことで気管支などの発達を促す
泣いたらすぐに泣き止ませるように対応しないと、サイレントベビーになるのではと思い、なかなか泣き止まないとママとしての腕前がないのではと思う方もいます。
赤ちゃんは泣くことで、気管支などが発達し体も丈夫になるので、泣いたらすぐに対応しなくちゃと極端に追い込まれる必要はありません。
すぐに対応できない状態にあることもありますし、泣いている理由がなかなか見つからないこともあります。
「オムツが濡れたかな?ちょっと待っててね。」など、声を掛けながらゆったりとした気持ちで対応することがあっても良いです。
サイレントベビーの症状は?自閉症との違いは分かりにくい
サイレントベビーはあまり泣かずに一点を見つめていることが多いこともあり、「蛍光灯ベビー」とも呼ばれています。
- サイレントベビーの特徴
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- あまり泣かない
- 表情がない
- 目を合わせない
- どこか1点を見つめている
- 指差しをしない・興味が薄い
- 体の動きが少ない
似たような症状では自閉症が挙げられます。特徴が似ているため症状を見ただけでは、サイレントベビーなのか自閉症なのか判断が難しいです。
- サイレントベビーと自閉症の違い
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- 自閉症…生後30ケ月までの間に発症する「先天的な脳の中枢神経の機能障がい」
- サイレントベビー…コミュニケーション不足によっておこる後天的なもの
あまり泣かない場合でも個性もあるので、泣くのが他の赤ちゃんより少ない感じがするだけで、他の症状が無ければサイレントベビーの可能性は低いです。
サイレントベビーになる原因は長時間・長期間の泣きの放置
サイレントベビーになる原因は、赤ちゃんが泣いても長時間・長期間の放置を繰り返している場合です。
- コミュニケーション不足からサイレントベビーに
- 泣くのは赤ちゃんの感情表現…長時間の放置で泣いても無駄と学習する
- ママのスマホ依存からサイレントベビーに
この3つについてお話しします。
コミュニケーション不足からサイレントベビーに
サイレントベビーになる原因はコミュニケーション不足です。
サイレントベビーは正確には、「depressing baby=コミュニケーションに失望した赤ちゃん」のことを言います。
- 泣いても長時間・長期間放置する
- 抱っこしたりあやしたりしない
- 赤ちゃんと目を合わさない
- 赤ちゃんに全く話しかけない
上記の状態が長期間に及ぶとサイレントベビーになる可能性があります。
泣くのは赤ちゃんの感情表現…長時間の放置で泣いても無駄と学習する
赤ちゃんは泣くことでしか不快感を訴える事ができません。
- オムツが濡れて気持ち悪くて泣いても放置
- お腹が空いて泣いても放置
- 抱っこして欲しくて泣いても放置
上記のような状態が長時間、長期間に渡って続くと「泣いても無駄」と赤ちゃんが学習してしまうこともあります。
保護者のスマホ依存からサイレントベビーに
最近ではスマホが普及してきて、スマホの傍ら赤ちゃんのお世話をしているママもいますが、赤ちゃんは自分よりスマホに関心があると学習してしまいます。
- オムツを替えながらスマホ
- 離乳食・おっぱいをあげながらスマホ
- 抱っこしながらスマホ
確かに赤ちゃんが生きていく上で大切なお世話はしているのですが、上記のような状態が続くとママの愛情が伝わらないことも考えらます。
赤ちゃんは言葉を話せませんが、ママに見て欲しいという気持ちはあります。赤ちゃんのお世話をするときはスマホをおいて、あやしたり語り掛けたりすることも大切です。
▼あまり泣かない赤ちゃんについてはコチラも参考にしてみて!
サイレントベビー主要因は虐待…育児に行き詰る前に相談を
赤ちゃんの泣き声がうるさいと感じ、泣いたら叩くなどの暴力、赤ちゃんのお世話のすべてを放棄するネグレクトなどの虐待がサイレントベビーの主要因です。
赤ちゃんの泣きはママにすぐに気付いてもらえるようにするため、人にとって不快な周波数で泣いています。
心地よい声で泣いていたら気付いてもらえないし、危機感も伝わりませんよね。なかなか泣き止まないとイライラも募り、虐待に繋がることもあります。
泣いたら虐待、ネグレクトの状態が続くと赤ちゃんが無表情で泣かない赤ちゃんになる可能性もあります。
▼自治体支援サービスを活用するコツについてはコチラも参考にしてみて!
将来コミュニケーション障害や心身の発達に影響
サイレントベビーがそのまま成長していくと、将来コミュニケーション能力が低くなったり、心と体の発達に支障が出るのではないかと危惧されています。
親子の信頼関係が薄いため、「何かあっても助けてくれる人はいない」という思いが強く、他人と関わり方が分からなくなる可能性もあります。
また、「自分は必要ないのでは?」と自分の存在意義を見失ってしまう可能性もあります。
- アルコール依存症・ギャンブル依存症
- 暴力的になる
- 不登校
上記のような状態になることも心配されています。
サイレントベビーにしないための対策はコミュニケーション
サイレントベビーにしないために必要なことはコミュニケーションです。
- 泣いたらあやす・必要なお世話をする
- 目を見て話しかける
- 笑いかける
- 抱っこをする
赤ちゃんが手を伸ばして、抱っこして欲しいというそぶりを見せたら抱っこしてあげることが大切です。
泣いたらすぐに対応しなくてはいけないわけではありません。極端に考え過ぎずると、対応できなかった時に心配しすぎてストレスになることもあります。
サイレントベビーにしないために育児を一人で抱え込まない
赤ちゃんとコミュニケーションが大事だとはいっても、一人で赤ちゃんの面倒を一日中見るのはパワーがいります。
産後は特にホルモンのバランスが崩れやすく、産後うつなど精神的に追い込まれているママも多いです。
- 赤ちゃんが好きになれない
- かわいいけどお世話ができない
- 少し離れたい
上記のような状態になることもあります。
どうしても育児が辛い時には身近の人にまず相談してみましょう。相談できる人がいない場合は、自治体や児童相談所など利用することがあっても大丈夫です。
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