シングルマザーになる!と決める前に知っておきたい離婚後の生活

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2018/06/07

シングルマザーとその子どもが仲むつまじい様子

夫との死別や夫からの暴力になどにより、結婚生活を続けて行くことができなくなりやむを得ずシングルマザーになる方もいます。

その一方、なんらかの不満を抱えているため「離婚して子どもと暮らした方が楽になるのではないか。」と考えている方も多いです。

母子家庭は年々増えてきており、「全国母子世帯等調査」によると2011年の母子世帯は約124万世帯と2006年の調査より8%増加していました。

シングルマザーの道を選択する前に、シングルマザーになったときに考えられる生活についてお話しします。

【経済的問題】高い貧困率!平均所得は全世帯の1/2以下

最初にシングルマザーを選択する時に考えなくてはいけないのは、経済的自立についてです。

厚生労働省の「平成25年度国民生活調査」によると、母子家庭の80%以上の人が生活が苦しいと感じており、一般家庭や高齢者世帯よりも高い数字になっています。

「平成28年 国民生活基礎調査の概況(厚生労働省」での世帯別の所得を見てみると、児童のいる世帯で707.8万円に対し、母子世帯は270.3万円と大きく開きがあります。

平成27年度 
世帯
総所得額
(単位万円)
全世帯 545.8
高齢者世帯 308.4
児童のいる世帯 707.8
母子世帯 270.3

離婚した方が幸せだったと感じる人もいますが、子どもと二人で頑張ればなんとかなると思って離婚した後に、貧困に陥ってしまうこともあります。

  • 夫から養育費は確実にもらえるのか
  • 住む家はあるのか
  • 助けてくれる人はいるのか
  • 自立できるだけの経済力はあるのか
離婚をする必要があると感じている場合でも、最悪な状況に陥らないために置かれている状況を冷静に考え、現状よりも良くなるのか判断することも大切です。

▼シングルマザーの仕事と子育ての両立のコツについてはコチラも参考にしてみて!

【子育て負担】一人二役…。全て自分の肩にかかってくる

シングルマザーに限らず、ひとり親になるということは生計、子育ての役割分担ができず、全てを一人でこなすことになります。

仕事と子育ての両立が難しく、非正規雇用の仕事しかなかったという例も多いです。母子世帯の就業率は約80%で、そのうち約50%がパート・アルバイトとなっています。

子どもがいても働きやすい職場も増えてきていますが、職によっては面接時に、「突然の呼び出しの時にどう対応するのか」が問われる場合もあります。

  • 幼稚園や保育園の送迎
  • 家事
  • 子どもの学校、幼稚園や保育園などからの呼び出し
  • 自分が病気になっても見てくれる人がいない

子どもを病院に連れて行きたくても仕事も休みにくく、連れて行くのを躊躇してしまうということもあります。

子どもの食事や身支度、病気の時の看病など、仕事と両立するのは大変です。また、自分の体が辛い時など見てくれる人がいないと辛いですよね。

【支援や制度】自立した生活に向けての子育てや生活支援

DVや働かない・育児もしないなど、パートナーとの未来が見えず、迷わず離婚すべきと思われる状況の人もいますよね。

そんな状況の中でも、シングルマザーの道を選ぶのも不安で離婚に踏み切れない方もいますよね。シングルマザーへの支援をいくつか紹介します。

経済的支援
  • 児童扶養手当
  • 母子・父子・寡婦福祉資金貸付金
子育て相談や支援事業
  • ひとり親家庭等日常生活支援事業
  • ひとり親家庭等生活向上事業
  • 子育て短期支援事業
  • 母子生活支援施設
  • 福祉事務所(母子・父子自立支援員)による相談・支援
就業支援事業
  • マザーズハローワーク事業
  • 自立支援教育訓練給付金
  • 高等職業訓練促進給付金
  • 母子家庭等就業・自立支援事業

自治体独自で子どもの貧困に対して施策をしているところや、過疎化を防ぐため移住支援を行っている自治体など調べみるのもお勧めです。

シングルマザーになった後は、子育て支援や生活支援を上手く利用して、現状を変えていくことも大切です。

※DVで悩んでいて相談先が分からない場合は、DV相談ナビ 0570-0-55210に連絡をしてみましょう。

▼シングルマザーが受けられる制度についてはコチラも参考にしてみて!

【生活保護】シングルマザーで貧困でも受給できない条件も

経済的に困窮している人の助けになる生活保護は、生活扶助、教育扶助、住宅扶助などを含めた8種類の扶助を必要に応じて組み合わせて受けることが出来ます。

自分の持っている資産や、収入などを審査し、「最低生活を営むことが困難」と判断された場合に支給されます。

  • 自動車、土地不動産、生命保険などの資産を処分し生活費に充てることが優先される
  • 働ける場合は仕事すること
  • 元夫からの養育費の支払いや、実家など援助できないか確認される
  • 生活保護以外の制度の利用する

生活扶助は世帯収入が「生活保護基準額」よりも少ない場合に、差額分が支給されます。生活保護基準額は住んでいる場所、年齢、家族数などから割り出されます。

2015年度からは生活保護を受けなければいけない状態になる前の支援として、「生活困窮者自立支援制度」による自立支援などが実施されています。

生活保護を受ける場合、子どもの将来のための預金ができないなど制限もあります。どんなに努力をしても貧困から抜け出せない場合にのみ利用できる制度です。

▼シングルマザーと生活保護についてはコチラも参考にしてみて!

【恋愛・婚活】子どもがなつかないことも…彼氏の理解が必要

今の夫と一緒にいるくらいなら、離婚して自由になって新しいパートナーを見つけて幸せになりたい!と思っている方もいますよね。

離婚した後の恋愛や婚活は自由ですし、良い人がいれば再婚を考えるのも悪い事ではありませんが、子どもをないがしろにするような恋愛には賛成できません。

  • 子どもをすぐに相手に会わせない(子どもの気持ちを考えて)
  • 交際を続けて行こうと思ったときは、子どもがいることを伝える
  • 相手も子どもを大切にしてくれるか見極める(盲目にならない)
  • すぐに結婚を考えない

男性にとって相手に子どもがいるということは重要なことです。

子どものいない独身時代の恋愛とは違い、子どもを含めて大切にしてくれる方であることも、先の長いお付き合いとなる場合は条件に入れることも必要です。

子どもの年齢や性格によっては、なつかないということも考えられ、その点を彼氏も理解しておかないと、子どもをないがしろになる可能性もあります。

▼シングルマザーの恋愛についてはコチラも参考にしてみて!

【家を買う】家賃がもったいないと感じるなら購入もあり

シングルマザーだと家を買うことが出来ないと、あきらめている方もいますが、実際にはシングルマザーでも家を購入することができます。

家を買うには「収入があり継続して支払うことができるかどうか。」が重要になってきます。

  • 勤続年数
  • 雇用形態(非正規だと借りにくい)
  • 年齢
  • 年収と借入金額(年収の5倍以内の借入金額が望ましい)

購入物件の値段や貯金、審査が通るかどうかは銀行の担当者によっても違うため、ダメもとで相談してみたらOKだったという事例もあります。

家賃は支払っても何も残らないので、金利が安い時に中古物件を探して購入する方もいます。メリット、デメリットを比較しから購入を考えるのも大切です。

▼シングルマザーが家を買うのはどうなのかについてはコチラも参考にしてみて!

【シェアハウス】家賃の安さや人がいる安心感から利用する人も

賃貸だと家賃もばかになりません。また、働いているママの帰宅を一人で待つ子どもも多く、仕事と子育ての両立を考えると、1人では煮詰まってしまうこともありますよね。

様々な理由から、シングルマザー専用のシェアハウスを利用する人が増えてきています。

シングルマザー専用のシェアハウスを利用する理由
  • 家賃が安い
  • 夕食を提供してくれるシャアハウスもある
  • 親子で孤立することが防げる
  • 子どもが寂しい思いをすることが少なくなる
  • 同じ悩みを相談しあえる

シェアハウスには一人で悩みを抱えやすい母子世帯にとって、たくさんのメリットがありますが、他人と生活するためマナーを守らなくてはいけません。

他人と生活するときに守るべきマナー
  • 親しくなっても適度な距離感を保つ
  • プライベートなスペースに入る時はノックをする
  • 共同スペースでは自分の出したものは片づける(清潔に保つ)
  • 帰宅が遅くなる場合の音に気をつける(遅くなることは伝えておく)
  • シェアハウス独自のルールを守る

物音や声など、些細なことが気になる性格の人には、シェアハウスは向かない可能性もありますが、大らかな気持ちを持つ、気になる事は都度相談することも大事です。

相手の立場を理解しながらお互いに協力し歩み寄りながら生活できれば、母子だけで暮らすより楽しく快適な生活を送れる可能性もあります。

シングルマザーでも幸せになれる!でも、今のベストを冷静に

シングルマザーになる理由はさまざまで、夫からのDV、夫が働かず育児もしない、浪費が激しい、ギャンブルにハマっているなど、離婚せざるを得ない場合もあります。

性格が合わない、浮気や家に帰ってこないなどの理由でも辛いですが、勢いで離婚するのではなく、離婚届をお守りに自立できる準備をしておく方法もあります。

離婚した方が幸せになれる場合もありますが、後先を考えずにシングルマザーの道を歩んだ結果、現状よりも悪くなることもあります。

もちろん、離婚して良かったと思っている方もたくさんおられます。

シングルマザーへの道が子どもにとってもママにとっても、今よりも幸せになる選択になるのか、今のベストかどうか冷静に考えてみることも大切です。

▼シングルマザーになるための覚悟についてはコチラも参考にしてみて!

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