お風呂上がりに赤ちゃんにスキンケア!素肌を乾燥から守る方法
赤ちゃんの素肌はとてもみずみずしくて、女性の憧れですね。でも、実際は赤ちゃんの素肌はとてもセンシティブで、常に乾燥にさらされています。
赤ちゃんの肌は、大人の素肌の半分ほどの厚みしかありません。素肌が薄く、水分量も少ないためバリア機能もまだまだ未熟です。
さらに新陳代謝が盛んなため、汗や皮脂など分泌物もたくさん出ます。そんな状態の赤ちゃん肌を放置しておくと、すぐに乾燥肌から肌トラブルを引き起こします。
ほっぺがかさかさになったと思っていると、すぐに湿疹がびっしりできてしまったり、頭に脂のかたまりのようなかさぶたができたりします。
ママも不安ですし、赤ちゃんも不快で可哀想ですよね。こうなる前に、お風呂上りのケアを始めましょう。
この記事の目次
赤ちゃんのスキンケアの基本は入浴!毎日沐浴・入浴させよう
赤ちゃんは産院を退院したら、毎日沐浴させてあげましょう。
新陳代謝が激しいので、沐浴・入浴がスキンケアの基本です。
新生児は免疫力が弱く、おへそも乾燥しきっていないことがあります。細菌感染などを防ぐため、ベビーバスで沐浴させましょう。
1か月健診で問題がなければ、大人と同じように家のお風呂で入浴できるようになります。最初は清潔な一番風呂に、毎日入れてあげましょう。
しっかり洗うことが大切!赤ちゃんをお風呂に入れるポイント
まずはしっかり洗うことが大切です。肌が弱いからといってよく洗わないと、分泌物やおっぱいの汚れが落ちず、肌トラブルの原因となります。
- 石けん・ボディソープ
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赤ちゃん用の物を選びましょう。泡で出るボディソープは便利ですが、肌トラブルがおさまらない場合は固形石けんに変えてみましょう。
固形石けんも、ママの手でよく泡立てて使用してくださいね。
- ママの手で洗う
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赤ちゃんの素肌はとてもデリケートなので、垢こすりではなくママの手でしっかり洗いましょう
- 髪の毛も石けんで
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赤ちゃん用シャンプーもありますが、最初は体と同じ石けんで大丈夫です。やはりよく泡立てて、皮脂のかたまりが残らないように洗いましょう
- 熱いお湯・長湯はひかえる
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シャワーや湯船は39度前後、大人よりぬるめに。熱すぎるお湯や長湯は乾燥肌の原因になります
全身をチェックしてみて!洗い忘れ・流し忘れやすいポイント
洗い忘れたり、石けん成分が肌に残っていると肌トラブルの原因になります。しっかり洗いたいポイントをチェックしておきましょう。
- 髪と頭皮…皮脂分泌が激しく、脂漏性湿疹になりやすい場所です
- 顔…ほっぺやTゾーンは特に新生児ニキビができやすい場所です
- 関節のくびれ…お肉ぽっちゃり赤ちゃんは指でよく洗いましょう
- 背中・お尻周り…おむつかぶれや汗疹の危険ゾーンです
- 関節のくびれ…お肉ぽっちゃり赤ちゃんは指でよく洗いましょう
- 手のひら…綿ごみを握りこんでいます。開くように洗い流しましょう
- 足の裏…よく汗をかき、分泌物や綿ごみで意外と汚れています
お風呂上りはガーゼなど肌触りのよいバスタオルで、こすらないように優しく水分を拭き取ります。
沐浴剤を使う時の注意…顔などは石けんでしっかり洗おう
ベビー用の沐浴剤も販売されています。
たとえばピジョンベビー沐浴剤は新生児から使えて、赤ちゃんの素肌汚れを落とせるのにすすぎの必要がありません。
赤ちゃんの素肌に合えば、こうした沐浴剤を使っても大丈夫です。もし赤ちゃんの素肌にトラブルが発生した場合は、使用をやめましょう。
それまで胎内で羊水に包まれていた赤ちゃんは、産まれてから突然さまざまな刺激にさらされます。
食べ物・沐浴・衣類にリネンと、何が素肌にトラブルを引き起こしているのか、すぐに分からないことが多いのです。
沐浴剤に関する肌トラブルのうち、脂漏性湿疹や新生児ニキビなど、皮脂の多さで起きるものの場合は石けんに切り替えてみましょう。
沐浴剤はデリケートな敏感肌の赤ちゃんに合わせて作られています。でも、元気な赤ちゃんの素肌はけっこう皮脂や母乳でベトベト汚れています。
優しい成分の沐浴剤だけでは、汚れが落ちきれずにトラブルを起こしている可能性もあるのです。そういった場合は、石けんでしっかり洗ってみましょう。
赤ちゃんのお風呂の詳しい入れ方については、MARCH内に関連記事があります。参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんのお風呂デビュー!新生児の入れ方などのテクニック
http://kosodate-march.jp/wp/ofurodebyu0627/
お風呂上りは全身保湿!素早く乾燥から赤ちゃん肌を守ろう
お風呂からあがったら、ベビーローションを全身に塗り、保湿をします。ベビーローションにもいろいろありますよ。
なぜ保湿が必要なの?赤ちゃんの皮膚はバリア機能が弱い
赤ちゃんの皮膚は、とってもデリケートです。大人の半分くらいの厚みしかないと言われ、バリア機能も未熟です。
頭皮や顔のTゾーンなどはテカテカべたべたするほど汗や皮脂を分泌するのに、お腹やほっぺはカサカサしていることもあります。
しっかり洗わなければ皮脂や汗で肌トラブルを起こしますが、洗うと今度は天然のバリア機能までそぎ落とされてしまいます。
そこで赤ちゃんには保湿が必要なのです。特に乾燥肌だなと感じる赤ちゃんや、乾燥が気になる冬場・汗と冷房にさらされる夏場は気を付けましょう。
また赤ちゃんの皮膚は薄く大人の約半分の厚みしかありません。さらに赤ちゃんはよく汗をかき一見皮膚が潤うかの印象もありますがこれは間違い、種々の刺激成分を含んだ汗はいわゆる皮膚のバリア機能を低下させます。これだけ赤ちゃんの皮膚はデリケートで出来るだけ早くから保湿剤によるスキンケアが必要であることがおわかりになるでしょう。
保湿剤の選び方…基本は低刺激の赤ちゃん用!季節で切り替え
保湿剤は、できるだけ無添加で低刺激の赤ちゃん向けのものを選びましょう。
季節による使い分けもおすすめです。
- 夏場…さっぱりタイプ
- 冬場…しっとりタイプ
最初は刺激が少なくさらりとぬりやすいローションタイプから始めてみましょう。気になる場合は小児科で保湿剤について相談してみましょう。
保湿剤の使い方…お風呂上り、拭いたらすぐにローションから
保湿剤は、お風呂上りの体がしっとりしている間に素早く塗ってあげることがポイントです。
さらりとしたローションから塗りましょう。油分が多いものを最初にぬると、その後水分をはじいてしまうのはママのスキンケアと同じです。
産後すぐは赤ちゃんの全身の皮がむけます。さらに生後3ヶ月くらいまでの赤ちゃんは、乳児湿疹といってブツブツが出ることがあります。
あまり深刻に考えなくても、清潔を保っていればいずれキレイな素肌になってきます。
生後2ヶ月以降になってくると、ベタベタぶつぶつよりも乾燥が気になり始めるようになります。スキンケアをしっかりしてあげましょう。
お風呂上り以外にも!毎日できる顔とお尻の簡単スキンケア
お風呂上り以外にも、赤ちゃんの素肌を乾燥から守るちょっとしたワンポイントケアがあります。
- 授乳後の顔拭き
- オムツ替え・着替えの際のさらり拭き
授乳後の顔拭き…母乳・ミルクや離乳食の汚れをさっぱりと
ほっぺたは特に乾燥しやすい場所です。顔や頭は皮脂も分泌量が多く、母乳やミルクなどですぐに汚れます。
ほっぺや口周りのトラブルを防ぐ方法を紹介します。
授乳のたびに、お茶で湿らせたガーゼでおっぱいの汚れをやさしく拭い、その都度保湿しておくと、ほっぺのかさかさもだいぶ違ってきます。
離乳食がスタートすると、食べ物がついただけで赤くかぶれる子もいます。おしぼりを用意し、こまめにふき取ってあげましょう。
オムツ替え・着替え時のお茶ケアでお尻・背中もすべすべに
オムツ替えや夏場暑い日の着替えの際も、お茶で湿らせたカット綿やガーゼでおしりをさらりと拭くと肌トラブルを未然に防げます。
緑茶を含ませたカット綿やガーゼでお尻や背中を拭くだけでOKという簡単な方法です。ペットボトルのお茶でも構いません。
汗疹はもちろん、ロタやノロなどの時のおむつかぶれにもオススメの方法ですので、かゆがるベビーには試してみてはいかがでしょうか。
不安なブツブツ・カサカサ・ジクジクは小児科を受診しよう
肌が敏感な子の場合、治りが悪いことがあります。
まれに潰瘍ができる場合もあるので、不安な際は皮膚科を受診しましょう。
ママ同士のネットワークで、皮膚トラブルに詳しい熟練の小児科医や赤ちゃんも診てくれる優れた皮膚科医など、ご近所で信頼できるお医者さんを探しておくことも大切です。
赤ちゃんに起きやすい肌トラブル…素人では判断が難しい
赤ちゃんの素肌に起きやすい肌トラブルをご紹介しましょう。
- 脂漏性湿疹…黄色いかさぶたのようになる湿疹。乳児湿疹の一種
- 新生児ニキビ…大人のニキビに似た乳児湿疹の一種
- 汗疹…汗の出口が詰まってできる赤くてかゆいブツブツ
- とびひ…汗疹などが細菌感染を起こしてできる感染性のブツブツ
- アトピー…原因が特定されていないかゆみの強い赤い湿疹
そのほかにも突発性発疹のように病気が原因で発疹が出るものや、潰瘍・白癬菌の感染症などさまざまな病気があります。
赤ちゃんの肌には意外とすぐにブツブツやカサカサができます。でも皮膚関連の病気は実にさまざまで、素人では見分けが難しいものです。
白癬菌など処置が違うと悪化してしまうので、素人判断で販売されている薬を塗ることは絶対にやめましょう。
こんな時はかかりつけの小児科を受診しよう!気になる症状
肌トラブルがちょっと重い、おかしいと感じたら小児科を受診しましょう。気になる症状をピックアップします。
- とびひになった
- 家庭ケアを続けているのに汗疹や湿疹がいっこうに治らない
- 発熱やおっぱいを飲まない・機嫌が悪いなどの諸症状をともなう
赤ちゃんの肌トラブルは小児科か皮膚科か迷いますよね。たいていの乳児性の湿疹なら、小児科で診ることができます。まずはかかりつけ小児科を受診しましょう。
乾燥しやすいデリケート肌をスキンケアという愛情で守ろう
赤ちゃんの素肌は大人と比べてとってもセンシティブです。汚れやすく乾燥しやすい「困ったちゃん」なので、毎日洗ってきちんと保湿をしてあげましょう。
赤ちゃんは新陳代謝が活発です。しっかり汚れを落とすことが大切です。そして保湿はお風呂上がりのしっとり感が残るうちにすばやくしてあげましょう。
よく洗って、保湿もしているのにガサガサ素肌やかゆがり・むずがりが治らない場合は、皮膚科を受診しつつ、1つずつ要因を探していきましょう。
また成長にともなって状態がよくなっていくことも多いので、あまり深刻になりすぎず様子をみながら成長を待ちましょう。



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