小学生の子どもが伸びる褒め方は?褒め上手な親になるコツ
我が子は褒めて育てようと思っている親は多いのではないでしょうか。「子どもは褒めた方が伸びる」という言葉もよく耳にしますよね。
しかし、やみくもに褒めれば良いということではありません。子どもを伸ばす褒め方と、ダメにする褒め方があります。
褒め方はとても難しいのです。ここでは、褒め上手になるためのコツを紹介します。子育て中のみなさんの参考になれば嬉しいです。
小学生を褒めるときに意識したいこと
小学生ということは同じでも、低学年、高学年では褒め方に変化をつけましょう。年齢に合った褒め方をする必要があります。
低学年のうちは褒められることで自信がつく
この時期の子どもは、親から褒められると本当に喜びますよね。褒められることで自信がつきます。
褒める基準さえきちんと決めていれば、多少オーバーに伝えても良いかもしれません。
高学年の子どもに対しては、ここぞ!というタイミングで褒めよう
本心から褒めているのかどうか、高学年にもなれば見抜きます。また褒めてばかりいると、「褒められ待ち」のような大人になることも考えられます。それでは困りますよね。
普段の接し方をとおして、ここぞ!と思うタイミングで褒めるようにしましょう。
褒める基準、褒める言葉はよく考えよう
褒めるべきときに、適切な褒め言葉をかけることが大切です。では、どういったことに注意をすれば良いのでしょうか。
「えらいね」「すごいね」を言いすぎない
褒め言葉の定番、「えらいね」「すごいね」は使い方に注意が必要です。「えらいね」「すごいね」は、やって当然のことに対しては言わない言葉です。
当たり前の行動によって、子どもがえらくなったりすごくなったりするわけではないのです。
例えば、お年寄りに席を譲った場合を考えてみてください。こういうときに褒めることで、「私は席を譲ったからえらいでしょう」という考え方になってしまうかもしれないのです。
「やればできる」は言わないのがベター
褒めるときに「やればできるじゃない」と言葉をかけることがあるかと思います。しかし、「やればできる」は「普段はやっていない」と捉えることができます。
大人がこのように誰かに言われても、何となくストレートに喜べないのではないでしょうか。子どもも同じです。したがって、良い褒め方とはいえないでしょう。
褒めることが子どもにとってプレッシャーになることがある
良い行動が習慣化している場合を考えてみてください。それ自体はとても素晴らしいことですが、わざわざ言葉にして褒めることが必ずしも良いとは限りません。
例えば、30分以内で宿題が終わった場合に「30分以内に宿題がおわってえらいね」と褒めたとします。
しかし、それは同時に「30分以内に宿題が終わっていなければ悪い子です」と言っているようなものです。
褒め方のコツ
それでは、褒め方のコツについてお話します。
すぐに褒める
叱るときも同じですが、褒めるときも時間を置かずにすぐに褒めるようにしてください。時間がたってから褒められても、子ども自身ピンとこないものです。大人の都合で、褒めることを後回しにしないようにしましょう。
具体的に褒める
結果を褒めるよりもそのプロセスを褒めるようにしてください。テストで良い点を取った場合、点数を褒めるのではなく、「こんなに頑張ったからだね」とその結果に至るまでの過程を具体的に褒めます。
他人と比較して褒めない
「○○ちゃんより上手だね」という褒め方はおすすめできません。兄弟、子どもの友達、親戚の子ども…などとつい比べてしまうことがあるかもしれませんが、これこそがダメな褒め方です。
親が子どもと他人と比べるような発言をし続けていると、子ども自身も何かにつけて他人と比べてしまう性格になってしまいます。その結果、子どもが他の子どもを見下してしまったり、または自分が劣っていると感じれば、自信のない子に育つこともあります。
唯一比較しても良いのは過去の自分です。「あのときよりも上手にできるようになったね」という言葉なら、その子自身の良さを引き出すことができるでしょう。
心を込めて褒める
褒めるときは、子どもと目を合わせるなどして心を込めて褒めるようにしましょう。目も合わせず、褒め言葉を並べても子どもに伝わりません。
忙しくて自分に余裕がないときなど、表面的に褒めていないか?と振り返ってみてください。自分が何か作業しているときに子どもが駆け寄ってきたなら、一旦手を止めてあげることも必要でしょう。
メリハリをつけて褒め上手に!
褒めるタイミングとその言葉をしっかり見極めることができれば、それは褒め上手です。そして褒め上手は子育て上手といえるでしょう。
親も普段から子どもの変化を見逃さないように意識したいですね。メリハリのある言葉をかけることで、子どもの良いところがどんどん伸びていくはずですよ!
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