赤ちゃんの健診に行かないと気づけないこともある…健診の目的やメリット
乳幼児健診では、赤ちゃんの身体と心の成長や発達の具合を細かく検査します。日々どれだけ成長しているのか知る機会となります。
視力や聴力、身長体重、内臓や皮膚に異常はないか、情緒や言語能力、コミュニケーション能力は育っているか。様々な項目を見るのです。
そのため、健診に行くことで今自分の子供がどのような状態にあるのか知ることができます。
反対に、健診に行かないことでどのようなデメリットがあるのでしょうか。健診の意味についてみてきましょう。
この記事の目次
子供の身体を総合的にみることで状態が分かる
乳幼児健診の目的は、子供が問題なく健康に成長し、身体や心の機能が順調に発達しているのかを確認することです。
健診の案内が来ているのに、受診しないでいると、定期の場合は虐待やネグレクトを疑われて自治体から連絡が来ることも。
逆に言うと公はそれだけ赤ちゃんのことを心配しているということです。ママも大切な赤ちゃんのために健診はさぼらないでくださいね。
健診で行われる検査項目
身長体重の他に、触診や聴診による内臓の様子の検査、皮膚疾患、アトピーなどがないかどうか、視力や聴力の発達を見ます。
その他にも、月齢が進んだら、言葉を理解できているかどうか、それによって他者とコミュニケーションを取ろうとしているかどうか、情緒が育っているかも調べます。
健診の結果ばかりを気にしている必要はありません。ですが、家で1人悩んでいるのではなく、専門家の意見を聞く事も重要です。
成長についての悩みも相談できます
ママと赤ちゃんが2人だけで過ごす密室育児が増えています。子育てについて相談できる人が身近にいなくて、孤独に陥ってしまうママが多いのです。
そうした場合、自分の子は問題なく育っているのか、自分の育て方は間違っていないのかと、育児ノイローゼになることも。
特に、出産のときに低体重だったり何かトラブルがあったママは、健診に行くことでそれ以降の様子を相談できますよ。
健診を受けることで隠れた障害を見落としにくい
健診では、身体の発達だけでなく、心の発達も検査します。心の発達とは、情緒が育って人間らしくなっていくかと言うことです。
- 積み木をつかって神経の発達を見る
- 絵を指差しさせて言葉の獲得を見る
- 語彙の量を確かめる
- 意思の疎通が可能かどうかを確かめる
こうした検査の結果、発達障害が発見されることも有ります。実は、発達障害は育て方の問題とされることが多く、きちんと検査しないと見つからないのです。
主な発達障害です
- 注意欠陥多動性障害
- 広汎性発達障害
- アスペルガー障害
- 自閉症
- 学習障害
- トゥレット障害
このようなお子さんは、独特のこだわりや感覚を持って生きています。そのため、そこにあった生活の仕方や学習の仕方を教えてあげなくてはなりません。
視覚や聴覚の障害、先天性疾患がみつかることも
発達障害だけでなく、器質的な障害や先天性疾患、難病などを見つけることも健診の目的の1つです。
どれも一生付き合っていくものであり、早期の発見によって社会生活に適応しやすくなります。
障害を受け入れるのは簡単ではありません。でも、どんな状態でもその子人生です。ママとパパが一番のサポーターになってあげてください。
子育て情報を得る場所としても利用できる
お住まいの自治体には、子育て支援のための施策や場所、人的資源などがいろいろと準備されています。
ですが、現状それらの資源は認知度が高くありません。行政の発信する力が弱い事も指摘されていますが、興味を持ってくれるママが少ないことも悩みの種です。
健診の場では、こうした公的資源と子育て家庭をリンクさせる目的も持っています。健診に行かないことで、有用な情報を見落としてしまうことにもつながります。
子供を連れて遊びに行けるところ、いざと言う時に子供を預かってくれるところなど、役に立つものは多いですよ。情報収集の意味でも健診は有益です。
同じくらいの月齢の子供と接することができます
集団健診の場合には、同じ時期に生まれた赤ちゃんが一同に集まります。同級生ですので、これから小学校で一緒になる子も多いのでは。
赤ちゃんにとっても、自分と同じくらいの月齢の子と接することは大きな刺激になります。人との関わりは生きていく上で欠かせませんからね。
ママも、自分の子だけ見ていないでよそのお子さんを観察するのもいいでしょう。「うちのこ泣いてばっかり」と思っていたら、もっと賑やかな子がいたりして。
人と比較することはあまりいい意味で捉えられませんが、健診などでよそのお子さんの状態を見ることで、わが子を客観的に見ることができるようになります。
ママも赤ちゃんも友達作りの場所になります
健診で知り合って、ママ友や幼馴染になったというケースもあります。なんといっても同じ時期の出産ですから、ママ同士も相談できることが多いのがメリットです。
ママの孤独感を解消するためにも、人と会って会話をすることは大切です。毎日何をして遊んでいるか、食事はどうしているかとか、情報交換もできますよ。
なによりも女性同士打ち解けた話が出来ることがいいのです。その場限りの関係になってしまっても、会話することはとてもいいストレス発散になりますから。
乳幼児健診に行かないという選択肢はあり?
子供の事を相談したり、子育ての情報を得るためにも大切な乳幼児健診ですが、中にはいきたくない、行くのが面倒というママもいます。
あることがあって、それ以降は健診に行かなくなったという方も中にはあります。確かにたくさんの荷物と赤ちゃんを抱えて外出するのは大変です。
それでは、あえて健診に行かないという選択肢はあるのでしょうか。健診をパスすることのメリットとはどのようなものでしょうか。
健診で不快な思いをしたママの事例
健診に出かけることのリスクに、形式的にしかものを見ない医師や保健師さんに当たってしまうというものがあります。
検査の際、緊張してちょっと言葉が出ないだけなのに、すぐに「発達障害ですね」と言われて、不愉快な思いをしたというママも中にはあります。
さらに執拗に療育指導を進められて、すっかりストレスを溜めてしまったという方も。残念なことに医療従事者の中には発達障害に対する意識が低い人もまだいるのです。
もちろん、きちんと検査を受けて障害が見つかることもあるので、健診は必要なのですが、結果に一喜一憂してママが辛くなるなら、パスする事にも意味はあります。
ですが、定期のものは自治体が管理をしているので、これだけは必ず受けるようにしてください。任意のものは気になる時だけでも充分です。
何を言われるか不安…でも子供のために健診に行きましょう!
自分の子供が順調に育っていない、病気や障害の疑いがある。そんな風に言われたらどうしよう。健診は時として不安が勝ります。
大切な我が子に問題があると分かって心配しないママはいません。結果がストレスになるようなら、任意の健診を受けないのもママの判断です。
健診に行くのはお子さんのためです。もし、不安なことを言われたら他の医療機関に当たってみる方法もあります。あまり悩まずにまずは出かけてみましょう。
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大豆さん
検診の問題はなぜ解決しないのでしょうか!?
なぜ毎回3時間もかかるのでしょう?
スムーズに進む方法はないのでしょうか?
検診がストレスでしかありません