育児中の親との同居のコツ。ほど良い距離感はお互いの役割分担で解決!
主に義両親と同居をして子育てをする場合、ママはどうしても自分の望む通りの子育てが叶わなくなったり我慢をする面が増えてストレスが溜まりがちになってしまいますよね。
しかし、同居をし皆で子供を愛し育てることには、たくさんのメリットもあるのです。
祖父母とうまく生活を共にしていくきメリットを最大限に引き出せると、ママのストレスも減り皆が笑顔で過ごせるようになるでしょう!
同居で子育てを楽しんでいくためのコツを紹介します。
この記事の目次
子育て世代と親世代にはそれぞれ違う役割がある!
子育て世代である子供のパパ・ママと、その親世代となる義両親は、そもそも子育てにおいての役割が違います。
どちらも子供を思い可愛がる気持ちは同じですが、子供に対する保護者責任は、パパ・ママにあります。皆で一緒には住んでいますが、我が子に対する“親”は自分たちなのです。
しかし、祖父母には子供を成人するまで育ててきたキャリアがあります。育児に対しての大先輩であることは事実です。
- パパ・ママはいかに祖父母に頼り勉強させてもらうか、子供にとってのプラスを考える
- 祖父母はいかにパパ・ママをサポートするか、ヘルプと見守りの境目を見極める
ざっくりとですが、お互いの立場を尊重しながら子育てに携わっていくことが大切なのです!
ママからの歩み寄りがコツ!祖父母を立てつつ自分の育児の方向性を伝えて!
ママと祖父母で育児への考え方が違い、我慢の連続や時にトラブルとなってしまう場合がありますよね。
抱っこの仕方といった毎日のことから、節句の祝い方など節目の行事まで、常に意見の不一致でギクシャクする…。これでは、ひとつ屋根の下で暮らしていく上で、互いに大きなストレスとなってしまうでしょう。
まずはママの方から祖父母に歩み寄るコツを紹介します。
祖父母は旦那さんを育てたパパ・ママ!子育てへの思いを聞いてみよう
我が子に対しての関わり方に納得がいかないことが多い祖父母も、数十年前は四苦八苦しながら乳幼児の子育てを経験してきた先輩パパ・ママですね。
そして、彼らが育てた子供は、あなた自身が愛した旦那さんであり我が子のパパです。
「○○さん(旦那さん)ってどんな子供でしたか?」・「やっぱり△△(我が子)と○○さん(旦那さん)って、お義母さんから見られて似ている所は多いですか?」など、雑談から始めてみてはいかがでしょうか?
「赤ちゃんには厚着をさせなさい」と煩く言われているように感じていても、実は「旦那さんが幼少期上着を嫌がって頻繁に熱を出し可哀想な思いをさせた」という経験をもつ義母だからこその、経験を活かした助言かもしれません。
現代の考え方での是非やママの意見は一旦置いておき、祖父母の育児への思いを聞くのに、「旦那さんの昔の話」は良いきっかけとなることもありますよ!
「“旦那さんが博識”なのは、祖父母が幼少期から毎日絵本を読み聞かせて本好きに育てた効果かも」
このように、祖父母の育児の良かった点を発見し我が子の育児に取り入れるともちろん祖父母は喜びますよね。コミュニケーションの効果がありおすすめです!
「専門家からのアドバイス」でやんわりと自分の気持ちを伝えよう
祖父母が自分たちの子育て論を通したい場合や、ママのことを信用できていない場合は、残念ながらママが「こうしたい」という思いを持つとことごとく反対されてしまう場合もあるでしょう。
しかし、ママは我が子のために今の育児法を一生懸命調べたり、子供の病気時・予防接種・健診などで専門家の元を多く訪れているでしょう。
しかし、「今は抱きグセよりもたくさん抱っこをした方が良いのですよ」というように、自分の意見として伝てしまうとどうでしょうか。
祖父母から「私たちの頃は」・「あなたは知らないだろうけれど」と言われてしまう可能性もあります。
「専門家にアドバイスをもらった」というニュアンスを挟んでみることで、祖父母の気分を害さずに今のやり方を伝えることができる場合もあります!
パパに伝えてもらうことで穏便に解決する場合も
ママが祖父母に直接意見を言いにくい場合には、パパを介して伝えてみるのも一つの方法です。
パパだって立派な我が子の親であり、ママとともに我が家の育児方針を決定していく責任者です。
まずはパパ・ママでしっかりと話し合い、祖父母に改めて欲しい点や自分たちの思いを伝えていきましょう。
パパだって、自分の両親の不満ばかりを並べられるといい気がしないですよね。
パパが乗り気になってくれないことも多いかもしれませんが、家族が歩み寄り協力しながら子育てをしていくことは、ママのためではなく子供のためです!
そのために、「ママの意見は受け入れがたい」とガードを張ってしまっている祖父母に対しては、パパの力を借りるのも一つのきっかけとなるのです。
「誰が正しいか」ではなく「何が正しいか、どうするのが今の子育てにとってベストなのか」をまずは夫婦で考え、必要に応じて伝えてもらいましょう!
祖父母にも現代流を知ってもらおう!きっかけはこちらから用意して
また、祖父母と子育てで意見が合わないのは、祖父母がママを気に入らないからばかりではありません。
「自分たちはこうしてきた」・「この方法で子育てをうまくやってきた」という経験や自信があるため、助言をしてくれているのです。
しかし、その気持ちは嬉しいものの、情報も医療も日々進歩しています。今と昔が必ずとも同じとは限らないのです。
ママはもちろん子供を妊娠したり出産した時が情報収集のスタートだったので、最新のものを知り取り入れていることでしょう。
しかし、その常識を祖父母に対して「知っていて当然!」という言動をしてしまうのはNGです!
祖父母教室や子育て支援プログラムに参加してもらおう
祖父母にも、今の子育てを知ってもらうためにプロの元を訪れてもらいましょう!
- 「祖父母教室」は祖父母の心構えを学べる場!
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産婦人科や自治体では、これから赤ちゃんを迎えるプレパパ・ママや育児初心者のパパ・ママに向けた“両親学級”を開催している所が多いです。
それほどメジャーではありませんが、近年ではこれと同じように「初めておじいちゃん・おばあちゃんになる親世代のための“祖父母教室”」が開催されている所も増えています。
昔とは変わってきている育児や病気に対する考え方の講義、沐浴や関わり方の講習・相談など、内容は実施機関によってさまざまです。
しかし、はじめての子育てが不安なのと同様に、祖父母だって初めて孫を迎えるにあたって不安を感じている面も多いでしょう。
- 我が子と孫を両方支えていかなければ
- どう関わったらお嫁さんに嫌がられず受け入れてもらえるのか
- 体力的にできるだろうか
- 数十年前の方法は現代でも通用するのか
さまざまな祖父母の不安に、助産師さん・保健師さんなどプロの方が寄り添ってくれる機会です。
- 子育て支援プログラムに孫と一緒に楽しく参加!
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また、子育て支援センターで行われているイベントや、日々の子育て施設の開放に通っている場合は、ぜひ祖父母も一緒に遊びに行ってプログラムに参加をしてもらうのも有効でしょう!
家とは違った場所で子供がのびのびと遊びまわり、さまざまなものに関心を持ったりお友だちと関わっている姿を見てもらえます。
また、他のママやスタッフの方の子供との関わり方を見てもらったり、親子遊びのバリエーションを増やせるなど、メリットはたくさんあります。
子供と安全な場所へのお出かけで祖父母の気晴らしになる場合もありますし、慣れてきたら祖父母と子供のお散歩コースにしてもらっても良いでしょう。
もちろんこういった施設でも子育て相談や情報提供は行われています。
ぜひ子供の好奇心を広げる・社会性をつける一つの手段でもある子育て支援プログラムに、三世代で一緒に行ってみてはいかがでしょうか。
ベビー用品店巡りや、情報番組・育児書閲覧も一緒に!
上のように、何かに参加をするというのは直接専門家を含めた他者と関われる機会なので有効なのですが、体力面に不安があったりそのような場を好まない祖父母もいるでしょう。
そんな際にも、今の子育てを知ってもらうもっとお手軽な手段はあります!
ベビー用品店に一緒に行って育児グッズを見てもらったり、育児情報番組・書籍も一緒に眺めてもらってはいかがでしょうか。
もちろん、「お義母さん、今のグッズや方法はこうなので勉強してください」といった態度が出てしまうと逆効果でNGです。声のかけ方には配慮が必要ですが、自然と現代風の子育てを目にしてもらうことができる手段です。
- ○○(孫)の服を一緒に選びましょう
- タレントの△△さんのお子さんも、我が家と同い年みたいですよ!
- この番組ママたちに流行っていて…
- 季節の風邪や成長にいい離乳食をお医者さんや栄養士さんが解説されていて
- この雑誌のベビーモデル写真、○○も応募してみようかな?
何かきっかけを作り、一緒に楽しみながら情報収集をしてみると、それをきっかけに会話も生まれるかもしれませんね!
もちろんパパも巻き込んで!
ママからの歩み寄り同様、祖父母からの歩み寄りも、同居での子育てをうまくやっていくためには必須です。
この他にも家庭ごとにさまざまな手段や方法があるかと思いますが、ぜひパパにも「祖父母がママの気持ちをわかってくれるよう働きかけるための手段」には協力をしてもらってくださいね。
パパ・ママは祖父母の経験から学び、祖父母はパパ・ママの努力を見守りサポートをする!
三世代同居のメリットを最大限に活かすための、大切なポイントです。
同居でも適度な距離感は必要!それぞれの時間と空間を大切に!
“つかず離れずが最適”。恋愛みたいですが、同居でもこれと同じことが言えます。
常にリビングに三世代が集合しておく必要は無いですし、それぞれの自由だって保障されるべきです。
近すぎてすれ違いが生じてしまっている場合には、それぞれ夫婦の部屋をもったり、別室で思い思いの時間を過ごすことができるよう、工夫をしてみるのも良いでしょう。
余裕があれば二世帯住宅も検討するとなおメリットが増えますが、現実的にそれは厳しくとも、部屋を仕切ったりスペースの利用時間をずらなど可能な範囲で工夫できることはきっとあるはずです。
子供も、同居ならではのバリエーション豊かな過ごし方をすることができて、皆の愛情と自由を感じられるはずです。
- 祖父母とパパ・ママとみんなで過ごす時間・空間
- 祖父母と過ごす時間・空間
- パパ・ママと過ごす時間・空間
- 大きくなってきたら一人でやきょうだいだけで過ごす時間・空間
できるだけ食事の際は全員で食卓を囲んだり、お風呂や寝かしつけは交代でしたり、子供にとって良い経験になることは積極的にコミュニケーションを図っていく工夫は必要です。
しかし、長く同居をしていく上で、家庭内で息つく時間や場所のない生活は、必然的にストレスが溜まっていき思わぬトラブルに発展してしまう場合もあるでしょう。
良い関係を保つための距離。これも大切にしてみてくださいね!
お互いの歩み寄りとほど良い距離感が、同居を快適にするコツ!
同居におけるトラブルは、もちろんママと祖父母が本当にウマが合わない場合もあります。
しかし多くの場合は、「歩み寄りが少ない」・「勘違いをしてしまっている」・「不自由を感じてしまっている」といった小さなモヤモヤが溜まっていったことによるものではないでしょうか。
コツをつかんで良い協力関係ができていくと、子育てがぐんとラクに楽しくなる可能性もあります。
祖父母は孫が大好きで、だからこそママや子供にいろいろと口酸っぱく言ってくる場合がほとんどです。
はじめはストレスが溜まったり大変なことも多いですが、パパや時に専門家の協力も得ながら、皆が笑顔で過ごせる温かい家庭を目指してくださいね。

