トイレトレーニングの進め方!子どものペースでコツコツとが大事

離乳食の壁を超えると、次にくるのがトイレトレーニング。

  • 「何をいつから始めれば良いか分からない…」
  • 「基本通りなんて進まない!」
  • 「ウンチの仕方は書かれていない!」
  • 「男の子のトイレってどうするの?」

ママの悩みは尽きません。

基本のトイレトレーニングの進め方から、うまく進まない原因、ママ達の疑問をまとめました。

また、嫌がるお子さんを上手に誘う「なるほど!」な工夫もあわせてご紹介いたします。

トイレトレーニングの方法

まずは、トイレトレーニングの基本的な方法を見てみましょう。

実は、トイレトレーニングのスタートは、いきなりトイレやおまるに座らせるのではないのです。

トイレトレーニングは座らせる前から始まる!

まずは、基本のトレーニング方法です。

トイレという概念を教えてあげる

まずは、トイレとは何をするところであるかを教えてあげましょう。絵本を読んであげたり、DVDを見せて説明します。

食べ物や飲み物が体の中を取って、オシッコやうんちとして出てくることまで説明できるとベストです。

▼トイレトレーニング中の絵本の活用法についてはコチラも参考にしてみて!

トイレをする真似をして教えてあげる

説明が終わったら、実際にトイレをするところを見せてあげましょう。実際にしなくても良いので、トイレに座って見せます。

「スッキリしたよ!」とプラスのイメージを教えてあげるとベター!

ママに抵抗がない場合は、実際にトイレをした出たとこまで見せてあげられると、具体的でお子さんにとっては理解しやすいものになります。

おまる・補助便座に座らせてみる

次は、お子さん自身がトライです!ただし、いきなりトイレをさせるのではなく、まずはトイレへの抵抗をなくしてあげましょう。

お部屋の中におまるを置いて遊びの中で座らせてみたり、おむつのまま補助便座に座ってママと笑顔でお話しするのもオッケーですよ!

▼トイレトレーニングでおまるを使うメリットデメリットについてはコチラも参考にしてみて!

出なくても決まったタイミングでトイレに誘ってみる

おまるや補助便座に座ることに慣れたら、ママからトイレに誘ってみます。

「かっこいいおまるでしてみようか!」「ママと一緒のおトイレでしてみようか!」と笑顔で誘いましょうね。

必死になりすぎて、怖い顔はNGですよ!

行きたそうにしているタイミングでトイレに誘ってみる
おむつを脱いでおまる・トイレに座ることができたら、トイレの出そうなタイミングで誘うようにします。

普段からおむつをチェックして、おしっこの間隔を調べてみましょう。また、オシッコやうんちが出る前になると、じっとするなど、お子さんからのサインがあるかもしれません。

注意深く観察してみてください。

うまくタイミングが合って、トイレで排泄ができればお子さんの自信につながり、トイレトレーニングが進んでいきます。

トイレトレーニングはいつから?

多くの方が、2歳頃からトイレトレーニングをスタートさせています。

また、トイレという概念を伝えるのは1歳からスタートさせてOK!赤ちゃんはきちんと分かってくれています。

ただし、2歳ピッタリで始める必要はありません。1歳半でスタートさせた、2歳半から始めたなど様々です。

というのも、トイトレにスタートには成長過程に関するポイントがあるのです。

▼赤ちゃんのトイトレはいつから?についてはコチラも参考にしてみて!

▼トイレトレーニングが2歳スタートがおすすめの理由についてはコチラも参考にしてみて!

トイレトレーニングの開始はお子さんの成長を見ながら決める

開始のポイントを見てみましょう。

ママに気持ちが伝えられる
オシッコが出た時に、「チッチ」「オシッコ」とママに言葉や身振り手振りで伝えられることが重要です。

もちろん、ママがペースを見て座らせても良いのですが、自分からトイレに行きたがるということが最終目標です。

歩いてトイレに行ける
まずは、トイレまで自分で歩いていけることが前提です。というのも、重要なことは「自分の意志でトイレに行くこと」が最終目標ですよね。

また、歩けるようになる頃には、トイレ・おまるにも安定して座ることができます。

おしっこの間隔が2時間~3時間空く
膀胱にオシッコが溜められるようになってからスタートしましょう。

間隔が短い間に連れていくと、オシッコの溜まった間隔をお子さん自身が感じられません。すると、我慢をしてトイレまで行くという訓練にならないのです。

このような膀胱の機能が整うのが2歳頃と言われていますが、個人差はもちろんあり、著者の息子は3歳頃まで頻回でした。焦らずにいきましょう!

暖かい時期にスタートする
寒い時期よりも暖かい時期に始めるメリットはたくさんあります。

  • トイレの回数が減り、間隔があくのでママの負担も減る
  • パンツを濡らしても寒くない
  • パンツだけでも寒くない
  • トレパンなどの洗濯物が渇きやすい

ママにとって嬉しいことだらけですね♪

ママの決意が固まった時
そして、一番はママの決意が固まった時。

断乳と同じく、ママ自身が前向きで余裕を持って取り組めることも大切です。

全ての項目をクリアしなければ、スタートできないわけではありません。

各家庭の状況で開始時期は様々

トイレトレーニングの開始時期には目安があります。しかし、色々な事情で、早めたり遅らせたりするママはたくさんいらっしゃいます。

下の子の出産と重なり遅めにスタート
ママが妊婦さん・赤ちゃんが産まれたなどの理由で、ゆっくりスタートさせるママは少なくありません。
入園のために3歳までに
幼稚園の入園に合わせて3歳までにスタートさせたという声も多くあります。
保育園で2歳までに
ワーキングママの場合は、保育園に預けたので早いうちから園の方針でスタートさせることもあります。

では、意を決して始めたトイレトレーニングはいつ完了するのでしょうか?

トイレトレーニングはいつ完了するかは様々!

これは本当に様々です。

まずは、アンケートをご覧下さい。

早くから始めると完了までに時間がかかり、ゆっくりスタートすると数カ月で完了していることが分かりますね!

少なくとも4歳の頃には、トイレトレーニングが完了しているお子さんがほとんどです。

幼稚園の先生に年少(3歳)の息子の相談をした時に、「年中さん(4歳~5歳)になれば、きちんとトイレができるようになるので安心してください。」とおっしゃっていました。

膀胱の発達、濡れた感覚の発達はお子さんによって様々です。少し時間がかかっているように感じても焦らずに進めればOKです!

ちなみに、完了とはどのようなことを言うのでしょうか?

トイレトレーニングはお昼のトイレが自分でできるようになればOK!

お子さんがトイレをマスターするには、いくつかの項目をクリアしていかなければなりません。

  • おしっこ・うんちの認識ができる
  • 昼間のトレーニングをスタートする
  • ママが誘えばトイレができる
  • 自分からトイレに行ける

これら4つのポイントを、お昼の間にクリアできればマスターです。もちろん、まだまだ失敗することもあります。

80%~90%の確率で成功すればOKと考えましょう。

▼トイレトレーニングが失敗・進まない原因などについてはコチラも参考にしてみて!

夜のおむつはいつ取れるの?5歳~6歳までにおねしょがなくなればOK

お昼のトイレはできるようになって一安心。では、夜はいつになれば、おもらしをしなくなるのでしょうか?

子供の体の発達に関係しています。産まれて間もない赤ちゃんは、昼夜のリズムができていません。

また、膀胱の機能も発達していないので、膀胱にオシッコが貯まると反射的に出ます。

そして、生後6か月頃から、徐々に睡眠などを通して、昼夜のリズムができます。それに伴い、抗利尿ホルモンの分泌も寝ている間はたくさん出るようになってきます。

抗利尿ホルモン
オシッコを出るのを抑える働きがあるホルモンです。これが働くことで、夜におもらしをしなくなります。

5~6歳頃には、この抗利尿ホルモンが大人と同じように分泌され、膀胱も大きく成長し、朝までオシッコを貯めておくことができるようになるのです。

これらの体の機能が整うのを待つと同時に、ママができる工夫をご紹介いたします。

ママができるおねしょを減らす工夫

まずは、安心してお子さんが眠りにつける環境を作ってあげましょう。絵本を読むなどの入眠儀式を作り、お子さんを安心させてあげましょう。

寝る前の水分補給は控えめに
寝る前には水分補給を控えましょう。ただし、夏の暑い日は脱水にならない程度にしておきます。

また、「おねしょをするから飲んではダメ!」と、無理に制限するのは、お子さんにストレスを与えることがありますので、無理強いしないようにしてくださいね。
寝る前にはトイレに行く

出ても出なくても、寝る前にはトイレに行くということを習慣化させてあげましょう。

3度の食事でしっかりと生活リズムを!

3度の食事をしっかりと食べることで、抗利尿ホルモンの分泌が促されます。
特に、晩御飯は遅くなり過ぎないようにしてみてくださいね。

早寝早起き

正しい生活リズムは自律神経の働きを整え、抗利尿ホルモンが夜にしっかりと分泌されるようになります。

寒い季節は暖かく

寒さで自律神経が刺激を受けると、抗利尿ホルモンの分泌が減ってしまいます。更に、寒いと膀胱が収縮してオシッコを貯められる量が減ります。

それで、寒い季節にはおねしょをしやすいのです。

寝る前にお風呂でしっかりと温まり、布団乾燥機などで温めてあげられるとベストです。

お子さんにストレスや不安を過剰に与えないこと
子供は、おねしょをしてしまうかもしれないという不安を感じると、余計におねしょをしてしまうことがあります。

お子さん自身がおねしょを気にし始めたら、どのような工夫をしていくのか、しっかりと話し合ってみてください。

夜はおむつ?オヤスミマン?
オムツを履くのか、オヤスミマンを履くのか?決定的な違いは、給水力です!増えてくる夜のオシッコの量を受け止められるのがオヤスミマンです。

おむつよりも単価が高いのがデメリット。

おねしょ3原則

  • 起こさない:夜中にお子さんをトイレに起こしてしまうと、おねしょをしない為に必要な抗利尿ホルモンの分泌が抑制され、更に膀胱におしっこを溜める練習ができなくなってしまう
  • 焦らない: おねしょはトレーニングでなんとかなるものではないため、周りと比べず、 ママが過剰にストレスをかけないように!自律神経に影響が出て抗利尿ホルモンがうまく分泌されなくなってしまう
  • 怒らない:うまくいった時にたくさん褒めてあげることで情緒が育ち自信もつき、夜もぐっすり眠れることで抗利尿ホルモンがうまく分泌される

▼子供のおもらしの原因についてはコチラも参考にしてみて!

▼夜のトイトレについてはコチラも参考にしてみて!

うんちがしたいと感じるのは1歳~3歳

うんちがしたいという感覚は、成長とともに育っていきます。

  • 新生児:臓器が未発達で、直腸にうんちをためておくことはできず反射的に出てくる
  • 1歳頃: うんちがたまる感覚が分かり始める
  • 1歳~3歳:うんちがしたいという感覚が分かり始め、無意識にいきむ動作をする子も
  • 3歳~5歳:うんちをトイレまで我慢するという機能が発達してくるが、おしっこと違っていきまなければならないので、トイレでするのを嫌がる子も
  • 5歳~6歳:自分でおしりを拭くこともできるようになってくる

少しずつ様子を見ながら一緒に練習してあげましょう。

うんちのトイレトレーニングのポイント

うんちは、多くても1日2~3回です。まずは、ママ自身がストレスをためないように進めましょう。

まずはおむつでうんちをしないこと!いきなりトイレに座ってできなくても大丈夫!

うんちを気張りだしたタイミングで、ママがさっとおむつを外し、足の間におまるを差し込んでみたり、抵抗がなければ、袋を敷いた洗面器などでも大丈夫です。

おしりを出した状態でウンチができるようになったら、再度トイレに誘ってみてください。

と、同時に「おむつでするよりも、お尻がキレイで気持ちいいね」と言い聞かせてみてくださいね。

叱りすぎると、『排便恐怖症』になりうんちを我慢してしまうお子さんもいるため、ぐっとこらえて、言い聞かせていましょう。

▼トイトレ中のパパママのNG行動についてはコチラも参考にしてみて!

男の子のトイトレの方法は?ママは疑問だらけで当然!

そして、ママにとって未知の世界であるのが、男の子のおしっこのさせ方です。

  • 立ってさせた方がいいの?
  • おしっこの後は拭かないの?

まずは、女の子と同じように、座っておしっこをする練習をしていきましょう。

おしっこはトイレでする習慣であり、トイレまで我慢する練習などを身につけることが優先!失敗しないようになってきたら、立っておしっこをする練習をしてみましょう。

立っておっしっこをする練習方法をご紹介します。

  1. お手本を見せてあげる:一番良いのは、目の前で実演(パパやおじいちゃん、お兄ちゃんに協力してもらう)
  2. トイレの高さを調節する:立ってするには高すぎる場合は、踏み台などを置いて高さを調節・確認しておく
  3. ママがサポートしてあげる:初めから上手にはできないため、ズボンとパンツを脱がせ慣れてきたら、膝あたりまで下げる、そしてママが後ろからお尻を軽く前に押して体勢を整えてあげる
  4. おしっこが終わったら:拭かずにプルプルとおしっこをきって終了!
我が家では、体を支えて膝で腰のあたりを押して、反った体制をキープしています。そして、お母さんがトイレに命中させられるように、軽く挟むように持って支えてあげましょう。

まずは、トイレトレーニングを完成させることが目標なので、嫌がるようであれば焦らずいきましょう♪

▼男の子のトイレの仕方を教えるコツについてはコチラも参考にしてみて!

外出時はどうする?おすすめは「トレパン」

自宅でのトイレトレーニングはなんとか進められていても、頭を悩ませるのが外出時です。何を履かせていくべきか、どのくらいトイレに誘うべきか、悩みますよね。

おでかけの時に、漏らしてしまうと大変なので、紙パンツを履かせておいて方が安心というのが親の気持ちですよね。

しかし、おむつを履かせると、「トイレに行かなくても大丈夫」と子供自身はわかっています。かと言って、普通のパンツを履かせると、外出先で床まで濡らして迷惑をかけてしまうことも…。

トレパン

万が一トイレに間に合わなくても、床まで伝ってしまうということは、あまり起こりませし、トイレに行かないとパンツやズボンが濡れてしまうということを、子供自身が感じられるのでおすすめです。

遠出の場合やどうしても心配な場合
普通のパンツの上から紙パンツを履かせておくと、パンツは濡れるけれど、床まで濡らすこと

はありません。

脱ぎ着しやすい服で出かける

突然「トイレ!」と言われてさっと脱がせられるよう、ゆったりとしたズボン、女の子であればスカートがおすすめです。

ママ自身も脱がせる時に、焦ることなくストレスなし。

「トイレは?」の声かけは必要
移動のタイミングや、ママがトイレにいくタイミングで必ず「トイレに行こう」と声かけをしてくださいね。

「大丈夫~」と言っていても説得しましょう。

外出先では、トイレは順番を待たなければならない、どこにでもないということを分かってもらいましょう。

トイレはいつでもできるものではないということは、おでかけ前に納得するまで話せるとベストです。

「出なくてもいいからトイレに行っておこう」と、誘ってみてください。

また、和式トイレではどうやればいいの?などの疑問もわいてきますよね。

学校によっては和式トイレしかないという場合もあるので、入学前までにどう使えばいいのかのやり方を教えてあげましょう。

▼和式トイレの使い方を子供に教える方法についてはコチラも参考にしてみて!

トイレトレーニングはできるだけ楽しく!

トイレトレーニングは壁にぶち当たることがあって当然です。子供も子供なりに理由があって、トイレトレーニングを進めさせてくれないのです。

トイレに行きたがらない時は、あの手この手で楽しませましょう。

  • トイレができたらご褒美にシールを貼ってためていく
  • 大好きなキャラクターのトレパンでモチベーションアップ
  • お祭り騒ぎで褒めてあげる
  • 電車ごっこでトイレへ出発!
  • お人形にお手本を見せてあげようと誘う

また、習慣化させるためにタイマーをセットしてみたり、鳩時計のタイミングでトイレへ誘ってみるのも1つの方法です。

トレパンを飛ばしてブリーフを履かせたり、夏はパンツを履かせないという方法もありますが、トイレが自立ができる時期やかかる期間はお子さんによってそれぞれです。

ママが精一杯頑張っているのに、なかなかお子さんの気が向かない時や、お母さん自身のストレスが限界に達した時は、一旦お休みしてみましょう。

おもらしを恐れずに、お子さんと一緒にチャンレジしてくださいね!

▼子供のお漏らしを受け止めてあげるコツについてはコチラも参考にしてみて!

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