約束を守れる子供になって欲しい!約束する時に親が気を付けるべき点

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2017/06/14

約束を決めている親子

ただ子供に約束を守って!というだけでは、なかなか子供は約束を守ってくれません。

子供に約束を教える時に、親が意識をして気を付けなければならないことがあります。

具体的に見ていきましょう。

1.約束は守れる範囲で。目標と約束は区別する

達成できない約束ばかりだと子供のやる気を阻害し、達成した喜びを味わう機会も少なくなります。

意欲低下を引き起こさないためにも、子供が達成しやすい約束にする事も重要です。”約束にしても良い事柄”と”約束ではなく目標にするべき事柄”があります。

まずは約束の定義について考えてみましょう。

約束とは「相手に対し互いに取り決めを行うこと。その取り決めの内容。」と定義できます。

約束は、実施を保証できる行為を取り決めたら100%実行しなければなりません。ですので通常、子供と交わす約束は無理のない範囲で取り決めることが前提です。

では約束にするには難易度が高く、出来るようになるまで時間がかかる事柄はどういう位置づけが良いでしょうか。例えば下記のような事柄です。

  • 嫌いな食べ物を食べる
  • おねしょをしない
  • 決まった時間に寝る
  • 時間内に着替えをする

こういった生理的な問題や身体的能力に依存する問題は、目標として扱うのが理想です。

目標とは「行動を進めるにあたって実現と達成をめざす水準」と定義されています。

目標は、物事を”目指す”行為で、達成しにくいニュアンスを含みます。目標を掲げる目的は意欲を高めることや、やる気をリードさせる事です。

具体的に、約束と目標の違いを挙げてみましょう。

「5時までに帰宅する」→約束です
「嫌いなピーマンを食べる」→目標です

子供がやろうと意識すれば簡単に実施できることは約束しやすいですが、身体的な条件や感情のコントロールが難しい事柄は目標になります。

「ピーマンを食べるのは約束でしょ!」「ピーマンを食べられないならお菓子は食べちゃダメ」ではなく「目標」に変更したほうが良いです。罰や制限を与えると逆にやる気をなくす可能性もあります。

子供が持っている能力の範囲内で実施可能な事を約束とすれば「子供は約束を守るにはどうしたらいいか」を考える力が身に付きやすくなります。

頑張ってもできない事があると達成できずに諦め癖がついてしまったり、過剰なストレスを与える原因にもなります。

2.親も約束を守る

「日曜日は公園に行こうね」と約束したのに買い物に行くことにしてしまったり、「保育園から帰ってきたら遊ぼうね」と約束したのに忙しくて遊べなかったり…。そんな経験はありませんか?

些細な事でも子供は「ママは約束を守ってくれなかった」としっかり覚えている事もあります。親が約束を守れないのに、子供が約束を守れるわけがありません。

大人には大人の事情があり約束を果たせない時もあります。約束を守る時は条件を付けるか、約束を守れるように工夫をする必要があります。

「日曜日は雨が降らなかったら公園行こうね」「公園も行くけど買い物も行こうね」と想定できる条件を付けくわえておくとフォローが効きます。

あれやってこれやってと子供は甘えてくることも多くあります。「ちょっと待ってね」「後でね」と言いながらもやってあげる事を忘れているようでは、子供も「後でやる!」といって約束を守ってくれない事にもなり兼ねません。

親がしっかり約束を守ってあげることが大切ですね。

3.状況によっては約束を守らない子供を許す

学校や塾、習い事に行く時間が遅れてしまったり宿題ができないなど、大人が考えても面倒だろうな..と思う事はいくらでもあります。

大人もしょうがない理由があって約束を守れない時があるように、子供にも子供なりの都合があります。

たまには遅刻してもいいやと思ってしまう程に体がだるかったり、人間関係が上手くいかずに憂鬱な気分を抱えてしまっているかもしれません。

テストの点数が悪くて落ち込んでいる…ゲームをやらないから友達に仲間外れにされそうになっている…など、何らかのストレスが原因で行動できていない事態も想定する必要があります。

このような子供の状況をできるだけ早期に感じ取るには、双方のコミュニケーションを増やす事が必要です。

約束通りにできなかった理由に共感できれば、妥協する事があってもいいでしょう。子供の状況の変化で、無理な約束になりつつあればルールの見直しを行います。

ルールは子供に守れる能力がある事が前提です。異常に苦痛を感じていたり、年齢的に難しい約束である場合はもう一度話し合い子供の気持ちに寄り添ってあげましょう。

約束を守らなかったら叱る必要はない

約束が守れなければ、予め設定しておいたリスクが自分に降りかかるだけです。特に叱ったり、注意したりする事がなくてもリスクを感じれば子供は自然と約束の大切さを学んでいきます。

リスクがある上に叱られる二重苦だと、「叱られるのが嫌で、しょうがなく約束を守る」という思考が出来上がってしまう恐れもあります。

子供と一緒に約束の内容を決め、困ったらフォローしてもらえるといった信頼関係があれば、親は冷静に約束の取り決めを守る事だけで十分だと思います。

4.子供に嘘をついて約束を守らせようとするのはNG

「約束を守らないとママいなくなっちゃうからね」「約束守らないと鬼がくるよ」とその場しのぎで制限をかけたり脅したりするのは良くありません。

あらかじめ設定したルールに乗っ取り、約束を守れなかった時はそれ相当にリスクを掛けるようにします。

例えば、お菓子でお腹がいっぱいになってしまって夕飯が食べられないという環境を改善したい場合は、「夕食を口にしなかった」→「次の日のお菓子は食べられない」を関連づけたリスクが必要です。

「夕食を口にしなかった」時のリスクが「夜におばけが来る」というのでは約束を守る利益が見当たりませんし、目に見えた罰を感じ取る事ができません。

また、「ママがいなくなる」「家に入れなくなる」といったリスクは関連性が低いので、約束を守る責任感や目的をしっかり学ぶ事ができません。

約束を守らせようとして曖昧なリスクを感じさせたり、無理に脅したりするのは控えましょう。

約束は子供と一緒に考えよう

約束を守れる子供にする目的は、人と良い関係性を築ける大人になってもらう事です。

責任にはリスクが伴う事や約束の大切さをしっかり学ばないと困るのは子供自身です。将来のためにも約束を守ってリスクを回避する方法を教えなければなりません。

友達とお付き合いする時、仕事をする時に約束を守れる人間になってもらえるように、家でも秩序を守る重要さを身に付けていけるといいですね。

みんなのコメント
  • さん

    ここに書かれているような事は今までもずっとやってきました。
    ですが、先日、公園に不審者がいたので慌てて帰ろうと言ったら、「まだ 遊びたい」とぎゃん泣き。もう少し言う事が聞ける子かと思っていたのに…。あの時の不審者がナイフを振り回さなくて良かった。

  • 無記名さんさん

    これは理想像です。
    現実はそれだけでは有りません。
    あなたの子供はこれで上手くいったのでしょうが、他の実証が無いとダメでしょうね。

  • さん

    子供が癇癪を起している間は何を伝えても耳に入らないのです。
    きれいごとだわ。優しく諭すように言っている間は、まったく約束を守りません。山へ捨てるぞ、と脅してようやくしがみついてくるのです。
    きっと発達障害だろうな。

  • 無記名さんさん

    約束を思い出したところで、今が楽しい現実を我慢して、約束していた楽しくないこと(歯磨きとか)をやるわけがない。約束を想い出すことと、約束を守ることはチガウト思う。

  • Mさん

    発達障害を疑い、検査してみたものの発達障害ではないと診断された息子(小6)がいます。
    約束を守る意識が低い、というか約束した記憶がないと言う事が、しばしば起こる。
    記事の冒頭にある「1つのことに集中してしまうと他のことが見えなくなってしまう」タイプではあるが、本当に全く覚えていない。
    友達と「後で会おう」と言ったことさえ覚えておらず、家に帰って来てしまう。
    約束した相手のママから連絡がきて、「こんな会話したんじゃないの?」って聞いても「へー!そんなこと言ってたんだ!」と他人事のようです。
    こんな子の対処方法は、叱ってはダメだとカウンセリングで言われたけど、どのように接してゆけばいいのか、その時その時で悩むことが多い。

  • うさぎさんさん

    何かをねだられて、どうしても譲れないなら約束を守らせると指切りしても、帰れば忘れてしまいいつもガミガミ言うはめになるのは、本当に疲れてしまう・・・
    よく話に耳を傾けているのに、最近はずる賢さを感じます。

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