赤ちゃんは味が分かっていない?間違いだらけの味覚の変化と発達
離乳食を作る時は、味付けはほとんどせずに素材の味だけで食べさせるのが基本です。どんな離乳食のレシピを見ても味付けは薄く、大人が食べたら少しも美味しく感じられないものばかりでしょう。
しかし、実は赤ちゃんの味覚は大人よりも敏感で、味の情報をキャッチする能力は人生中で赤ちゃん時代が最も発達している状態なのです。
赤ちゃんはお腹の中にいる時から味覚が発達している!?
しかし、こと味覚に関してはお腹の中にいる時から発達していて、味を感じる細胞の数は赤ちゃんの頃は最も多く、成長するにつれて細胞は減少していきます。
薄味のものしか食べられない赤ちゃんを、「味覚が未熟だから薄味なのだ」と考えがちですが、実は味覚が鋭すぎるので、薄味でも十分にたくさんの味を味わうことができるのです。
赤ちゃんの味覚を感じる細胞は人生で最も多い!?
そしてこの細胞は成長していくにつれて減少していきますので、大人になるにつれて味を感じる幅が狭まり、濃い味付けでなければ美味しいと感じられなくなってしまうのです。
但し、そんな美食家な赤ちゃんにも鈍感な部分があります。それは塩味です。赤ちゃんは味覚が鋭く敏感ですが、塩味には鈍感で、塩分の濃い料理でも食べられてしまうのです。
これは羊水がナトリウムと呼ばれる、塩分の成分が多く含まれているためで、お腹の中にいる時から塩分の多い環境で過ごしているので、塩分には慣れてしまっているのです。
塩分の濃い食事に慣れてしまうと赤ちゃんの健康にも、その後の食生活にもよくありませんので、塩味には十分気を付けて味付けしてあげましょう。
赤ちゃんの好きな味は生きるために必要な味
これはたんに赤ちゃんが甘いもの好き、分かりやすい旨味成分が好き、ということではなく、甘味と旨味が生きていくために必要なエネルギーを持っているからなのです。
このように、赤ちゃんが好む味付けというのは、赤ちゃんの体の成長には欠かせないものでもあるのです。
赤ちゃんが好む味付けを中心に、味覚が鋭い時期に積極的に様々な食材の素材の味を味あわせてあげましょう。
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