【体験談】二度の妊娠は共に前置胎盤に…注意点や過ごし方について

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2018/04/17

妊娠初期に前置胎盤だと伝えられた妊婦さん

妊娠をすると、初期の頃から健診のエコーで毎度赤ちゃんの存在や状態を確認するのが楽しみになりますよね。

妊婦自身はつい赤ちゃんにばかり目が行ってしまいますが、医師は全体をしっかり見てくれています。

私は、赤ちゃんが元気そうなのに医師が難しそうな顔をして何度も画面を確認しているのが気になりました。

そこに、「前置胎盤になっていますね。安静を心がけてください。」という医師からの一言。

二度の妊娠、そして二度とも11週頃にはこう言われた私。前置胎盤と言われ気になったので、調べてみたことや改善のために心がけたことを紹介します。

なぜ私が前置胎盤?悩んだが初期にはよくあることのよう

前置胎盤とは、胎盤が低い場所にあり、子宮の出口にかかっていたり完全に覆っている状態のことです。

私の場合は、初期の段階では完全に覆っている状態のようでした。

このまま臨月に近づき分娩を迎えると、100%帝王切開での出産となります。また、胎盤と子宮が癒着しよりハイリスクとなる可能性もあるようです。

また、それまでにも胎盤が剥がれやすい不安定な状態となるため、少しの刺激や出血にも細心の注意を払わなくてはなりません。

一般的には、以下のような場合に前置胎盤になりやすいと言われています。

  • 流産や人工妊娠中絶をしたことがある人
  • 帝王切開の経験がある人
  • 多胎妊娠の経験がある人
  • 高齢出産となる人
  • 子宮に筋腫や、手術経験がある人
  • 喫煙の習慣がある人

私はどれにも当てはまらないのに、二度ともなぜ前置胎盤なのか…とても不安になりました。

しかし、一般的に上のような例はあくまで「可能性の高い原因」であり、実際には原因不明で「受精卵が低い位置で着床したことによるもの」くらいで考えておけばOKのようでした。

「後期になっても胎盤の位置が上がらなければ、帝王切開の計画を立てたりより慎重に見ていく必要がある」とのことでしたが、初期にはよくあることのようです!

「ほとんど中期頃までに自然に上がるから、心配しすぎず安静に過ごしていてね」医師にそう言われ、少しほっとしました。

誰にでも起こり得ることで、むしろ、「もう少しで出て行ってしまうはずだったのに必死でしがみついてくれた、生命力のある我が子」を愛おしくさえ思えました。

妊娠には「たまたま」ということが本当に多いようで、それも含めて運命であり、時に“神秘的”とすら感じます。

ネットで情報を見ているだけでは不安になってしまっていましたが、医師に確認して安心をしたところで、私なりの安静生活が始まります。

「安静」がカギ。一度目は仕事、二度目は育児があったが周囲のサポートで乗り切る!

「たまたま」・「ほとんど治る(実際一度目の妊娠で治るのを体験済み)」と割り切っても、やはりローリスクではない初期のこの状態は、毎日の生活でとても気を遣いました。

一度目の妊娠の際は、フルタイムで仕事をしていました。しかも、職種は保育職です。安静とはかけ離れた仕事でした。

二度目の妊娠時は離職して在宅ワーカーになっていましたが、3歳になる上の子がいるので、送迎や育児でずっと安静はやはり無理な状態でした。

そんな中で、できるだけ日常生活に支障をきたさぬよう、そしてお腹の赤ちゃんも守るために私が決断をしたこと…。

それは、「早期から周囲のサポートを得る」ということでした。

早すぎる段階での妊娠報告に抵抗があったり、責任感が強くて限界を迎えるまで無理をしてしまう方もおられるかもしれません。

もし黙っていて何かあった際、結局一番心配と迷惑をかけることになってしまうと思います。何より無理をすることで、心身共にとてもつらい結果となってしまっては取り返しがつきません。

私はそのように感じ、「できる範囲での最大限の安静」を心がけました。

職場ではデスクワークに変更!激しい動きを控え、休憩時間は横になる

一度目の妊娠の際の勤務先である保育施設では、私は妊娠超初期に上司と同僚に妊娠の事実を伝えることにしました。

職員が少人数の職場で実際多くの迷惑をかけてしまいましたが、早めに伝えたことで、今後の予定等も含め体制を変えてもらったり配慮をしてもらうことができました。

  • 外遊びや激しい動きを要する作業からはできるだけ外してもらう(外にも出るが見守りや補助に徹する)
  • 一日の内の何割かをデスクワーク作業に変えてもらう、分担していた書類作業をすべて私が負う代わりに、座っていられる時間を増やす
  • 休憩時間には休憩室で座布団を並べて横になり、足を高くさせてもらう(NGではないが理由を言っていないとただ行儀が悪い人ですが、伝えたことで休みやすくなりました)
  • 施設外行事引率の担当予定となっていた日には、担当を代わってもらい屋内保育の担当にしてもらう
  • 健診や不調があった日には、特休や有休をもらう(権利としてはありますが、周囲に事前相談しておくことで取らせてもらいやすくなったと思います)

保育施設というちょっと特殊な職場での一例ですが、「周りに相談し積極的に頼る」「そして安静にしながら自分のできることはこれまで以上に力を入れてがんばる」この心がけは大切だと思います。

「どうしたいのか、どうしてほしいのか」ということは、妊婦本人が周りに発信をしていくべきです。

ただ「妊娠しました」・「安静にと言われました」と伝えるだけでは、言われた方も困ってしまうと思います。

安静にできそうな仕事が無かったり、周囲が全く理解を示してくれない場合には、“母子連絡カード”等を医師に書いてもらい提出することも視野に入れてください。

仕事を続けるのであれば、“無理なく”が大前提です。妊娠前と全く同じように動こうとすることは、前置胎盤と言われている時には控えた方が良いでしょう。

育児は夫・保育園の協力で在宅中心に。家庭保育なら外部を頼っていたと思う

二度目の妊娠時には、3歳になる上の子(息子)は保育園に行っていましたが、その園にも妊娠の事実を早めに伝えました。

元々はつわりの症状が早く出ていたため、「先生方に心配をかけてはいけない」と早期に伝えていたのですが、逆にこまめに様子を聞いてくださり、安静指示のことも伝えることにしました。

送迎の時間は決まっていましたが、お腹が張ったり調子が悪かったりした際には多少遅れてもOKとしていただいたきました。

私がつわりや安静で家で横になっていることが多くなっていたため、息子も薄々勘づいたり心配をし始めていました。

息子の気持ちをフォローしてもらうのにも保育園のサポートは大変助かりました。

「自分が不安定な時でも安心して子供を預けられる場所がある」というのはとても心強かったです。

夫も可能な限り早く帰って来てくれ(残業を持ち帰りに変えてくれ)、家事や育児を分担してもらいました。

休日には息子を公園に連れて行ってくれたり、私が安静に努められるようサポートしてくれました。

買い物もこの時ばかりはネットスーパーを利用したり夫に頼んだりと、私は3歳児を育児中の身としては、かなり体力的負担を減らせた思います。

無理をして息子と公園で走ったりすべてをこなすことも考えましたが、赤ちゃんに万が一があった場合、みんなを悲しませてしまうと思いました。

もし息子が保育園ではなく家庭保育だったとしても、この時は頭を下げて遠方の祖父母に頼ったり、費用を捻出してでも、外部の育児サポート機関を頼っていたと思います。

一度目の妊娠の経験や、胎盤早期剥離で生死をさまよった知人を知っているだけに、家事・育児においても今回は慎重に自分を優先させてもらいました。

こうした周囲の協力を得、日中は在宅ワークでパソコン前に座っているか、ベッドやソファで横になっているか、というリスクを減らす生活ができました。

結果二度とも中期には改善!「たかが前置胎盤」と侮らず大事を取って良かった

私の場合は、結果的に中期の健診では胎盤の位置が上がり、前置胎盤のまま出産を迎えるリスクを回避することができました。

すべてが安静を心がけたからかは分からないし、動き回っていても自然に胎盤が戻ることもあるので、私は用心しすぎていたのかもしれません。

しかし、それで良かったと思っています!もし前置胎盤を忠告されている状態で気にしないふりをしていたら…それで万が一のことがあったら…。悔やんでも悔やみきれません。

どんなに経過が良い妊婦さんでも、リスクゼロの妊娠・出産はありません。少しでも“異常”という指摘を受けた際には、この時ばかりは大事を取る生活を心がけても良いと思います。

そして周囲への感謝や、そのなかで自分ができることを模索する気持ちを忘れずに…!

仕事があったり上の子がいる状態では特に安静は難しいですが、医師や周囲とよく話し合って、ママと赤ちゃんに負担の少ない生活を心がけてみてくださいね。

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