チャイルドシートの種類。子供の体格や生活習慣に合った物を確認!
車での移動が多いご家庭では、赤ちゃんが生まれるとチャイルドシートが必ず必要になります。
しかし実は、チャイルドシートは車だけでなく、自転車での移動の際にも必要です。
チャイルドシートにはたくさんの種類がありますが、それぞれどのような機能があり、どのように分けられているのでしょうか。
チャイルドシートの種類について紹介します。
この記事の目次
【対象年齢別】3つのタイプに分けられる
チャイルドシートは、使用するお子さんの対象年齢によって、乳児用、幼児用、学童用の3種類に分けられます。
▼チャイルドシートの使用年齢についてはコチラも参考にしてみて!
「乳児用」にはイス型とベッド型がある
- 体重:13kg未満
- 身長:70cm以下
- 年齢:新生児~1歳ぐらい
生まれたばかりの赤ちゃんを車に乗せるときは、まだ首が据わっていないことを考慮し、乳児用のチャイルドシートを選ばなくてはなりません。
乳児用のものには、45度に傾いたイス型で進行方向に対して後ろ向きに寝かせるものと、横向きに赤ちゃんを寝かせて使用するものの2種類があります。
「幼児用」には、シートベルトを使うものと使わないものがある
- 体重:9~18kg
- 身長:65~100cm
- 年齢:1歳~4歳くらい
赤ちゃんの首が据わったら使用できるようになります。
自分自身で座ることができるようになったときが使用を開始できる目安です。前向きに座らせて使用します。
固定方式には2点式と3点式がありますが、3点式のものの方がより安全だと言われています。
一般的なチャイルドシートは、自動車のシートベルトを使って固定しますが、現在は車のシートベルトを使わないタイプのものも販売されています。
このシートベルトを使わずに座席に直接装着する「ISO-FIXチャイルドシート」は、設置が非常に簡単であるというメリットがあります。
折角チャイルドシートを使用していても、設置の仕方を間違えているケースが多いようですが、このタイプであれば設置ミスを防ぐことができるでしょう。
「学童用(ジュニアシート)」はシートベルトの使用を補助するもの
- 体重:15~36kg
- 身長:135cm以下
- 年齢:4~10歳くらい
学童用のチャイルドシートは、大人用のシートベルトを使用するために補助をする目的で使用します。
シートベルトは身長140cm以上の人の使用を想定しているので、それ以下の子供がシートベルトを使用すると、事故の際に首や内臓を圧迫してしまう可能性があります。
チャイルドシートの使用が義務でなくなる6歳以上になっても、安全のためにシートベルトを問題なく使用できる身長になるまではチャイルドシートを使用しましょう。
「兼用タイプ」を選ぶと長く使用できる
チャイルドシートを子供の成長に合わせて買い替えるのが負担になる場合は、はじめから幅広い年齢で使用できるものを選んでおくと経済的です。
兼用タイプのチャイルドシートは以下のようにわけられています。
- 新生児・乳幼児兼用チャイルドシート(0歳~4歳前後)
- 幼児・学童兼用チャイルドシート(1歳~10歳前後)
- 新生児・幼児・学童兼用チャイルドシート(新生児~7歳前後)
【設置の仕方別】車にセットする向きや形でも分けられる
次に、チャイルドシートの設置の仕方別に紹介します。
「横向きタイプ」は赤ちゃんが呼吸しやすい
ベッド型のチャイルドシートは、車の進行方向に対して横向きに設置します。
赤ちゃんを平らなベッドに寝かせるようになるので、喉が圧迫されず呼吸がしやすいというメリットがあります。
しかし横向きタイプは、万が一、車が正面衝突を起こしたときに、事故の衝撃が赤ちゃんの体の側面で受け止めることになり、ダメージが大きくなる可能性があります。
「進行方向と逆向き(後ろ向き)タイプ」は正面衝突事故のときに比較的安全
もしも赤ちゃんが乗っている車が正面衝突を起こしたときには、後ろ向きに使用するタイプではチャイルドシートの背面部がまず前席のシートにぶつかります。
そしてその衝撃は、赤ちゃんの背中全体で受け止められるので比較的安全だと考えられています。
そのため、車が正面衝突を起こした場合では、一般的にベッド型に比べて後ろ向きに座らせるタイプの方が安全であると言われています。
しかし自動車事故は正面衝突ばかりではないので、どちらの方が安全かは一概には言い切れません。
「椅子型タイプ」は省スペース
イス型のチャイルドシートは、赤ちゃんの上体を折り曲げるような体勢になるので、呼吸がしにくくなる場合があり、苦しそうな体勢に不安になるというデメリットがあります。
また横向きのものに比べると、イス型のものの方が省スペースとなるので、後部座席を広く使用できます。
きょうだいがいる場合や荷物が多い場合は、イス型の方が便利だと感じる方もいるでしょう。
「回転式タイプ」は乗り降りさせやすい
チャイルドシートの中には、360度回転することで、お子さんを乗せたり降ろしたりしやすいタイプのものもあります。
しかし回転式のものは、チャイルドシートそのものが非常に重く、頻繁に車から取り外す方には不向きかもしれません。
「ベビーカー連動型」は眠ている赤ちゃんを起こさない
乳児用のチャイルドシートに備わっている場合がある機能です。
車が目的地に到着したあと、シートから赤ちゃんを降ろさずにそのまま専用のベビーカーに取り付けられるものです。
チャイルドシートの土台のみが、そのまま車に残っている状態になります。
眠っている赤ちゃんを起こさずにベビーカーに乗せられるのが最大のメリットです。
しかし、対応年齢が狭いことやベビーカーが重くなること、対応しているベビーカーの種類が少ないというデメリットもあります。
【プラス機能付き】日よけ付きやヘッドレスト調整ができるタイプも!
チャイルドシートの中には、ベビーカーのように日よけが付いているものもあります。
赤ちゃんを強い陽射しから守ったり、眠りを妨げないようにするための機能です。車の窓にサンシェードを取り付けることで代用も可能です。
また、子供の成長に合わせてヘッドレストの高さを調整できるものもあります。
事故の際、ヘッドレストの高さが適切でないと思わぬ怪我を負ってしまうのは大人も同じです。
ヘッドレストの高さが調整できるタイプの場合は、子供の成長に合わせて適切な高さにしてあげてください。
自転車にもチャイルドシートが必要。様々な機能について
チャイルドシートは自転車に子供を乗せるときも必要になります。自転車用のチャイルドシートは、設置場所によって大きく2つに分けられます。
- 前に設置するタイプ
- 後ろに設置するタイプ
きょうだいがいる場合は前後両方に設置している場合もありますね。
子供がまだ幼い(1歳前後)の場合は、ママが子供をしっかり視界に入れておくことができる前タイプが安心です。
子供が少し大きくなると、後ろタイプの方がハンドルが重くならずに安全です。
目安としては、2歳を過ぎたら後ろに乗せるようにしましょう。
自転車用のチャイルドシートを選ぶ際は、「SGマーク」が与えられているものを購入するようにすると安心です。
SGマークとは、「消費生活用製品安全法」に基づき製品の安全が保障されていることを示すマークです。
また自転車用のチャイルドシートは、雨に備えてレインカバーを装着しやすいものを選んでおくと良いでしょう。
さらに背もたれ部分が調整できるタイプを選んでおくと、途中で子供が寝てしまっても、頭がグラグラするのを防ぐことができます。
自転車用のチャイルドシートにも、様々な機能が備わっているものがあります。
- 衝撃吸収に優れているもの
- クッションを取り外して洗濯できるもの
- 通気性に優れているもの
- 子供がいないときに荷物を乗せやすいように設計されているもの
設置する際の注意点
既に持っている自転車にチャイルドシートを設置する場合は以下のことに注意してください。
- 22インチ以下の自転車にはチャイルドシートを設置できない
- 荷台には重量制限がある
- BAAマークを与えられた自転車が望ましい
その他、荷台が劣化していないかも必ず確認しなければなりませんし、安全に使用するためには、設置はできるだけプロにお願いする方がいいでしょう。
自分にとって必要な機能を見極めることが大切
チャイルドシートには非常に様々な種類、機能を備えたものが販売されています。便利な反面、デメリットとなる面がある場合もあります。
自分にとって本当に必要な機能は何かを考えて、購入する参考にしてください。
▼チャイルドシートの選び方についてはコチラも参考にしてみて!
▼チャイルドシートから抜け出さないための対策についてはコチラも参考にしてみて!
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