ファミリーサポートの利用方法は?ファミサポの仕組みを紹介!
「子どもを習い事へ送っていけない」「病院へ行きたいからその間子どもを預かって欲しい」誰かに子どもを見ていて欲しいけれど、頼れる人がいないママも多いはず。
ファミサポは自治体が運営する子育て支援の制度で、ママに代わって地域の人が子どもの面倒を見てくれる仕組みです。
料金はどれくらいなの?どんなことをお願いできるの?というファミリーサポートの利用方法をご紹介します。
良い点に加え、資格のない人に子どもを預ける不安といったファミサポのメリット・デメリットについても解説します。
この記事の目次
ファミリーサポートはどういう仕組み?
ファミリーサポートとは、地域間で子育ての援助を受けたい人と援助したい人が会員となって助け合う仕組みです。
自治体が直接運営しているところもあれば、民間へ業務委託しているところもあります。
ファミリーサポート会員には主に3種類あります。
- 子どもを預かって欲しい「依頼会員」
- 子どもを預かってくれる「提供会員」
- 子どもを預けることもあれば、預かることもできる「両方会員」
- 依頼会員
-
お住まいもしくはお勤めの市区町村のファミリーサポートで登録をして、利用することができます。
- 提供会員
-
お住まいの市区町村のファミサポで登録・研修を受ける必要があります。年齢は20歳以上としているセンターが多数ですが、特に資格の有無などの条件は求められません。
お願いしたい人が多いけれど、受け皿が少ない状況のようです…。
ファミリーサポートを利用する方法
ファミサポで預かって貰えるこどもの年齢は、生後3か月から小学校6年生位までのところが多いです。
地域によっては、高校3年生まで利用できるところもありまし、障害を持つお子さんや病児・病後児のサポートをしているセンターもあります。
障害を持つ子どものサポート
平成28年度の調査によると、84.2%と多くのセンターが下記のような障害を持つ子どものサポートを実施しています。
- 自閉スペクトラム/自閉症スペクトラム障害
- 注意欠陥・多動性症/注意欠陥多動性障害(ADHD)
- 知的発達症/知的発達障害
- ダウン症候群
学校や福祉施設への送迎、病院への付き添いなど、預かりよりも送迎をお願いしているケースが多いです。
病児・病後児の預かり
7割近くのセンターで病児・病後児の預かりを実施しています。
- 預ける条件例
-
- 病院での診断が済んでいること
- 熱が38℃以下である
利用前には登録や面談が必要
子どもを預けたいと思っても、すぐに利用できるわけではありません。
- 1.まずは登録が必要
-
利用登録には、身分証や認印、登録証を作るための顔写真などが必要となります。登録するだけならば、登録料はかからない自治体がほどんどです。
登録の説明会は、個別に行うセンターもあれば、日時が決まっていて一斉に行うセンターもあります。お住まいのファミリーサポートセンターに確認してみて下さい。
- 2.登録・研修が済むと、会員のマッチングを行う
-
依頼会員と提供会員が面談をして、お互いの人柄や援助内容について打合せします。マッチングが合えば、援助して欲しい日時を依頼会員は提供会員に連絡します。
お願いできる内容や、1時間あたりの料金
ファミサポにお願いできるのは、主に子どもの預かりと送迎になります。
【預かってもらえる例】
- 学校の放課後や学童保育が終わった後
- 学校の夏休みなどの長期休暇
- 買い物やリフレッシュをしたいとき
- ママが病気や冠婚葬祭などの緊急時
【送迎例】
- 保育園・幼稚園などへの送り迎え
- 習い事や学童保育への送迎
【預かってもらう場所】
- 基本的には提供会員の自宅
- 子育て支援センター・児童館・公園などがOKのケースもあり。
上記の他に、家事援助をお願いできるファミサポもあります。サービス内容は、出産前後の、料理・洗濯・買い物・掃除などです。妊娠中のつらい時にサポートしてもらえると、助かりますね。
料金は自治体によって異なりますが、平日の昼間であれば1時間当たり大体500円から700円の場合が多いです。
早朝や夜間となると、割増しになりますが、ベビーシッターなどに頼むよりも安価に利用できますね。車での送迎をお願いした場合は、ガソリン代などの実費をプラスして支払います。
料金は、センターを介さずにお願いした会員が、お願いされた会員に直接支払う仕組みです。
ファミリーサポートに子どもを預けた場合のメリット・デメリット
ファミリーサポートのメリット・デメリットについては、以下のような意見があります。
- メリット
-
- ベビーシッターに頼む場合などに比べて料金が安い。
- 援助会員が子育て世帯であれば、子どもたちが仲良くなれる。
- 一時保育とは違って、子供の送迎をお願いできる。
- 託児所等とは異なり、基本的に自分の子供一人だけを預かってみてもらえる。
- 近隣の援助会員にお願いするので、地域の事情や地理などを説明しなくても分かっている。
- デメリット
-
- 子どもを預けたいと思っても、すぐに預けられない。登録・研修・顔合わせなどに時間がかかる。
- 地域ぐるみのサービスのため、保育に密接な人間関係を求めない人には不向き。
- 資格の無い人も登録できるので、保育の質にバラつきがあり事故等が起こらないか心配。
- 会員同士の相互援助活動なので、基本的にもめごとは当事者間で解決しなければならない。
特に、事故やトラブルについては心配になりますよね。ファミリーサポートで起こっている事故は、転倒や自転車でのケガが多いです。協力会員が目を離した事で発生した事故も報告されています。
万一の事故に備えて、ファミリーサポート補償保険に加入しています。センターが加入している保険なので、利用者に保険料の負担はありません。
ただ、トラブルなど起こらないに越したことはないので対策は立てておきましょう。
- 子どもの性格や気を付けて欲しい事などについて、会員同士でしっかりと事前打合せをしておく必要あり
- 事前の面談で提供会員に少しでも不安を感じた場合は、預けるのを見合わせる
子育て中の選択肢の一つとして賢く利用しましょう
ファミリーサポートは、会員同士の相性が合うかどうかで満足度が変わってきます。自分に合う支援者にお願い出来れば、非常に便利な制度です。
ただし、ファミリーサポートはあくまでも有償のボランティアです。仕事ではないので、提供会員の都合がつかない場合には急に断られることもあります。
MARCH(マーチ)では、妊娠や子育ての先輩たちが、ためになる情報を毎日配信しています!新米ママ&パパはぜひご覧ください♪
まだデータがありません。