旦那様が喫煙者…タバコの害から赤ちゃんやママを守るための禁煙対策
健康な赤ちゃんを望む女性にとって、タバコの煙は避けたいものです。「私はタバコを吸わないから大丈夫」と思っている方、旦那様は愛煙家ではないですか?
タバコは不妊の原因になり、胎児の発達不全にもつながります。ご自身が吸っていなくても、副流煙に沢山の有害物質が含まれるため、旦那様が喫煙者の場合は注意が必要です。
まずは、男性の喫煙が及ぼす妊娠への害について知り、夫婦で禁煙に向けて取り組んでみませんか?
旦那様が喫煙者の場合の対策は?ベストは即禁煙!
タバコは身体に有害なだけで、メリットは一つもありません。
自分の健康のためにも、家族の健康を守るためにも、ご主人がタバコを吸われる方は、タバコを辞める気持ちを固めて禁煙を実行してもらいましょう。
また、旦那様に対し、「何でタバコをやめてくれないの?」と感情的に怒ってしまってはいけません。落ち着いて話し合い、禁煙が成功できるようにルールを決めてみてはいかがでしょうか。
ここでは、禁煙の取り組み方や、段階的に本数を減らす場合の喫煙ルールについて考えてみました。
禁煙は段階を踏んでもいいの?すぱっと辞めるべき?
ネットで禁煙方法を検索すると、様々な方法が見つかります。それらを大きく分けると、次の2通りに分類することができます。
- 吸わないと決めたら、翌日から1本も吸わない
- 段階的に本数を減らし、数日~数週間で禁煙する
では、どちらの方がよいのでしょうか。イギリスで行われた研究によると、徐々に煙草をやめた人よりも、スパッとやめた人方が禁煙を継続しやすいことがわかったとファイザーが伝えています。
喫煙者にとって、煙草をやめる日を決め、その日から一本も吸わない!と決意することはとっても難しいことです。
でも、その大変さを知っているからこそ、喫煙を再開することに抵抗を感じるのかもしれません。
少しずつ本数を減らして辞める方法なら、徐々に体内に入れるニコチンの量を減らしていけるので、やめたときのニコチン切れの症状が比較的小さくなります。
しかし、1日の本数を減らすことで、1本1本への執着心が大きくなり、「本数を減らせたのだから、いつかは辞められる」という根拠のない自信を持ってしまうことがあります。
その結果、なかなかやめられなかったり、1回辞めてもすぐに吸ってしまって禁煙に失敗したり・・・という状況になりやすくなります。
禁煙は、「ニコチン依存症」と「煙草を吸いたいという欲求」との戦いになります。特に、ニコチン切れの症状は半年もすれば治まると言われていますが、欲求を我慢することの方が大変なのだそうです。
もし、ご主人が禁煙を志してくださったなら、ぜひ家族で協力して達成させましょう!一人で戦うよりも、みんなで戦う方が心強いものです。
禁煙のポイント・・・「1本だけ」の安易な気持ちが禁煙を失敗に導く
スパッと煙草をやめるにしろ、段階的に本数を減らして禁煙をするにしろ、禁煙をするためにはいくつかのポイントがあります。
「明日から煙草を吸わない」と決めたら、絶対に煙草を手にしないこと。そのためには、煙草が吸いたくなるような行動をとらないことが大切です。
- 禁煙を継続させるためのポイント
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- 禁煙後1週間ほど現れる禁断症状を乗り越える
- 喫煙と結び付いていた生活スタイルを見直す
- ライターや灰皿は処分する
- パチンコ店や居酒屋など、煙草を吸いたくなるきっかけとなるお店は控える
- 吸いたくなったときには「深呼吸」「水を飲む」「体操する」など代わりの行動で気分転換
「食後に一服」「コーヒーを飲みながら一服」など、〇〇をしたら煙草というように結び付いてしまっている生活スタイルも見直すことが重要です。
たとえば、食後はゆっくりせずにすぐに歯磨きをする、コーヒーを控えて野菜ジュースにしてみる、など煙草を吸いたくなるモードにしない生活をつくりましょう。
特に、お酒の席は要注意。もらい煙草を受けやすく、「1本だけ・・・」という甘い気持ちになりやすいもの。飲み会に参加するときには慎重になりましょう。
また、自分で禁煙するのに不安がある方は、禁煙外来にかかるのも一つの手段です。禁煙外来は高いというイメージがあるかもしれませんが、今後の煙草代と比べるとそうでもありません。
たとえば一日に1箱吸っている場合の煙草代と、2~3ヶ月の禁煙外来の料金を比較すると、禁煙外来の方が1万円~1万5千円ほど安くなるそうです。
禁煙治療は12週間で5回通院するのが基本的です。途中で通院をやめてしまうと禁煙成功率が下がるので、最後まできちんと通院することが重要です。
禁煙できないなら喫煙ルールを!受動喫煙の害を減らすためのルールの例
ヘビースモーカーの人の中には、「どうしても急には禁煙できない」「段階を追って本数を減らしていきたい」と考える人もいることでしょう。
タバコの本数をゼロにするまでの間は、家庭内での受動喫煙を減らすために、「喫煙ルール」を決めるようにしましょう。
- 禁煙までの喫煙ルールの例
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- たばこは室内で吸わない
- 車の中でも禁煙
- 喫煙後のうがいと手洗いを徹底する
- 喫煙後すぐは赤ちゃんを触らない
- タバコやライター・灰皿を子供の手の届くところに置かない
タバコを吸った後は、口の中や手指、服にも有害物質が付着して残ってしまいます。喫煙後の手洗い・うがいを徹底してもらいましょう。
また、誤飲事故を防ぐためのルールも必要です。テーブルや枕元にタバコやライターを置く習慣のある方は、意識して煙草の置き場所に気をつけるようにしましょう。
空気清浄機は、タバコの臭い対策には効果を発揮しますが、煙草の有害物質を100%取り除ける能力があるものは、ほとんどありません。
タバコを吸った部屋に入るときには、対面する2箇所の窓を開けて、自然換気を十分に行うことで、副流煙の吸い込みを減らすことができます。
低タール・低ニコチンのたばこもありますが、葉の中身は通常のものと変わらず、フィルターの穴の数が多くなっているだけなので、副流煙の有害物質の量は変わりません。
喫煙ルールを作る前に・・・まずは禁煙の約束を優先して!
しかし、先述したとおり、本来は「ベランダや別室での喫煙」や「換気扇の下での喫煙」では家族への受動喫煙をゼロにはできない、ということをきちんと認識してもらいましょう。
喫煙のルールを決める前に、まずは禁煙を約束してもらうことが大切です。先に喫煙ルールを決めてしまうと、禁煙をお願いするきっかけを失うことになります。
禁煙までの猶予期間として、「段々本数を減らす」「子供への害を最小限に減らす」ことを前提にルールを細かく決めましょう。
旦那様が、「こんなに面倒なら吸わなくてもいいかも」「子供に触れないから煙草は我慢しよう」と思ってくれたら、ラッキーです。
子供ができたときが禁煙のチャンスです!言いにくいからといってルールを決めずに流されてしまうと、禁煙をお願いするチャンスはなかなか巡ってきません。
旦那様に「煙草をやめてほしいな」と思っているママは、一度ご主人としっかりお話しをしてみてくださいね。
こちらの記事に具体的なお願いの仕方などが載っていますので、参考にしてみてくださいね。
▼夫へ禁煙をしてもらうためのアプローチ法についてはコチラも参考にしてみて!
禁煙は「親」になることへの自覚
女性は妊娠すると、自らの体内に新しい命が宿るため、早い段階で「母」になる自覚が芽生えます。身体に変化が起きるので、健康への意識も高まります。
そのため、喫煙している女性でも、赤ちゃんができたことをきっかけに禁煙しようと思える人が多いです。
しかし、男性は奥さんが妊娠したとしても、自分が「父親になる」という自覚はなかなか持てないもの。
喫煙を続けている男性は、タバコを害だと思っていない人が多いように感じます。なかには、「タバコを吸って死ぬなら本望だ」と言う人もいます。
喫煙は精子にも影響を及ぼし、男性不妊のリスクを高めます。元気な赤ちゃんを授かるためにも、パパとママの禁煙はとっても大切なことなのです。
タバコの害について女性が感じている不安を夫婦でよく話しあい、喫煙の害を旦那様にもきちんと知ってもらうことが重要なのではないでしょうか。
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