赤ちゃんの血液型が気になる!いつ頃決まるの?調べる時期や方法
赤ちゃんが生まれると「パパ・ママどちらに似ているかな、どちらの血を引いているのかな?」ということが気になったり話題に上がったりしますよね。
赤ちゃんの血液型も、気になるその一つの要素ではあります。しかし、「新生児の頃に血液型を調べた」という話はあまり聞かないように思いませんか?
それはなぜなのか、また血液型はどのように決まるのかや検査の方法等、赤ちゃんの血液型についてさまざまな角度から紹介します。
この記事の目次
赤ちゃんの血液型は両親が持つ血液型の組合せで決まる!
まず、赤ちゃんの血液型は両輪の持つ遺伝子が組み合わせによって決まります。
パパ・ママそれぞれ血液型が同じ場合、違う場合があります。
「A型」の中にも「AA型」と「AO型」があったり、「O型遺伝子は他の血液型に比べて劣性遺伝子である」といった細かい特徴もあるため、「A型同士の夫婦からO型の子供が生まれる」といったケースもあるのです。
O型の方は必ず両親共「OO型」となるため、子どもは100%O型になります。
ママ/パパ | A(AorAO) | B(B or BO) | O | AB |
---|---|---|---|---|
A(A or AO) | A か O | 全て(A・B・O・AB) | A か O | A か B か AB |
B(B or BO) | 全て(A・B・O・AB) | B か O | B か O | A か B か AB |
O | A か O | B か O | O のみ | A か B |
AB | A か B か AB | A か B か AB | A か B | A か B か AB |
このように、血液型の法則に従ってみていくことで、ある程度我が子の血液型を予測することは可能になります。
きょうだいで血液型が違うことも!双子は一卵性では同じ
このように、O型同士の夫婦以外では、赤ちゃんの血液型は一定割合ずつさまざまなパターンがあることになります。
よって、同じ両親から生まれたきょうだいでも血液型が違う場合もあるのですね!
また、双子の場合は、一卵性か二卵性かによってその可能性は変わります。
一卵性の双子の場合は、元の細胞が同じ(それが分裂した)であるため、血液型は同じとなります。
一方、二卵性の双子の場合は元々の細胞が別(同じタイミングで二つの命ができた)ということになるため、違う血液型となる場合も多いのです。
「つわりが軽いと母子で血液型は同じ?」は医学的根拠のない噂
また、「ママと赤ちゃんの血液型が同じだとつわりが軽い」という話を聞いたことがある方も多いかもしれません。
専門家監修の記事を調べてみると、これについて医学的根拠はないようです。
実際、筆者の周りのママたちという狭い世界だけで見ても、「同じでもつわりに苦しんだ方」・「違う型でもつわりがほぼなかった方」いろいろなママがいます。
ただ、母子で血液型が違う場合には“血液型不適合妊娠”となるケースもあり、重症ではないものの赤ちゃんに貧血・黄疸等の症状が出る場合はあるようです。
このようなケースが心配であれば受診時に医師に確認をするのが一番ですが、「母子の血液型とママの妊娠中の症状(つわり)の強さの関係」は、噂のようですね!
血液型は新生児期にはわからない!正確な診断は4歳頃まで待って
赤ちゃんが生まれると、すぐに先天性異常の検査等さまざまな検査を行うことから、「この子の血液型は何でしたか?」と聞かれる方は多いようです。
正確な血液型を知るためには、赤血球側のA抗原・B抗原が強くなり、さらに血漿内の抗A抗原・抗B抗原が体内でできあがっていく必要があります。
この過程に、およそ2~4年かかるのです。
よって、赤ちゃんの血液型が検査でわかるのは、一般的には4歳頃となるのです。
よって、赤ちゃんが生まれて気になるところではありますが、正確な情報を得るためにも血液型検査は4歳以降に受けるのがおすすめです!
それまでは予想をしながら楽しんでみてくださいね。
子供の血液型の検査方法と費用!採血でわかるが検査は保険適応外
子供の血液型を検査する方法は、大人と同じ「AB型血液型検査」という方法で行われます。
一般的には腕や手の甲から採血をし、赤血球側のA抗原・B抗原、血漿側の抗A抗体・抗B抗体の有無を測定して、それぞれの結果によってA・B・O・AB型のどれであるかが診断されます。
現在では、子供の血液型を調べるための検査は保険適応外の検査となるため、全額自己負担です。
費用は数百円~3000円程度の医療機関が多いようですが、場所によって金額に差があります。
方法としては、アレルギー検査のための採血で一緒に血液型検査を調べることも可能です。
血液型の検査は必須?事故等万が一の場合は心配不要、調べない人も多い
我が子の血液型を早く知りたいという方は、話題や占いといった話のタネとしたいだけでなく、「万が一大量出血(事故等)で輸血が必要になった場合のために…」と考えられている場合も多いでしょう。
しかし、万が一のために焦って検査をする必要はありません。逆に検査をしていたとしても、輸血が必要な事態となった際には、その時に医療機関で必ず再検査が行われるのです。
海外では子供の血液型検査をしない・知らされないということも多いようです。日本でも、小学生や中学生になっても「自分の血液型を知らない、調べたことがない」という子供は増えているようです。
知らなかったから、といって特に日常生活や医療行為を受ける上でデメリットはありません。
「万が一のために…」と焦らず、いつ調べるのかや、検査の必要性の有無をよく考えてみてくださいね。
血液型以外からも血のつながりは実感できる!赤ちゃんの成長を楽しもう
我が子がパパ・ママどちら似なのかを血液型で決めたり、血液型の迷信や占いを過度に信じてしまう方もいますが、子供とのつながりや性格が決まる要素はもちろんそれだけではありません。
血液型は、調べるのであれば大きくなって必要と感じた時でOKなのです。
顔や行動、性格等、我が子をよく見ながら「ここはパパ似かな?」・「だんだんママに似てきたね」と、赤ちゃんの成長そのものを楽しんでみてくださいね。