鳥取県の安産2大神社と、お参りしておきたい安産オススメ神社7

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2015/04/30

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鳥取県には、安産の女神を祀る倭文神社や壹宮神社をはじめ、多くのオススメ神社があります。安定期に入ったら、お産の無事をお祈りに行きましょう。

一ノ宮倭文神社

女子力アップの神社

倭文神社は、湯梨浜町にある神社です。倭文神社と書いて「しとりじんじゃ」もしくは「しずりじんじゃ」と読みます。

湯梨浜町(ゆりはまちょう)は日本海沿いの街で、羽合温泉が有名です。羽合温泉は「はわい」と読むため、日本のハワイとして知られるようになりました。

周囲にはやはり人気のある東郷温泉や、東郷湖などの観光地もあります。二十世紀梨の産地でもあり、地名の「湯梨浜」は温泉と二十世紀梨、日本海の砂浜から名付けられたそうです。

倭文神社は伯耆国一宮です。そこで、一ノ宮倭文神社と呼ばれることもあります。創建年数は不明ですが、平安時代後期にはすでに伯耆国の一之宮として信仰されていました。

平安初期に編まれた医学書に、倭文の地に祀られているシタテルヒメの記載があり、9世紀初頭には創建されていたことがわかります。

倭文神社の「倭文」とは、その昔機織りなどを生業としていた倭文氏から名付けられていると考えられています。

倭文神社は、倭文氏の氏神として成立したのでしょう。主祭神は、倭文氏の神であるタケハヅチノミコトです。

タケハヅチノミコトは、倭文神とも呼ばれています。天の岩戸伝説に登場する、綾を織った神様です。この時織った綾織物が、「シトリ」という布だったそうですよ。

倭文神を祀る倭文氏の神社ですが、祭神は一柱ではなく、他の神様も祀られています。特に有名なのが、シタテルヒメという女神です。

シタテルヒメはオオクニヌシの娘で、アメノワカヒコと結婚したと言われています。非常に美しい、才色兼備の女性だったと言われています。

シタテルヒメは出雲からこの地に船で渡ったという伝承が残っています。周囲には女神が化粧を直したと伝えられる「化粧水」などの遺物がいまでものこされています。

境内には経塚と呼ばれる塚があり、ここは古くシタテルヒメのお墓だと考えられていました。実際は経塚で、ここから多くの国宝が出土しています。

才色兼備のシタテルヒメを祀る神社ということで、倭文神社は女性に幸運をもたらす女性の守り神として信仰されてきました。

シタテルヒメは安産に力を尽くしたとされているため、特に安産にご利益があると考えられています。鳥取で安産祈願と言えばここ、という、非常に人気の高い神社です。

伯耆国一之宮として大変格式の高い神社でもあります。戦国時代には一時荒廃したこともありましたが、尼子氏によって再建されました。

また江戸時代には鳥取藩主の祈願所となって、あつく信仰されました。安産祈願所として、現代でも多くの人々が参詣に訪れます。

倭文神社の安産祈願

倭文神社では、午前9時半から午後4時まで祈祷を受け付けています。安産祈願を受ける場合は、事前に問い合わせをしていくとよいでしょう。

安産祈願の祈祷料は5千円からです。また手持ちの腹帯を持参すれば、お祓いを受けることができます。

遠方に住んでいる場合や、体調が悪く妊婦さんが参詣できない場合は、代参や郵送祈祷にも対応しています。

倭文神社には安産岩という霊岩が祭られています。その昔、出産のたびに難産に苦しんだ女性がいました。

その女性が「次こそ安産を」と願掛けをしたところ、満願の日にシタテルヒメが夢枕に立ちました。

不思議に思いながらも願掛けのため、その日も倭文神社に参詣しました。すると産気づき、安産岩のところで簡単にお産が済んでしまったと言います。

それから、この霊岩が「安産岩」と呼ばれるようになりました。安産祈願に訪れた際は、安産岩もお詣りすると良いですね。

一ノ宮倭文神社
サイト(iタウンページ):
http://nttbj.itp.ne.jp/0858321985/index.html
所在地:東伯郡湯梨浜町大字宮内754
電話番号:0858-32-1985
Google map:https://goo.gl/maps/2EoGe

壹宮神社

安産の女神を祀る神社

壹宮神社は、大山町にある神社です。由緒ある神社として知られ、特に安産祈願にご利益があるとされています。

壹宮神社は「いちのみやじんじゃ」と読みます。一宮神社・壱宮神社と書くこともあります。この神社の祭神は、アメノオシホミミノミコトという神様です。

アメノオシホミミノミコトとは、アマテラスオオミカミの子どもで、ニニギノミコトの父にあたる神様です。

ニニギノミコトは天孫降臨で知られる、現在の皇室の祖とされている神様です。もとは、父であるアメノオシホミミノミコトが日本の国に降臨する予定でした。

しかしその準備中にニニギが生まれたため、ニニギノミコトが降臨することになったとされています。

壹宮神社にはアメノオシホミミノミコトと、その妻であるアキツシヒメノミコトが祀られています。夫婦神は、国土開発や農業・機織りの守り神です。

また、もう一柱の祭神が、シタテルヒメです。倭文神社にも祀られている女神で、この神社も安産祈願のお社として大変人気があります。

また、壹宮神社はシタテルヒメが夫のアメノワカヒコとともに暮らした場所という伝承も残されています。夫婦和合にもご利益がありそうですね。

壹宮神社が建っている場所のすぐ近くには、孝霊山という山があります。ここは縄文時代から聖地として信仰の対象になっていました。

伯耆大山と背比べをしたとも言われています。伯耆国の歴史とともに歩んできたパワースポットです。

壹宮神社の中には、孝霊山の遥拝所となっているすくね塚があります。ここからは古鏡が出土しており、神社が古くから聖地だったことがうかがえます。

また、伯耆地方、大山付近には境界の守り神である「さいのかみさん」を祀る風習があります。壹宮神社のなかにもさいのかみさんが祀られています。

安産祈願所として人気がある壹宮神社の境内には、「産石」という霊岩が祭られています。この岩に座ると安産になると言われているんですよ。

また、赤ちゃんを抱いた若竹の像も安置されています。安産祈願に訪れた際は、境内の安産スポットも参詣しましょう。

壹宮神社の安産祈願

壹宮神社で安産祈願を受ける際は、電話で予約をしてからお出かけください。基本的に毎日受け付けていますが、出張祈祷などで神職さんが留守の場合もあります。

また祭礼や行事などが行われている日は、祈祷の受付時間も変動します。予約をしていけば、待ち時間も短縮できます。

安産祈願に訪れる際は、手持ちの腹帯を持参すれば一緒に祈祷をしてもらえます。さらしの岩田帯だけでなく、ガードルタイプや腹巻タイプでも大丈夫です。

また、手持ちの風呂敷を持参しましょう。腹帯を持参する場合は、風呂敷に包んで持って行きましょう。授与品を包んでお返ししてもらえます。

壱宮神社
公式サイト:http://www.chukai.ne.jp/~nksat1996/
所在地:西伯郡大山町上万1124
電話番号:0859-53-4060
Google map:https://goo.gl/maps/qEsNI

大神山神社

わらぢ守りの大神山神社

大神山神社は、米子市にある神社です。大神山神社の「大神山」とは、伯耆大山を指しています。伯耆大山はその昔、「大神岳」と呼ばれていました。

伯耆大山は西国を代表する霊峰です。平安時代には修験道の修行場として多くの人々から信仰されていました。

大神山神社には本社と奥宮があり、奥宮は伯耆大山の中腹に位置しており、山頂の遥拝所でした。

その昔は神仏習合のお社で、智明権現と呼ばれていました。大神山神社は伯耆国二宮とされ、古くから信仰されてきたのです。

後醍醐天皇が鎌倉幕府打倒のための祈願を行ったという伝承も残っています。古くは奥宮が本殿でしたが、冬季には閉ざされてしまいます。

そこで、冬季に祭祀を行う場所として本社が建てられました。現在の場所に遷座したのは明治時代になってからと言われています。

妊婦さんが参詣するには、街中にある本社がおススメです。しかし奥宮は今では珍しい神仏習合の様式を伝える国内最大級の権現造りです。

深い緑に包まれた景観の良い場所です。また非常に美しい白檀塗りや天井画が残されており、一見の価値がありますよ。

大神山神社の安産祈願

大神山神社は安産祈願でも人気のある神社です。安産祈願は随時受け付けていますが、祭礼などと重ならないよう、事前に問い合わせをしておくと安心ですね。

戌の日に関わらず受付可能です。また手持ちの腹帯を持参して、祈祷を受けることもできます。さらしの岩田帯以外でも大丈夫ですよ。

神社でも腹帯を授与しています。さらしの岩田帯は2千円、コルセットタイプなら3千円です。参考にしてくださいね。

安産祈願の祈祷料は5千円からです。体調が悪い場合や遠方の場合は、郵送祈願も受け付けています。

大神山神社では、「安産わらぢ守り」というお守りを授与しており、大変ご利益があるとされています。

これは、毎年7月14日の夜から翌日早朝にかけて伯耆大山の山頂で行われる、古式の神水汲取神事という祭礼に関わるお守りです。

この祭礼の際、神官が山頂ではいたわらじの紐を身につけると安産になる、と古くから信じられてきました。

そこで、安産祈願では神官のわらじの紐を封じたお守りが授与されます。これが「安産わらぢ守り」です。安産のお守りとして、身につけてくださいね。

大神山神社
公式サイト:http://www.oogamiyama.or.jp/
所在地:米子市尾高1025
電話番号:0859-27-2345
Google map:https://goo.gl/maps/qmXtA

宇倍神社

因幡国一宮、宇倍神社

宇倍神社は、鳥取市にある神社です。因幡国一宮として多くの人々が参詣に訪れる格式高い神社です。

創建は648年とされており、大変古い歴史を誇ります。平安時代に編まれた『延喜式神名帳』にも記載されており、当時鳥取県で最も規模の大きな神社だったことがうかがえます。

もともとこの場所には古墳があり、神社としての体裁をとる前から聖域・聖地として信仰されていたと考えられます。

宇倍神社の祭神は、武内宿禰という人物です。武内宿禰は太古の人物で、有史以前の天皇である景行天皇から仁徳天皇までの5代に仕えたという伝説上の忠臣です。

もともと皇族に連なる一族に生まれたとされ、大変な長寿で知られています。なんと360歳以上の長寿だったとされる人物です。

武内宿禰は国内平定の立役者とされ、太古の日本を代表する名臣・忠臣として、戦前はお札にもなりました。

宇倍神社は武内宿禰に大変ゆかりの深い場所とされています。「双履石」など、武内宿禰に関する伝説もたくさん残されています。

武内宿禰はお金に縁の深い神とされ、主祭神として祀る宇倍神社も商売繁盛の神社として信仰されています。

平安時代から多くの人々に崇敬されてきた宇倍神社ですが、一時衰退してしまいます。秀吉の鳥取攻めで社殿すべてが焼けてしまいました。

しかし江戸時代に入ると、初期に鳥取藩主によって社領を寄進され、復興しました。以降は歴代藩主から手厚く保護されます。

宇倍神社の祭神である武内宿禰は、子どもの守り神としての一面も持っています。仕えた五代の天皇の中には、仲哀天皇・応神天皇の親子もいました。

仲哀天皇は、妻である神功皇后が応神天皇を妊娠中に亡くなってしまいます。武内宿禰は神功皇后を補佐して戦で活躍し、生まれたばかりの応神天皇も守りました。

応神天皇を抱く武内宿禰という図案は、端午の節句でもよく使用されるものです。武内宿禰が子供の守り神とされてきたことがよくわかりますね。

宇倍神社の安産祈願

宇倍神社は因幡国一宮であり、また長寿の神・子供の守り神として信仰されている武内宿禰を祀る神社でもあるため、多くの人々が参詣します。

安産祈願に訪れる人も少なくありません。祈祷は基本的に毎日、午前9時から午後5時まで受け付けています。予約は必要ありません。

祭礼などがある場合は祈祷の受付時間に変動があることもあるため、不安な際や手持ちの腹帯の祈祷など電話で確認してから参詣しましょう。

また公式サイトに、祈祷を受けられる日時が記載されている「ご祈祷カレンダー」も掲載されているので、参考にしてくださいね。

服装に決まりはありませんが、あまりラフな格好は適当ではありません。また裸足での昇殿は神様に対して失礼にあたるので、注意しましょう。祈祷中の撮影は禁止です。

宇倍神社
公式サイト:http://www.ubejinja.or.jp/index.php
所在地:鳥取市国府町宮下651
電話番号:0857-22-5025
Google map:https://goo.gl/maps/eg1uA

賀茂神社天満宮

米子の総鎮守

賀茂神社天満宮は、米子市にある神社です。創建年代ははっきりわからないものの、室町時代以前にさかのぼるのではないかとされています。

歴史ある神社で、米子市内では最古のお社と考えられています。古くから米子の人々に信仰されてきた、米子の総鎮守です。

米子という地名は、戦国時代頃までなく、この周辺は賀茂の浦と呼ばれていました。さらに神社のご神体とされる山の名も賀茂三笠山です。

この神社が賀茂神社と呼ばれているのは、京都の上賀茂神社を勧請したことに由来すると考えられ、この地域と神社が大変つよいつながりをもってきたことがわかります。

神社の境内には、大変古くからあるとされる井戸もあります。さらに神社周辺は平安時代から人々が生活を営んでいたことが発掘調査で判明しました。

神社も非常に古くから存在していた可能性があります。山をご神体として神聖視する山岳信仰は太古の昔から日本に根付いていたものです。

歴代の米子城主からも手厚く保護されてきました。江戸時代までは賀茂皇大明神と呼ばれていましたが、明治時代から賀茂神社と呼ばれるようになり、昭和に入って天満宮を合祀しました。

賀茂神社天満宮の祭神は、京都上賀茂神社と同様ワケイカヅチノミコトという雷の神様です。また、天満宮を合祀しているため、天神様こと菅原道真も祀られています。

ワケイカヅチノミコトは若々しい生命力に満ちた雷を表しています。また菅原道真も雷神となったとされており、賀茂神社天満宮は二柱の雷神を祀っています。

そこで何においても「貫く」という霊験があるそうです。特に厄除けや学業成就、必勝祈願などはご利益があると信じられています。

もちろん安産祈願にも霊験あらたかな神社です。米子の総鎮守として、人生儀礼で訪れる人も多いお社です。

賀茂神社天満宮の安産祈願

賀茂神社天満宮では、基本的に毎日安産祈願を受け付けています。昇殿祈祷を希望する際は、予約してからお出かけくださいね。

戌の日以外でも祈祷は受付可能です。また、腹帯は身につけていっても大丈夫ですし、手持ちで祈祷を受けても大丈夫です。2枚以上の持ち込みも可能です。

安産祈願の祈祷料は5千円からです。また体調が悪い場合や遠方の場合は、郵送祈祷も受け付けています。

神社でもお寺でも、祈祷を受ける際に納める「祈祷料」は、祈祷を受けるための料金ではありません。

祈祷料は玉串料、初穂料とも呼ばれ、お米やお酒同様、神様や仏様への奉納品になります。社務所や寺務所でお札をお支払いするのは、失礼になります。

あらかじめ紅白の蝶結びのしをかけたのし袋に入れ、祈祷料と表書きをしたものを持参し、祈祷前の受付の際に社務所・寺務所に奉納しましょう。

賀茂神社天満宮
公式サイト:http://www.kamoten.org/
所在地:米子市加茂町2-212
電話番号:0859-22-5780
Google map:https://goo.gl/maps/x5K32

賀露神社

港町の丘に建つ神社

賀露神社は、鳥取市にある神社です。海に近い丘の上に建つ、風光明媚なお社です。大変古い歴史を有しています。

正式な創建年代はわかっていません。しかし9世紀中ごろには文献にその名が登場することから、すでに千二百年は経っていると推測されます。

平安時代から周辺の信仰をあつめてきた神社で、古くは国司をはじめ、平家の一族の参詣もありました。

江戸時代に入ると、鳥取藩主池田家より手厚く保護されました。藩主の祈祷所となり、特に舟遊びの際は必ず参詣を欠かさなかったと言われています。

この地域のもみ火神事やホーエンヤ祭りなどが行われる神社でもあります。麒麟獅子舞や赤ちゃん泣き相撲も人気があります。

祭神は五柱の神様です。山の神であるオオヤマヅミノミコト、その娘であるコノハナサクヤヒメ、導きの神であるサルタヒコ、そして武芸・武運のタケミカヅチが祀られています。

また、奈良時代きっての大政治家であり、学者でもあった吉備真備も祭神として祀られています。吉備真備を記念した囲碁大会も開催されています。

賀露神社に祀られているコノハナサクヤヒメは、日本神話きっての美女として知られています。富士山の女神、桜の化身とも言われていますね。

山の神の娘として生まれたコノハナサクヤヒメは、天孫降臨で知られるニニギノミコトに見初められ、結婚しました。

一目惚れをしたニニギですが、一晩で懐妊したコノハナサクヤヒメに疑問を抱きます。「腹の子は自分の子どもではないのでは?」と疑ったのです。

コノハナサクヤヒメは激怒しました。そこで自ら戸の無い産屋に籠って火を放ち、「私が潔白なら火の中でも安産で子を産みましょう」と宣言したのです。

彼女は宣言通り、安産で三柱の皇子を無事出産しました。この時に生まれたのが、海幸彦・山幸彦のきょうだい神です。

コノハナサクヤヒメは美しいだけでなく、一本芯の通った非常に強い女性だったことがわかりますね。この神話から、コノハナサクヤヒメは安産の女神として信仰されるようになりました。

賀露神社もコノハナサクヤヒメを祭神と祀っており、安産祈願にご利益があるとされています。鳥取市内でもおすすめの安産祈願スポットのひとつです。

賀露神社の安産祈願

賀露神社で安産祈願を受ける際は、電話やウェブで予約・問い合わせをしてからお出かけしましょう。

公式サイトから問い合わせページに進むと、問い合わせフォームが開きます。前日・当日の問い合わせは電話の方がおすすめです。

賀露神社
公式サイト:http://karojinjya.jp/
所在地:鳥取市賀露町北1-21-3
電話番号:0857-28-1514
Google map:https://goo.gl/maps/iwl7M

白兎神社

因幡の白兎を祀る神社

白兎神社は、鳥取市の海沿いにある神社です。白兎海岸に面して建つお社で、「因幡の白兎」神話の舞台になった場所とされています。

因幡の白兎神話は、因幡に行くため海を渡ろうと、白兎がワニをだまし、それがばれてワニに毛皮を剥がれてしまったという伝説です。

オオクニヌシにはたくさんの兄神がおり、兄神たちはオオクニヌシに冷たい態度をとり、こき使っていました。

兄神たちは因幡のヤガミヒメという女神に求婚するためにオオクニヌシに荷物を持たせ、この地を通りがかりました。そして、泣いている白兎を見付けます。

毛皮を剥がれた白兎に、兄神たちは「塩水で洗え」と嘘をつき、白兎はますます傷が悪化して苦しみ抜いていました。

最後に荷物をかついで通りがかったオオクニヌシは、白兎を憐れに思い、すぐに真水で傷を洗って蒲の穂の花粉を塗りなさい、と正しい手当てを教えてやります。

白兎は無事傷を癒すことができ、オオクニヌシに感謝しました。そして、「いじわるなあなたの兄神たちは女神様の心を射止めることはできません」と言います。

女神は実際に、兄神たちの求婚をはねつけ、兄神の荷物が入った袋を担いだオオクニヌシのもとへと嫁ぎました。

この神話から、白兎は縁結びの神様として信仰されるようになりました。因幡の白兎を神として祀っているのが、白兎神社です。

縁結び、特に叶わぬ恋を叶える神として最近話題になっています。また友情など人との縁を結び、遠国に旅立っても早く帰国できるとされます。医療の神としても信仰されています。

白兎神社で安産祈願を受ける場合は、事前に問い合わせをしてからお出かけくださいね。隣には「神話の里 白うさぎ」という道の駅があり、便利な立地です。

白兎神社
サイト(鳥取県観光案内):http://www.tottori-guide.jp/tourism/tour/view/21
所在地:鳥取市白兎592
電話番号:0857-59-0047
Google map:https://goo.gl/maps/M9vN1

倉田八幡宮

鳥取市の八幡様

倉田八幡宮は、鳥取市馬場にある神社です。市内にありながらも深い緑に囲まれた、荘厳な雰囲気の神社です。

創建年数は、はっきりとはわかっていません。記録には鎌倉時代に存在したことが残っているため、800年以上の歴史がある神社です。

因幡開拓の守り神とされ、江戸時代には鳥取藩主池田家からもあつく信仰されました。土地の氏神として今でも人気の初詣スポットです。

鎌倉時代には千石を超える社領を有しており、非常に大きな神社でした。また境内には、樹齢千年を超えるという大銀杏も祀られています。

倉田八幡宮を囲む緑は、タブノキです。非常に大きな古木ばかりで、社叢が国の天然記念物に指定されており、とても神秘的な雰囲気をかもしだしています。

麒麟獅子舞やのぼり武者行列などの祭礼でも知られる神社で、やっこ舞や因幡の傘踊、だるま踊りなどの神事も有名です。

倉田八幡宮は、八幡神社の一です。八幡神社は全国に最も多く存在すると言われている神社で、「八幡大神」を祀っています。

八幡大神は、太古の天皇であり、武内宿禰が仕えた応神天皇とされています。また、多くの場合その父である仲哀天皇や、母である神功皇后もともに祀られています。

倉田八幡宮でも、主祭神は応神天皇と父・仲哀天皇、母・神功皇后です。特に、神功皇后は安産祈願に欠かせない女神です。

神功皇后は妊娠中に夫である仲哀天皇を亡くしました。その後、臨月のお腹に腹帯を巻き、忠臣武内宿禰らに助けられながら、女性の身で見事三韓征伐を成し遂げます。

凱旋したのち、安産で応神天皇を出産しました。そこでも武内宿禰がよく補佐をしたと伝えられています。

応神天皇は生まれた時すでに歩くことができました。病気ひとつせずに成長して、優れた天皇となり国内をよく治めました。さらにたくさんの子孫にも恵まれました。

そこで、神功皇后は安産の女神として、また育児の神として信仰されています。倉田八幡宮も安産祈願にオススメですよ。

倉田八幡宮の安産祈願

倉田八幡宮で安産祈願を受ける際は、あらかじめ電話で問い合わせをしてからお出かけしましょう。

祭礼や祭典も多い神社です。また初詣期間や七五三シーズンなどは参詣者も増え、祈祷の受付時間にも変動があります。

手持ちの腹帯を祈祷してもらう場合は、安産祈願の電話予約の際に問い合わせておくと安心です。

倉田八幡宮
サイト(因但観光ナビひょいと):http://www.hyoito.net/dd.aspx?spotid=517&menuid=1021
所在地:鳥取市馬場299
電話番号:0857-53-1235
Google map:https://goo.gl/maps/2HcYp

樂樂福神社

おへその女神と安産の神社

樂樂福神社は、日野郡日南町にある神社です。樂樂福とかいて「ささふく」と読みます。「ささふく」とは、砂鉄から鉄を造るたたら製鉄に深いゆかりのある名前とされています。

土地の人々は「ささふくさん」と呼び、古くから信仰されてきました。神社として創建されたのは886年と伝えられています。

しかし、それよりもはるかに古くから、この地は製鉄を行う人々から信仰の対象になっていたと考えられています。

樂樂福神社の祭神は、太古の天皇である孝霊天皇です。孝霊天皇は、幼少のころ樂樂清有彦命という名で、笹福という号を持っていました。

この神社の名前の由来になっています。この周辺には、その昔鬼林山に邪鬼が棲んで、人々を脅かしていたという伝説があります。

孝霊天皇はその当時、一族を連れてこの周辺を巡幸しており、見事邪鬼を退治したと伝えられています。

そこで日野郡の開拓の総氏神として祀られるようになりました。祭神は孝霊天皇をはじめ、妃や姫神、吉備津彦も祀られています。

孝霊天皇の妃だった細媛命は、ほそひめ様と呼ばれています。平安時代までは、ほそとはおへそのことでした。

そこからへその緒に通じ、母と子の固いきずなを出産まで守ってくれる女神として信仰されるようになりました。

今でも細媛様は安産の女神として親しまれています。神社の名前からも開運招福、厄除けやあらゆる祈願の成就にご利益があるとされ、この地域では大変人気のある神社です。

樂樂福神社の安産祈願

樂樂福神社の安産祈願は、随時受け付けています。昇殿祈祷を希望する際は事前に電話で問い合わせてからお出かけくださいね。

安産祈願の祈祷料は5千円からになります。また遠方に住んでいる場合や体調不良の場合は郵便祈祷も受け付けています。

樂樂福神社
公式サイト:http://sasafuku.jimdo.com/
所在地:日野郡日南町宮内1101
電話番号:0859-82-1619
Google map:https://goo.gl/maps/F5e5h
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