子供と七夕祭りを楽しむ!短冊の願い事は子供が頑張れる事を書く事がお薦め
クリスマスや誕生日ほど身近ではないものの、日本の伝統的な行事の一つに七夕祭りがありますね。
最近では雑木林から気軽に笹が手に入らなくなり、毎年何となく「今日は七夕さまだね。」と子供と話はするものの、特に何もしない、というご家庭も多いかもしれません。
でも実は、星空を舞台に繰り広げられる七夕祭りには親子で楽しめることがたくさんあるんです!
- 短冊にはどんな願い事を書いたらいいの?
- 今年は飾りつけだけでもしてみようかな?
- 簡単に作れて、子供が喜ぶお星さまレシピがあれば試してみたい!
こんなちょっとした疑問に答えつつ、小さな子供と親子で楽しめる七夕祭りのアイデアやお役立ちサイトをご紹介しますので、ぜひ覗いてみて下さいね!
この記事の目次
七夕祭りってどんなお祭り?七夕祭りの由来について
今は育児に追われて忙しいママたちも、子供の頃、一度は願い事を書いた短冊を笹に吊るし、星空を見上げた思い出があるのではないでしょうか。
季節の行事の由来を知り親子で楽しむことは、子供にとって、とても豊かな経験となります。七夕を祝うことで夏の訪れを感じ、星空に親しむ。そんな習慣ができたら素敵ですね。
ここでは、七夕伝説とよく聞かれる七夕についての質問をまとめてみました。
七夕祭りの由来を教えてあげよう
古くは奈良時代に中国から伝わり、江戸時代に庶民の祭りとして定着した七夕祭りの由来については地域や書物により様々な説があります。
ここではそのなかで代表的なものを小さな子ども向けにまとめてみましたので、家族で七夕についてお話をする時の参考にしてみて下さいね。
【七夕についてのお話】
空の上の天の川をはさんで、布を織る織姫と牛を飼う彦星が住んでいました。二人はとても働き者で毎日一生懸命に自分の仕事を頑張っていました。
そんな働き者の二人に感心した天の神さまは二人を出会わせ、二人は結婚をすることになりました。
ところが、結婚した織姫と彦星は仲が良すぎて遊んでばかりいます。それを見た天の神さまは怒って、また二人を天の川を挟んではなればなれにしてしまいます。
織姫と彦星がとても悲しんだので、神様は二人がまた前のようにまじめに働けば、年に一度だけ二人に会うことを許しました。それが七月七日、七夕の夜なのです。
二人は年に一度、また会える日を楽しみに一生懸命に仕事をするようになりました。そして七夕の夜になると、どこからともなくカササギという鳥がたくさん飛んできて天の川に翼を広げて、橋を造ってくれるのです。
織姫はカササギの橋を通り、大好きな彦星に会いに行きます。一年ぶりに会う二人は、とても喜び、楽しい一日を過ごすのでした。
切ない恋物語としても有名な織姫と彦星の物語ですね。子どもの頃聞いた時には、ロマンチックな印象よりも、天の神さまって随分と厳しいんだな、と思ったことを覚えています。
七夕伝説には「仕事をしないで怠けていると罰が当たる」「真面目に仕事に取り組めば、報われる。」という2つの教訓が含まれていると言われています。
- 「遊んでばかりいるのは良くないことなんだね。」
- 「一生懸命に頑張れば願い事は叶うんだよ。」
子供には、こういったポイントを身近な話に例えて諭してあげるのがおすすめです。
正しい七夕の願い事って?祭りの本来の意味は「努力して物事の上達を願う」
保育園や幼稚園で七夕の行事のためにお家で書くようにと短冊が配られることがあります。
そんな時にふと気になる疑問に「七夕の願いごとってどんなことを書けばいいの…?」ということがありますね。
七夕の願い事には、もともとは織姫伝説にあやかり機織りや針仕事の上達を星に願う風習であったのが、時と共に芸事や書道などの上達を願う風習へと願い事の対象が広がってきたという経緯があります。
現在では様々な願い事を記した短冊をみかけますが、本来は「努力して物事(習い事)などの上達を願う」お祭りだったのです。
- 【2.3歳以上のお子様】
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七夕祭りの由来やお話をしてあげ、一緒に何か頑張れることを探してみるのがおすすめです。
- 大きな声でご挨拶が出来るようになりますように
- お片付けが上手にできるようになりますように
- ストライダーで早く走れるようになりますように
- 泥だんごとトンネルをうまく作れるようになりますように
- 【0~2歳位のお子様】
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パパとママが頑張って、赤ちゃんや子どものためになるようなお願い事をしてあげるのが良いのではないでしょうか。
- ○○がママの離乳食をたくさん食べて、健康な子に育ちますように
- たくさん歩いて丈夫な子になりますように
- いっぱい絵本を読んであげるから、本が好きな子に育ってね
七夕の由来に沿ったお願いごとも短冊に書いて飾ってみることで、伝統的な七夕の風習を子どもにきちんと伝えてあげることが出来ます。
「おもちゃの○○が欲しい」と書いた短冊を見ておもちゃを買ってあげるというのも、間違いということはありません。
しかし、古来から伝わる伝統的なお祭りを家族で一緒にお祝いする、ということ自体が子どもにとって掛けがえのないプレゼントになるのではないかと思います。
夜空を見上げて天の川を探してみよう!
夏の入道雲、雨上りの虹、きれいな夕暮れ…明るい時間帯のお空を子どもと一緒に見ることはありますが、夜の静かな星空を見上げる機会はなかなかありませんよね。
今年の七夕では子どもと一緒に天の川と星座になっている織姫、彦星を探してみましょう。七夕物語の主人公である織姫や彦星は星座にもなっています。
- 織姫:ベガと呼ばれること座の一等星
- 彦星:アルタイルというわし座の一等星が彦星
※天の川を挟んで東と西に分かれて輝いています。
親子でプラネタリウムデビュー!近隣施設で子供番組をチェックしてみよう
3歳以上の子であれば、夏の星空散歩を体験するのにプラネタリウムもおすすめです。
子ども向けのプログラムであればアンパンマンや名探偵コナンなどのテレビの人気キャラクターが楽しく星空を案内してくれますので、お近くの施設をぜひチェックしてみて下さいね!
http://planetarium.to/
工作デビューにぴったり!テープと折り紙で作る七夕飾り
笹の葉を彩る七夕の紙飾りには、折り紙の輪飾りや天の川など比較的簡単に作れるものがたくさんあります。
シールやクレヨンでオリジナルの短冊を作るだけでも、子どもはとても喜びますよ!
初めての工作!ビリビリペタペタで楽しく出来る七夕飾り
まだはさみを使わせるのが怖いかな?という2歳前のお子さまにおすすめの飾りつけは、手でちぎったひし形つづりです。
上の写真の左側のひし形つづりは5歳の上の子がはさみを使って、右側は2歳の下の子が手でちぎって実際に作ったものです。
【準備するもの】
- 好きな色の折り紙を4、5枚
- 使えるのであれば、はさみ
- のり、もしくはセロハンテープ
楽しくひし形つづりを作る手順やコツをお伝えします。
- 1.まずは折り紙を4つにわけよう
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四角い折り紙を小さな4つの正方形に分けます。はさみが使える子にはママが最初に4つ折りにして、切っていく目安になる線をつけてあげるといいと思います。
はさみをまだ使えない子には自由にビリビリと破かせてあげましょう。(細かくきった折り紙の誤飲に注意して下さい。)
- 2.切れた(ちぎった)折り紙をつなげよう
- 次に切ったあとの4分の1のおりがみを斜めにして、のりかセロハンテープで後ろ側をとめ、繋げていきます。ちぎった折り紙も好きなようにペタペタつなげさせてあげましょう。
- 3.切れ端の折り紙を重ねて貼る
最後に小さな切れはしになった折り紙を、模様のように重ねて貼ってあげると彩り豊かで見栄えが良くなります。
子どもとの七夕飾り作りは仕上がりの出来よりも、一緒に作る過程を楽しみましょう。
【おりがみクラブ たなばた】折り紙で作る七夕の紙飾りを難易度別に紹介してくれているサイト。種類も豊富で分かりやすい画像がついています。
http://www.origami-club.com/tanabata/
笹がなくても大丈夫!マスキングテープで作る笹飾り
瑞々しい初夏の香りが漂う本物の笹に、彩り豊かな飾りつけが出来るのが一番ですが、最近では雑木林が減り気軽に笹や竹を手に入れることが難しくなってしまいました。
でも大丈夫!今年は家の壁やドアにマスキングテープで笹の葉を描くウォールデコに挑戦してみましょう。飾りつけだけでも、親も子もウキウキすること間違いなしです!
【準備するもの】
- 緑のマスキングテープ(無地でも細かいストライプ入りのものでもOK)もしくは緑の養生テープ(わが家ではマスキングテープと養生テープの2種類を使いました。)
- はさみ
- 飾りたい折り紙飾り
上手に笹の葉を描くコツ!は以下の通りです。
- まずは竹や笹を作ろう
-
紙飾りや、短冊の飾りつけは笹や竹が完成してからにしましょう。
- 作りたい高さの半分まではまっすぐな線を作る
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ある程度まっすぐな部分を作ってからゆるく曲線を描くようにするときれいな笹や竹が描けます。最初から曲線にしてしまうと、横に倒れたような笹になってしまうので注意が必要です。
- 笹や竹の節目を表現するために、少し隙間を開けながらテープを貼っていく
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節目を表現するのには濃い目の緑のマスキングテープを横に重ねて貼るやり方もありますが、最初から隙間を少し開けておく方が簡単です。
- まずは竹の幹にあたる部分を作り終えてから、笹(枝)の部分にとりかかる
-
この順番で作ると全体がバランス良く仕上がります。
- 竹や笹が完成したら、飾りつけを楽しんで!
-
先に折っておいた折り紙の紙飾りや、短冊を自由に飾りましょう。お子さまが2歳から3歳くらいのご家庭では時間がかかり、子どもが飽きたり、疲れてしまうこともあると思います。
その場合にはマスキングテープで笹の葉を作る日と紙飾りや短冊を作る日は別の日にすると良いでしょう。
今年はぜひお家のなかで、きれいな七夕飾りを楽しんでみて下さいね。
お星さまの型ぬきでお料理デビュー
七夕祭りをお料理でも楽しめたら、子どもたちは大喜び!子供心に残る家族での七夕祭りの思い出も一層キラキラした素敵なものになるでしょう。
七夕おすすめ簡単レシピ!天の川とお星さまのハンバーグ丼
わが家のチビッコの好物はハンバーグです。そこで、ハンバーグをまとめずに散らして夜空に見立て、真ん中に小松菜のごま和えで天の川を作りました。
最後のトッピングで乗せたチーズやハムのお星さまは子供たちに自分でくり抜かせたもの。普段はあまり食べない小松菜も喜んで食べてくれました。ハンバーグが好きなお子様におすすめです。ぜひ試してみて下さいね。
【材料】大人2人、子供2人分
- 合いびきか豚肉のひき肉 300g
- 玉ねぎ 1個半
- お好みで人参やしいたけの細かく刻んだのを混ぜるのもおすすめ(その場合は玉ねぎを1個にして下さい)
【調味料】
- バター 10グラム
- 醤油 大さじ1/2
- ケチャップ 大さじ4.5
- ソース 大さじ4.5
フライパン一つ、15分で出来るハンバーグ丼です。きっとお子様も喜ぶことまちがいなしですよ!手順を見ていきましょう。
- 玉ねぎをみじんぎりにする
- 油をひいたフライパンで玉ねぎがしんなりするまで良く炒める
- 玉ねぎがしんなりしたら、ひき肉を入れる
- ひき肉の色が変わるまで炒める
- いったん火をとめ、調味料全てを入れてよく混ぜ合わせる
- さらに弱火で10分程度似て味をなじませる
- お好みで塩・コショウを振って出来上がり!
ハンバーグはこれで出来上がり!次に、天の川とお星さまのデコレーションをしていきましょう。
- 少し冷ましたご飯の両はじに広がるようにハンバーグ丼の具をのせる
- 真ん中にホウレンソウや小松菜のごま和えで天の川をつくる
- ハム、スライスチーズ、茹でた人参をお星さまの型ぬきでくり抜く
真ん中に白いご飯が見えるように盛り付けをして下さい。
ごま和えはあらかじめ作っておきましょう。また、ごま和えがどうしても嫌いなお子様には白いごはんをそのまま天の川に見立てれば大丈夫です。
お星さまの型ぬきは100円ショップでも良く売られています。この作業は時間があれば、子どもに自分でやらせてあげましょう。これだけでも小さい子どもは、「自分でお料理した!」と大満足になるはずです。
【七夕に作ってあげたいレシピ集 NAVER まとめ】
こちらのサイトでは子どもだけでなく大人も夢中になるようなカンタン・可愛い七夕レシピがたくさん紹介されています。眺めるだけでも楽しい気持ちになれますよ。
http://matome.naver.jp/odai/2134124611057739501
親子で楽しむ七夕祭り!おすすめの過ごし方
最後に七夕の夜当日のおすすめの過ごし方をまとめてみたいと思います。
- 子どもと作った七夕飾りを眺めながら、天の川や星をイメージした夕飯を楽しみます。
- 晴れている日であれば、お外に出て天の川や織姫、彦星の星座を探しましょう。
- 眠る前には、特別に星空や七夕にちなんだ絵本を読んであげましょう。
残念ながら雨の場合には、この雨は織姫と彦星が再会出来たことを喜ぶ嬉し涙が雨になったものなんだよ。見えないけれど大丈夫だよ!と声をかけてあげて下さいね。
夜空への想像力を育む!おすすめ七夕絵本のご紹介
広い広い夜空に浮かぶお星さまやお月様に想いを飛ばすことは子どもの想像力を豊かに育みます。
七夕の夜にピッタリな夜空にちなんだ本を対象年齢別にご紹介しますので、ぜひ七夕の夜に読み聞かせてあげましょう。
【0歳~2歳】
『おつきさまこんばんは―くつくつあるけのほん4 (福音館 あかちゃんの絵本) 』
作者:林 明子
出版社:福音館書店
http://www.amazon.co.jp/dp/4834006875
まあるい、ぴかぴかのお月さま。表情豊かで穏やかなお月さまと雲のやりとりが素朴で優しい語り口調で描かれています。絵もお話も分かりやすく、繰り返しが多いので赤ちゃんの絵本デビューにぴったりな一冊です。
【2歳~4歳】
『たなばたバス (チューリップえほんシリーズ) 』
作者:藤本 ともひこ
出版社:すずき出版
http://www.amazon.co.jp/dp/4790252450
気の優しいバスくんがねずみたちと一緒に天の川へ出発!おり姫の願い事を叶えてあげようと大奮闘します。数遊び、腕をグルグル、よいしょ、よいしょと引っ張ったり、子どもが身体をつかって楽しめる仕掛けもたくさんあります。
七夕をより身近に、愉快に感じることが出来るようになる絵本です。
【3歳~5歳】
『紙芝居 たなばたものがたり』
作者: 北田 伸
絵: 三谷 靭彦
出版社: 童心社
http://urx3.nu/tujd
七夕伝説を美しい切り絵で描いた紙芝居です。七夕伝説の成り立ちが分かりやすくまとめてあります。絵本もいいですが、家庭で紙芝居を読んであげるのも七夕祭りの特別感を演出できるのでおすすめです。
【たなばたの絵本 EhonNavi】
七夕に関するいろんな絵本や紙芝居が紹介されています。面白そうな絵本があったら早めに図書館などで予約をしてくださいね。
http://www.ehonnavi.net/special.asp?n=71
七夕の夜、眠りにつく前まで七夕祭りを堪能しよう!
眠りにつく前、七夕についてあれこれと親子で語りあうのも素敵ですね。初めて知った七夕の由来、短冊に書いた願い事が叶うかどうか、今おり姫とひこ星は夜空で何をしているのかなど…。
七夕の飾りつけやお料理、親子での語らい一つ一つの出来事が子どもにとってかけがえのない思い出となり、大人になっても心の中で輝き続けるでしょう。
まだお話が出来ない赤ちゃんのママも、七夕の夜は子守唄に「ささのはさらさら」を歌ってあげて、今目の前で眠るわが子との七夕の夜を楽しんでくださいね。
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