赤ちゃんにお座りの練習をさせたい!始める時期と注意点
毎日の育児や家事に追われていると、「この子がひとりで、少しの間でいいから遊んでくれたら助かるなぁ」と思うこともありますよね。
そんなパパやママにとって、赤ちゃんがひとりで座って遊べるようになることはとても魅力的なこと。
「できるなら早く座れるようになってほしい」とお座りの練習を考えるパパ・ママもいると思います。
でも、まだ自分で身体を起こせない赤ちゃんにお座りをさせても大丈夫なのでしょうか。お座りの練習をさせてもいいのか、いつから始めてもいいのかを見ていきましょう。
この記事の目次
9か月頃までお座りの練習は必要なし。成長を見守って
実は、赤ちゃんの身体はわざわざ練習をしなくてもお座りができるように成長していきます。早い時期のお座り練習は必要のないことなのです。
赤ちゃんの身体がどのようにお座りの準備をするのか、そして早い段階のお座りが赤ちゃんに与える影響を知って、焦らず見守ってあげましょう。
赤ちゃんがお座りをするには身体の準備が必要
赤ちゃんがひとりで、あおむけで寝た状態からお座りの体勢になるには、色々な動きをする必要があります。
- あおむけの状態から寝返りし、
- うつ伏せになって頭と胸をもちあげ、四つん這いになる
- 四つん這いで後ずさりをするようにお尻を床につけて座る
大人のように手をついてヒョイと上半身を起こすことは、赤ちゃんにはできません。なので、このように色々な動きをしてお座りをするのです。
- 寝返り
- 四つん這い
この2つができるようになり、背骨の神経や筋肉がしっかり発達する必要があります。首がすわってグラグラしなくなったからといって、すぐにお座りができるようになるわけではないということです。
赤ちゃんは毎日少しずつ成長していきます。コロコロと寝返りしたり、頭を持ち上げている様子が見られたら「お座りの準備をしているな」と見守ってあげましょう。
▼赤ちゃんにお座りをさせる時期についてはコチラも参考にしてみて!
早い段階のお座り練習でハイハイをしなくなる?!赤ちゃんへの影響
赤ちゃんにお座り練習は必要ないと書きましたが、もうすでに何度かお座りの練習をさせたことがあるパパ・ママもいるかと思います。
ですが、大人の手でお座りをさせ続けてしまうと、赤ちゃんの成長に関して今後パパ・ママが悩んでしまう影響が出てくるかもしれません。
前述したように、赤ちゃんが自力でお座りをするには、寝返りや四つん這いなどの動きができるようになる必要があります。ですが、赤ちゃんが大人の手で楽にお座りできることを覚えると、自分で寝返りや四つん這いをしなくなってしまうことがあります。
寝返りや四つん這いは、お座りだけでなくハイハイをするためにも必要な動きです。大人が赤ちゃんにお座りをさせ続けると、ハイハイをしない子になってしまう可能性があるのです。
自力でお座りの姿勢をとれない赤ちゃんにお座りを体験させてあげるのは、遊びの中にとどめておく程度をおすすめします。
お座りをしたがる赤ちゃんには、お座り遊びでスキンシップ
お座りの練習が必要ないといっても、寝かせたままだと赤ちゃんがずっとぐずってしまう、というときは遊びの中にお座りを取り入れてみましょう。
パパ・ママのお膝の上でガタガタゆらゆら
パパやママが座り、膝の上に赤ちゃんを座らせてガタガタと上下に揺らしたり、左右にゆらゆらさせてあげる遊びです。
パパ・ママは椅子に座ってもいいのですが、赤ちゃんが落ちてしまうこともあるので、初めのうちは床に座って遊ぶことをおすすめします。
- パパ・ママが床に足を伸ばして座る
- 赤ちゃんの両脇を支えて膝の上に座らせる
- パパ・ママの膝を曲げたり伸ばしたりして、赤ちゃんが上下するように動かす
- 赤ちゃんの身体を両腕で抱きしめてパパ・ママの身体ごと左右に大きく揺らす
もちろん、「がたがたするよ~!」「ゆらゆらするよ~!」と声かけをしながらの遊びでもOK。パパ・ママのやりやすい方法で遊んでみてください。
赤ちゃんを膝に座らせる時は、赤ちゃんの表情が見えるので、初めは対面で座る形をおすすめします。楽しんでいるかどうか、様子を見ながら遊びましょう。
膝を曲げ伸ばしする勢いも、赤ちゃんの様子を見ながら加減します。初めはゆっくりと、優しく動かしてあげてくださいね。
お腹の上でぴょ~ん!ジャンプ遊び
今度は寝転がったパパやママのお腹の上に赤ちゃんを座らせます。パパ・ママは腕の力を使う遊びです。腕の調子が悪いときは控えるようにしてくださいね。
- 寝転がったパパ・ママのお腹の上に赤ちゃんの両脇を支えて座らせる
- パパ・ママの膝の上で赤ちゃんを持ち上げたり降ろしたりする
持ち上げたらそのままお腹の上に立っちさせるような姿勢にしてもいいでしょう。「お座り!」「立っち!」と声をかけてもいいですね。
お膝の上に座らせたときのように横に揺らす動きを入れてみるのもおすすめです。パパ・ママの無理のない範囲でアレンジしてみましょう。
赤ちゃんをひとりで座らせておくのではなく、パパ・ママが一緒に遊んであげることで、寝転がって退屈だとぐずっていた赤ちゃんもニコニコご機嫌になりますよ。
10か月を過ぎてもお座りをしない場合は練習やサポートを
赤ちゃんのなかには、お座りに興味がなかったり、やる気がおきないという子もいます。10か月頃になるとそろそろお座りが完成してもいい時期ですが、まだ一度もお座りしていない…という子には少しアプローチしてあげましょう。
デリケートな子は汚れたおむつが原因かも!不快感を解消して挑戦
お座りをすると、お尻を床にぺたっとつける形になります。お尻を床につけると、赤ちゃんのお尻にはおむつがぎゅっと押しつけられる状態になりますよね。
交換したばかりのサラサラに乾いたおむつであれば問題はありませんが、おしっこやうんちで汚れたおむつをはいていた場合はどうでしょうか。
なかなか自分でお座りをしなかったり、お座りを嫌がったりする子は、お座り=お尻が気持ち悪い、そんな風に思っているかもしれません。
心当たりがあるパパ・ママは、赤ちゃんのおむつを交換してからお座り遊びを試してみてください。いきなり床に座らせると嫌がるかもしれないので、パパ・ママのお膝の上で遊びながら慣れさせてあげましょう。
四つん這いで満足!そんな子には縦抱っこで視点を変えてみて
10か月になると、ハイハイができる子も多くなってきます。ハイハイやずりばいで移動できるのが楽しくて、お座りに興味が無いという子もいます。
うつ伏せやあおむけに寝た状態で遊んで、ハイハイで移動することを繰り返している子には、縦抱っこやお座り遊びで視点を変えてアプローチしてみましょう。
ただし、赤ちゃんが嫌がる時は無理やり抱っこしたり、お座りをさせたりしないようにしましょう。あくまでも赤ちゃんがお座りを楽しいと感じてくれることが大切です。
頭が重たくてバランスがとれない子はパパ・ママと一緒に練習
頭が大きめの子は身体のバランスを取るのが難しいため、お座りができるようになるのが他の子より少しゆっくりになる場合があります。
上手くバランスがとれていないかな?と思ったら、パパ・ママと一緒に遊ぶ感覚でバランスをとる練習をしてみましょう。
- 赤ちゃんの両脇を支えて、テーブルやいすの端に座らせる
- 赤ちゃんの身体をゆっくりと右に倒す
- 少しの間傾けた状態を保ち、ゆっくりとまっすぐに戻す
- 同じように左側にもゆっくりと倒す
パパやママが赤ちゃんの身体をゆっくり左右に傾けると、赤ちゃんはバランスをとるため、首を傾けてまっすぐの姿勢に戻ろうとします。
さらに、大きく傾けたとき、手をついて身体が倒れないように支えようとする仕草が見られる子はお座りの準備ができているという証拠です。
赤ちゃんとお座り遊びをしながら、自分で座れるまで見守って
赤ちゃんは、心も体も毎日少しずつ成長しています。初めは寝転がっていることが当たり前ですが、パパやママが立ったり座ったりしているのを毎日見ていれば、「動きたい」と思うのも当然ですよね。
座りたそうにしていたり、寝ていると不機嫌になるのは赤ちゃんに「寝てばかりはいや」「座りたい」という欲求が出てきたということ。心の成長だと受け止めてあげましょう。
もちろん、ずっとぐずらせていてはかわいそうですし、パパやママも辛いもの。でも、一日中抱っこをし続けているわけにもいきませんよね。
そんなときは、お座り遊びをぜひ試してみてください。いつもと違う視点でものが見えるだけでなく、パパ・ママの温もりを感じられるので、赤ちゃんもリラックスして楽しむことができます。
親子で楽しく触れ合いながら、毎日少しずつ変化していくわが子の成長を見守ってあげてはいかがでしょうか。
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