母乳が出過ぎる症状である母乳過多…乳腺炎の原因にもなりかねない
出産後、順調に母乳が出始めて一安心…と思ったら母乳が出過ぎて困る!そんなママは母乳過多の可能性があります。
どのような母乳の出方が母乳過多なのか、母乳過多の判断基準や母乳が出すぎることによっておこるトラブルや対策方法について紹介します。
母乳は体質で作られる量に個人差が出る!
また、体質で母乳過多の原因の多くは体質ですが、もともと母乳がよく出る体質のママが食べ物で母乳過多気味になることもあります。
母乳が出過ぎると張りや痛みが強くなったり、乳腺炎などのトラブルのリスクが高まってしまうので、母乳がよく出るタイプのママは注意が必要です。
母乳が出過ぎるなら母乳過多の可能性が!“よく出る”と“出過ぎ”の境界線は?
特に新生児期は吸う力もまだ弱く、1回で飲む量も少ないので、母乳がよく出るママの場合は搾乳しなければ張りすぎて強い痛みを感じる場合も少なくありません。
ですが赤ちゃんも日に日に成長し、吸う力や飲む量が増えるにつれ、ママの母乳の生産量とバランスが取れるようになっていきます。
産後間も無い間におっぱいが張って痛くても、母乳過多とは限らないのでしばらく様子をみてみましょう。
母乳過多の特徴的な症状は?母乳が作られるペースで判断
先述したように、母乳過多といっても母乳がよく出る体質だからといって母乳過多と判断するわけではありません。
あくまでも生活に支障をきたしてしまう量の母乳が作られいるかどうかで判断します。
具体的には次のような症状があれば母乳過多の可能性があります。
- 生後数ヶ月経っているのにおっぱいが張り続ける
- 授乳しているのに張りが治らない
- 授乳のたびに赤ちゃんがむせる
- 母乳パッドが1時間程度でボタボタになる
右側から授乳して張りが少しおさまった状態で左側にチェンジしても、左側を授乳している間にまた右側が張ってくる…といったような症状も母乳過多のママに多く見受けられます。
溜まり乳と母乳過多の症状は似ているようで違う
母乳の作られ方は一般的に、溜まり乳タイプと差し乳タイプの2つのタイプにわけられます。
- 溜まり乳タイプ
- 授乳後に次の授乳に備えて母乳が作られ、ある程度時間が経つとおっぱいに母乳が溜まり、張りを感じてきます。授乳していないのに母乳が漏れることもあります。
- 差し乳タイプ
- 授乳し始めると一気に母乳が作られるので、おっぱいに張りを感じることがほとんどなく、母乳パッドが必要ないというママも少なくありません。
このように母乳の作られ方にはタイプがあるのですが、母乳過多になるタイプは溜まり乳タイプのママがほとんどです。
ですが、溜まり乳タイプだとしっかり母乳が作られる実感がありますが、母乳過多とは別物です。
おっぱいにも利き乳がある!片方だけ母乳過多になることも
乳腺の発達や太さは左右対称でないことは珍しいことがありません。そのため利き手があるように、おっぱいにも母乳が出やすい「利き乳」があるママもいます。
母乳過多になってしまったら…トラブルを防ぐ為に対策を!
おっぱいがよく出るのは赤ちゃんの成長にはありがたいことなのですが、母乳過多のように出過ぎてしまうとおっぱいのトラブルが多発しやすくなります。
具体的には次のようなトラブルがあります。
- おっぱいが張って痛い
- 赤ちゃんが授乳を嫌がる
- 白斑ができやすい
- 乳腺炎を繰り返す
このようなトラブルがあるのですが、それぞれの対策方法を簡単に紹介します。
おっぱいが張って痛い場合は、冷やすと少しおさまるのでキャベツ湿布などで適度に冷やしてみましょう。
赤ちゃんが授乳を嫌がる場合は、授乳前に手で少し搾乳してみましょう。また、赤ちゃんのお気に入りの授乳姿勢を探してあげましょう。
白斑や乳腺炎の原因として、母乳の質が影響しています。母乳の質は、先述したように食べ物によって大きく左右されます。
母乳過多や母乳がよく出るタイプのママは、乳腺炎の原因になりやすい乳脂肪の高いものや、油っこい食べ物は控える必要があるので食事を見直してみましょう。
母乳過多によるトラブルは母乳マッサージや授乳のしかたでも予防できる!
母乳が出過ぎて悩む、というのは中には贅沢な悩みだと思われることもあるかもしれません。ですが、母乳がよく出るということは常にトラブルのリスクを抱える、ということです。
母乳マッサージがトラブルの予防には最適ですが、筆者の経験からすると自己判断でのマッサージはあまりおすすめできません。
可能なら、助産院や母乳外来などに定期的に通い、状態を診断してもらう方が自分でも状態を把握することができるのでトラブルを回避しやすくなります。
過多で悩んでいるなら助産院や母乳外来を一度受診しておくとトラブルになった時にもスムーズに相談することができるので安心です。
母乳の出方が気になったらまずは近くの助産院や母乳外来をリサーチしておきましょう。
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