双子出産でも自然分娩で出産出来る場合も!条件について

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2017/11/07

双子出産で自然分娩ができそうな妊婦さん

双子を妊娠した場合、その多くが帝王切開での出産となります。赤ちゃんとママの体に負担をかけないための処置です。

ですが、外科手術である帝王切開に不安を感じるママも居ますよね。双子を普通分娩で出産することは出来ないのでしょうか。

実は双子を妊娠しても、条件が整えば普通分娩も可能です。実際に経膣分娩を行ったママもいますよ。どのような条件か見ていきましょう。

母子の経過が順調なこと!これなら普通分娩も可能です

経膣分娩のために一番欠かせないことは、母体と胎児の状態に何も問題が無いことです。少しでもアクシデントがあれば、帝王切開になります。

そのために、ママは次のようなことに気を付けましょう。

  • 高血圧にならないようにする
  • 急に体重や体脂肪が増えないよう気を付ける
  • 血糖値が高くならないように検診を受ける

血圧や体重の管理は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病の予防になります。これらの病気は、早産の原因にもなりやすいのです。

双子で早産になることはとても危険です。安全に出産するために、ママが病気にならないようにしましょう。

また胎児も順調に育っていることが理想です。ママのお腹の中は限りあるスペースです。どうしても赤ちゃんは小さくなりがちです。

産後元気に成長していくためにも、胎児の体に未発達な部分がなく、しっかり育っていることが大前提になります。

▼妊娠高血圧症候群を食事で予防する方法についてはコチラも参考にしてみて!

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双子のタイプ別に分娩方法が変わります

双子の赤ちゃんは、一卵性、二卵性の他にも詳しい分類があります。それは、ママのお腹の中でどう着床したかという分類です。

胎児は子宮の中で、絨毛膜と羊膜という二重の膜で包まれています。絨毛というのは胎盤の事で、羊膜とは赤ちゃんのお部屋のことです。

単胎の赤ちゃんは、1絨毛膜1羊膜で生育します。ですが多胎である双子の赤ちゃんは、絨毛膜と羊膜にいくつかのパターンがあるのです。

DDツイン
2絨毛膜2羊膜と言って、2人の赤ちゃんがそれぞれ自分の絨毛膜と羊膜を持っている状態をDDツインと言います。

これはもっとも安定した双子妊娠で、条件が揃っていれば高い確率で通常分娩が可能になります。

MDツイン
1絨毛膜2羊膜の双子の事です。胎盤は共有していますが、体内で別々の羊膜の中に入っています。

一つの胎盤で二人の胎児が成長するために、ハイリスク出産となります。安全を考えて帝王切開が行われます。

MMツイン
1絨毛膜1羊膜の双子です。赤ちゃん二人がお腹の中で胎盤も羊膜も共有している状態です。

もっともリスクの高い双子妊娠で、通常分娩は難しいです。母子の安全のために、帝王切開が選択されます

▼双子妊娠の基礎知識についてはコチラも参考にしてみて!

双子の通常分娩のための条件3つ

経過が順調な事に加えて、必要な条件がいくつかあります。双子の出産は、単胎での出産よりどうしてもリスクが高くなります。

普通分娩を目指すためには、厳しい条件をクリアしなくてはなりません。すべての条件を満たせない場合は、帝王切開になるので注意してください。

赤ちゃんがふたりとも頭位であること

普通分娩に必要な条件は、赤ちゃんの頭が子宮口に向かっていることです。この姿勢を頭位と言います。

逆に頭が上向きになってしまっていることを、骨盤位と言います。逆子とも言いますね。逆子の場合子宮口を通ることが難しくなります。

双子の赤ちゃんが、お腹の中で頭位で居てくれたら、普通分娩へのハードルがかなり低くなります。ですが双子はよく、1人は頭位、2人目は骨盤位になりがちです。

ママの前回の出産が帝王切開ではないこと

2回目以降の妊娠で双子を授かった場合、上の兄弟の出産が帝王切開だと、双子も帝王切開になります。

妊娠するとお腹の筋肉が伸びて、子宮の壁自体もどんどん引っ張られて大きくなっていきますね。

このとき、帝王切開の傷跡が引っ張られることで、子宮破裂と言う状態が起きてしまいます。子宮の壁が裂けてしまう危険な状態です。

もちろんお腹の赤ちゃんにもいい状態とは言えません。先に出産で帝王切開を経験したママは、その事を受診した先生に相談しなくてはいけません。

妊娠34週以降であること

胎児がもっとも安全に生まれてこれる週数は、37週前後と言われています。それより早いと早産に、遅すぎると過期産になります。

双子の自然分娩はリスクが高いので、出来るだけ安全な週数でお産に望むことが求められます。

34週を経過して、胎児や母体に異常がなければ、陣痛促進剤を使って計画出産で赤ちゃんを産む方法が取られます。

自然分娩が可能な病院を選ぶ

バースプランにはいろいろな物があり、中には助産院や自宅出産を希望する方も多いでしょう。

しかし、双子の場合、医療行為の出来ない助産院での分娩は許可されていないので、注意が必要です。

双子で普通分娩を望んでいるママは、周産期医療センターやNICUなどの設備が整っている総合病院などの大きな場所を選びましょう。

ここでなら、医師などのスタッフも充実しているので、普通分娩での出産がやり易くなります。

それに、万一お産の最中に異常が出ても、すぐ対応に当たってもらえます。赤ちゃんにもママに一番安心な方法です。

▼双子出産するための病院探しについてはコチラも参考にしてみて!

双子でも、普通分娩が出来るケースはあります

7割近くのママは帝王切開で双子を出産しています。でも経過が順調ならば、普通分娩が不可能なわけではないのです。

双子を普通分娩で出産するには、いくつもの条件をクリアしていなくてはなりません。

その確率が、3割から4割と言われています。決して低い割合ではないのでお腹を切らずに赤ちゃんを産める可能性もありますよ。

そのためにも、合併症の予防など妊娠中に自分で出来るケアを心がけましょう。ママ自身のためでもあります。検診の度に先生にもチェックしてもらいましょうね。

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