「ビクッ」が可愛いモロー反射!寝ていて急に驚く場合も?特徴紹介
“モロー反射”は、赤ちゃんが生まれてお腹の外に出ても正常に健康に成長していくために必要な反射である“原始反射”の一つです。
原始反射の中でも比較的知名度の高いこの反射は、「名前は聞いたことがある」という方も多いのではないでしょうか?
でも、実際にどんな反射で、どういった意味を持つのでしょうか。モロー反射について紹介します。
この記事の目次
モロー反射は赤ちゃんの「ビクッ」が可愛い原始反射!自分の身を守る基礎
モロー反射とは、赤ちゃんを高い所から下ろした際に、両腕を広げて「ビクッ」と抱きつくような仕草をする反射です。
無意識の原始反射ではありますが、両腕を広げ一生懸命抱きつこうとしているような仕草がとっても可愛いですね。
モロー反射を確認してみよう!でもやりすぎには注意
モロー反射の確認は、次の3ステップで行います。
- 赤ちゃんを仰向けに寝かせる
- 赤ちゃんの頭と首を支えながら、少しだけ(30度程度)上半身を抱き起こす
- その状態から赤ちゃんの頭を床の方に下ろす
この「3」の際に、赤ちゃんが両腕を大きく広げて「ビクッ」となり、その後何かに抱きつくように腕を引き寄せるポーズをとるのです。
頭を打たないよう、また首に負担がかからないよう気を付けて行えば簡単に確認ができ非常に可愛いのですが、モロー反射が起こった後泣いてしまう赤ちゃんも多いです。
あまり赤ちゃんの負担にならないよう、やりすぎには注意をしてくださいね。
急降下しなくても起こるモロー反射!寝ている時にも「ビクッ」は起こる
また、モロー反射は上の方法で試せるように、赤ちゃんが急降下した際に身を守る原始反射ではありますが、他のタイミングでも起こる場合があります。
それは、一見安静で見の危険のない、寝ている時です。
赤ちゃんがママから離れないよう無意識にママを探している行動と考えられています。
また、大人には気にならないような小さな音にもびっくりして、反射が起こってしまう場合もあります。
また、無意識の反射に、赤ちゃん自身が驚いてしまうようですね。
「せっかく寝かしつけたのに、反射で何度も起きてしまいまた抱っこ…」という状況が繰り返されると、ママは心身共に疲れてしまうこともありますよね。
出現は胎内、消失は生後4ヶ月頃!産院や健診でチェックを受ける
モロー反射の出現は、赤ちゃんがまだママのお腹の中にいる頃(28~38週頃)で、体内でどんどん成熟していきます。
そのため、生後間もない赤ちゃんにも、モロー反射は見られます。
赤ちゃんが正常な成長過程をたどっていくと、生後3~4ヶ月頃にはモロー反射は見られなくなっていきます。
また、モロー反射はダイナミックな動きを示す赤ちゃんから、少し手を動かす程度の赤ちゃんまで、反応に個人差もあります。
また、頻繁に反射で泣いてしまうとママは困ることもありますが、発達面では「赤ちゃんが元気な証」と捉えられます。
よって、ひとまず安心をして、その上で「泣きやませ」・「寝かしつけ」の方法を考えてみてくださいね。
出現・消失に異常があると脳障害の可能性も!過強・虚弱すぎる反応場合も要注意
モロー反射が出現しない、または遅くとも生後半年までに消失をしない場合には、脳障害が疑われます。
家で試してみてもモロー反射が起こらない、いつまでも消えない、という場合には、一度専門家に相談をしてみましょう。
また、ある程度の個人差があることは先述の通りですが、あまりに強弱が激しい場合には詳しい検査が必要となる場合もあります。
発達の確認もしながら、可愛い仕草を楽しもう!
このようにモロー反射は、「赤ちゃんの脳をはじめさまざまな機能が正常に働いているか」を知るバロメーターとなる大切な反射です。
時々体を少し起こして確認をしながら、少しの時期しか見ることのできない可愛いモロー反射を楽しんでみてくださいね。
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