クーイングは赤ちゃんのお喋り!上手な返し方と気をつけたいこと
クーイングとは、生後1か月頃から始まり、赤ちゃんのご機嫌がいいときに舌を使わず、母音で「あー」や「うー」といった声を発することで「プレジャーサイン」とも呼ばれています。
では、クーイングが始まったらどのようにママは対応していけばいいか、赤ちゃんのクーイングに対してコミュニケーション方法や気をつけたいことを見ていきましょう。
この記事の目次
クーイングは早くて1ヶ月から!月齢別で見る赤ちゃんの言葉の過程
クーイングが始まる時期は個人差がありますが、早くて生後1~2ヶ月で始まり、生後3ヶ月でほとんどの赤ちゃんがクーイングを始めるとされています。
クーイングから喃語への移行は思ったよりも早く、生後2~3ヶ月で始まり、期間も1~2ヶ月と少なく、その後は喃語へと移り変わっていきます。
生後4ヶ月頃、咽頭の位置が少しずつ下に下がると、母音以外の音をたくさん出せるようになり、喃語を発するようになります。
喃語が増えさらに月齢が進むと、今度は喃語が2節~3節増えて徐々に意味を持つ言葉が増え始めます。
時期 | 言葉 | 特徴 |
---|---|---|
生後1ヶ月~3ヶ月 | あー、うー、くー | 母音だけを使った声、クーイングの始まり。 |
生後4ヶ月~5ヶ月 | ばー、うぐうぐ | 母音中心に、喃語が始まる。ママやパパの声に反応して赤ちゃんが笑うことも。 |
生後6ヶ月~7ヶ月 | まんまん、マーマ | 子音の発話もうまくなり、2節~3節と喃語が増えていきます。 |
生後8ヶ月~9ヶ月 | まんま、いー | 何かを見つけて指を指して言葉を発したり、身近なご飯を「まんま」とも言える赤ちゃんもいます。 |
生後10ヶ月~11ヶ月 | ばば、ぱっぱ、 | 喃語が減りはじめ、意味を持つ言葉が増えてきます。 |
生後1歳~1歳半 | ワンワン、ブーブ | ママの言ってることもわかるようになり、自分が反応したものを指さしたりするようになる。 |
生後1歳~2歳 | ママ、パパ、ないない | 記憶もしっかりし、以前認識した人や物に対して伝えようとする。 |
クーイングなぜ起きるの?クーイングと喃語の違い
では、生後1~2ヶ月頃になるとなぜクーイングが始まるのでしょうか?
クーイングが始まる原因は、赤ちゃんが声の音を楽しんでいる他に、口や喉の形が変わってきたことによる発達過程のひとつになります。
クーイングは赤ちゃんが声を出して楽しんでいるプレジャーサイン
クーイングは赤ちゃんが吐いた息と一緒に出る音なので、赤ちゃんが泣いたり笑ったり感情から出す声と全く異なります。
元は、鳩の鳴き声である「クー」が語源になっていると言われており、大人は舌を使いながら声をだしますが、赤ちゃんは喉の奥で母音を発声させます。
クーイングで突然しゃっくりが出ることも…
クーイングを楽しんでいるときに突然しゃっくりが出て、急に泣き出してしまう赤ちゃんも多いのではないでしょうか…
しゃっくりは、お腹の中にある「横隔膜」が急激に縮小し声帯が閉じてしまうと空気が遮断され、しゃっくりが起こります。
赤ちゃんのしゃっくりが多いのは、おっぱいを飲んでいるときや、クーイングを楽しんでいるときに空気をたくさん吸い込み横隔膜を使うことで、しゃっくりが頻繁に出るようになります。
しゃっくりが出てしまったら、母乳やミルクを飲ませたり、背中をトントンしてあげたりしながら落ち着かせてあげましょう。
クーイングと喃語の違い
月齢が低い赤ちゃんは喉の奥と鼻が交わる部分のスペースが狭いため、言葉を発することができません。
赤ちゃんの喉は高い位置にあるので声を出すことはできず、鼻で息を吸うことで母乳が飲めるようなしくみになっています。このような舌を使わずに母音を発声するのがクーイングです。
反対に、喃語は「まんまん」「うぐうぐ」など母音と子音を組み合わせた言葉です。生後4~5ヶ月頃になると喉の構造が発達し、息を吐くと同時に言葉の音を出せるようになります。
これが最初の喃語になり「うー」などの母音のものから、「ばー」や「ぷー」などの子音も混ざり、赤ちゃんはママやパパの発声を見ながら言葉を少しずつ学んでいきます。
クーイングをしない!発達障害の関連性とママができること
生後3ヶ月を過ぎてもクーイングをしない、またはクーイングをしていたのに全くしなくなった!ということで発達障害の可能性を心配するママもいるかもしれません。
まずは焦らずに様子を見ていきましょう。
クーイングは個人差がアリ!ママがたくさん声をかけよう
クーイングの出始めや、クーイングの頻度は個人差があります。クーイングを飛び越えて喃語を話す赤ちゃんもいます。
まずは赤ちゃんの個性を見守りながら様子をみましょう。ママが歌をうたったり、声かけをたくさんしながら楽しい時間を過ごすことで言葉の発達が促されることもあります。
1人で抱え込まないで!心配なときは小児科医に相談を
なかなかクーイングをしない、またはしなくなった、など変わった様子がある場合は小児科医に相談してみましょう。
小児科医では、聴覚スクリーニングを受けることができます。普段からママの話声や声かけに対して反応があれば聴覚に問題はなく、クーイングをしなくても心配する必要はありません。
コミュニケーションで発達の心配がある場合は、応答性も確認してもらうことができますので心配なときは小児科医に相談してみましょう。
- 家でできる赤ちゃんの聴覚確認
赤ちゃんが別の方向を向いているときに、赤ちゃんの近くでママが手をパチンと叩きます。ママの手を打っても全く振り向かなければ耳が聴こえていない可能性も。
1回だけでは分からないので何回かやってみましょう。普段から聴こえていない様子が見られる場合は小児科医に相談しましょう。
クーイングを焦らず、赤ちゃんのペースをゆっくり見守る
クーイングが始まる目安の時期はあっても、クーイングもせず喃語も少ない赤ちゃんもいるのでさまざまです。
小さいときはこれができる、言葉が遅いなど兄弟や同じ月齢の赤ちゃんを比較しやすくなりがちです。
まずは焦らずに、ゆっくり見守っていきましょう。
赤ちゃんのグーイングに応えるママのコミュニケーション方法
赤ちゃんのクーイングが始まったら、ママがクーイングに応えてあげましょう。クーイングでコミュニケーションをとることで喃語への発達がスムーズになると言われています。
赤ちゃんと同じ言葉でオウム返しをする
赤ちゃんが「あー」と発したら、ママも「あー」とオウム返しで答えてみましょう。
いろんな音を出すことで赤ちゃんもコミュニケーションが楽しくなってくるので、クーイングがたくさん出てくるようになりますよ。
マザリーズ言葉で赤ちゃんに話しかける
マザリーズとは、赤ちゃんに話しかけるとき、無意識に声のトーンを上げてゆっくり話す言葉でママは本能で分かっています。
「お話しているのかな~?」「ごきげんだね~」など、恥ずかしがらずにどんどんマザリーズ言葉で話してあげると、言葉や精神面でも良い影響を与えることができます。
赤ちゃんのクーイングを褒めてあげる
赤ちゃんはママの声や言葉をしっかり耳で聴いています。ママが赤ちゃんのクーイングに対して「じょうずだねー」「すごいねー」と褒めてあげることで赤ちゃんもそれに応えてクーイングが増えてくるでしょう。
赤ちゃんはご機嫌なときにクーイングが始まるので、ママが褒めることでたくさんコミュニケーションを取りたがるようになります。
クーイングが始まったら言葉遣いに気をつけよう!
クーイングが始まったら赤ちゃんの言葉の発達において気をつけることがあります。クーイングは赤ちゃんにとって大事な成長過程なので家族で温かく見守っていきましょう。
赤ちゃんのクーイングが始まったら音を出す練習の始まり…
赤ちゃんのクーイングは口や喉の発達と共に、音の出し方を練習しています。周りのママやパパの話す音を耳で聴きとりながら自分の音に変えていきます。
乱暴な言葉を使わないように注意する
赤ちゃんは自分の声を聴いて楽しくなってきたのが、パパやママなど周りの声に興味を持ち始めます。
普段何気に喋っている言葉ですが、知らず知らずのうちに話し方が乱暴になっていることも。
赤ちゃんはたくさんの音や声を聴き、たくさんのことを吸収しながら成長していきます。普段から家族みんなで気をつけていきましょう。
クーイングの可愛らしい期間を記録しよう!
クーイングの期間は1~2ヶ月とわずかな時間なので、可愛らしい赤ちゃんの様子を思い出として記録に残し、ママやパパ、兄弟が赤ちゃんのクーイングに応えている姿を残しても良いですね。
クーイングは赤ちゃんとママのおしゃべり。クーイング期間を楽しく過ごそう!
クーイングは赤ちゃんが初めてママに話しかけるおしゃべりなのかもしれません。赤ちゃんのクーイングが出ると可愛らしく、ママも嬉しくなってしまいたくさん話かけたくなるでしょう。
喃語が少しずつ出てくると、クーイングが自然と見られなくなってきます。赤ちゃんがクーイングをする期間は1~2ヶ月と言われています。
また、クーイングは出生状況によって個人差があります。クーイングがなかなか始まらなくても、乳児健診で指摘を受けず、家でもしっかり音に反応できているなら焦らずに様子を見ていきましょう。
クーイングを飛び越して、喃語を喋り始める赤ちゃんもたくさんいます。
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