保育園か幼稚園かこども園か?年間行事の違いを知り納得の園選びを!

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2018/06/10

園の年間行事をチェックしている様子

子供が幼稚園に入る頃、仕事復帰を考えるママが増えています。そこで悩むのが、保育園なのか幼稚園なのか、またはこども園に入れるべきなのかということではないでしょうか?

それぞれに特徴があるので、子供の特徴に合わせて選びたいところですが、ひとつの目安として行事やイベントの違いがあります。

保育園や幼稚園、こども園は年間でどんな行事があるのか、どんな違いがあるのか、知っておくと選ぶ際の参考になります。仕事が決まって行けない場合や、参加が面倒な場合の対処法もご紹介します。

保育園と幼稚園、こども園の違いについて

ママが仕事を始めるにあたって、園選びをする際に知っておきたいのが「認定区分」です。

認定区分は自治体が定める3つの区分のことで、施設などの利用先を決める制度になります。
認定号数 子供の年齢 教育・保育の違い 対象園
1号認定 子供が満3歳以上 教育を希望する場合 幼稚園・こども園
2号認定  子供が満3歳以上 親の就労により保育の必要な場合 保育園・こども園
3号認定 子供が3歳未満 親の就労により保育の必要な場合 保育園・こども園

つまり、ママが働いていない場合は幼稚園かこども園を、働いている場合は保育園かこども園を選ぶということになります。

入園前には就業証明書の提出が必要となるので、保育園や2号認定でこども園に入れたい場合は就業先が決まっている必要があります。

働くママが増えた時代の流れもあり、幼稚園でも預かり保育と言って別料金を払うと保育時間を延長できるケースが増えています。長期休みである夏休みや春休みも預かり保育を行う場合があるので、パートなどの場合は預かり保育を上手く利用してもよいでしょう。

フルタイムで働くのか、パートなど短時間で働くのかによっても園選びが異なってきますので、自身の状況に合わせて選んでください。

保育園・幼稚園・こども園の行事の特徴

保育園は保護者が働いていることが条件なので、発表会やイベントなどは参加しやすいように土日に開催されることが多いです。

一方幼稚園は、基本親子参加の行事や参観などは平日に行われます。園によって違いはありますが、月に1度~2度イベントが行われる園もあります。

働いているママでも仕事のスケジュールが自由に調整できたり、職場の理解があれば幼稚園でも問題なさそうです。

こども園は幼稚園主体の園と、保育園主体の園があるため、年間行事が平日に行われることが多いのか、土日に行われることが多いのかは園によっても違いがあります。検討している園の見学時などに行事の日程などを事前に確認しておくとよいでしょう。

保育園の年間行事(一例)

  • 4月 入園式、慣らし保育、新入園児歓迎会、誕生日会(毎月)
  • 5月 親子遠足、春の遠足、保護者会、保護者懇談会
  • 6月 保育参観、プール開き
  • 7月 七夕お楽しみ会
  • 8月 夏まつり、お泊り会
  • 9月 祖父母おまねき会
  • 10月 運動会、ハロウィン、秋の遠足、お芋ほり大会
  • 11月 保育参観
  • 12月 お遊戯会、クリスマス会
  • 1月 お正月お楽しみ会、もちつき大会
  • 2月 まめまき会
  • 3月 年長さんお別れ会、卒園式

年間を通じて、日本の伝統行事や季節を感じるイベントが行われています。園児だけで完結する行事もあれば、保護者が参加する行事もあります。

保護者が参加する保育参観や、夏まつり、クリスマス会などは土日に設定されていることが多いです。

また、保護者会や保護者懇談会も働いているママが多いことから、土日の午前中や平日の夜に設定されることがあります。子供の保育園の様子が知れたり、ほかの保護者とも交流できる機会なので、なるべく参加することをおすすめします。

幼稚園の年間行事(一例)

  • 4月 始業式、入園式、新入生歓迎会、身体測定、PTA役員選出、家庭訪問
  • 5月 春の遠足 内科検診 保護者会 PTA総会
  • 6月 ファミリー参観 プール開き 衣替え
  • 7月 七夕まつり(夏まつり) 1学期終業式
  • 8月 夏休み 夏季保育 お泊まり保育
  • 9月 2学期始業式 祖父母参観・交流 バザー
  • 10月 運動会
  • 11月 秋の遠足 おいもほり ファミリー参観
  • 12月 お遊戯会、クリスマス会
  • 1月 おゆうぎ会(音楽会) クリスマス会 2学期終業式
  • 2月 豆まき 生活発表会(劇・作品展など)
  • 3月 ひなまつり 年長さんお別れ会 卒園式 謝恩会 終業式 春休み
幼稚園では、季節ごとの遠足や運動会といったイベントは保護者の参加が基本です。

運動会やバザーなど大きなイベントになると、保護者やPTAの協力が必要不可欠なため、説明会や打ち合わせなどでたびたび幼稚園に行く機会が増えることがあります。

また、保育園との違いに家庭訪問がある幼稚園があります。子供の幼稚園での様子を聞くいい機会ですが、日程は平日の昼間~夕方に設定されることが多いため、仕事は調整する必要があります。

また、長期間の夏休み、冬安み、春休みがあることも特徴です。特に長い夏休みに預かり保育がない幼稚園は働くママにとっては厳しい状況になりますので、預かり保育の有無は事前にしっかりチェックしておくことをおすすめします。

こども園の年間行事(一例)

  • 4月 入園式、進級式、歓迎会、給食はじめ、家庭訪問
  • 5月 こどもの日の集い、野菜苗植え、園外保育、保育参観、親子バス遠足
  • 6月 避難訓練、プール開き、父母参観日、交通安全教室、じゃがいも堀り
  • 7月 流しそうめん、花火指導、七夕集会、お泊まり保育、お楽しみ会
  • 8月 夏休み
  • 9月 防災訓練、プール納め、敬老の日行事
  • 10月 運動会、チューリップの球根植え、いもほり・やきいも大会、園外保育
  • 11月 消防車・救急車来園、七五三祝い、表現発表会
  • 12月 クリスマス会、冬休み
  • 1月 もちつき
  • 2月 豆まき、作品展、卒園観劇、保育参観
  • 3月 お別れ遠足、ひなまつり、お別れゲーム大会、お別れ会、卒園式、修了式

こども園の行事は幼稚園主体型の園なのか、保育園主体型の園なのかによって異なります。上記は幼稚園主体型の園の行事例で、幼稚園と同様に夏休みや春休み、家庭訪問などがあったり、平日に保護者が参加する行事が多く設けられています。

知っておきたい!園が行事を行う理由

保育園や幼稚園、こども園では、日本の伝統行事や四季を感じるイベントや行事ごとがたびたび行われます。こうしたイベントは子供たちも楽しみにしていて、たくさんの新しい経験ができるため、見守る親としてもうれしいのではないでしょうか?

園が行事をおこなう理由としては以下の4つがあります。園がどのような思いで行事やイベントを企画し行っているかを知ることで、行事に対する心構えも少し変わるかもしれません。

子供の発達を見せる目的

運動会や発表会、お遊戯会などは発表するまでにたくさんの練習が必要です。今まで赤ちゃんだとばかり思っていた我が子が、お友達と一緒に踊ったり、歌を歌ったり、協力して何かをするというだけで、見る親の感動もひとしおです。

子供の頑張る姿をありのままに、さまざまな形で保護者に見せ、伝えるということが園の行事の最大の目的になります。

その思いを大切に、行事やイベントの際は子供の成長を思う存分見守ってあげてください。

親子のふれあいを促す目的

親子で参加型の行事は、子供と親が一緒にダンスを踊ったり、制作物を作ることになります。一緒になって行事に取り組むことで親子のふれあいを促し、親子の絆を深めることができます。

地域の文化を伝承する目的

地域の伝統を伝える人が年々減っていく中、地域の伝統文化や行事を積極的に取り入れる園もあります。子供たちに日本が古くから行ってきた伝統行事を体験させることで、未来につなげる目的があります。

保育を活性化する目的

毎日の保育に加え、行事やイベントを行うことでマンネリを防ぎ、生活リズムを活気づける目的があります。いつもとは違ったことに取り組むことで、新たな刺激があり、保育に深みが出ます。

仕事で行事に参加できないときの子供への接し方

ママが働いていると園の行事に仕事でどうしても参加できない、ということもあります。周りのママは行事に来ているのに、どうして自分のママは来ていないの?と子供に寂しい思いをさせないために、子供への接し方が大切になります。

まずは行事に参加できないことを事前にきちんと伝えておきましょう。そして理由も説明しておくと子供も理解し納得してくれます。

全部の行事に参加することはできなくても、絶対外せない保育参観やお遊戯会などの節目のイベントは参加できるようにあらかじめ調整しておくのも手です。「この行事はお休みするけど、こっちには行くからね」、と子供に話しておくとよいでしょう。

行事に行けなくて寂しい思いをさせていると心を痛める方も多いと思います。

行事に行けないことを後悔するのではなく、一緒にいられる時間をどう楽しく過ごすかを考えてあげるほうがプラスになるはずです。

時間あるときは家事の手を止めて、子供の話を聞いてあげたり、一緒に遊んであげたりと子供の時間を立て直しましょう。行事に来てくれなくて寂しい、というのは一時期だけのものです。その時間を大切に過ごしてみましょう。

行事の参加がめんどくさい場合の対処法

たびたび行われる行事の参加がめんどくさい、というママも案外多いものです。行事に行くたびに、ほかのママとの交流を無理やり持たなくてはならなかったり、あまり気乗りしないことに参加したり、とストレスと感じるママも少なくありません。

特にママ友を作るのが苦手、という方がその傾向が強いようです。

ひとりでいることが辛い状況であれば、パパや、おじいちゃん、おばあちゃんを巻き込んでしまいましょう。

一緒に参加することで、子供の頑張る姿を共有できますし、いい思い出になります。

また、グループがすでにできているママ友の輪に割って入るのは、なかなか勇気がいるものです。そんな時は、ひとりでいるママを見つけて話しかけてみてはいかがでしょうか?相手も意外と話しかけられることを待っているかもしれません。

もし幼稚園行事を負担に感じてつらい、という場合はギリギリに行って終わったらすぐに帰るのもおすすめです。仕事でどうしても行けない、という方もいるので体調などを理由に休む手もありますが、その際は子供にきちんと行けないことを伝えておきましょう。

行事やイベントでママ友とうまく付き合うコツ

ママ友との付き合いはトラブルもよく聞くので、身構えてしまうママも多いと思います。でも、ママ友は同じ年の子供を持つ同士のようなもので、貴重な情報源でもあります。上手に付き合うことで行事やイベントがより楽しくなること間違いなしです。

行事やイベントなどでママ友と付き合うコツをご紹介します。

自分と雰囲気の合う人を見つける

人は誰しも感覚的に合う合わないがあります。会話のペースや雰囲気、言葉遣い、服装…、アンテナを張って自分と似た雰囲気の人を選ぶつもりで、見渡してみてください。この人合いそうだな、と思ったら、思い切って声をかけてみましょう。

気の合わないママ友とは距離を置く

子供が小さい頃はママ友の付き合いで必死になっていても、子供が大きくなるにしたがって疎遠になりあの大変さはなんだったんだろう、と言う先輩ママも多いものです。気が合わないと思ったママ友とは、無理して付き合う必要はありません。

踏み込んだ話はしない、話が長くなりそうなら理由をつけて切り上げる、などしてなるべく関わりを持たないようにしましょう。

ただ、今後の子供が絡んでくることもあるので、無理して避けるのではなく、挨拶だけはきちんとして適度な距離感を保ちましょう。

子供の成長の比較はNG

行事やイベントで子供が上手に踊れていた、徒競走で一等賞だった、などの頑張りは親として手放しで喜んで上げたいものですが、ママ友との付き合いでは比較するのはぐっと押さえておきましょう。なにか比較するようなことを言われても気にしないのが賢明です。

勝手に写真を撮ってSNSにあげない

自分の子供のことを写真に撮られるのを嫌がる人もいます。

そのため一緒に写っている写真を撮りたい時は、ひと声かけて許可を取るのがマナーです。

また、行事やイベントの様子をSNSに投稿するときは自分の子供以外はトリミングするなどして注意を払いましょう。

ママ友は今までの友達付き合いと違って、子供を通しての独特の付き合いになります。つかず離れずの適度な距離を保ちつつ、イベントや行事などで気持ちよく付き合うことができればよいですね。

保育園・幼稚園・こども園の行事の違いを知って快適に働こう!

それぞれの園の行事やイベントの違いを中心にまとめてきました。これから仕事をしていく中で、園の行事の参加は楽しいこともありますが、負担になることもあります。

  • あまり行事がないと思っていたら、毎月何かしら参加しなくてはならなかった…
  • こども園は夏休みの預かり保育があると思っていたら、実際なかった…

など、いざ入園してから思っていたのとは違っていた…とならないために、事前リサーチが必要です。

園でも大きな行事ごとやイベントは、体験や見学会を行っています。

運動会で未就園児が参加できる徒競走や、夏祭りや秋祭り、バザーなどが解放されていることもあるので、実際に行ってみて雰囲気を確かめてみるのも有効です。

働く上でどんな園がよいのか、子供ともよく話し合いながら納得の園選びをしてください!

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