幼稚園は何歳から?いつから準備を始めるかの目安やプレとの違い
幼稚園には、基本的に3歳から入れます。入園する年齢によって保育期間が変わり、保育期間には以下の種類があります。
幼稚園は保育園と異なり、「教育施設」と位置付けられ、幼稚園生活は「教育」と呼ばれる遊びが主活動になります。入園時期によって、幼稚園ではどんな活動をするのでしょうか。
- 【3年保育】3歳で入園し、卒園まで3年間通園する
- 【2年保育】4歳で入園し、卒園まで2年間通園する
- 【未満児保育】3歳未満児の保育で満3歳からや2歳から受け入れがある
- 【未就園児保育】在園していない幼児を対象とした体験クラス
3年保育と2年保育で、幼稚園での活動は少し異なります。ここで比較してみますので、お子様に合った保育期間を考えてみてください。
年齢別に幼稚園での活動や選択のポイントもお知らせします。
この記事の目次
【3年保育】3歳からの一般的な入園時期でママも安心
幼稚園の入園時期で一般的なのは3歳になったら入園する3年保育です。
3年保育を中心とする私立幼稚園も多く、「年少」さんから卒園まで3年間幼稚園で過ごすことになります。
3歳くらいになると、子どもは自分以外のお友だちを意識し始めたり運動能力や言語の発達もグンと伸びていきます。
幼稚園のカリキュラムに沿って発達を促すスタートとして適した年齢と考えられています。
3年保育を選択するポイント
3年保育は、月齢の差がまだ大きい年齢での入園になります。3歳での入園を考えるママたちの決め手や心配事を参考にしてみてください。
- おむつが外れていまいので、幼稚園でトイレトレーニングをしてもらう
- 引っ込み思案なので、早くお友だちの輪に入れたい
- わんぱくでわがままなので、社会性や我慢を身につけてほしい
- 年長の兄弟と1年間一緒に通える
- プレで慣れていたから
- お友達と遊ぶ方が楽しそう
- お家での保育が毎日は辛い
- 両親ともに仕事をしたい
入園前の体験や行事に参加した時は、年少さんがどのように参加しているか、見てみましょう。入園時期の決め手になるかもしれません。
実は、年少児の中には行事で涙する子や園児の列に入っていない子がいるものなんです。全体的な雰囲気も大事ですが、入園すると見えてくるのはただ一人の我が子ですよね。
3年保育で入園したらお子さんがどんな様子で過ごすのか、想像してみるのも良いでしょう。
3年保育を選んだママの声
実際に3年保育を選択したママたちはどう思っているのでしょうか。多くは、メリットもデメリットも両方感じている方が多いようです。
また、年度途中で悩むことがあっても、先生やママ友に相談したり解決されているので、気にしすぎず参考にされてくださいね。
- 一人っ子で、出してしまうと意外に淋しかった。
- 大人しくて慣れるか不安だったが、挨拶など親戚も驚くほど成長した。
- 下の子が生まれて3歳で入れたが、幼稚園で赤ちゃん返りがひどかった。
- お友だちとのけんかが多くて、謝るばかりだった。
- 好奇心が強くなり、習い事も始めるほど積極的に。
- 孤独に育児をしていたが、ママ友ができて良かった。
- お昼寝がないので、毎日帰りの園バスで寝ていた。
- 毎日お漏らしをしていて申し訳なかった。
- 入園後三日給食で泣いていたが、好き嫌いが減ってよかった。
- 運動会でずっと先生に抱かれて泣いていた。
- 参観の度に、周りのことの差に落ち込んだ。
- 半年経ってもみんなと同じことができず、発達障害がわかった。
- 毎朝泣いてバスに乗るので早すぎたかと思っていたが、1週間くらいで慣れた。
- 入園式に暴れまくったが、初めての授業参観でちゃんと座って話を聞いていた。
- 子どもはすぐ慣れたし、親はストレスから解放された。
- 上は2年保育だったが、上がいるから入れた。上の子の成長にもなったと思う。
- 母子の時間が減ることを心配していたけど、スキンシップは増えた気がする。
早生まれさんやお子様や性格によっては、園生活をママが思うほど楽しめないのかも…という見方も出てきます。
先生は一人一人をしっかり理解して適切に対応しますので、泣く子に入園を勧めないということではありません。
年少さんでは泣いていたけど年長さんではリーダー!なんて成長を楽しめるのではないでしょうか。
こんな子には3年保育がおすすめ
- 元気いっぱいでお友だちが大好き
- 好奇心旺盛で色々なことに興味がある
- 早寝早起きの習慣がついている
- 物おじせず、自分のことを自分でしたがる
- 兄弟が在園している
完璧で入園してくる子なんてそういませんし、3歳頃の子どもの成長は早いです。入園してから先生に相談することもできますから心配しすぎなくても大丈夫です。
【2年保育】早生まれ・一人っ子に人気の4歳入園
2年保育は4歳で入園します。5歳になる年度の4月に入園し「年中」さんから卒園まで2年間幼稚園で過ごすスタイルです。
1、2、3、月生まれの「早生まれ」と言われるお子さんは、4月生まれの子と1年近く月齢の差がありますよね。
また、一人っ子ママはお家でお子さんと過ごす場合も多く、2年保育が選ばれています。
2年保育を選択する理由に「3年保育を希望していたけど諦めた」という声もあり、2歳から2年ほどプレ幼稚園の経験を経ている子もいます。
ママたちが2年保育を選択した理由
2年保育を選択するポイントは、お子様の性格や保護者の環境、経済的な負担等の他、3年保育を希望していたが諦めたという声もあります。
- 3歳の時に子どもが園や先生に懐かず、プレの度に泣いていた。
- 3年保育で入園となると淋しくなり、もう一年母子で過ごそうと思った。
- 経済的な負担を考えると、プレに通ってお友だちと関われば良いと感じた。
- 自分の仕事が決まらず、一時保育を利用しながらゆっくり職探しをすることにした。
- プレでしっくりこなかったので、他の幼稚園も見てみることにした。
- 体が小さく体力もないので、4歳からで良いと思った。
- 4月生まれだが言葉が遅く、1年療育機関に通って2年保育で入園。
- 年子の2人を2年保育と3年保育で入れた。
- 入園したかった園の抽選に落ちて翌年2年保育の募集にまた申し込んだ。
1年かけたら十分な園探し。2年保育にすると体験や情報収集も長めにできる分、園選びも吟味できるという利点もあります。
2年保育ママの心配事で多いのが他の園児に後れをとること。入園したら、1年間園生活をしてきた子たちと一緒になります。
プレや園の行事に参加するときには、同じ年である年少さんの様子を見てみましょう。ご家庭で、子どもにどんな力をつけたら良いかが掴めるかもしれません。
幼稚園時代の1年の成長は大きいですが、それはその子の成長です。1年幼稚園に通わないからと言ってお子様と他の子の成長に大きな差が出るということではありません。
【関連記事】気になるプレ幼稚園のメリット3つとデメリット2つ!
2年保育に不安を抱えているママへ
みんな同じ4歳です。身体的な発達や言語、精神的な成長も、大きな差はありません。
園での生活には、入園後徐々に慣れていきます。入園式や最初の参観で差を感じても、次の参観では慣れたお子様の様子に安心して頂けると思います。
入園してからのお友達関係も心配される親御さんは多いです。プレ等で年少さんとの触れ合いもあります。顔見知りがいるとお子様もママも安心ですね。
卒園の頃には、入園時期は全く関係なく分からなくなっています。幼稚園生活で大切なことは、小学校就学の力を付けることです。
スタートの時期が違っても、卒園というゴール&入学という次のスタートはみんな一緒です。
【未満児保育】お仕事ママもお助け!2歳でも入れる
プレ保育、プレスクール(プリスクールも同義)、等とも呼ばれる保育での中でも、入園手続きをして入園料や保育料、物品代を払って毎日通園する保育について「未満児保育」として取り上げます。
最近は幼稚園でも未満児保育をしている園が増えています。未満児とは「3歳未満児」のことで、2歳から受け入れがあります。
未満児保育には保育園の要素も
未満児保育が選ばれているのは、幼稚園ではあっても2歳児に合わせた保育内容が設定されているからです。
幼稚園が文科省管轄の「教育施設」であるとはいえ、職員はちゃんと2歳児に適した環境で携わります。
幼稚園が「教育」の場であることから、2歳児なのに椅子に座って読み書きの練習…なんてイメージを持つ方もいらっしゃいますが、大きな誤解です。
多くの未満児クラスでは3歳以上児クラスとは園生活が大きく異なります。
- 午前中のおやつがある
- トイレトレーニングが全体的に進められる
- お昼寝がある
未満児保育はこんな方におすすめ
未満児保育は、入園希望者を常時受け付けている場合が多いです。4月を待たずにお家の方とお子様のタイミングで入園できるのも大きなメリットですね。
未満児保育は以下のようなお家、お子様におすすめです。
- 待機児童問題で保育園に入れず悩んでいるワーママ
- 下の子ができて十分お家で関わってあげられない
- ママが妊娠中
- 3年保育で入園を考えているけど慣らしたい
- 専業主婦だけど子どもを預けたい
- 元気が良すぎてママがヘトヘト
未満児クラスは幼稚園で一番小さいお友だちです。しっかり甘えて、大きい組のお兄ちゃんお姉ちゃんに可愛がられる日々になります。
未満児保育をしている園は増えてきていますが、実施していない園も多いので、地域の園は早めに調べておきましょう。
特に保育園申請中の復帰希望のママは、現状を相談の上保育園に落ちたらすぐに手続きできるようにしておくと良いでしょう。
【未就園児保育】入園にも有利!慣れるためのプレクラス
プレ幼稚園等の中でも、入園手続きを必要としない保育を取り上げます。親子で参加や定期的に開催される保育体験といったもののことです。
未就園児とは、幼稚園に入園していないお子さんのことです。どこの園にも入っていないので、どこの園の未就園児保育を受けることもできます。
複数の園の体験クラスを申し込んでも問題ありません。気になる園には積極的に足を運びましょう。
未就園児クラスは、園独自の保育スタイルになるので、内容等も様々です。
- 開催頻度
- 未就園児クラスは、園によって対象年齢や開催時期、時間等も異なり、実施していない園もあります。
- 対象年齢
-
1歳くらいでも保護者と一緒に参加できるところもあれば、2歳からといった設定がある園、4月から3月の入園対象者のみの場合もあります。
- 保育料
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一切かからないところから、定期的に定額を支払い申し込むところ、参加するときにその日の保育料だけ必要なところなどがあります。
体験の中で幼稚園で行われているスポーツや絵画、音楽の教室を体験できることがあります。その時は、別料金の場合もあります。
未就園児保育ってどんなことをするの?
未就園児保育は、園で様々ですが、どんな活動があるのでしょうか。
- 母子で一緒に粘土遊びや外遊びなどを通して園やお友達、先生に慣れる
- 週1回程度開催され、秋くらいから母子別室になり、子どもだけで遊ぶ
- 体験の中で、10~30分程度の時間子どもが在園児のクラスへ行き交流をする
- 月に1回、幼稚園のスポーツ教室やリトミックを有料で受けられる
- 毎週園庭や保育室を開放し、その都度申し込みをすれば自由に遊べる
- 月に1回母子で10:00~14:00まで園生活を体験し、給食も食べる
「一時保育」として母親の用事などで子どもを預ける(1時間単位で料金設定)こともできます。
未就園児保育を進める理由
年度途中でも申し込める場合が多いです。お子様の成長に合わせて、「そろそろ集団を体験させてみようかな」というタイミングで申し込めます。
ママも一緒に遊べるプログラムが多いので、引っ込み思案ちゃんもご心配なく。2歳はお友達と遊ぶには年齢もまだまだな年齢です。園の雰囲気を知るだけでも十分です。
ママたちの情報網は、時に先生以上ということも。ママ友作りにも良いかもしれません。
入園時期が決まるまでと決まってから
いつ入園するかは、園探しと共に早めにある程度の方向性は決めていた方が良いでしょう。
家庭でのしつけに自信がなかったり負担に感じたりすることは「駄目なお母さん」ではありません。園に任せて笑顔でお家で過ごせたらそれも素晴らしいことです。
慣れることを大切にしがちですが、入園前にママとしっかりスキンシップを取り、いっぱい甘えさせてあげましょう。安定はお子様が新生活で頑張れる一番の薬です。
早めに探し始めて、十分悩んで入園時期を決めてください。きっと素敵な園生活が待っています。
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