離乳食に鮭を取り入れよう!電子レンジでフレークにすると使いやすい
鮭は、ピンク色の身に強い抗酸化のあるアスタキサンチンを含む、良質なタンパク質食材です。入手しやすく、調理もしやすいので、積極的に離乳食に取り入れたいですね。
離乳食には、電子レンジで簡単に作れる鮭フレークを使うと便利です。5分で簡単にレンジで作れる鮭フレークを利用すると、離乳食作りも時短になるのでおすすめです。
離乳食に使う時の鮭の選び方や、下ごしらえの方法、市販のフレークや缶詰は使ってもいいの?といった疑問についてもあわせて紹介します。
この記事の目次
鮭はいつからどれくらいの量を与えられる?
離乳食で魚を与える際には、以下の順番にします。
- 初期(生後5~6ヶ月):鯛・ヒラメ・カレイなどの白身魚
- 中期(生後7~8ヶ月):鰹・マグロ・ブリなどの赤身魚
- 後期(生後9~11ヶ月):鯖・サンマなどの青魚
最初は、ほぐしやすくあっさりとしていて、消化もよい白身魚からはじめて、脂が多くアレルギーが出やすい青魚は最後にします。
鮭は、身がピンク色ですが白身魚に分類されます。白身魚の中でも、脂が多いので他の白身魚に慣れた生後7ヶ月頃から始めましょう。
また、同じ白身魚の鱈も、アレルギーが出やすいので少し遅めの生後9ヶ月頃からスタートするとよいでしょう。
鮭フレークや鮭缶詰は生の鮭よりも遅めにスタート
市販の鮭フレークは、塩分や添加物が気になるので、1歳位から与えることを推奨します。湯通しすると、塩分が抑えられますね。
鮭の缶詰は、水煮・油漬け・中骨缶詰など、色々と種類がありますが、離乳食には水煮の缶詰がおすすめです。缶詰は塩分があるので、離乳食後期の9~11ヶ月頃から少量ずつ与えます。
鮭を食べさせる時の月齢別の目安の量
1回の食事で与える時の量の目安です。(厚生労働省「離乳食の進め方の目安」参照)
- モグモグ期(生後7~8ヶ月)
- 舌でもぐもぐとつぶせる程度に、細かくほぐした鮭を10~15g。
- カミカミ期(生後9~11ヶ月)
- 歯茎でつぶせる位の、5㎜ほどにほぐした鮭を15g。
- パクパク期(生後1歳~1歳6ヶ月)
- 歯・歯茎でかみつぶせる位の、1㎝ほどの大きさにほぐした鮭を15~20g
鮭を与える時は魚アレルギーに注意
鮭は、食品表示法でアレルギー表示が推奨されている20品目(他にはもも、いくらなど)にも含まれています。
鮭には、魚アレルギーのリスクがあり、じんましんや目が腫れる・赤くなる、呼吸困難になるといった症状が出ます。
初めて食べさせる時は、少量ずつ、小児科の開いている平日の午前中に食べさせるようにしましょう。
鮭の選び方と下ごしらえの方法
離乳食に鮭を使う時は、塩分加工がされていないものを選びましょう。
離乳食用にはお刺身用のサーモンが便利
離乳食で鮭を使う時には、お刺身用のサーモンが便利です。骨や皮もなく、薄切りにしてあるのでとても使いやすいです。
鮭を英語で言ったものがサーモンで、両者は同じものかと思ってしまいますが、サーモンと鮭とは品種としては別物です。
サーモンは海外から輸入されたものが多く、生で食べることができるといった違いがあります。
サーモンの中でも、いくつか品種があります。アトランティックサーモンは、タイセイヨウサケと呼ばれる品種で、キングサーモンはマスノサケと呼ばれる品種です。
離乳食としては、鮭でもサーモンでも使うことができますが、アトランティックサーモンは脂がのっているので、離乳食でも後期に使った方が良いでしょう。
切り身は生鮭を選びましょう
「甘口」「辛口」といった表示のされている塩鮭は、塩分が強いので特に初期の離乳食には不向きです。
骨や皮や血合いはしっかり取り除いて与えましょう
刺身用でも切り身でも、必ず鍋で茹でるなど加熱して使います。茹でてから、骨・皮・血合い・脂を取り除いて、月齢や歯の生え具合に合わせて、食べやすくほぐします。
特に、鮭には細かい骨があるので、よく取り除いてから与えます。骨があらかじめ取り除かれた切り身の鮭を使っても、手間が省けますね。
鮭は茹でてほぐしてから冷凍保存すると便利
鮭は、冷凍保存して使うことができます。茹でて下処理したものを、月齢別に食べやすい大きさにほぐして、まとめて製氷皿に入れて冷凍しておくと、すぐに取り出せて便利です。
- モグモグ期:舌でつぶせるほど細かくほぐす
- カミカミ期:5㎜ほどの大きさにほぐす
- パクパク期:1㎝ほどの大きさにほぐす
買ってきた鮭の切り身をそのまま冷凍する場合は、パックのまま冷凍せずに、一切れずつラップで包んで保存します。空気を閉じ込めないように冷凍することがポイントです。
離乳食の本を見ると、冷凍保存したものは一週間以内には使い切るようにとあります。特に、生の鮭をそのまま冷凍したものよりも、調理したものは悪くなりやすいので、早めに使い切るようにしましょう。
電子レンジでも作れる鮭フレークのレシピ
鮭は、鮭フレークにしておくと使い勝手が良いです。以下は、電子レンジで作れるレシピです。
- 鮭の切り身・・・2切れ
- 水・・・大さじ2
- 塩・・・一つまみ
【作り方】
1.耐熱皿に鮭を重ならないように並べる
2.鮭に塩と水を振りかける
3.ラップをして電子レンジ600Wで3分加熱する
4.中まで火が通ったら皮・骨・血合いを取り除く
5.身をほぐして完成
レンジの加熱時間が足りなければ、様子を見ながら20秒ほどずつ再加熱します。
モグモグ期の鮭フレークを使ったレシピ2つ
生後7・8ヶ月のモグモグ期には、おかゆにプラスしてもう一品を与えたいです。鮭フレークと野菜を使った簡単なメニューを紹介します。
鮭フレークを使ったブロッコリー和え
- 鮭フレーク・・・大さじ1
- ブロッコリー・・・大さじ1
【作り方】
- ブロッコリーをゆでてみじん切りにする
- 細かくほぐした鮭フレークをブロッコリーと混ぜあわせて完成
冷凍してストックしておいた鮭フレークを解凍して使っても、簡単に作れます。
鮭フレークを使ったじゃがいもサラダ
- 鮭フレーク・・・大さじ1
- じゃがいも・・・大さじ4
- ヨーグルト・・・大さじ1
【作り方】
- じゃがいもはゆでて、フォークの背でつぶす
- ヨーグルトを加えてなめらかにする
- 鮭フレークを加えて混ぜて完成
カミカミ期の鮭フレークを使った手づかみレシピ2つ
生後9~11ヶ月のカミカミ期は、手づかみ食べが盛んになる時期です。鮭フレークを使った、簡単な手づかみメニューを紹介します。
鮭フレークを使った一口おにぎり
- 鮭フレーク・・・大さじ1
- ごはん・・・80g
- 焼き海苔・・・1/5枚
【作り方】
- ご飯に細かくほぐした鮭フレークを混ぜ込む
- 一口サイズに丸める
- 海苔をちぎっておにぎりに張り付けて完成
軟飯ではなくごはんを使うので、カミカミ期の中でも後期におすすめのメニューです。
鮭フレークを使ったポテト焼き
- 鮭フレーク・・・大さじ1
- じゃがいも・・・大さじ3
- オリーブオイル・・・適量
【作り方】
- じゃがいもはゆでてフォークの背でつぶす
- 鮭フレークを加えて混ぜる
- 2を食べやすく1㎝ほどの大きさの円形にする
- フライパンにオリーブオイルを熱して両面を軽く焼いて完成
サーモンを使ったパクパク期のレシピ2つ
1歳からのパクパク期は、歯も生え揃ってきて、噛むことを覚えていく時期です。下ごしらえの不要な、お刺身用のサーモンを使った簡単なレシピを紹介します。
トマト缶を使うとラクチン「サーモンとトマトのソテー」
- お刺身用のサーモン・・・20g
- トマト・・・20g
- オリーブオイル・・・適量
【作り方】
- トマトは湯剥きして種を取って刻むorカットトマト缶を使う
- フライパンにオリーブオイルを熱する
- サーモンの両面をさっと焼く
- トマトを加えて炒めて完成
電子レンジで作る「サーモンとキャベツのレンジ蒸し」
- お刺身用のサーモン・・・20g
- キャベツ・・・20g
- 水・・・大さじ1
- みそ・・・少々
- マヨネーズ・・・少々
【作り方】
- 耐熱容器にサーモン、キャベツ、水を加えてラップをかける
- 600wのレンジで1分半加熱
- 2にみそとマヨネーズを加えて再びレンジで30秒加熱して完成
鮭はレンジ調理も便利!まとめて下ごしらえしてストックしたい食材
鮭は、生後7・8ヶ月の離乳食中期から与えることが出来て、タンパク質の他にDHA、EPA、ビタミンB群を豊富に含む食材です。
電子レンジで調理も出来るし、冷凍保存も可能なので、まとめて下ごしらえをして常備しておくと使い勝手が良いです。
特に、記事でも紹介した鮭フレークは、レンジを使って5分で簡単に作れて、色々なメニューに活用できます!是非、試してみてください。