赤ちゃんが離乳食でえずく・吐くこともある…焦らずに進めてみて!

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2018/11/16

赤ちゃんがおっぱいから離れて食事を取るための練習の離乳食。少しずつ食べられるように訓練する必要があります。

なので初めて食べたもの口にする赤ちゃんがえずいたり、吐いてしまうことは珍しくありません。

しかしやっぱりママのあげかたが悪かったのかな?おいしくないのかな?など心配になってしまいますよね…。

今回は赤ちゃんがえずいたり吐いたりしてしまう原因と対処法をご紹介します。

赤ちゃんがえずく・吐く原因として考えれられること

「えずく」とは吐きそう、もしくは吐き気がしてもどしそうな状態のことです。赤ちゃんがえずく、吐く原因は一体何でしょうか。

そもそも吐き戻しやすい胃の形

大人の胃はS字状に曲がっていて入口が狭く、しっかり閉まるので簡単に吐いたりすることはありません。

しかし、赤ちゃんの胃はとっくりのような形をしていて、胃の大きさは小さいのに入口が広くなっています。

なのでげっぷや咳など、ちょっとした刺激で食べ物が出てしまったりしてしまいます。

胃の容量が小さい

生まれたばかりの赤ちゃんの胃の容量は30~50mlで、授乳開始とともに容量が増えていきます。

生後6ヵ月までに120~200ml、生後6~12ヵ月で200~300mlとなります。その後、離乳食が進むにつれてさらに増えていきます。

食べ過ぎ

赤ちゃんは「お腹いっぱい」の感覚が未発達です。赤ちゃんが欲しがるからといって食べさせすぎていませんか?

食べさせすぎてしまうと赤ちゃんの胃腸に負担がかかってしまいます。離乳食の吐き戻しの多くは食べ過ぎが原因であることが多いのです。

既にお腹がいっぱい

離乳食の最後の2、3口だけえずくという場合は赤ちゃんが満腹のサインかもしれません。そのまま与え続けると離乳食を全部吐いてしまう事になりかねません。

決して「あと一口で完食だから」と無理に食べさせるのはやめましょう。

のどごしが悪い

パサついたもの、のどに引っかかる食感がある素材のものは食べづらいですよね。のどごしを良くするためにとろみをつけてあげましょう。

オクラや納豆など、ネバネバした素材と合わせてあげるのもおすすめですよ。

スプーンを奥まで入れすぎ

赤ちゃんの口は大人が思っているよりもずっと小さく、のどの奥までは5cmしかありません。なるべく浅めに与えてあげましょう。

口元にスプーンを持っていくだけにして赤ちゃん自身にスプーンをパクッとしてもらうのがなお良いでしょう。

特定食材が嫌の原因

大きさと固さが他のものと同じなのに素材を変えるとえずくなら、その食材が苦手なのかもしれません。苦手なものは出来るだけ増やしたくないですよね。

単品ではなく好きなものと合わせて与え、少しずつ慣れさせてあげましょう。

初めて食べる食材で受け付けない

赤ちゃんが初めて食べる食材に驚いたときの反応としてえずいたり、口に入ってきたものを舌で押し返す「反射」をしていることが考えられます。

初めて与える食材の時はごく少量、舐めるぐらいの量から始めましょう。

時間が気に食わない

育児書にもネットにも、離乳食初期は「なるべく午前中が望ましい」と書いてあることが多いですよね。

これはなにかトラブルがあったときに病院への受診がしやすいから、という理由からです。

ただ、午前中といっても起き抜けの空腹時に与えると急いで飲み込もうとしてえずくことがあります。

なので朝一番はたっぷりと授乳をし、次にお腹が空くちょっと手前で離乳食を与える方が良いでしょう。

アレルギーとの関連性

特定の食べ物で吐く場合はアレルギーに反応しているのかもしれません。赤ちゃんはアレルギー食材でえずいてしまうことがあるので、えずいた食材はメモを残しておきましょう。

ひとさじの量が多い

ひとさじの量はスプーン1/3ぐらい、なめるぐらいの量で大丈夫です。

今までおっぱいやミルクだったのに、いきなり食べ物が口に入ってきて赤ちゃんは思わずべーっと出してしまったり、おえっと吐いてしまったり、飲み込んでむせてしまったり…。

自分から口を開けてくれるようになってから徐々に量を増やしていってあげましょう。

固さが合っていない

赤ちゃんにとって離乳食の固さが合っていなくて食べづらいのかもしれません。最初のうちは十分にすりつぶし、裏ごししてトロトロ・さらさら状態のものから始めましょう。

離乳食が少し進んで、少しつぶつぶ・ざらざら感のものをあげたときに驚いてえずいたり吐いたりしてしまうことがあります。

焦らなくても大丈夫なので、ゆっくり赤ちゃんのペースでステップアップしていきましょう。

苦手な味

大人でも苦手な食べ物はありますよね。離乳食はいろいろな食べ物にチャレンジする期間なので、無理に苦手な食べ物を与える必要はありません。

食べやすくする方法として、赤ちゃんはおっぱいやミルクの甘い味に慣れているので少しミルクを足すと食べやすいかもしれません。

与えるペースが速い

赤ちゃんの食事のペースと、早く食べさせ終わらせたいママの気持ちが噛み合っていないのかもしれません。

赤ちゃんも自分のペースがわからずに口をあーんと開けてしまっているのかもしれませんが、様子を見ながら意識的にゆっくり食べさせてあげましょう。

赤ちゃんの気分が乗り気ではない

体調も良い、前は食べられたものなのにえずくという場合は赤ちゃんが離乳食に乗り気ではないのかもしれません。

意外とその日の気分次第で食べたり食べなかったりすることは多いようです。こういうときは無理して食べさせようとせず、諦めることも大切です。

1日のトータルで必要量を食べていれば大丈夫なのでおっぱいやミルクで補ってあげましょう。

体調が悪い

風邪などで鼻水や痰がたまっていると口呼吸になり、そこに離乳食が入ってきてえずいてしまっているのかもしれません。

特に離乳食初期なら無理に食べさせようとせずに離乳食をお休みするのもアリです。元気になってから再開してあげましょう。

固さや好み、体調など赤ちゃんの様子を見ながら、一緒に楽しむような気持ちで進めていきましょう。

赤ちゃんが吐いてしまった場合に病院を受診する目安

赤ちゃんが急に食べ物を吐いてしまった場合、心配になってしまいますよね。赤ちゃんをよく観察して受診するべきかどうか判断してあげましょう。

機嫌が良く、元気がある

赤ちゃんが吐いたあとでもご機嫌で元気にしているようであれば、まず心配はいらないでしょう。そのあと、お茶などを飲んでも何もなければ家で様子を見ていても大丈夫です。

機嫌が悪く、ぐったりしている

何度も繰り返し吐いたり、食べた量以上に胃液などを吐いていたり、ぐったりしている場合は病院に行った方が良いでしょう。

噴水のような嘔吐や、緑色のものを吐き出した場合は緊急性を要する病気が疑われる可能性があるのですぐに病院へ受診してください。

赤ちゃんが吐いてしまったあと、必ず水分補給することが大切です。

ただし、吐いてすぐに与えてしまうと胃腸がびっくりして再び吐いてしまう可能性があるので、時間を置いて少しずつゆっくりあげるようにしましょう。

病院へ行くべきかどうか判断できないときは小児救急電話相談「#8000」に電話して状況を伝え、判断を仰ぎましょう。

赤ちゃんが離乳食時にえずいてしまう時の対処法

赤ちゃんがあまりに頻繁にえずいてしまうと食べてくれなくて栄養不足になってしまったらどうしよう、とママ心配になってしまいますよね。

何度もえずいてしまう場合は1段階離乳食を戻して様子を見てあげた方が良いでしょう。まだ離乳食を始めたばかりでえずいてしまう場合は、もしかすると離乳食始めるのが早かったのかもしれません。

一般的には5~6ヵ月といわれていますがあくまで目安です。赤ちゃんの準備ができているか観察してから始めてあげましょう。

ただし、いつまで経っても何をしてもえずいてしまう場合は保健センターに相談するか病院を受診するのも良いでしょう。

離乳食期の段階に合っているか確認を!離乳食の進め方

離乳食は赤ちゃんの発達に合わせて大人の食事に近づけていくためのものです。赤ちゃんの口の動きや、消化機能の発達に合わせて徐々に慣らしていくことで食事を受け入れていきます。

発達には個人差があるので、本に書いてあるような月齢を絶対に守らなければならないという訳ではありません。

ゴックン期(5~6ヵ月頃)まずはスプーン1さじから始めて!

大人が食べているのをじっと見ていたり、よだれが出たり、口をもぐもぐ動かす様子があれば離乳食を始めてみましょう。

  • 回数:1日1回
  • 授乳:赤ちゃんが飲みたいだけ
  • 固さ:さらさら、トロトロ

一日当たりの食事量の目安

  • ごはん:10倍がゆ一さじずつ
  • 野菜・果物:一さじずつ
  • 白身魚:一さじずつ

嫌がるときは無理をせず、スプーンの刺激や食事の雰囲気に慣れさせる時期だと思ってゆっくり楽しんで進めましょう。

また、アレルギーの心配もあるので食材を増やすときは1日1種類ずつ、1さじから始めましょう。

モグモグ期(7~8ヵ月頃)上手にゴックンと飲み込めるようになったらスタート!

ゴックンできるようになったら、食事の回数を増やし、少し食感のある固さに進めてみましょう。

  • 回数:1日2回
  • 授乳:赤ちゃんが飲みたいだけ
  • 固さ:豆腐などの舌でつぶせるぐらい

一日当たりの食事量の目安

  • ごはん:7~5倍がゆ50~80g
  • 野菜・果物:20~30g
  • 白身魚:10~15g

舌で食べ物を上あごに押し付けてつぶして飲み込みます。上手になると今度は丸飲みしてしまうこともあるので、ゆっくりと様子を見ながら口に運びましょう。

カミカミ期(9~11ヵ月頃)奥の歯茎を使って噛む練習の時期

食べる量の個人差は赤ちゃんによって大きくなってきますが、数日から1週間ぐらいの間におおまかに栄養バランスが取れていれば大丈夫です。

  • 回数:1日3回
  • 授乳:赤ちゃんが飲みたいだけ
  • 固さ:バナナなどの歯茎でつぶせるぐらい

一日当たりの食事量の目安

  • ごはん:5倍がゆ90~軟飯80g
  • 野菜・果物:30~40g
  • 白身魚:15g

お座りの体勢が安定するので自分で食べたい!と自分で食べようとする赤ちゃんも。ママは片付けが大変にはなりますが、赤ちゃんの食べたい意欲を出来るだけ大切にしてあげてくださいね。

パクパク期(12~18ヵ月頃)家族で楽しい食事時間を!

徐々に大人と近い食事が取れるようになっていく時期です。ただし、味付けは薄味に調節しましょう。

  • 回数:1日3回+おやつ(捕食)
  • 授乳:回数は減ります
  • 固さ:ゆで卵の白身などの歯茎で噛めるぐらい

一日当たりの食事量の目安

  • ごはん:軟飯90~ごはん80g
  • 野菜・果物:40~50g
  • 白身魚:15~20g

できるだけ家族と同じ時間に食事をしましょう。食べ方は経験の中で上手になっていくのでスプーンやコップも自分で持たせて、できるだけ自由に食べさせてあげましょう。

焦らずに赤ちゃんと向き合って進めていきましょう

赤ちゃんはその時の気分で昨日まで食べていた食材のものでも口から出してしまったり、食べなかったりします。

私も子供にカミカミ期になった頃から毎朝の朝食にバナナのミルクパンがゆをあげていたのですが、1歳になった頃急に口から出して遊んで食べなくなりました。

なんでだろう?飽きたのかな?と数日試行錯誤しながらあげ続けているとどうやら固さが気に入らなかったようで、牛乳の量を減らすとまた元通りに毎朝ちゃんと食べてくれるようになりました。

赤ちゃんはまだ話すことが出来ないので食べない理由を教えてくれません。しかし、よく観察することで必ず理由は見つかります。気長に楽しく向き合っていきましょう。

みんなのコメント
  • サラのママさん

    心に響き、涙がでました。ありがとうございます。一歳になった娘は固形のものが苦手ですぐ口からだします。お米は大好きでたくさん食べてくれるのですが…。しかし、世の中にはこんなに美味しものがあるんだよ!と教えてあげる大きな気持ちで明日からまた頑張ろうと思います。本当に本当にありがとうございます。

  • ドラミさん

    私の1歳の息子も少しでも固形物があると口から出すか、えずきます。
    1歳になったのになぜか未だ八重歯しか生えてないから…
    1歳になったのにまだ丸呑みしてる…
    1歳になったなら自分で食べさせる訓練しなきゃダメ?
    1歳になったなら手づかみ食べさせなきゃダメ?
    メニューも柔らかいお粥に色んな食材を混ぜ込んだワンパターン。こんなんじゃ息子可哀想?
    もちろん食べムラもすごい。
    食べない時はプイ!絶対食べない。
    今離乳食に対するプレッシャーが半端なくて追い詰められてて辛いです…。
    美味しい物をたくさん教えてあげたいけど、食べてくれないからしんどいです…

  • めぐさん

    離乳食初期はパクパクたくさん食べてくれていたのに8ヶ月になると息子が2、3口でえずいて美味しそうに食べてくれなくなり…絶対に口を開かないぞ!って笑わせても口を頑なに閉じたまま笑う術を覚えてしまうほど頑固で困ってました。
    離乳食後はミルクをがぶ飲みするのでお腹が空いているのでは無さそう。ペースト状にしても食べない。どうしたら?と
    この記事を読んで離乳食をもう少し柔らかくしたり水分を少し多めにしたりして調整しながら気長に試してみようと思いました。

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