子供の緊張のほぐし方!園行事前から発熱など体調を崩さないコツ

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2016/09/02

子供の緊張をほぐしている親

入園や進級は子供にとって大きな緊張の時です。これまでの環境ががらりと変わり、全く違った社会で人間関係を作って行かなければなりません。

それは大人も同じですよね。子供はもっと緊張することでしょう。特に初めての集団生活がスタートする入園は緊張の瞬間です。

子供によっては入園式や発表会や運動会で過度に緊張し、具合が悪くなることもあります。発表会などは、園によって2週間から1ヶ月ほど前から練習が始まります。

入園をはじめ、大きなイベントの1ヶ月くらい前から、子供の様子に変化がないか注意をして観察してみましょう。また緊張や不調の解消法を探ってみましょう。

子供が緊張するタイミングは入園・イベント・進級進学

子どもたちはどんなタイミングで緊張するのでしょうか。体調に異変が出るほどの緊張が心配な時期をご紹介します。

  1. 入園前後
  2. 発表会・運動会・お泊まり保育・遠足などイベント
  3. 進級前後

入園前後…家族以外の集団の中へ初めて飛び込む強い緊張

子供が保育園や幼稚園に入園すると、それまでとは全く違う環境に飛び込むことになります。

これまでは親の目の届く範囲で丁寧に育てられていたのに、突然集団生活を強いられることになるのです。

母親との穏やかな生活の中では触れたことのない騒音や衝撃でストレスがたまります。精神的な負担がかかり続けると自律神経も乱れます。

抵抗力がまだ少ない体に、未知の雑菌もどんどん入ってきます。入園してからは驚くほどたくさん病気を経験します。

また子供が原因不明の高熱を出すこともあります。

我が家の息子も1週間ほど40度近い高熱が続き、さまざまな検査をしてもらいましたが全く異常がありませんでした。

解熱の座薬も全く効かず、心配しましたが、ある日すうっと熱が下がりました。

子どもはまだ自分では体の調子を的確に伝えることも、不調の理由を理解することもできません。自分の不調が不安で、よりつらい思いをすることもあるでしょう。

発表会や運動会…練習疲れも加わって子どもの緊張がピークに

生活発表会や運動会前には、練習疲れに加え、プレッシャーから緊張してしまう子も出てきます。

そもそもなぜ緊張するのでしょうか?の例を出しますね。

危険な動物から自分の身を守らないといけないとします。リラックスしていては簡単にやられてしまうため、交感神経の働きを活発にして筋肉を収縮させます。

そうすると呼吸が速くなり、心臓がドキドキして「緊張している」状態になります。

体を「臨戦態勢」にすることで、自分の身を守ろうとしているんですね。気合が入っている状態とも似ています。

「よし、頑張るぞ!」「失敗しちゃだめ!」という大事なことが控えていると、心臓がドキドキしてきますよね。実力を発揮するためには適度に「緊張する」ことは必要なことのようです。

年齢が小さいうち

生活リズムの変化や集団行動を強いられたことによるストレスが強くなる傾向にあります。人見知りの子はよりストレスがかかりますよね。

年齢があがってくると

だんだん「人前で演じること・責任を果たすことの緊張」が強くなってきます。責任感から緊張し、疲れが溜まってしまう子も出てきます。

またお泊り保育を前に緊張してしまう子もいます。バスが苦手な子は遠足前も緊張するポイントですね。

進級にともなう緊張…環境が変わりプレッシャーも増える

進級でクラス替えがあると、先生や友達・環境が変わって緊張してしまう子が増えます。新学年のスタートも緊張の注意シーズンです。

年長さんになる時は特に注意が必要です。園によっては小学校入学準備のために保育内容が厳しくなることもあるからです。

しっかりしなさいとプレッシャーをかけられることもあります。また最年長児として、年少さんのお世話を任されることもあります。

年少さんが入園してくると、しばらくは園内もバタバタして落ち着かない雰囲気になります。そういった環境でプレッシャーをかけられ、疲れやストレスが溜まる子も少なくありません。

緊張による体調不良…現れる可能性のあるさまざまな症状

緊張やストレスで、子供はさまざまな体調不良を起こします。よくあるのは発熱や嘔吐・下痢などの症状ですね。

それだけではありません。このような症状が出たらちょっと様子を見てあげましょう。

  • 発熱
  • 嘔吐・吐き気(周期性嘔吐症)
  • 下痢
  • 腹痛(反復性腹痛)
  • 頭痛・偏頭痛
  • 便秘
  • 蕁麻疹
  • 口内炎
  • アレルギー症状の悪化
  • 湿疹・とびひ
  • チック症状
  • 頻尿・おもらし・おねしょ
  • 爪かみ・指しゃぶりなどがひどくなる
  • 寝つきが悪くなる
  • 朝起きられなくなる
  • 食欲がなくなる
  • 気持ちが不安定になる

実際に体に不調が出たときはまず小児科を受診しましょう。イベントの時期とインフルエンザやウイルス性胃腸炎の流行が重なることもあります。

風邪の諸症状がなく、検査をしても原因がわからない場合は、緊張など心因性・ストレス性の原因を疑ってみましょう。

周期性嘔吐症とは、自家中毒とも呼ばれる病気です。ストレスで数時間~数日間嘔吐が続く、幼稚園生くらいの年齢の子の2%ほどに出るといわれる病気です。

脱水になると危険なので、水分補給が必要です。ひどい場合は点滴などの方法で治療を行うので、病院へ行きましょう。

周期性嘔吐症(自家中毒,アセトン血性嘔吐症とも言う):幼稚園から小学校のお子さんの約2%に認められ,頻度が高い嘔吐です。激しい嘔吐発作が数時間から数日持続して自然に軽快します。(中略)感染症,心理的ストレス(行事など),食物(チョコレートなど)などが引き金となります。…日本小児心身医学会:「心因性嘔吐症」

緊張やストレスで子どもの調子が悪くなりそうな時の対処法

緊張に弱い子や繊細なタイプの子はもちろん、普段あっけらかんとしている子でも気付かないうちにストレスをため込むことがあります。

そんなとき、発熱など強い症状が出る前にチェックする予防対策と、実際に調子が悪くなりそうな時の対処法をご紹介します。

子供の緊張のタイプを知って、適切な対応をしてあげよう

子供は性格によって緊張のタイプが少し異なります。子供の性格や緊張のタイプを知ることで、適切な対応もわかってきます。

  • 失敗が恥ずかしくて委縮してしまう子
  • 完ぺきを求めて成功に執着する子
  • 環境・人間関係の変化についていくのが難しい子

子供の話をよく聞き、タイプをチェックしてみましょう。

入園の前後…新生活の疲れは夏休みくらいまでチェックを

入園の前後は、ある程度体調を崩すことを想定していつもより慎重に生活するよう心がけましょう。

  • いつもより早く寝かせる
  • 朝ご飯は好きなものをきちんと食べさせる
  • 毎朝体温を測り、顔色をチェックする
  • 便秘・下痢・頻尿などがないかチェックする
  • 夕食は少し早めに済ませる
  • 週末は慣れるまで疲れるイベント・レジャーを避ける

変調に気付いたら、とにかく休ませるようにしましょう。子供が新しい環境に慣れるまで、1、2週間から1、2ヶ月ほどかかることもあります。

また、ゴールデンウィークや夏休みなど長期休暇に入って、どっと緊張疲れ・ストレス不調が出ることもあります。

我が家では高熱を出した子もいれば、下痢嘔吐を繰り返した子もいます。それぞれ検査をしても原因がわかりませんでした。

ある日ふと元気になったと思ったら、それからは健康で丈夫になりました。環境の激変や未知の雑菌のストレスを乗り越えて、子供が成長した瞬間なのかもしれません。

お友だちに話を聞いてみると、同じ状態を経験している家庭が多くて驚いたことがあります。

病院で検査をしても問題がなく、子供も比較的元気に過ごしているようなら、疲れが出ただけなのかもしれません。あまり心配し過ぎず、経過を慎重に観察しましょう。

失敗が恥ずかしい子

どんな失敗をしたり、恐れているのかを子供との会話・園の先生・連絡帳からチェックしましょう。

毎朝トイレに行ってから登園するなど、失敗しそうなポイントを家庭でケア・サポートしてあげましょう。

完璧を求める子

毎日の身辺ルーチンやするべきことを手順書にしておうちでチェックしてみましょう。また夜寝る前に次の日の準備を親子で確認しましょう。

園での生活がスムーズに回るようになり、緊張も緩和されていきますよ。

環境の変化に弱い子

新生活のスタートでもっとも体調変化が気になるタイプですよね。とにかく家庭ではストレスをかけないように心がけましょう。

体調不良の前にぐずって行きたがらないなどのサインを見せるかもしれません。いつもより機嫌が悪いなどの違いをチェックしましょう。

発表会・運動会…練習したがる子と気分転換させたい子

発表会や運動会で緊張してしまう子の場合、練習スタートのお知らせに注意して体調変化を見逃さないようにしましょう。

家でも練習することで緊張が多少緩和される子もいれば、家ではなるべく思い出したくない子もいます。

子供から練習の話を聞き、その表情の変化などで子供の特性を見極め、上手に気分転換させましょう。

家で練習することで緊張が緩和される子

失敗が恥ずかしい子・完璧を求めるタイプの子が多いのではないでしょうか。担任の先生に使用する曲を教えてもらい、家や車の中で聞かせることもおすすめです。

一緒に歌ってあげたり、練習を見てあげて、「上手だね!頑張っているね、すごい!」とポジティブな声掛けをしてあげましょう。

家で発表会や運動会の話をしたがらない子

環境の変化に弱いタイプの子が多いですね。練習が嫌で行かないと泣く子もいます。チック症や微熱など体調にまで変調が出てきたら、ちょっと疲れすぎでしょう。

翌日は必ず行くことをママ・先生と約束させ、1日ゆっくり休ませて、ママに甘えさせることも治療法のひとつかもしれませんね。

失敗が恥ずかしい子・完璧を求めるタイプなのに練習を嫌がる場合は、「練習したほうが失敗せずに上手にできるかもしれないよ」と優しく誘ってみましょう。

環境の変化に弱いタイプの子で、家でも練習したがる場合は、疲れに注意しつつ音楽を流すなどして家庭内でも雰囲気に慣れさせるよう心がけると良いですね。

いずれにしても、幼稚園や保育園の先生に現状を伝え、緊張で体調が不安定なことを説明しておきましょう。

先生も忙しい時期ではありますが、できるだけプレッシャーをかけすぎず、安心できるような声掛けをお願いするよう、連絡帳などで伝えると良いかもしれません。

進級による緊張…家ではプレッシャーをかけず体調管理を

進級し、先生の交代やクラス替えがあると人見知りがある子や緊張しがちな子は緊張してしまいます。

特に年長さんになると緊張感が高まることは、先ほどご紹介しましたね。成長したように見えても、まだまだ気持ちがついていかないことも多いものです。

家では早くからそうしたプレッシャーをかけることは避け、リラックスさせるよう心がけたいですね。

年長さんともなれば、来年は小学校入学です。今から来年のリハーサルという感覚で、疲れや緊張に対応してあげましょう。

  • 早寝早起きを心がける
  • 朝ご飯は毎日食べさせる
  • 便秘・下痢・頻尿などがないかチェックする
  • 一週間が終わったら疲れ具合・顔色などをチェックする
失敗が恥ずかしい子

「急になんでもできるようにならなくてもいいのよ、大丈夫」ということを伝えてあげましょう。

頑張りを認め、失敗して落ち込んだ時は責めずに「次どうすれば上手にできるか」を話し合ってみましょう。

完璧を求める子

「どうすればより上手にできるか」を話し合うほか、失敗は誰にでもあること、完璧でなくてもよいことを伝えましょう。

するべきことを箇条書きにしたり、絵カードにして掲示するなど子供の気持ちの負担を軽くするサポートをしてあげましょう。

環境の変化に弱い子

少しずつ慣れればよいことを伝え、家庭ではできるだけいつも通りの生活リズムが保てるように気を付けましょう。

環境に慣れるまでは疲れるイベントはなるべく避け、時間をかけて変化に慣らしていきましょう。

どんな緊張を抱えているかを理解し、気持ちに寄り添い解消しよう

プレッシャーを感じる子には、性格によっていくつかタイプがあります。子供が抱えている緊張のタイプは、子供の話をゆっくり聞いてあげると少しずつ分かってきます。

子供たちは幼稚園や保育園で友だちにもまれ、先生に叱咤激励されています。毎日ストレスと闘い、集団生活を乗り越えているのです。

また、幼稚園や保育園での生活だけでなく、こんな変化でも子供は体調を崩すことがあります。

  • ママの妊娠
  • 赤ちゃんの誕生
  • パパママの夫婦喧嘩

日常生活の中で何か「おかしいな」と感じることは、子供が出しているサインかもしれません。ちょっとした違和感を見逃さず、不調を事前にキャッチしてあげたいですね。

家ではできるだけプレッシャーにならない言葉を選び「ママはあなたの頑張りをちゃんと分かっているよ」ということを、しっかり伝えてあげましょう。

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