大切な吸啜反射!生まれてすぐに赤ちゃんがおっぱいを飲める不思議

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2018/03/04

吸啜反射をしている子供

赤ちゃんがママのお腹から出ても正常に生活・成長をしていけるよう、生まれながらに備わっている反射である“原始反射”。

その原始反射の一つに、“吸啜反射”と呼ばれるものがあります。「吸…おっぱいやミルクに関することかな?」と連想された方も多いかもしれません。その通りです!

生まれたばかりの赤ちゃんも力強くママのおっぱいに吸いつく不思議…まさに生きる原動力となる反射である、吸啜反射について見ていきましょう。

吸啜反射は哺乳反射の一つ、生後すぐ迷うことなく母乳を飲める不思議!

吸啜反射は、「きゅうてつはんしゃ」と読み、原始反射のなかでも“哺乳反射”と呼ばれるおっぱいやミルクを飲む動作に関わる反射の一つです。

吸啜反射が備わっているから、生まれてすぐにおっぱいを吸うことができる!

吸啜とは、「吸う」・「啜る(すする)」を合わせた言葉・意味を表します。吸啜反射は、赤ちゃんが口の中に入ったママや哺乳瓶の乳首をすすりながらミルクを飲もうとする反射です。

生まれながらにこの反射が脳にプログラムされていることにより、生まれて間もない赤ちゃんは、誰に教わることもなくママのおっぱい等を飲めるわけですね。

おっぱいをリズミカルに、そして力強く赤ちゃんが吸うことによって、ママも母乳を分泌させることができるのです。

ちなみに、よく「哺乳瓶嫌い」の赤ちゃんの話も聞きますが、哺乳瓶を拒否してもママのおっぱいを吸ってくれる場合には吸啜反射の異常ではありませんので、ひとまずは安心です。

吸啜反射を含む哺乳反射を知ろう!

吸啜反射は、赤ちゃんが生まれてすぐにおっぱいを飲む(飲むことで生きていく)ために必要な原始反射でしたが、先述のように吸啜反射は“哺乳反射”というカテゴリーに含まれるものです。

哺乳反射は、吸啜反射を含む4つの種類・ステップがあり、以下の順番で起こります。

【哺乳反射】

  1. 探索反射…唇やその周りに何かが触れると、口を開けてそちらを向く(乳首を探すために必要な原始反射)
  2. 補足反射…唇等に触れたものをくわえる(乳首をくわえるために必要)
  3. 吸啜反射
  4. 嚥下反射…口の中に流れ込んだものを飲み込む(母乳やミルクを飲むのに必要)

一見赤ちゃんは自然とおっぱいに吸いつき母乳を飲んでいるように見えますが、それは一つ一つの大切な動きが連続して起こった結果なのですね。

生まれながらに備わっているこの力に、生命の不思議と力強さを感じることができますね。

吸啜反射は空腹時に起こる反射!

なお、吸啜反射は、赤ちゃんが満腹の時には起こらないと言われています。

「あれ、吸ってくれない…!」と不安を感じたら、少し時間を置いて赤ちゃんがお腹を空かせたタイミングで再度試してみてくださいね。

吸啜反射が見られるのは、生後すぐ~生後半年頃まで!

吸啜反射が赤ちゃんに備わり始めるのは、赤ちゃんがまだママのお腹の中にいる頃(28週頃)で、生後すぐより確認をすることができます。

赤ちゃんが誕生してすぐ、分娩台の上でママのおっぱいに顔をつけて、初乳を飲ませる産院も多いです。

フニャフニャでまだ目も開いていない赤ちゃんからも、ママは力強くおっぱいを吸われる、吸啜反射の力を感じることができるのです!

また、正常に発育していくと、吸啜反射は生後5~6ヶ月頃には消失をしていきます。

低体温や黄疸で異常が起こる場合も!反射が無い場合は脳障害の可能性…

赤ちゃんが生まれてすぐに低体温になってしまうと、吸啜反射が弱くなったり見られないという哺乳障害が起こる可能性があります。

また、新生児黄疸のひとつである核黄疸を発症した場合には、健康な赤ちゃんよりも吸啜反射が弱くなる傾向となります。

さらに、低体温等でないのに、生後吸啜反射が見られない場合には、前頭葉等脳に障害がある可能性があります。

吸啜反射が起こらない・極端に弱いと、赤ちゃんは自分でおっぱいやミルクを飲んで成長をしていくことができません。

新生児の検査や確認はお産入院中に専門の医師が行ってくれますが、自宅に戻った後も赤ちゃんの飲み方等に何か気になる点があれば、早めに相談をするようにしましょう。

大切な反射をプロの目で見てもらう機会、授乳指導・育児相談の活用を!

赤ちゃんが生きていくためには、おっぱいやミルクを自力で飲むことは必至です。

でも、初めての育児や、「上の子より飲む力が弱い気がする…」といった場合には、赤ちゃんの吸啜反射や飲み方に異常がないのか、不安になってしまいますよね。

そんな際には、産院の授乳指導や育児相談を積極的に活用すると良いでしょう!

おっぱいのあげ方が合っているか、赤ちゃんの姿勢が苦しくないか、といったことを見てもらえたり、授乳後体重が増えているかを確認してもらうこともできます。

また、赤ちゃんが空腹なのに吸おうとしない・うまく吸えていない場合には、専門家の視点から対応を考えてもらう(必要に応じて診察・検査等も)ことができるので安心です。

赤ちゃんの原始反射は、不思議で可愛らしく、微笑んで眺めていたくなります。しかし、ひとたび「おかしいのでは…?」と感じ始めると、一気に不安も増してしまいます。

吸啜反射はママも毎日体感・確認をしやすい反射です。気になる点がある場合には、一人で悩まず専門家を頼ってみてくださいね。

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