いきみ逃しでお産をスムーズに!いきみたい感覚を逃す方法

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2018/09/25

陣痛の間隔が狭くなってくると強いいきみを感じ、自然にいきみたくなります。

しかし、子宮口が全開大になる前にいきんでしまうと、赤ちゃんや母体に影響があるためいきみ逃しをして回避します。

初めての出産だと、いきみ逃しの方法やいきみ方が分かりにくいですよね。妊娠中からいきみ逃しの方法をイメージトレーニングできれば、お産の不安が少なくなりますよ。

陣痛中のいきみ逃しの方法と、分娩時のいきみ方について紹介します。

子宮口が全開大になる前のいきみ逃し

本陣痛が始まり子宮口が7㎝ほど開き、赤ちゃんが下に降りてくると同時にママは強いいきみを感じます。

このいきみは、便意を感じたときのような強い感覚なので、自然にいきみたくなります。

しかし、子宮口が柔らかくない状態や、全開になる前にいきんでしまうと会陰裂傷を起こしやすく、また赤ちゃんに十分な酸素を送ることができない低酸素状態になってしまいます。

これらを回避するために「いきみ逃し」が重要で、いきむタイイングは助産師さんから「いきんでください」と言われるまでは我慢する必要があります。

陣痛の痛みと同時にいきみたくなる感覚が来るので、いきみ逃しのやり方を覚えておくと痛みを散漫させ、いきみたい感覚を紛らわすことができます。

いきみ逃しの方法は?呼吸法や姿勢、紛らわせ方

いきみ逃しの方法は、陣痛中にリラックスできる状態を見つけて自分に合ったものを試すのが一般的です。どのような方法があるのか見ていきましょう。

  • 呼吸を整える
  • 姿勢を変える
  • ボールを使う

いきみたくなる感覚を回避するために、呼吸で落ち着かせたり姿勢を変えたり、ボールを使って気を紛らわせていきます。

呼吸を整えるラマーズ法

母親学級で教わることもある呼吸法は、場所を選ばずどこでも練習できます。ゆっくりとした呼吸法は痛みから気をそらすことができるので、いきみ逃しにも有効です。

お産の進行具合によって「ヒッ・ヒッ・フー」の呼吸法をしていきます。陣痛の間隔によって息の吸い方・吐き方が変わります。

子宮口0~3㎝ 陣痛の痛みが少なく、ゆっくり鼻から吸ってゆっくり口から吐く呼吸法です。
痛みがまだ強くない場合は基本の呼吸法を続けていきます。
子宮口4~7㎝ 痛みを感じ始めたら、口から短く息を吸って「ヒッ」、長めに「フー」と
息を吐きます。
子宮口8~9㎝ 陣痛が本格的になったら、陣痛の波に合わせて「ヒッヒッフー」の呼吸にします。
「フー」を深く長めにすることに意識します。
子宮口全開大 陣痛の波に合わせて深呼吸し、いきみを止めるときは口から「ハッハッ」と短く
呼吸をします。陣痛が落ち着いてる時は力を抜き「フー」と息を吐きます。

ママが分娩中に力を入れてしまうと、赤ちゃんに酸素が行き届かなくなってしまうので、実際うまくできなくても、息を吸ってゆっくり吐くということを意識しましょう。

▼ラマーズ法についてはコチラも参考にしてみて!

ゆっくり息を吐くソフロロジー法

ソフロロジーの呼吸法はとても簡単で、ゆっくり吐く「複式呼吸」です。ソフロロジー式呼吸法は、赤ちゃんに酸素を送り続けることを目的とした方法です。

子宮口0~3㎝ 陣痛も痛みが少ない間は、1分間に5~6回のペースで呼吸しゆっくりと息を吐く。
鼻から息を吸い、お腹を膨らませゆっくり息を吐きます。
子宮口4~7㎝ リラックスした体勢で、赤ちゃんが出てくるイメージを浮かべながら「フー」と
長い息を吐く。鼻と口から交互に「スー」と息を吸う。
子宮口8~9㎝ 手をへその下に当て、ゆっくりと肺が空っぽになるまで強く息を吐く。
鼻と口から交互に短く息を吸う。
子宮口全開大 陣痛の痛みがきたら痛みに合わせて「フー」と息を吐き切り、おへそあたりを
集中し、腹圧をかけていきむ。息を吐いたら鼻から大きく息を吸い陣痛の痛み
がひいたら「ハア、ハア、ハア」とゆっくり息を吐いて、吸う。

陣痛中の赤ちゃんは酸欠状態で、ママが陣痛中に息を止めてしまったら酸素が止まってしまいます。そのため、常に酸素を送り届けるソフロロジー法は「吸う」よりも「吐く」ことを意識します。

▼ソフロロジーの効果や呼吸法についてはコチラも参考にしてみて!

姿勢を変えて楽にする

通常は陣痛がくるまで自分がどの姿勢が楽なのかわかりませんが、姿勢を変えながら楽な方法を捜していきます。

いきみを感じると力を入れたくなりますが、逆に身体の力を抜くといきみが弱まる場合があります。

  • 四つん這い:膝が痛くならないようにベットの上や座布団を敷いて四つん這いの姿勢をとり肛門を締める
  • あぐらをかく:股関節を開くあぐらの姿勢で肛門を押す。一緒に呼吸法を取り入れてみましょう
  • 抱き枕:足の間に挟んだり、腰に当てたり姿勢を変えながら落ち着かせます

姿勢によって合う合わないがあるかもしれませんが、リラックスできる体勢をいくつか試してみても良いですね。

ボールを使っていきみ逃し

テニスボールを使っていきみ逃しをする方法を耳にしたことがあるかもしれません。産院でも準備されていることが多いですが、ない場合は握りこぶしで行うこともできます。

柔らかいボールより、硬いゴルフボールのような握りやすいものが良いでしょう。ボールを使って背中や腰を押したりすると痛みが軽くなります。いきみが強くなった場合は陣痛のタイミングに合わせて肛門辺りをボールで圧迫します。

強い力で押す必要があるので、1人ですることは難しく可能であればパパや助産師さんにサポートしてもらいましょう。

マッサージしてもらう

腰や尾てい骨を押したり、マッサージしてもらうといきみが軽減することもあります。優しくしてもらうよりも、強く押してもらうほうが効果が得られることもあります。

パパが近くにいるときは、助産師さんにやり方を教わりながらマッサージをしてもらいましょう。

子宮口が全開になるまではいきみ逃しは続けていきます。陣痛の感覚も個人差があるので、陣痛が強くなっても、引いている間は身体の力を抜いておくようにします。

気を紛らわす(話す・飲む・動く)

いきみ逃しは身体の力を抜いて、リラックスすることが大切です。身体に力が入ると陣痛がスムーズに進まず、お産が長引くこともあります。

痛みが引いている間は赤ちゃんの話をしたり、飲み物を飲んだり、ストレッチや部屋を歩いたり体を動かすこともいきみ逃しには有効です。

いきみ逃しが上手くなると、お産に対しての不安も少なくなるといわれています。

分娩台に上がったら「いきみ」が始まる

子宮口全開大になったら、いよいよ分娩台に上がって出産が始まります。助産師さんから「いきんでください」と言われるまで我慢します。

いきみのリードは助産師さんが進めてくれるので、指示に従っていきましょう。身体の力を抜いて、深い息を吐いたり吸ったりしながら呼吸を整えていきます。

このときに呼吸法ができれば良いのですが、陣痛の痛みやいきみたい感覚で呼吸法まで余裕がありません。うまくできなくても、しっかり呼吸をして赤ちゃんに酸素を送ることを意識しましょう。

【いきみ方のポイント】

  • 分娩台にしっかり背中とおしりをつける
  • あごを引いて目線はおへそに向ける
  • 足に力をいれず、かかとで踏ん張る
  • グリップを手前に引き寄せる形で握る

グリップを握る手や足に力が入ってしまうと産道にも力がかかり、硬くなってしまいます。分娩中は上記のポイントを保つことは難しいですが、事前にイメージトレーニングをしておくのもおすすめです。

上手ないきみ逃しのやり方を知ってお産の不安を減らそう

陣痛が本格的になると、いきみたい感覚が襲ってきます。この状態を回避するためにいきみ逃しを行いますが、実際「いきまないでください」と言われても、いきみたくなるのを我慢するのはとっても大変です。

「陣痛の痛みより、いきみ逃しが大変だった」というママも多く、いきみを紛らわすためにあの手この手で色々な方法を試してみます。

しかし、いきみたいほうが強く中々上手くできないことも多いです。妊娠中からいきみ逃しの方法や、出産のイメージトレーニングをしていればまた違った出産になったかもしれません。

陣痛の痛みでパニックにならないためにも、妊娠中からいき見逃しのやり方やイメージトレーニングをしながら出産の不安を少しずつ減らしていくことが大切です。

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