【体験談】保育士資格を独学・隙間時間で取得!育児の経験が活かせる!
「子供が好きで関わる仕事をしたい」「子育ての経験を今後のキャリアに結びつけたい」と思うママで、「保育士をしたい!」と思いつつも、「資格がないし無理かな…」と諦めているママに朗報!
保育士資格は、専門機関に通学せずとも独学で取れるチャンスのある資格です!
また資格取得に向けて努力し得た知識は、我が子の育児にも還元でき活躍の場が多いのも特徴。関心のある方なら目指して損のない資格です!
保育とは無関係の大学を卒業した後、限られた時間の中で独学で保育士資格を取得した私の体験を交え、資格取得までの道のりやおすすめ勉強法を紹介します。
この記事の目次
保育士資格がないと、保育界では理想の仕事にめぐりあうのは難しい
まず、「保育士でないと子供と関わる仕事はできないの?」という疑問は、多くの方がお持ちかと思いますし、実際過去(資格取得前)に私も気になっていました。
保育士資格取得を考え始める前、無資格で保育園勤務を希望して仕事探しをしたことのある私には、以下のような経験があります。
- 「無資格可」・「子育て経験有れば可」といった保育園の求人に応募しても、結局書類選考や面接で厳しい結果を見る
- 「保育補助」として採用されたこともあるが、認可外保育園・低賃金・雑務ばかり・有資格者採用により契約更新なし、等現実は厳しい
- 通信教育で「ベビーシッター」や「食育」の資格(民間資格)を取得したが、履歴書に書いても優遇されるどころか触れられることすらない
- 以前は無資格で正規採用もあり得た学童保育等も、現在は制度が代わり保育士国家資格等一定の資格が必須
実際に、パソコンで求人を探していると保育求人は山のようにありますが、所有資格「保育士」のチェックの有無で、その数は大幅に変わってくるのです!
待機児童問題の原因のひとつとして保育士不足が言われているように、保育士の有効求人倍率はかなり高い現状です。
他の民間資格もNGではないが…保育士の勉強を極めれば良かったと後悔!
私は、保育士試験の試験科目の多さや「難しそう」というイメージから、「代わりになるものがあれば」と思い、上のように民間資格をいくつか取りました。しかし、それが仕事として役立つことはありませんでした…。
もちろん、ベビーシッター(BS)講座等でも、その認定元より就職口を斡旋してもらうといった方法はあるかと思います。
しかし、一見矛盾をしてそうに感じますが、各家庭で子供をお預かりするBSのような職種においても、条件の良い求人を探してみると「“BS資格”ではなく“保育士資格”必須」の求人の多いこと…!
逆に、一度取得した保育士資格は一生モノです。せっかく保育士資格が気になってこちらを見て頂いている方には、ぜひママと両立をしながら保育士を目指して頂ければと思います!
保育士試験のシステムと特徴!攻略法も参考に
保育士資格は、以下のどちらかの方法で取得することができます。
- 都道府県知事の定める指定養成機関を卒業する…専門学校・短大・大学の保育過程等でを卒業する方法
- 保育士試験に合格する…1次試験(筆記試験)、2次試験(実技試験)で全科目合格基準点を満たし取得する方法(合格後別途申請手続きが必要)
もちろん、子育てをしながらや子育てがひと段落した後に「1」の学生として学ぶ道を選択するのもOKです!しかし、ここでは「2」に注目してみたいと思います。
保育士試験は筆記と実技!万遍なく広い知識と適正を見られる
保育士試験は、1次試験(筆記試験)と2次試験(実技試験)から構成される試験です。
すべての試験で6割以上の点数を取ることが合格の条件となります。
完璧ではなくとも、“60点級”に知識をつけておくことで合格が見えてきます。
- 科目A:60点、科目B:60点、計120点の場合→合格
- 科目A:90点、科目B:50点、計140点の場合→不合格(Aは合格、Bは不合格→総合的に不合格)
- 1次試験(筆記試験)
-
筆記試験は8科目あり、すべてマークシートです。
法律や専門用語等、意識して覚えなければならないことも多いですが、自身の子育てを思い出しながらスラスラ頭に入ってきやすい分野も多いです!
- 2次試験(実技試験)
- 2次試験は、1次試験を突破した後受験できます。
3科目中2科目を選択することができます。以下の3つから、得意な2つを選べます。。
- 【音楽】…課題曲に伴奏をつけ、弾き歌いをする
- 【絵画制作】…設定された(保育園での活動中の)場面について、色鉛筆で絵を描く
- 【言語】:指定された年齢の園児に向けて、3分以内でお話(素話)をする
私は緊張しがちなので、落ち着いて取り組めそうな「2.絵画制作」を選択。しかし、2科目必須なので、「1.音楽」・「3.言語」のどちらか(試験官を園児に見立てて振る舞う)も選択するしかありません…。
「まだピアノの方が楽譜に集中(持込み可でした)できるかな?」と思い、事前に課題もわかっている「3.音楽」を選択。
このように、自分の個性や得手不得手を考えながら受験科目を選ぶことができるのは、ありがたいシステムだと思いました。「どうしても絵が苦手」という人もいますし、「人前で話すことや表現することが得意」という人もいたり、人それぞれですよね。
2次試験はプロ並みの芸術力が求められる試験ではありません。「保育者としての振る舞いや表現方法が適切か」という点を見られる試験のようです!ここを乗り切ればめでたく資格取得です!目の前に園児たちがいることを想像しながら、楽しむつもりでリラックスして受験するのがおすすめです。
保育士試験の実施時期と合格科目免除のシステム
保育士試験は、私が資格を取得した頃は、年1回の実施でした。
機会が増えてチャンスが広がったのは、学習の計画も立てやすいですし良いことですね!
そして、細かい条件は省きますが、一度合格した科目は、なんと3年間も有効なのです!
- 計画的に数科目ずつ極めていくのも良し
- すべて受けて不合格だった科目のみ次の試験に向けて猛勉強するも良し
- 合格した科目ももう一度受けて有効期限を延ばすのも良し(再受験で不合格でも、前回の合格は有効です)
ちなみに私は、「1年目1科目のみ不合格。2年目どうしても外せない用事で泣く泣く受験できず。3年目1科目(+2次試験)集中勉強で無事合格!」という、まさにこの制度のおかげで合格できた身です。
「独学取得可能」である点以外に、筆者が「子育て中におすすめ」と感じる理由6つ
保育士試験を子育て中に目指すことがおすすめの理由は、以下の6つです。
- 試験科目のすべてが子供に関わることである
- 我が子の育児を想起しながらスラスラ覚えていけることも多い
- 試験のために学習した内容が、育児にも役立つ
- 一定の条件はあるが、ママが受験資格に当てはまっている場合も多い
- 一回の試験でダメでも、合格科目は数年間免除されるため計画的に合格を目指せる
- 子育て中のママでも効率的に勉強できる教材やスクールも多い
忙しい日々の中でも効率良く学ぶことができ、育児と通ずる部分も多い内容ということで、モチベーションを保ちながら取り組んでいくことができると思います!
▼子育て中に保育士資格を取得するための勉強をおすすめする理由についてはコチラも参考にしてみて!
保育士試験対策講座を3つ紹介!特徴とおすすめポイント
最後に、私が合格に至るまでにお世話になった保育士試験対策講座(教材・スクール)を3つ紹介します。
- 【ユーキャン】保育士講座(通信教育)
- 【キャリア・ステーション】保育士総合講座(通学)
- 【四谷学院】保育士講座(通信教育)
簡単ではありますが、良い教材をお探しの方は参考にしてみてください。
【ユーキャン】保育士講座
CMでお馴染みのユーキャン。数ある資格講座の中でも、保育士講座はかなり人気の講座のようです。
筆者は一度目の受験の前に全科目受講しました。もちろん、科目を選んでの受講も可能です。
見開き、カラーで初めてでも取り組みやすい教材、ポイントがわかりやすいのも特徴です。
【キャリア・ステーション】保育士総合講座
通学制の講座で、スクールの場所や数は限られていますが、お近くにあればぜひおすすめしたいスクールです。
ちなみに、こちらは保育士養成の専門学校ではなく、塾です。単位制や卒業で資格付与といった機関ではありません。
私は、残り1科目となった際に、友人にこちらを教えてもらいました。友人は、働きながら本スクール一本で全科目一発合格を果たしたので、知らないスクールでしたが絶大な信頼が湧きました。
科目ごとに、曜日・時間が決まっていて、“ライブ講義(先生が生講義をしてくれる授業)”はたしかに子育て中には継続的に通いにくい場合も多いでしょう。
しかし、キャリア・ステーションでは、“プロジェクション講義(大型モニターでライブ講義の様子を放映)”やDVD、インターネットによる講義も行われていて、これらも受講生であればどんどん活用していくことができます。
私も、休日を中心にプロジェクション講義を見に行ったり、DVDを借りたりしながら、システムをフル活用して内容を自分のものにできるよう努めることができました。
教材は通信講座よりもシンプル(白黒)で、学生時代を思い出しました。はじめは文字が多く少し見づらい(?)テキストですが、講義を聞きながら自らメモを取り、「本番に強い自分だけの1冊」を作っていけるかと思います。
通信よりも少し費用はかかりますが、育児時間と自分時間を切り替えて効率的に専用の空間で力をつけていけるのが、通学の良い所です。
土日は、OLさんやママかな?と思われる受講生もたくさんいらっしゃいました。
【四谷学院】保育士講座
二次試験メインで受講した(最後の一科目も購入しましたが、ほとんど上記の通学講座テキストを使用したため)ので、着手したのは最後でした。
しかし、結果論ですが、私は四谷学院の教材が一番見やすく、シンプルなのに的を射ていると感じました。
二次試験対策は、歌い方、語り方、描き方とそれぞれの科目に応じた実践的な具体例がテキストやDVDに収録されています。
正直、よくいわれる「はきはきと語る」・「楽しそうに描く」といった表現は、たしかにその通りなのですが、漠然としすぎていてイメージが付きにくいですよね…。
四谷学院の教材は「本番で具体的にどうすれば良いのか」までわかりやすく解説してくれている、親切な教材だと感じました。
日々子供と触れ合い学んでいる今こそが、チャンスかもしれません!
保育士は、保育園だけでなくさまざまな子供にかかわる現場で求められている人材です。
資格取得をしておくと、今後再就職や新たな仕事を考える際に、必ず可能性が広がります!そして、そのための努力は、目の前の我が子にとってもメリットがたくさんです!
「いつかは資格を…」そう思われているのであれば、日々子供とかかわっている今こそ、チャンスかもしれません。
無理のない範囲で、まずは楽しみながら情報収集を始めてみてくださいね。
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