子育て中に取得したいおすすめの資格4種!お仕事したいママはチェック

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2018/01/02

子育て中に資格取得のために勉強しているママ

最近は共働きのワーキングママもたくさん活躍していますが、家事・育児に専念しているママのなかにも「今は難しくても子育てが一段落したら仕事をしたい」「外に出て働いて、やりがいを見つけたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。

しかし、ブランクがあったり、未経験の仕事に挑戦することを考えると、なかなか仕事復帰へのハードルは高いものです。

そんなときに役に立つのが資格。就職活動で有利になるだけではなく、勉強することで自分の仕事復帰に対する自信にもつながります。

今回は、仕事復帰を目指すママたちへ、取得しておくと役に立つおすすめの資格をご紹介します。

企業の経理や会計などの事務職を目指すなら【簿記検定】

簿記検定は誰もが一度は耳にしたことがある資格ではないでしょうか。新卒として就職活動する際に大学生が取得することも多い、人気の資格です。

しかし、実際にどういう場面でこの資格が活かされるのか、知らないという方も多いのでは。簿記検定とはどんなものか、具体的に見てみましょう。

簿記検定は3種類あります。

  • 日本商工会議所主催「日商簿記検定試験」
  • 全国経理教育協会主催「全経簿記能力検定試験」
  • 全国商業高等学校協会主催「全商簿記実務検定試験」

一番規模が大きく、権威があるとされているのが「日商簿記検定試験」です。今回は、この「日商簿記検定試験」を前提にまとめています。

簿記検定が役に立つ・就職で有利な仕事とは

そもそも、簿記とはどういったスキルなのでしょうか。名前を耳にしたことはあっても、答えようと思うと意外とはっきり答えられないかもしれませんね。

簿記は、簡単に言うと企業のお金や物が出入りするのを記録するスキルです。資産や負債、収入、利益といった経済の動きを記録することで、その会社がどんな財政状態なのかが分かります。

つまり、簿記の技能が活かされるのは主に企業の経理事務の仕事です。簿記を勉強することで、経理に必要な会計の知識や管理能力を身につけることができます。

また、会社の経営活動を記録した報告書を読むことができるようになるため、企業内の経理事務以外の職を目指す人にもおすすめの資格です。

  • 取引先の経営状態を把握する必要がある営業職
  • 会計士や税理士などの国家資格
  • 会計事務所での補助
  • ファイナンシャルプランナー

企業によっては入社後に社員に簿記検定の資格をすすめる会社もあります。「経理の仕事に就くつもりはない」という方も、自分が目指す職種や業界で求められていないか、求職活動をする前に一度調べてみてください。

簿記検定取得へのステップ

簿記検定は、専門学校や資格のスクールで勉強する以外に、独学で勉強して挑戦することもできる資格です。家でも勉強できるので、上手に時間をつくれば、育児中でも挑戦できるのはうれしいですね。

簿記検定に興味が出てきたら、まずは書店で参考書を手にしてみてもいいですし、通信講座の資料を取り寄せて検討するのもいいでしょう。

簿記検定を勉強する前に知っておきたいこと

簿記検定には初級/3級/2級/1級というように、等級があります。1級は会計士や税理士などの国家資格を目指す人向けで、一般企業への就職で有利なのは2級以上とされています。

仕事復帰を考えて、初めて簿記を勉強する場合は3級から勉強することをおすすめします。3級はきちんと勉強すれば、育児に忙しいママでも比較的取得しやすい資格です。

就職に有利だからといきなり2級を勉強しようとして、まったく分からずに挫折してしまった…という人も。3級の試験は2級の試験勉強をするうえでの基礎となるので、まずは3級、そして2級を目指していくのがいいでしょう。

また、今は経理事務をパソコンで管理しているところがほとんど。パソコンの操作に自信がない場合は、現実的に考えるとMOS検定などのパソコンスキルも合わせて学ぶことが必須です。

一般企業の事務を希望するなら強力なアピールに【MOS検定】

MOSとは、「マイクロソフトオフィススペシャリスト」の略称で、Microsoft Office製品を使いこなすことができる、というスキルを証明する国際資格です。

あまりパソコンに詳しくなくても、「Word(ワード)」や「Excel(エクセル)」という名前は聞いたことがあるかもしれません。どちらもほとんどの企業がオフィスのパソコンに導入しているMicrosoft Officeのパソコンソフトです。

オフィスワークをしている人なら必ずといっていいほど使用するので、企業の求人を見ても「WordとExcelを使うことができる」という条件を提示している会社は多いです。

MOS検定は、「MOS検定試験」という一つの試験があるのではなく、5つの科目があり、その中から自分が必要だと思う科目を受験します。

  • Word(ワード)/文書作成ソフト
  • Excel(エクセル)/表計算ソフト
  • PowerPoint(パワーポイント)/プレゼンテーション ソフト
  • Access(アクセス)/データベース管理ソフト
  • Outlook(アウトルック)/電子メール・情報管理ソフト

さらに、WordとExcelはスペシャリスト(一般)とエキスパート(上級)の2つのレベルに分かれています。

科目やレベルが分かれているので、資格として履歴書などに書く場合も、単に「MOS検定」ではなく、取得した科目やレベルによって表記が違ってきます。

「MOS(エクセル 2016)合格」「MOS(ワード 2016)エキスパートレベル合格」というように、Microsoft Officeのどのソフトが使えるのか、どの程度使えるのかも明記することになります。

面接で「パソコンが使えます」と口で言ってもどの程度扱えるのかはなかなか分からないものです。しかしMOS検定を取得していれば、企業の採用担当者が履歴書を見た際にパソコンがどれくらい使えるのかが具体的に分かります。

「この人はどれくらいパソコンが使えるのか」がはっきり見えるので、採用担当者としても安心して採用ができるというわけです。

MOS検定が役に立つ・就職で有利な仕事とは

前述したように、ほとんどの企業でWordやExcelといったMicrosoft Officeの製品が使われているので、事務をはじめとするオフィスワークには必ず役に立ちます。

資格の有無に関わらずこれらのソフトが使えることが前提での求人も多いです。また、知らずに入社してみたら使えることを前提で仕事を振られる…ということもあります。

パートで接客やレジしかしないなど、パソコンを使わない仕事であれば必要ないかもしれませんが、パソコンが苦手だったり、これまであまり使ったことがないという人は取得して損はありません。

今や働く上で必須スキルともいえるので、「育児が落ち着いたら仕事を探そう」と考えているなら、取得して技能を身につけておけば、かなり職業選択の幅が広がるでしょう。

MOS検定取得へのステップ

MOS検定は誰でも受験することができます。勉強方法も、スクールに通うだけでなく独学も可能です。勉強できる環境さえ整えることができれば、育児の合間に勉強することもできます。

まずは、資格取得を目指す前に、自分が目指す職種に必要な科目は何かを把握しましょう。とはいえ、「やりたい仕事が数種類ある」「実際にどの科目が必要かいまいち分からない…」という場合もあるかと思います。

どの科目を受けようか迷った場合は、ひとまずExcelとWordのスペシャリスト(一般)レベルを目指すことをおすすめします。特にこの2つはMicrosoft Officeの製品のなかでも、今の日本の企業で使っていない会社はないかもしれない、というくらい使われているからです。

できれば両方、とりあえずひとつだけ取得するという場合はまずExcelの合格を目指すことをおすすめします。

MOS検定を勉強する前に知っておきたいこと

パソコンスクールなどに通って合格を目指すのなら必要ありませんが、独学で、または通信教育などで自宅で勉強する場合は、勉強できる環境かどうか確認することから始めましょう。

  • Windowsパソコン、キーボード、マウス
  • 受験したい科目のパソコンソフト

最低限、上記のアイテムを揃えないと勉強ができません。ちなみに、iPadなどのタブレット端末やMacパソコンでのMOS検定は行われていません。Windowsパソコンでの試験となるので注意してください。

また、MOS検定はMicrosoft Office製品が改良(バージョンアップ)されると新しいバージョンの資格試験が出ます。現在は各科目2010/2013/2016の3つのバージョンから選んで受験することになっています。

すでにWindowsパソコンを持っている場合は、Microsoft Office製品がすでにパソコンに入っていることも多いので、自分のパソコンにどのバージョンが入っているのかを確認して、同じバージョンの試験を受けるようにしましょう。

ビジネスマナーや必要な知識を身につける【秘書技能検定】

秘書技能検定は、その名の通り秘書を目指す人や、現役の秘書の業務をしている人がスキルアップのために受験する資格試験と思われがちです。しかし、一般職に就いている人や、就職活動中の人にも、実はとても人気のある資格です。

秘書技能検定では、人と接する際には心得ておきたいビジネスマナーや、仕事をするうえで理解しておかなければいけない経済用語など、社会人として必要とされる知識や礼儀作法が問われます。

秘書技能検定を取得しているということは、最低限のビジネスマナーを身につけている、という証明です。

育児でブランクがあったとしても、ビジネスマナーを心得ているということは採用する側にとっても安心材料になります。また、資格を取得することで仕事復帰への意欲をアピールすることにもなります。

まさに「仕事復帰を考えているけれど、しばらく仕事から離れていたから不安」「社会に出て働く感覚を取り戻したい」というママたちにぴったりの資格なのです。

秘書技能検定が役に立つ・就職で有利な仕事とは

秘書業務は、上司への来客を取り次いだり、スケジュールを管理したり、上司の仕事をサポートしたりと臨機応変な対応を求められる場面の多い仕事です。

そのため、社会人として必要な知識はもちろんのこと、人と接する場面では失礼のない、感じのよい言葉使いやマナーをわきまえていなくてはなりません。

マナーを知らずに上司のお客様に失礼な態度を取ってしまったり、きちんとした言葉使いができないと、それだけで相手からの印象が悪くなり、自分だけでなく上司の評価も下げてしまうこともあります。

秘書技能検定では、そういったことがないように、上司の仕事を円滑にサポートするために必要な知識・マナーを学びます。社会で必要なマナーを身につけるという点で、秘書業務をする人に限らず、全ての社会人にとって実用的な検定といえます。

秘書技能検定取得へのステップ

秘書技能検定も、スクールに通わなくても取得できる資格です。受験資格の制限もないので、誰でも受験することができます。

受験できる等級は、3級/2級/準1級/1級があります。

  • 3級…高校生も多く受験する入門の等級。最低限のビジネスマナーの確認
  • 2級…大学生や一般職の社会人が受験する。社会の常識・マナーを学ぶ
  • 準1級…秘書を目指すひとや就職活動で差をつけたい人向け
  • 1級…秘書を極めたい人向け。現役の秘書でも難しい

仕事復帰の求職活動のためなら、2級の受験がおすすめです。もちろん準1級を目指してもいいのですが、合格者数が2級の約10分の1と難しく、面接試験もあるのでその対策もしなくてはなりません。

育児や家事をしながら勉強時間を確保する…というママにとっては、準1級を目指すのは厳しいものがあります。

2級の受験者数は約32,000人、合格率は57.6%で、一番受験者数の多い等級です。2級と3級は併願受験もできるので、「とにかく資格を持っておきたいけど、2級は少し自信がない…」という場合には利用してみるのもいいでしょう。

秘書技能検定を勉強する前に知っておきたいこと

前述のように、秘書業務は臨機応変な対応を求められる仕事です。そのため、検定の問題もとても出題の範囲が広くなっています。

独学で勉強する際には、テキストをただ読むのではなく、過去問を研究するなど勉強の仕方を工夫する必要があります。勉強時間が足りなくなったり、出題の少ない部分に時間を割いてしまうという落とし穴にはまってしまうこともあるからです。

自宅で勉強をする場合は、過去問の研究や受験のポイントなどを押さえている通信講座を利用するのがおすすめです。

活躍の場は保育園以外にも!育児経験が活かせる【保育士】

育児をしていた期間は社会復帰を考えたときにブランクになってしまうことが多いですが、その育児経験を仕事に活かすことができるのが保育士です。

また、保育士が不足しているというのを耳にしたことがあるかと思いますが、今の日本の社会では保育士の人材不足が問題になっています。

働くママが増えている現代の社会では、保育士はとても必要とされている職業。保育士の資格を取得すれば、育児経験のあるママにとっては就職先を見つけやすい業界だといえます。

保育士が役に立つ・就職で有利な仕事とは

保育士の資格を活かせる場所は、実は保育園だけではありません。

  • 乳児院
  • 児童養護施設
  • ベビーシッター
  • 商業施設の託児ルーム
  • 子供用品の販売

保育士は、親に代わって子供を育て、見守る、育児のエキスパート。子供の発達や身体の成長についての知識は、子供に接する仕事はもちろん、子供用品の開発や販売といった仕事にも活かすことができます。

また、保育施設も様々な形態があります。企業の従業員が利用する企業内保育や、自宅で子供を預かる育児ママなど、保育士の活躍の場は意外と多いのです。

保育士は国家資格。取得するのは大変ですが、一度資格を取れば一生ものです。色々な場所で活かすことができるので、自分の財産になりますね。

保育士取得へのステップ

保育士資格の取得方法は2つあります。

  • 保育士養成学校を卒業する
  • 保育士試験を受験して合格する

社会復帰を目指すママにおすすめしたいのは保育士試験を受験して取得する方法なのですが、保育士試験を受けるには受験資格があります。受験資格は、自分の学歴によって条件が異なります。

中学校卒業
卒業後、児童福祉施設で5年以上かつ7200時間以上勤めた経験があること
高等学校卒業
平成3年3月31日以前に卒業・または保育科を平成8年3月31日以前に卒業していれば受験資格あり。その他は児童福祉施設にて2年以上かつ2880時間以上勤めた経験があること
短期大学・大学卒業
保育士と関係のない学部や学科でも受験資格あり

上記以外の学校を卒業した人や、自分は条件に当てはまるのかどうか分からないという場合は、全国保育士養成協議会のホームページに詳細が掲載されているので、一度確認してみましょう。

保育士を勉強する前に知っておきたいこと

保育士の資格は、今回ご紹介した資格のなかで唯一の国家資格で、一番取得するのが難しい資格です。そのぶん、取得すれば強みになりますし、求職先もぐんと広がります。

試験問題は出題範囲が広い筆記試験に加え、音楽や造形、言語表現といった実技試験もあります。そのため、独学での勉強はおすすめできません。

保育士の資格を取ろう!と決めたら、通学する時間があればスクール、難しければ通信講座を受講するのが取得への近道です。

保育士の試験は年に一度しかありませんが、試験のなかで一度合格した科目は3年間有効になるので、その期間は合格科目の試験が免除されます。

保育士は責任と体力を求められる職業です。求人も多く安定して働くことができる仕事ですが、試験勉強も簡単ではありません。「とりあえず資格だけとっておこうかな」と軽い気持ちで挑戦すると挫折してしまいます。

保育士の資格に興味が出てきたら、将来的に自分が資格を活かして働けるかどうかを一度イメージしてみるといいですね。

どの資格が自分にプラスになるか、勉強前に調べることが大切

今回は4つの資格をご紹介しましたが、育児をしながら勉強して合格を目指せるものもあれば、挑戦するのに少し覚悟がいるものもありました。

どの資格を目指すにしても、求職活動をすることを考えると勉強時間は限られてきます。勉強をするなら、今後きちんと活かせる資格を選ばないと、貴重な時間が無駄になってしまいます。

ご家庭によって状況は様々だと思いますが、日々の家事や育児に追われる中でまとまった勉強時間を確保するのも大変なことだと思います。

せっかくやるなら、仕事復帰のために自分に役立つ資格を選びたいもの。まずはテキストを手に取る前に、目指す資格が、自分のやりたい仕事にきちんと活かせるか、将来的に役に立つのかをきちんと調べてみましょう。

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